W-1王者・芦野祥太郎率いるEnfants Terriblesが#STRONGHEARTSを語る座談会を実施!「なんとしてもCIMAを引きずり出すしかない」
11月23日(金・祝)の後楽園ホール大会で#STRONGHEARTSと6人タッグマッチで対戦することになったEnfants Terriblesが、都内・某所で全員集合。対#STRONGHEARTSに向けて、コメントを発表した。特に芦野祥太郎はこれが#STRONGHEARTSとの初遭遇となる。芦野の狙いは大将のCIMA。今回は対戦相手の中にCIMAはいないが、この試合で勝利して引きずり出すことを宣言している。
芦野「今日はわざわざ新井さんにも来ていただいて」
新井「もう半分所属みたいなもんじゃないですか」
芦野「そうですね。Enfants Terriblesの新井健一郎って、言っていただければこちらとしてもうれしいですけど。今日来てもらった理由は一つで、#STRONGHEARTSを語っちゃう会ですね」
児玉「先月は負けてるんですよね。今回はもうボスの登場」
芦野「現状、W-1のリングをかき乱しているのは#STRONGHEARTSで、いろいろやりたい放題やられているので、もうそろそろ止めないとなというのが正直な思いですね。で、W-1の選手、『CIMAさん、凄いな』みたいな雰囲気が出ちゃってるんですよ。それが一番腹立たしい。マイクでもうまく言いくるめられちゃってるところがあるし、頓所も名前変えられちゃって満更でもない感じがしちゃって」
児玉「恥ずかしいよ」
芦野「そういうところでW-1の、Enfants Terriblesじゃない人間の芯の弱さが、#STRONGHEARTSが来たことによって露呈してしまったなというのを感じていますね」
新井「でも、W-1をずっと見ているファンからしたら、一番ワクワクする対#STRONGHEARTSの絡みって、結局ここでしかなかったというか。満を持してじゃないですけど、イデオロギーの違いの闘いをやれたらとは思いますよね。僕もずっとドラゴンゲートでやってきて、あのノータッチのルールしか知らずにキャリアを終わらせるのが凄い嫌だったんで、自分で勝手に北向いて、『こんなプロレスもあるだろう、あんなプロレスもあるだろう』って何年もかかってたどり着いた仲間なんでね、一肌でも二肌でも脱ぎますよ」
羆嵐「先月ね、強い心を見せて俺たちと真正面からやるつって、最終的にあいつら一人じゃできないし、俺から逃げてたよな。真正面から俺に来いよ」
芦野「あの時、控室から見ていたんですよ。今までの#STRONGHEARTSの闘いではなかったですね。完全に色が消えてしまう。Enfants Terriblesと試合するだけで消えてしまう。その程度なんですよ。別にああだこうだ言われていますけど、所詮はその程度。あとT-Hawk、リンダマン、中国人連れてきたり、アメリカ人連れたりして来ていますけど、そこじゃなく引っ張り出すのは大将のCIMAなのかなという感じがしますね。CIMAありきで、CIMAと愉快な仲間たちですよ。後楽園で長々と挨拶してましたけど、爽やかな。『どうもT-Hawkで〜す!』みたいな。漫才始まるのかと思いましたよ」
児玉「確かに(笑)」
芦野「なんか巧く取り繕っているところはありますよね。W-1のファンからも声援が欲しいみたいな。まあ、やり方が正反対でこっちはやりたいことやるんで。本来のW-1のあるべき姿を守らなきゃいけないんで、叩き潰すしかないでしょう」
新井「あんまり話したことはないですけど、多分CIMAは芦野祥太郎みたいなプロレスはあんまり好きじゃないかな」
芦野「そんな感じはしますね」
新井「やっぱりレスリングをベースとしたもの。関節技をガチッと取って止まって見せるプロレス。向こうはガチャガチャ詰め込んで詰め込んでっていう。さっきも言ったけど、そのイデオロギーのぶつかり合い。前回負けといて言うのもなんだけど、俺は勝ち負け関係ない人間だから。負けたって新井健一郎出せるし。まあ、俺から取って『勝った勝った』って言われてもっていう部分もあるし。まあ、色は絶対残さないと」
児玉「勝敗含め、俺らの試合をしないと」
新井「色、色だよ、やっぱり」
芦野「あのプロレスは確かにお客さんもワーッとなるプロレスかもしれないけど、W-1にもそういう人が多いじゃないですか? まずは根本に返って、原点のものをやらないといけないですよね。ベルト2回目巻いたんですけど、征矢食ってやろうとか思わないですよ。そこにいないというか。ペガソも上げてあげようと思ったんですけど、いい感じに。そうしたらあいつ試合中に失敗して頭打って病院に連れて行かれたりとか、そんなしょっぱい奴なんですけど、唯一CIMAは食ったら美味しいなと。純粋に感じたんで」
児玉「引っ張り出したい」
芦野「だから、次の後楽園は前菜ですよね。主菜を食べたいですね。12月はクリスマスだからな。丸焼きですね。七面鳥みたいな色してますからね、あいつら。こんがり焼いて。ドラゴンゲートの新井さんがいて、かなりこっちからしたら心強いというか。あのスタイルも知っているし、他のスタイルも知っている。これが横にいてくれるのは心強いですよ」
新井「あんまり知らないところで何それっていう人とさんざんやってるんで。彼らも世界中でやってるんでしょうけど、彼らがグレート小鹿さんとシングルマッチで15分できるかって言ったらできないですよ。俺はそれを生き抜いて来てますからね。小鹿さんにはボッコボコにされましたけど。まあ、彼らにとっては必要のない経験かもしれないけど、そういう中でお客さんを納得させてるんで。あいつら以上に俺は誰が相手でも全然平気だっていうのはありますよ、経験値は」
児玉「今回僕はいないけど単純にワクワクしてます」
芦野「クルーザーきっちりやってもらって、セコンドに来てもらって。初絡みなんで楽しみにしています」
児玉「初遭遇」
新井「今回、中国人入ってます?」
芦野「中国人入ってます」
新井「中国人はシングルマッチ見てみないとわからないですよね」
芦野「隠れてますからね」
新井「CIMAのことだからちゃんとプロレスも教えているんだろうけど、ワチャワチャやっているところで美味しいところだけクルクルとやっているだけのイメージがあるんで、シングルマッチ、嫌がらせでもなんでもなく見てみないとわからない」
芦野「上海でやってるスタイルはあるかもしれないけど、日本では通用しないよっていう。日本はプロレス界の中でも相当技術力は高いじゃないですか? アメリカにも引けを取らないというか」
新井「文化として根付いているんでね」
芦野「それを揉まれて、デビューまでなんとか漕ぎ着けてやってきているわけですよ、こっちだって。しごかれてしごかれてなんとかデビューしてる。それを今のW-1もそうですけど、簡単に上がられちゃってるんで。それはリングの上で教えるしかないんで。上海に行ったら教えられないんでね。リングの上でプロレスっていうのはこういうもんだよっていうのをしっかりと。あの中国人と当たるんだったらやりますけど、それはもう……」
羆嵐「ポキっと」
芦野「セントーン受けられていた、あいつ?」
羆嵐「死んでた。あんなのリングに上げんな! 素人じゃねえか、ガリガリの」
芦野「身体能力だけだからね。それをプロレスと思われたくない」
羆嵐「一緒にされたくない。プロのレスラーなんだ、こっちは」
児玉「カッコいいですねえ」
芦野「言っていることはカッコいいんだけど、顔でかいな。顔のでかさも武器としてね」
羆嵐「プロレスラーは顔でかいんだよ」
芦野「そんなことはないよ。まあ、イケてるあんちゃん感を出してるんでね。T-Hawkに関しては髪型がかぶってるんで。あれはもう丸坊主にしてこいよ」
──芦野選手としてはシングルマッチにCIMA選手を引きずり出したいという意向はありますか?
芦野「もちろんそうですね。ワチャワチャ6人でやるのもいいですけど、シングルでやらないと。自分自身がシングルプレイヤーだと思っているんで、タッグとかは向いてないというか。やっぱりシングルでやりたいなっていうのが一番強いね。特にCIMA。
新井「あとずっと見ていて、CIMAのプロレスと児玉裕輔の師匠である世界のTAJIRIのプロレスは全然違うなというのが、キャリア重ねていろんな人の試合を見ている中でわかってきて。多分CIMAは世界のTAJIRIのプロレスが好きじゃないと思うんですよ。真逆のことをやっているんで。だから、俺の中ではCIMAと芦野祥太郎のシングルもそうですけど、やっぱりTAJIRIさんの遺伝子を持っている児玉裕輔が。確実にCIMAに食われないだけの存在感を出せる人だと思っているんで、そこもちょっといずれ。今はクルーザーのベルトに専念してもらって。
児玉「あと芦野くんにもTAJIRIさんの遺伝子は入ってるんで。
芦野「ガッチリ入ってる。直接団体を通して教えてもらったわけじゃないですけど、ガッチリ入ってる。
新井「やっぱ、俺もウルティモ・ドラゴンから来て、ウルティモ・ドラゴンがいなくなって、そのあとCIMAがトップでガーッとやってきて、皆さんと触れ合うようになって、「あれ、これが世界のTAJIRIの世界観か。全然ないものだぞ」っていうのを感じるんですよ。なるほどなっていうね。そういうのが入ってるからこそなんだって。やっぱりワクワクさせているのは俺たちなんですよ、W-1で。
芦野「なんだかんだで2018年もEnfants Terriblesのメインが何回あったんだっていう。半分以上はやっていますからね。ビッグマッチはEnfants Terriblesが全面に出ているし、それが今のW-1なんで。このまま俺たちのプロレスをやると。楽しみだなあ。ある意味であの人たちのプロレスも吸収できればなと。
新井「もちろんね。俺もね、どインディーばかりに浸かっているだけじゃなくてね、たまにはああいう先端を。私個人で言わせてもらえれば、ここに来る前に整体に行ったら、『絶好調です』って言われたの。『進化が止まりませんね、新井さん』って」
芦野「コンディションがここまでいいって半端じゃないですよね」
新井「基本ほめられるんですよ」
芦野「痛いところないですか?」
新井「ないですね」
児玉「こういうことだよ」
新井「一人だけ皆さんより20歳ぐらい上ですけど、実は全然若いんで、本当に。彼らが言う心臓がバクバクいうプロレス? バクバクいわせみてくださいよって。本気出したら泡吹いてぶっ倒れるかもしれない(笑)。でも、それならそれでいいよ。泡吹いてぶっ倒れてやるよ。泡吹かせてみろ、心臓バクバクさせて。俺は心臓バクバクしないプロレスで食ってきたんだ」
──いい意味であの人たちのプロレスを吸収するっていうことは、認めるところもあるっていうことなんですか?
芦野「認めるっていうか、プロレスはいろんな種類があって、正解はないんですね。じゃあ、何が正解かって言ったら、お客さんが盛り上がる。それが絶対的な正解だと思うんですよ。ただ。自分のスタイルをずっと押し付けてきても、それはお客さんもつまんないなと思うかもしれないし、それがちゃんとしたプロレスであっても、もしかしたら現代のプロレスファンには先を行き過ぎちゃっている可能性があるかもしれないですよね、1周回りすぎちゃって。今は飛んだり跳ねたりのああいうプロレスが人気というかトレンドみたいな感じなんで。そういうところで実際に肌を合わすだけでも、何か吸収できるものがあったりするのかなと。まあ、それをやるっていうわけではないですけど、いろんな人とやれるのは凄く貴重なことじゃないですか? そういう面でプラスになればなと。精神的なものです。まあ、でも次の試合はこっちのスタイルをゴリゴリに押し付けるんで。押し付けまくって」
児玉「色vs色ですよ。#STRONGHEARTSの色とEnfants Terriblesの色」
芦野「なんとしてもCIMAを引きずり出すしかないんで。まあ、取れば出てくるでしょう、次の試合で。誰からでも。出てきてもマイクとか長々とやりませんから。しゃべんないから、こっちは。しゃべりたいならしゃべってもらって、延長料金払ってください。ギリギリでやってんだから」
児玉「先に見積もり出して」
『WRESTLE-1 TOUR 2018 AUTUMN BOUT』
日時:2018年11月23日(金・祝)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
▼第1試合 10人タッグマッチ 30分1本勝負
征矢学/稲葉大樹/タナカ岩石/一/本田竜輝
vs
河野真幸/土肥孝司/アレハンドロ/土方隆司(フリー)/三富政行(フリー)
▼第2試合 「WRESTLE-1 vs #STRONGHEARTS対抗戦」6人タッグマッチ 30分1本勝負
近藤修司/エル・イホ・デル・パンテーラ(IWRG)/MAZADA(東京愚連隊)
vs
[#STRONGHEARTS]ザッカリー・ウェンツ(OWE)/デズモンド・エグザビエ(OWE)/トレイ・ミゲル(OWE)
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
黒潮“イケメン”二郎
vs
佐藤嗣崇
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/ペガソ・イルミナル
vs
トンドコロ隼/CIMA(OWE)
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
木村花/朱崇花(WAVE)
vs
倉垣翼(フリー)/米山香織(YMZ)
▼第6試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第12代王者】児玉裕輔
vs
【挑戦者】アンディ・ウー
※第12代王者、2度目の防衛戦。
▼メインイベント 「Enfants Terribles vs #STRONGHEARTS対抗戦」6人タッグマッチ 30分1本勝負
[Enfants Terribles]芦野祥太郎/羆嵐/新井健一郎(DRAGON GATE)
vs
[#STRONGHEARTS]T-Hawk(OWE)/エル・リンダマン(OWE)/トアン・イーナン(OWE)