CIMAがWRESTLE-1の若手選手に完勝し改名させるも、タッグ結成で飛躍の後押しを約束!「全員崖っぷちや!WRESTLE-1も崖っぷちや!」
24日、東京都・後楽園ホールで実施の『WRESTLE-1 TOUR 2018 UPDRAFT』で頓所隼とCIMAの一騎打ちが行われた。
6月の後楽園ホール大会にて、NOSAWA論外がCIMA率いる#STRONG HEARTSの面々をWRESTLE-1リングに上陸させたことから“WRESTLE-1vs#STRONG HEARTS”の対抗戦とも呼べる抗争がスタート。WRESTLE-1の選手たちは“外敵”の排除に向け闘志を燃やしていたが、9月の横浜文化体育館大会で迎えた大一番での決戦では、団体のエースである黒潮“イケメン”二郎が負傷して為す術もなく敗れるという事態に見舞われた。
この日CIMAとシングルマッチを行った頓所は、6月にCIMAと対戦した際には1分51秒で敗北しており、CIMAに「トンドコロ」と呼ばれ馬鹿にされる日々が続いた。頓所にとっては自身と団体の誇りを取り戻すための負けられない一戦となっていた。
この再戦は、CIMAが提示するルールを呑むという条件で決定しており、CIMAは「頓所が敗北した場合、リングネームを“トンドコロ”にする」という条件を提示。是が非でも再戦にこぎつけたい頓所はこれを受け入れるが、社長のカズ・ハヤシが大慌てでリングに上がり猛反対。
カズはこの試合に「CIMAは2カウントフォールで敗北、さらにロープエスケープ禁止」という追加ルールを突きつけると、CIMAは「それでWRESTLE-1が盛り上がるんならCIMAやりますよ!結果は一緒やからな!」とこれを受け入れた。
CIMAのみ2カウントフォール&ノーエスケープで行われたこの試合は、速攻を狙って頓所がゴングと同時に丸め込みを連発。これを全て1で返したCIMAはダメージを受けたフリをしてコーナーにもたれかかり、その隙にコーナマットを外して頓所を殴打。さらに場外戦で痛めつけ余裕をアピールするが、頓所も意地を見せ、CIMAが痛めている首にミサイルキック、トラースキックと攻撃を集中。さらにコーナーを背にするCIMAに突撃するが、CIMAがコバクニで金具剥き出しのコーナーに叩きつける。さらにリストクラッチ式バックドロップからのメテオラと続け3カウントを奪った。
試合後、マイクを取ったCIMAは「約束は約束や。次の試合からトンドコロ準で行ってもらうぞ!でもな、この試合乗り切ったんや。彼の試合の中で一番、二番くらいに客が沸いた試合じゃないんですか?でも俺らは#STRONG HEARTSや!腐ってもCIMAや!トンドコロ!お前を改名させるだけでは終われへんぞ。来月11月23日!祝日!ここ後楽園ホール、CIMAちゃんと責任取りますから。CIMA&トンドコロ組!どうですか!」と問いかける。
トンドコロは一度は拒否するが、CIMAは「若い。若い若い。お前はプロレスっていうものを分かってへんぞ。プロレスは点と点が繋がって線になるんや」と武藤敬司の言葉を引用して語ると観客は大きな「トンドコロ」コールで後押し。するとトンドコロは「WRESTLE-1が盛り上がるなら一緒にやろうぜ」とこれに応じてCIMAと握手し、抱擁を交わした。
バックステージに戻ったCIMAは「俺に関わった以上は『なんや#STRONG HEARTS、おもんないな』って思われたら俺ら上海から出られんのや。せっかく呼んでくれてんやから俺ら大いに使って帰してくれや。6月に俺ら土足でWRESTLE-1に乗り込んだんや。来月で半年や。一つの成果を出したい。全員崖っぷちや!WRESTLE-1も崖っぷちや!異論!賛否両論たくさんあるやろ!構わん構わん!全部ぶつけてこい!だからこそ面白いんや!トンドコロ、来月は俺が組んで、二ヶ月連続でお前が一番注目されてる大会にするからな!オイWRESTLE-1!#STRONG HEARTSを排除できるものなら排除してみろや!」とトンドコロのバックアップを約束した。
CIMAは21日のDDT両国国技館大会の試合後、2007年のDRAGON GATE神戸ワールド大会での獣神サンダー・ライガー戦からライガーの想いを汲み取り「全団体の若手と対戦して成長させることでプロレス界に恩返しをしたい」という目標を語っていた。
CIMAがタッグパートナーに抜擢し、後押しを約束したトンドコロ準の飛躍に期待したい。