【試合結果】8・11 BATTLEAID高島平大会 戸井克成&清水基嗣vs松崎和彦&マグニチュード岸和田 田中稔&アミーゴ鈴木vs大和ヒロシ&フェリスト
BATTLEAID『BATTLEAID 55』
日時:2018年8月11日(土・祝)
開始:12:30
会場:東京・板橋区高島平区民館
観衆:120人(満員)
▼オープニングマッチ 30分1本勝負
○YANAGAWA
6分30秒 顔面への低空ドロップキック→片エビ固め
●櫻井裕太
▼同期生対決~シングルマッチ 30分1本勝負
▲ケン・片谷
12分47秒 両者リングアウト
▲バンジー高田
▼COMBO笑激情~覚醒&暴走~6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
クレーン・ユウ/サンダーG/○怪人ピエロン
11分11秒 エルボードロップ→片エビ固め
Angee/MIHOんだ☆ラウジー/●マスクド成増
▼タッグマッチ 30分1本勝負
空手マミー/○寧々∞D.a.i
14分30秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
●山下金吾/神楽
▼タッグマッチ 45分1本勝負
○田中稔/アミーゴ鈴木
10分23秒 タナカレッグバー
大和ヒロシ/●フェリスト
▼スクランブルバンクハウス・ストリートファイトデスマッチ 時間無制限1本勝負
○戸井克成/清水基嗣
14分14秒 チェーン絞首刑→失神KO
●松崎和彦/マグニチュード岸和田
デビュー27周年の戸井克成がW★ING魂で松崎和彦をチェーン絞首刑にし自主興行のメインを締める!西日本豪雨被災者チャリティーも実施!
オープニング
オープニングでは戸井代表がリングに上がり、西日本豪雨被災者チャリティーへの協力を呼び掛けた。
第1試合
フレッシュ対決となった第1試合は、YANAGAWAが櫻井の顔面に強烈な低空ドロップキックをたたき込んで勝利。
第2試合
脳梗塞からの復帰を果たしたバンジーは、復帰後初シングルで、片谷と同期生対決。ヒートアップした2人は場外で乱闘を続け、両者リングアウトに。
第3試合
COMBO提供6人タッグ戦は、元極悪同盟のクレーンが貫禄のラフファイトを展開。最後はピエロンのエロボードロップが成増に炸裂し、クレーン組が勝利。
第4試合
長身のナゾの格闘家・空手マミーが大暴れで、山下&神楽を圧倒し、寧々がムーンサルトプレスを山下に決めて3カウントを奪った。
第5試合
稔と大和の元W-1対決が実現。シクレベのアミーゴ、フェリストが加わった異色対決は、稔がタナカレッグバーで、フェリストからギブアップを奪った。
第6試合
この8月で、デビュー27周年を迎えた戸井克成が8月11日、東京・高島平区民館で、自身が代表を務める「BATTLEAID」の自主興行を2年1カ月ぶりに開催。メインイベントでは、“W★ING魂”“ポーゴ魂”を存分に発揮し、ライバルである松崎和彦を葬り、興行を締めた。
デビュー時から、戸井の生年月日は65年3月9日とされていたが、今興行を開催するにあたり、本当は63年生まれであることをカミングアウトした。これは本人ではなく、デビュー時の団体(W★ING)の意向だったという。大会名の「BATTLEAID 55」の「55」は現在の実年齢だ。
当初メインでは、戸井と同世代で、ときにライバル、ときに同志として活躍してきた松崎との一騎打ちを構想していた。そんななか、戸井がW★INGvsオリプロ(オリエンタル・プロレス)の戦いとして、師である故ミスター・ポーゴさんの名を挙げたことで、割り込んできたのが、松崎のオリプロ時代の弟弟子で、ポーゴさんに師事していたマグニチュード岸和田だ。タッグ戦に変更されたため、戸井のパートナーに名乗りを挙げたのは、W★INGのファンだったという清水基嗣(シークレットベース)だった。
試合形式は、まさにW★INGの象徴でもあった「スクランブルバンクハウス・ストリートファイトデスマッチ」。リング上には、公認凶器として、有刺鉄線バット、イスが置かれた。
選手は場外の所定の場所に待機し、10カウントダウンの後、リングになだれ込んで、公認凶器を奪い合って戦うルールだが、フライングで清水がリングインして、有刺鉄線バットを手にした。
そこから、4者入り乱れて、かつてのW★INGをほうふつさせるような激しい場外戦が繰り広げられた。戸井は松崎の凶器攻撃で流血し、場外に立てかけたテーブルに寝かせられると、トップロープから飛んだ岸和田のダイビングボディプレスを食って悶絶。
その後、オリプロ義兄弟コンビが試合を優位に進め、清水にマトを絞った岸和田がダイビングボディプレス、垂直落下式ブレーンバスターを繰り出し、必殺のラストライドで勝負を決めにいこうとするも、戸井がカット。
W★ING魂コンビが窮地をしのぐと、戸井が松崎にダイビングフットスタンプを見舞って、流れを変えると、有刺鉄線バットで一撃。そして、ポーゴさん直伝のチェーン絞首刑で、松崎を失神KOに追い込んで勝利を奪った。
自主興行のメインを、見事に自身の勝利で締めた戸井は「今日はみんなに感謝です。伝えていた集合時間より前に来て、リング設営してくれて、チケットも売ってくれて。会場が都心から遠くて、どうかと思ったけど、お客さんも来てくれて、喜んで帰ってくれた。BATTLEAID興行も、また機会があればやりたい」と満足げだった。
かたや、敗れた松崎は「ふざけやがって。アイツ(戸井)とは、いろんなところで会うんで、違うリングで借り返す」と吐き捨てていた。
また、戸井は団体名に“AID”と冠しているように、かねて福祉活動や消防団活動などに力を入れているが、今大会は7月上旬に発生した西日本豪雨被災者へのチャリティーとしても開催。
会場内に募金箱を設置し、チャリティーグッズを販売。集まった寄付金、グッズ収入は全額、しかるべき機関を通じて寄付される。
「お客さんが温かくて、予想以上におカネが集まりました。大きな力にはなれませんが、少しでも被災者の方々のお役に立てたらいい」(戸井)