G1初戦で飯伏幸太がザック・セイバーJr.の関節地獄をカミゴェで突破しNJCの借りを返す白星発進!
15日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』が行われた。
この日のセミファイナルでは、Bブロック公式戦として飯伏幸太とザック・セイバーJr.が対戦。
前日に行われた前哨戦ではザックがTAKAみちのく直伝の新必殺技“ザックドライバー”を解禁して勝利し、必ず飯伏を倒してみせると意気込んでいた。
この日もザックはTAKAを伴って入場し、TAKAが「昨日公開したG1用の新兵器、一撃必殺!ザックドライバーもある。立ってよし、寝てよし、投げてよし、なんでもこなせるこの男!飯伏幸太、ニュージャパンカップ同様、お前はザックには勝てない!カモン!オーバーヒア!」と高らかにマイク。
試合はグラウンドの攻防から始まり、手4つで組み合ったままゼロ距離でバチバチと蹴り合い、互い額をこすりつけてにらみ合うという序盤から激しい展開。
ザックが僅かにグラウンドで優位に立つと、飯伏は攻め方を切り替えて強烈なミドルキックで突き放し、怯んだザックにミドルキック、ローキック、コンビネーションキックと畳み掛けていく。
しかしザックは飯伏のオーバーヘッドキックをキャッチしてアンクルホールド、ミドルキックをキャッチしてのアンクルホールド、飯伏のスワンダイブ攻撃をスライディングでかわしながら足をキャッチしてヒールホールドと飯伏の攻撃をすべて足への関節技に繋げていく離れ業を見せる。
飯伏もザックの突撃をパワースラムで反撃し、ザックのミドルキックをキャッチしての掌底、コーナーからのぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドと怯むことなく猛攻をかける。
飯伏がカミゴェを狙うと、ザックは下からの膝蹴りで飯伏の膝にカウンターを合わせていくという斬新な切り返しを見せ、下から組み付いて三角絞めに移行するも飯伏はそのまま担いでシットダウンパワーボム。追撃を狙う飯伏をキャッチして卍固め、コブラツイストと関節技でスタミナを消耗させザックドライバーを狙うが、飯伏はハーフネルソンスープレックスで切り返しバズソーキック。続けてカミゴェを狙いザックがヨーロピアンクラッチで切り返して膝十字に捕らえるが、飯伏は体勢を入れ替えて腕を取りクロスアーム式ぶっこ抜きジャーマンスープレックス。そのまま腕を離さずカミゴェに繋げ、激戦に終止符を打った。
ザックはTAKAの肩を借りながらコメントブースに到着するや倒れ込み、「あと少しだったのに。あとひとつ技が決まっていれば……今日は火曜日だよね?」と意識がハッキリしない様子のままTAKAによって控室へ運ばれていった。
飯伏も足を引きずりながら満身創痍の様子で現れ、ザック戦について「結果だけ!結果だけを返しました。納得いく内容では返していないから、ザックとはまたいつか当たりたいと思いますし、当たると思います」と総括。
さらに「もうだいぶ研究されていると思うんで、もうちょっと何かこのG1で出てくるんじゃないかと。追い込まれた時に何か出てくると思うんで、自分でも楽しみにしています。だからそういった意味ではまだ追い込まれていないんじゃないかと。まだまだ結果として勝った試合、まだ始まったばかりですから。これから、これからこれから……」と真剣な面持ちでコメントを残した。