HARASHIMAが宮本裕向を撃破しEXTREME級王座奪取!裕向&ヤスがスマイルスカッシュを脱退!
29日、東京都・後楽園ホールにてDDTプロレス『MAX BUMP 2018』で、DDT EXTREME級選手権試合が行われ、HARASHIMAが王者・宮本裕向から王座奪取に成功した。
裕向は今月1日に同王座の3度目の防衛に成功した際、13年前にシングルマッチをやって負けているHARASHIMAを超えたいという想いから次期挑戦者としてHARASHIMAを指名。これに対しHARASHIMAは「もちろんやってやるさ!どんなルールでもやってやるさー!」と快諾していた。
試合は通常ルールで行われ、じっくりとした序盤戦からHARASHIMAが勝負を仕掛け場外戦へ。ここで裕向がHARASHIMAの足に狙いを定め集中攻撃。しかしHARASHIMAは足の痛みを堪えながら蒼魔刀、ミドルキックと敢えての足技を連発し意地を見せていく。
裕向は足を極めながらの変形コブラツイストでギブアップを迫るが、これを抜け出したHARASHIMAがリバースフランケンシュタイナーから串刺しの蒼魔刀、さらにファルコンアローで叩きつける。HARASHIMAはトドメの正調蒼魔刀を狙うが、裕向はこれをかわして逆に蒼魔刀を叩き込み意趣返し。
するとHARASHIMAも裕向の決め技の一つファイアーサンダーを出すが、裕向もファイアーサンダーでお返し。勝負を決めにラリアットを狙う裕向にHARASHIMAが飛びついてフランケンシュタイナーからバズソーキック、最後に顔面へ蒼魔刀を叩き込んでカウント3を奪った。
王座奪取に成功したHARASHIMAにベルトが手渡されると、次期挑戦者として自身が負け越しているというKUDOを指名。リングに上ってきたKUDOは「やりたいならやってやるよ。でもな、結果は一緒だよ。そのベルトは俺のものになるから磨いとけよ」と王者からの指名を快諾。
その後、マイクを取った裕向は「スマスカの居心地は良かったが、本当の目標は貴方(HARASHIMA)に勝つことだ」とスマイルスカッシュを正式に脱退することを宣言。さらにヤス・ウラノも「必要な別れってあると思うんだよね。スマスカにずっといたいなって思ってたんだけど、フリーになって一年……自分に甘えてるんじゃないかなって。とにかく、スマイルスカッシュ、今日をもって辞めさせてもらいます」と脱退を宣言。残されたHARASHIMAと高尾は二人でスマイルスカッシュを続けていくことを誓った。
バックステージに戻った裕向は「今日勝ってまた(スマイル・スカッシュに)戻るつもりだったんですけど、HARASHIMAさんに勝ちたいというのがあって、スマスカにも入ってずっと背中を追いかけていたんですけど、組むのは十分やったんで、あとは戦いたいということです。これから何しましょう。はぐれスマスカ……」と口にすると、ヤスは「スマスカ引きずるのはやめようよ。スマスカへの思い入れはずっとあるんで。宮本くんが幽霊部員のようにずっといてくれて。引きずることなくまた伸び伸びやっていきます」とコメントした。
HARASHIMAは「通常ルールだったんですけど、これまでシングルで勝ててないということで、熱く楽しく戦ってベルトを取れて良かったです。試合後にこれで熱い戦いをしてまた(スマスカに)戻ってくると思ったんですけど去ってしまったという。ちょっとさびしく思いましたね。基本もう僕のスタイルとして来る者は拒まず去る者は追わずで昔からやってきてるんで。(EXTREME級王座戦で)次にやりたい相手としてパッと思い浮かんだのがKUDOだったんで。たぶんトータルではシングルで負け越しているんで、戦って勝って星を並べたいと思っているんで。ルールは目隠しやしりとりだったりの僕の得意とするフィールドにも行っていいかな」と、ハードコア戦が多くなっていた同王座の方向転換を示唆した。
これに対してKUDOは「対戦成績は気にしていないけれど、勝ち越していると思います。ルールはよくわからないけれど、僕とHARASHIMAさんの戦いはいつもEXTREMEだと思ってるんで。変わっていくDDTの中で変わらないのが俺とHARASHIMAだし。俺とHARASHIMAの戦いでスゲーものを見せたいですね」と語った。