“永遠エース”ダイスケが13年のプロレス人生に幕
2日、『ガッツワールド vol.114 ガッツワールド旗揚げ13周年記念&ダイスケ引退興行』が新木場1stRingにて開催された。
ダイスケは2004年にガッツワールド旗揚げ戦でデビューし、創設メンバーの一人として2000年代以降のインディープロレス業界の発展に多く寄与してきた選手である。2016年には『FIGHTING TV サムライ』が主催する、『輝け!どインディー大賞2015』でMVP第1位を獲得。さらには、2015年7月にミスター雁之助とのGWC王座戦でベストバウト第1位、ベストプロモーション第1位の三冠を受賞し、名実ともにインディープロレス界の顔となった。今年9月のミスター雁之助との最後のシングルマッチ後には、ミスター雁之助に「俺25年くらいプロレスやってるけど、俺の好敵手は三人いるんです。ハヤブサ、新崎人生、そしてダイスケです」とまで言わしめたほどの選手である。
しかし今年9月、膝と腰の状態が悪化し続けていることから「全力のダイスケを出すことができない」事を理由に引退を表明。13周年記念興行にて引退することとなった。
引退試合はダイスケ&ガッツ石島&翔太vsミスター雁之助&マスクドミステリー&大谷譲二の所属6人によるタッグマッチへ。若手エースの大谷がダイスケへ激しいチョップとエルボーを叩き込み会場を沸かすと、ダイスケも容赦ないエルボーを叩き込む。翔太とガッツが大谷をロープに振ってダイスケとともにトリプルドロップキックを放つと、ガッツが大谷にデーモンボムから翔太がフロッグスプラッシュ、ダイスケもフロッグスプラッシュを投下しフォールもこれは雁之助がカット。ならばとダイスケが必殺のスライディングDを発射するが、これを横十字固めで大谷が切り返すと、再度走り込んできたダイスケにRKO。そこへミステリーがチョークスラムから雁之助がファイヤーサンダー、大谷がリストクラッチ式ノーザンライトスープレックスホールドを叩き込み、さらにランニングエルボーを2連続で叩き込んで3カウントを奪った。
引退セレモニーには元ガッツワールドの稲葉稲造&松井漠&吉野達彦が登場し、松井がクロスチョップから吉野がアスリートジャーマンで叩きつけて3カウントを奪う場面も。ミスター雁之助は「ダイスケ!俺はお前と試合できたことほんとに誇りに思ってるよ!13年間お疲れ様でした!ありがとう!」と叫び抱きしめ、代表のガッツ石島は「ダイスケ、俺ら初めて会ったのはもう2003年の春だったと思う。もうかれこれ来年で15年の付き合いになるよ。この15年間、楽しいこともあったし、苦しいこともあったし辛いこともあったし、どっちかっつったらよくねー事のほうが多かったかな。でもな、俺とお前が二人で初めたからここまでこれたんだと思う。ダイスケ、ほんとに、俺についてきてくれて今までありがとう。ダイスケ、第二の人生でも絶対に一番になれよ。第二の人生でも永遠エースになれ。13年間、ご苦労様でした」と健闘を称えた。
最後にダイスケは「このマイクを置いてしまったら、僕のレスラー人生が終わると思うと何とも言えない気持ちですが、ほんとにプロレスに出会えて、ガッツワールドの仲間に出会えて、応援してくれる皆さんに出会えて、13年間幸せでした!いままでありがとうございました。レスラーとしての僕は終わりますが、これからの第二の人生に向かって頑張っていきます。ほんとに、言葉がありません。今日これだけの皆さんに集まっていただいて、ほんとに僕は幸せもんです。今日はみなさんありがとうございました!」」と挨拶し、13年のプロレス人生に幕を閉じた。