吉田万里子が全女・アルシオン・息吹と3時代の試合を行い引退!「プロレスってホントに愛なんだなって感じました」
19日、吉田万里子が新宿FACEにて引退興行を行った。
29年間のプロレス人生をVTRと試合で振り返る興行となっており、第1試合は『全女メモリアルマッチ』として吉田万里子&井上京子&井上貴子の同期トリオvsジャガー横田&伊藤薫&デビー・マレンコの6人タッグマッチへ。同期3人での連携から吉田が蜘蛛絡みでデビーからギブアップを奪い勝利するが、京子&貴子は「私達来年になれば30周年なのに…」と苦笑。
第2試合は『アルシオン・メモリアルマッチ』として吉田万里子&Leon&メリッサvsアジャコング&AKINO&マリー・アパッチェの6人タッグマッチへ。試合が始まるとAKINOが握手から逆さ押さえ込みで秒殺を狙うがこれを吉田が返し、アジャとメリッサが激しいぶつかり合いからAKINOがLeonをフランケンから丸め込んで3カウント。
AKINOは「デビュー戦も吉田選手ですし、今のAKINOを作ってくださったのは吉田さんなので、吉田さんが居なければ今のこういうAKINOは出来上がっていませんから。本当に感謝しているというか、生みの親は吉田さんだったんです。アルシオンという団体でしたけど、吉田さんが産んでくださったAKINOなので。関節技とか何も知らない中、吉田さんの付き人に着いたからこそ、今のスタイルが出来たんです。感謝しか無いんですけど、いつも迷惑ばかりかけていたし、新人のときも何度も追い出されそうになって……いつも吉田さんに助けてもらっていました」と泣きながらコメント。
引退最終試合は吉田万里子プロデュース興行『息吹』でデビューした松本浩代とシングルマッチ。3試合目となる吉田に松本は容赦ないエルボーを叩き込んでいき、エアレイドクラッシュや蜘蛛絡みを力づくで切り返すと、最後はロックドロップで吉田に引導を渡した。
試合後、息吹で生まれた松本と大畠美咲が吉田へ手紙を読み感謝を伝えると、最後に吉田は「大畠と松本が手紙を読んでくれましたけど息吹のみんなは私より全然すごい選手でした。ほんとに私も何もできない運動神経も悪いし怪我も多かったし、広島の尾道の田舎から出てきてなんにもわからなくて格闘技の経験もなくて、けれどもそんな私がこうやって29年間もこの世界にいれたのはファンの皆さんのおかげです。皆様の応援がなかったらこんなに続けることができませんでした。かっこいい言葉で言うと、プロレスってホントに『愛』なんだなって感じました。受けがあって、他の格闘技とかスポーツは『いかに自分が強く在るか』だけど、プロレスは受けがあるから、それが不思議なスポーツというか格闘技というかエンターテイメントなんだけども、なんかそれが不思議で、皆さんの愛を感じました。まさか引退試合を出来ると思っていなかったので本当に感謝しています。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました!」と挨拶し、29年間のプロレス人生に幕を下ろした。