WWEネットワークの散歩道 24回目
- 2017-11-1
- WWEネットワークの散歩道
WWEネットワークにある膨大なアーカイブでは数多のスーパースターたちの試合映像があり、そして本当の意味で星になってしまった選手たちももちろん含まれています。この連載では偉大なレジェンドたちの残してくれた名勝負の数々を、亡くなられた月ごとに紹介していこうと思います。10月に亡くなられたスーパースターたちからはブライアン・ピルマンとホーク・ウォリアーの2人の試合を案内します。
ところでWWEネットワークはリアルタイムの試合や新企画の番組だけでなく、過去の映像もかなりアップされ続けています。なにげなく”NINJA”で検索してみたところ、ワールドクラス・チャンピオンシップ・レスリングでの武者修行時代の、つまりザ・グレート・ムタ以前の武藤さんの試合映像が多数アップしていました。ヒールとしては童顔でハンサムなためヒゲを伸ばしてスーパー・ブラック・ニンジャを名乗り、テキサスで暴れまくっていた若き日の武藤さんの姿を確認してください。
さて、まずはブライアン・ピルマンの試合映像から。この試合は月曜テレビ戦争の幕開けとなるWCWマンデー・ナイトロの第一回目のオープニングを飾った試合です。団体の存亡をかけた大勝負のスタートを任されたのだから、この2人の技量への絶大な信頼の表れと言えるでしょう。
3年前にNXTがブランド史上最大のビッグイベントをブルックリンで開催した時も番組上のオープニングはライガー選手でした。マスクマンは歳を取らないとも言われますが、衰えを知らないライガーに初見のファンたちも驚いたでしょうね。
ブライアン・ピルマン対獣神サンダー・ライガー
WCW:マンデーナイトロ第1回放送 1995年9月4日
http://network.wwe.com/video/v35532895/milestone/36774895/?contentId=&contextType=wwe-show&contextId=
”ルーズ・キャノン”というキャッチコピーがつくほどの破滅型キャラクターだったピルマンですが、そのキャラクターを試合でも発揮しながら好勝負を重ねてきました。その中でもシングルマッチでひとつ選ぶなら体格的にもマッチしているエディー・ゲレロとの試合が本領発揮したものかと思います。
ブライアン・ピルマン対エディー・ゲレロ
WCW:マンデー・ナイトロ第12回放送 1995年11月20日
http://network.wwe.com/video/v35534111/milestone/36838165/?contentId=&contextType=wwe-show&contextId=
もうひとりはホーク・ウォリアー。どうもアメリカではロードウォリアー・ホークが正式なリングネームなようで、サインでもそう書いてくれていたみたいですね。WWEではかつて公式に発売もされているので、もし見られるのであればSWS東京ドーム大会での天龍、ホーガン対ウォリアーズを紹介したかったのですが、こちらはまだアップされていませんでした。このカードが発表された当時「わたしならこのカードではなく、バラして3ついいカードを組むのだけれど・・・」と書かれていた記事を読んだ記憶がありますが、ホーガンとウォリアーズが戦ったのは結局この1試合だけだったので、今となっては大正解でした。
紹介する試合は当時の全日本プロレス中継でも放送されたのですが、当初は違うカードが発表され、当日になってこのカードに変更されたのです。そしてその変更の理由がいかにもアメリカン・プロレスっぽい・・・。
ロード・ウォリアーズ、天龍源一郎対スティーブ・ウィリアムス、マイク・ロトンド、ケビン・サリバン
WCW:クラッシュ・オブ・ザ・チャンピオンズ5 1989年2月15日
http://network.wwe.com/video/v32908717/milestone/37054765/?contentId=&contextType=wwe-show&contextId=
タッグチームとしての経歴は圧倒的ですらありますが、シングルのキャリアとしてはなかなか記憶に残るものはありませんでした。日本では武藤さんのIWGP王座に挑戦した事があるくらいでしょうか。こちらはホークがシングル・プレイヤーとしてNWA世界王座に挑戦したレアな試合と言えるでしょう。あとひとつシングルで記憶に残る試合と言えば、武者修行時代の中西学選手がクロサワを名乗っていた時の試合でしょうか。
リック・フレアー対ロードウォリアー・ホーク@NWA世界ヘビー級王座戦
WCW:バンクハウス・スタンピード 1988年2月24日
http://network.wwe.com/video/v31355097/milestone/31360979/?contentId=&contextType=wwe-show&contextId=
最後に紹介するのは2人が実際に対戦する試合を。特に印象的な絡みがあるわけではありませんが、首に大ダメージを受ける直前の、そしてこれからメガスターになっていく過程でのスティーブ・オースティン、UFCのスーパースターからWWEに転出し、初めてPPVのメインイベントに登場するケン・シャムロックなど、この時代ならではの顔合わせが楽しめる試合です。
ハート・ファウンデーション対スティーブ・オースティン、ケン・シャムロック、ゴールダスト、リージョン・オブ・ドゥーム
WWF:IYH カナディアン・スタンピード 1997年7月6日