PANCRASE290の前日計量でパスした三浦彩佳が投げキッス!高屋と日沖は14年ぶりの再戦に向け闘志を燃やす!
10月7日午後、都内新宿区のHOOTERS西新宿店にて、「PANCRASE 290」(10月8日、ディファ有明)の公開計量が行われた。
第5試合のダニエル・パックマン(TEAM 4 LIFE)以外は全員が初回でパス。前回計量オーバーしてしまった三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)もパス。笑顔で観客らに投げキッスを贈った。
パックマンは、減量のために、昨日行われた公開練習も欠席。減量に努めていたが、脱水症状が激しく、1人では立てない状態。セコンドらに支えられないと体重計に乗れないため、正確に計ることが出来なかった。相手の北方の計量後、何とか体重計に乗ったものの、オーバー。明日は試合が出来るのか。
選手らのコメントは以下。
▼第1試合 ライト級 3分3R
小林 裕(U-FILE CAMP/70.65kg)
VS
草・MAX(TEAM CLIMB/70.5kg)
小林「初めましての方もいらっしゃると思います。U-FILE CAMPの小林裕です。今回は闘うためではなく、会話をするために作ってきました。明日は(草と)会話をします」
草「第1試合なので盛り上げます!」
▼第2試合 フェザー級 3分3R
稲葉 聡(秋本道場jungle junction/65.95kg)
VS
牛久 絢太郎(K-Clann/65.95kg)
稲葉「これまでの集大成を見せたいです」
牛久「明日の試合は仕切り直しです」
▼第3試合 ライト級 3分3R
井上雄策(リバーサルジム川口REDIPS70.65kg)
VS
クリス¥MAN(パラエストラ八王子/70.35kg)
井上「ここで立ち止まっているわけにはいきません」
クリスMAN「1年ぶりの試合です。クリスMANのクリスカッターが錆びついているかどうか、明日わかります。楽しみにしていてください」
▼第4試合 バンタム級 3分3R
合島大樹(GUTSMAN/61.5kg)
VS
清水俊一(宇留野道場/Hybrid Fighter/61.4kg)
合島「積み上げて来たものを出したいです」
清水「日常を取り戻します」
▼第5試合 ストロー級 5分3R
ダニエル・パックマン(TEAM 4 LIFE/53.9kg=計量オーバー)
VS
北方大地(パンクラス大阪 稲垣組/52.5kg)
北方「どうなるか分かりませんけど、明日は僕が出来ることをしっかりやります。(減量は)相手の問題なので、相手がどうとかは気にしません。自分がやれることをやる、それだけです。
今回は特に打撃を磨いて来ました。勝ち方にもこだわっていきたいので、見せ方を考えると打撃だと思ったんです。練習は全部、道場(稲垣組)でやっています。ミットが2種類あるので、しっかりやってもらいました。いいイメージができているので、そのイメージを潮合でしっくりさせるようにしたい。楽しみです。
――前大会で、同級次期挑戦者が室伏シンヤに決まったが
北方「それは、順番というものがあるので。1位と3位で決めたので(妥当だと思う)。僕は1つ1つ勝って行くしかないです。今回はKOしたいですね。そうすれば、1本、KOで勝ちを重ねることになるので。次のチャンスまで、準備をするだけです。
焦りはないです。(やるべきことを)やりきっているので。試合では暴れますけど、それ以外では落ち着いています。バランスが取れている状態ですね」
▼第6試合 ウェルター級 5分3R
セルゲイ・クリック(Swarm Street Fighters/74.15kg)
VS
手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC/77.5kg)
クリック「この日本には、勝つために来ました。ありがとうございます」
手塚「今回、いい相手を用意してもらえました。破壊力のある一発を出したいと思います」
▼第7試合 フライ級 5分3R
小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A/57.05kg)
VS
山本 篤(フリー/56.9kg)
小川「しっかりKOで勝って、タイトルへ駆け上がります」
山本「自分の力を全部出し切るよう頑張ります」
▼第8試合 ストロー級 5分3R
ヴィヴィアニ・ゴメス(CERRADO MMA/52.6kg)
VS
三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A/52.45kg)
ゴメス「(日本語で)明日、頑張ります!」
三浦「前回はオーバーしてしまったので、今回はしっかり整えて来ました。ゾンビ、復活します!」
▼第9試合 ライト級 5分3R
GONO(GRABAKA/70.75kg)
VS
アキラ(フリー/70.15kg)
GONO「明日は、PRIDE時代のように、入場・試合・勝ったあとのマイクpフォーマンスと3点セットを用意しています。しっかりやるので、見ていてください」
アキラ「試合まで、やれることをしっかりやって来ました。明日は頑張ります」
▼第10試合 フライ級 5分3R
翔兵(升水組/57.65kg)
VS
若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/57.15kg)
翔兵「前回、負けたので、色々悩みました。でも、周りを見て、速攻で俺はばか。立ち止まってる場合じゃない、と思いました。
減量は少しきつかったですが、コンディションはバッチリです。すごく練習しました。
実を言うと、前回は練習量が多すぎたんです。バカみたいに練習して、試合の1週間くらい前は歩けないくらいでした。練習をしすぎると、自己満足になってしまうんですよ。俺はこんなにやっている、こんなに追い込んでいる、と。練習をしているということに精神的に頼りすぎてしまって、結局、自己満足にしか過ぎないんだと気がつきました。
その教訓を生かして、今回は、週に1回は休む日をつくりました。勇気が要りましたけど、休みをしっかり入れたことで、本当にいい仕上がりになりました。
急なオファーを受けてくれた若松選手には感謝しています。ありがとう。彼の粋な漢気にも感じています。
若松選手は、率直に言って強いと思います。打撃が上手いですよね。でも逆に、そこに衝けるところがあると思います。これは詳しく言えないんですけど、今日の計量を見ても、彼は打撃で決めに来るんだろうなと思っています。彼の打撃は非常に綺麗ですが、いかにその打撃を封じるか、秘策があります。秘策なので、秘密です(笑)。
今回は、UFCファイターの田中路教くんや、佐藤将光くんにガチなスパーを一緒にやってもらいました。全てに置いて自分よりレベルの高い人たち、階級が上の人たちに相手をしてもらったので、怖さはありません。もし、これで力が出せなかったら、彼らに申し訳ないです。やってきたことを全部出したい、お披露目したいという気持ちでいっぱいです。
――タイトルマッチに最も近い試合だが
翔兵「いろんな選手が、UFCに行きたい、世界に羽ばたきたいと言いますよね。でも僕は違うんです。「パンクラスのチャンピオン」になりたいんです。もし世界に行くとしても、パンクラスのチャンピオンとして行きたいし、パンクラスの強さをより多くの人に知ってもらいたいと思っています。
実は僕は、パンクラス以外、上がったことがないんです。アマチュアもパンクラスですし、パンクラスに育ててもらったと思っています。だから、最初に夢見たのが「パンクラスのチャンピオン」なんです。だから、パンクラスのタイトルマッチについてはすごく思い入れがあります。でも、今はまだ考えていません。目の前の試合に集中します。
それから、春日井健士選手ともう一度闘いたいです(※今年4月、翔兵がチョークスリーパーで負け)。できれば僕が王者として闘いたいですけど、向こうが王者でもいいです。HEATに出るということなので、いつになるか分からないですけど、やれたらいいなと思っています」
若松「明日、しっかり勝ちます。体調はバッチリ。明日は圧倒してかちたいです。ここでつまづいているようではダメなので。圧倒して、レベルが違うことを見せつけて勝ちたいです。
相手は、遠い距離から飛び込んでくるイメージです。飛び込みが速いですよね。
明日はもちろんKOを狙っています。絶対に勝ちたいです!」
▼第11試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
中原由貴(マッハ道場/66.05kg)
VS
田中半蔵(シューティングジム横浜/65.9kg)
中原「ランキングから何から、全部もらっていきます」
田中「明日はしっかり勝って、タイトル挑戦権とウィンボーナスを貰います」
▼第12試合 メインイベント フェザー級
高谷裕之(FIGHT FARM/65.95kg)
VS
日沖 発(ALIVE/66.25kg)
高谷「前回(※2003年7月、修斗新人王トーナメント2回戦)は判定勝ちだったので、今回はKOします」
日沖「今日のために、しっかり作って来ました。応援よろしくお願いします!」
(写真・文/佐佐木 澪)