【試合結果】9・9 アイスリボン道場マッチ 藤本つかさ&長崎まる子vs星ハム子&宮城もち 雪妃真矢vs直DATE 尾﨑妹加vsトトロさつきvs法DATE 松本都&松屋うのvs華蓮DATE&星いぶき
『アイスリボン836』
日時:2017年9月9日(土)
会場:アイスリボン道場
開始:18:00
観衆:128人(超満員札止め)
▼第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
○松本都/松屋うの
8分8秒 マンマミーアZ→片エビ固め
華蓮 DATE /●星いぶき
▼第2試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○尾﨑妹加
7分49秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
●トトロさつき
※もう一人は法DATE
▼第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
○雪妃真矢
8分1秒 ウィール・ウィンド
●直 DATE
▼第4試合 長崎まる子デビュー2周年記念試合 タッグマッチ20分1本勝負
藤本つかさ/○長崎まる子
15分33秒 猪突猛進
星ハム子/●宮城もち
まる子がデビュー2周年を迎えデビュー戦相手のハム子&もちに快勝し成長を見せ付ける!つくしがリング上でコメントを発表!
オープニング
前説前につくしが7月22日以来ファンの前に姿を見せた。マイクを手にしたつくしはうつむき気味で「被害者の方、被害者の親族や関係者、プロレス業界のみなさま、アイスリボンのみんな、ファンの方々、家族、この度は本当にご迷惑、ご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。一人の行動がこんなにも沢山の方々にご迷惑をお掛けしてしまいました。その事の重大さをしっかりと認識したいと思います。改めまして、この度はご迷惑、ご心配をお掛けしてしまい、申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。
そのつくしに対して藤本は「当たり前じゃないからね。ここで謝罪出来るのも、リングの上で謝罪出来るのも、当たり前じゃないからね。つくしも散々苦しんだと思う。でもここにいる私たち全員もたくさん苦しんだ。被害者の方は辛い日々を過ごしたんだよ。信頼を取り戻すのは並大抵の事じゃないけど、しっかり、しっかりあなたの生き様を見せて下さい」と語ると、つくしは涙をみせながら「はい」と小さくうなずいた。
尚、つくしとくるみが保持しているインターナショナル・リボンタッグ王座に関しては王座剥奪が決定。座談会ではくるみがリングへ。「王座剥奪ということで正直自分は悔しいんですけど、(この状態で)ベルトを持っていてもなって気持ちもあって、剥奪っていうのが良い形なんじゃないかなって思ってます。気持ちを入れ替えて、自分はまず怪我を治して復帰を目指したいと思います。復帰をしたら一人ずつ粉砕していくので、皆さん覚悟しておいて下さい」と語った。
空位となったリボンタッグ王座争奪のトーナメントが、9月23日の横浜、10月9日の両国、10月29日の後楽園の3大会で開催されることが発表された。
第1試合
入場式において、いぶきが「カードを見て、また都さんとかとうんざりした」とマイク。今日の試合で都と決着をつけて、都との闘いにピリオドをつけたいと訴えると、華蓮がこれに同調。2人のマイクを聞いた藤本はその場で予定されていた都&華蓮vsうの&いぶきのカードを、都&うのvs華蓮&いぶきに変更した。反都同盟を結成した華蓮&いぶきの同級生タッグに、文句を言いつつも、都はマイペースで2人に対する。華蓮が入場時のアイテムにしているヌンチャクを試合に持ち出し、華蓮に攻撃を仕掛けたり、いぶきにはキラー都のアームロックを決めるなど試合をリードする。うのとのダブルセイバーチョップをいぶきに決め、最後はマンマミーアZでいぶきをフォール。返り討ちにしてみせた都だが、その大人げなさぶりにセコンドのハム子が試合後に乱入。都にストンピングの雨。これを止めに入ったかと思われた藤本、もちもハム子に加担し都をリングから追い出すと、華蓮、いぶきの手を挙げ、都の勝ちをなかったものとした!?
試合後、いぶきは「今日も都さんに負けてしまって、これからもこの戦いは続くのでしょうか?」と藤本に確認。「今日負けちゃったからこの戦いはto be continueです」との藤本の回答にいぶきは肩を落としながら「早くこの戦いを終わらせたいので、次当たったときは絶対に倒したいと思います」と必勝を誓った。
華蓮は「いぶきとは同級生対決中で複雑な心境なタッグでしたけど負けてしまいました。ティーンタッグで都おばさんとうのおばさん2人を倒すリベンジマッチを是非組んで下さい。組長にはティーンの未来、明るい未来を託します」と語ると、藤本は「私に託されてももうティーンは終わってるんですけど…」と苦笑い。
うのは「突然のカード変更ということで、やっぱり若いもんは若いもん同士が良いんですかね。自分も大人気ない荷担をしてしまいましたけれども、いぶきちゃん、都さんのことは嫌いになっても、私のことは嫌いにならないでね」と語ると、すっかり嫌われ者となった都は「いきなりカード変えるとかあり得ないし、それを了承するのもあり得ないし、(ハム子に)最後試合組まれてないのにリング上がってきて私のこと暴行するのとかもあり得ないし、プロレスなんだと思ってるの?プロレス何年やってんですか?ホント。舐めないでよ!こんなの由々しき事態だよ。でも私が勝ちましたので、私に危ない思いをさせるくらいになってから偉そうな口叩いて下さい」と怒り心頭だった。
第2試合
トトロ、法にとっては今回が初トライアングル戦。妹加も8月5日のアイスリボン819以来の2度目という、初心者マーク付きのトライアングルリボン戦。普段からタッグを組むこともない3人だけに、トライアングル戦で見られる2対1の構図もほぼ無いまま、誰かを場外に蹴散らし、その間に2人で勝敗を争う展開が多く見られた。最後も妹加がトトロ、法に立て続けにラリアットを放ち、トトロにダイビングセントーンを決めてのフォール勝ちを決めトライアングル戦初勝利を飾った。
大阪に続いて妹加に敗れたトトロが「初めての3WAYマッチで戸惑うこととかいっぱいあったんですけど、今日試合してて負けちゃったのは悔しいんですけど、凄く楽しかったです。今日(メインの)まる子さんの試合を観て、正直凄い涙が出てしまって、自分も一周年、二周年、お客さんだけじゃなくて、選手や色んな人に応援してもらえるようなレスラーになりたいと思いました」
法は「今日、初めてのシングルの3WAYマッチでした。今回自分よりガタイの良い選手との対戦でした。でも3WAYはシングルやタッグマッチと違って、一人で複数を一気に倒す醍醐味的なモノがあって実に面白いなって思いました。カルーリカヨーガは一人で複数人を相手にする武術なので、このプロレスで3WAYマッチで、更にもっとレベルアップしていきたいと思います」と前向きにコメント。
妹加は「私も3WAY全然経験してなくて、どうしようと思ってたけど、ぶつかってて2人とも気持ちが良いので、蹴りも良いのがくるし、タックルも…(トトロに)凄い強くなったね。凄いバンバン当たって楽しいです。また3WAYじゃなくてもシングルとかでもやりたいし、勝って嬉しいんですけど、楽しさでめちゃハッピーになりました」と語ると、藤本に「先ほどくるみさんがタッグベルト剥奪をされてましたよね、という事は今空位の状態ってことですか?」と確認し、「決定トーナメント、GEKOKU娘出ても良いでしょうか?」とエントリーを希望した。
第3試合
雪妃と直の初シングル戦。蹴りの打ち合い、さらにグランドでの関節技の仕掛け合いとお互いの得意の戦術で勝負に出る。パワーとウエイトで勝る直が重い蹴りを決めたり、雪妃の三角絞めを持ち上げて逃れたりと試合を押していくが、雪妃は直の関節技を切り返して逆に関節技を決めたり、蹴りに関してもカウンターで効果的に放ったりと試合巧者ぶりを見せる。最後は直の蹴りをかわし、自ら倒れ込む形で直の足を払うと、くるりと反転してのウィールウインドでカウント3を奪取。プロレスのキャリア差を示した。
試合後、直は「私は本当に最近プロレスが好きで好きで毎日夜中まで動画を見てるんですけど、主に見てるのは橋本真也さんの動画なんです。橋本真也さんの水面蹴りもカッコイイし、ツバメ返しもカッコイイし、垂直落下式DDTもカッコイイんですけど、プロレスの魅力があるなと思ったのは小川直也戦なんですよ。4戦戦っていて…」と橋本さんと小川の試合について熱く語り始めると、藤本は「ちょっと落ち着いてもらっていいですか?こうやってずーっと控え室でも話してるんですよ。まさか座談会でも話すと思わなかったな。でも好きという気持ちは伝わりました」と強制終了。
直は「とにかく大好きなんですけど、今日はアイスリボンのレジェンドでもあるアジュレボのユキさんと(会場ざわつく)ユキさんと戦えたことを凄く光栄に思ってます。でも、越えなきゃいけない壁だと思っているので、もっと頑張って、ユキさんを越えたいと思います」と雪妃超えをアピールした。
一方の雪妃は「こんな子だったんだね、知らなかった。プロレスを観に行った帰りの居酒屋の感じだよね、今の完全に。いや~面白い。でも今日は私が勝てて良かったと思って、本当に僅かなプロレスをやった差だけで勝てたんだろうなと思うので、本当にいつ抜かれるか誰に抜かれるかってハラハラしながらやってるけど、最近は改めてプロレスやるのが凄く楽しくて。で、さっきタッグ王座が空位になったってありましたけど、今日世羅さんがいないので、ちょっとエントリーの相談が出来ずなので、"おい世羅"って、こういうとこだぞですけど、でもタッグでチャンピオンになりたい気持ちは私はあるので、世羅さんと相談したいと思います」とアジュレボのトーナメント出場を匂わせた。
第4試合
2015年9月6日北沢タウンホール大会でデビューしたまる子。そのときの対戦カードをまる子本人の希望により、デビュー2周年記念試合として再び実現した。
大阪大会で改めて結束を誓い合ったらぶりーぶっちゃーずは序盤から息の合った連係、タッチワークでまる子を攻め込んでいく。藤本が何度かフォローに出るも、試合は終始、らぶっちゃのペースで進んでいった。しかし、まる子は散々、集中攻撃を受けながらも要所要所で切り返し、決定打を許さない粘りをみせる。決してあきらめず臆すること無く挑んでいく姿は、2年間のまる子の戦いの濃密さの証明であり、成長の証でもある。最後もちのメタボリックサンドを浴びるも、反転して切り返すと、一瞬、唖然と棒立ちになったもちにカウンターの猪突猛進を決め大逆転の3カウントを奪取。もちからの初フォールを奪い2周年記念試合を自らの勝利で飾った。
敗れたらぶっちゃだが「今日負けちゃったけど、もちろんタッグトーナメントにエントリーさせて下さい。もっともっとタッグ盛り上げていこうぜ!このリーグ戦は私たちが獲ること間違いなし。私たちが獲ります。そんな感じで、まる子のデビュー戦と今日は同じカードだったんですよね。デビュー戦のときは垢抜けなくて胸の一枚二枚貸してやろうかなと思ってたんですけど、2年も経てばこんなに立派になって。髪の毛も可愛くして化粧も可愛くしてきて、なんか親が子を…なんかね。そういう気分です。凄い見てて嬉しかったです。負けちゃったんだけどね」(もち)「まる子はアイスリボンの新人として一生懸命仕事してくれて、グッズの管理もしてくれて、本当に本当に助かってるし、今日試合してやっぱり強くなってた事が嬉しかった。負けて悔しいけど、嬉しさ感じて、プロレスって本当に面白いですね。もし、このカードにまる子が思い入れがあるって言うのだったら、何かの節目とか、30年記念40年記念、また壁として対戦したいと思いうので私たちを指名して下さい」とまる子の頑張りを評した。
そしてまる子は「2周年勝ちました~!!嬉しいっていうのもあるんですけど、藤本さんにデビュー戦のカード出来ないですかね?って言ったら組んで下さって、本当にありがとうございました。(らぶっちゃに)戦って頂き本当にありがとうございました。(と深々と頭を下げる)自分、2年前デビューしたての頃はボッコボコでぺっちゃんこになったんですけど、今日も勝ったとはいえまだまだボッコボコのぺっちゃんこで。自分の持ってる気力で最後なんとか勝つことが出来たという感じなので、もっともっと強くなって、3周年、4周年って続けて行けば行くほど、ボッコボコにされないうちに勝てるようにするので、指名をお待ち下さい」と語り「今日はやっぱり藤本さんが隣にいると凄く安心するというか、非公認のイノシシーズというタッグをやってるんですけど、今日勝ったんですよ。藤本さんとタッグで。そのタッグトーナメントがやるじゃないですか。ここは藤本さんと今日タッグ組んで勝ったんで、ここは…マブダチ厨2病卍卍でタッグトーナメント出させて下さい」とマーベラスの桃野美桜とのタッグチームでの参加を希望した。
座談会終了後、9月1日に14歳になった華蓮にバースディケーキが贈られた。華蓮は「まだまだ14歳と若いので、大人げない都おばさんを倒したいと思います。ボコボコにします」と宣言。最後は超満員の中、華蓮とまる子2人の掛け声での円陣でフィナーレとなった。