【試合結果】6・3 アイスリボン道場マッチ 世羅りさ&つくし&華DATE&華蓮DATEvs星ハム子&宮城もち&長崎まる子&テキーラ沙弥
『アイスリボン807』
日時:2017年6月3日(土)
開始:18:00
会場:アイスリボン道場
観衆:111人(超満員)
▼タッグマッチ15分1本勝負
雪妃真矢/○トトロさつき
9分21秒 フォーリング・トトロ→片エビ固め
尾崎妹加(フリー)/●松屋うの
▼シングルマッチ10分1本勝負
○藤田あかね
6分29秒 みかんでポン→片エビ固め
●法DATE
▼シングルマッチ10分1本勝負
●弓李
6分3秒 変型ヨーガ・アームロック→ギブアップ
○直DATE
▼8人タッグマッチ30分1本勝負
○世羅りさ/つくし/華DATE/華蓮DATE
13分36秒 ダイビングダブルニードロップ→片エビ固め
星ハム子/宮城もち/●長崎まる子/テキーラ沙弥
235の思いを継いだトトロが勝利し継承された曲を披露!デビューから1ヶ月を超えたTeamDATEの4人が存在感を放つ!
オープニング
この日は自分の試合を組まず「道場マッチをじっくり見ます」とした藤本が前説に登場。そして前説初登場の華 DATE。てんぱりトークはこの日も健在で、テキーラ沙弥をテキーラりさと言い間違えるなど、華 DATEの行き当たりばったりな前説に、終始苦笑い状態の藤本だった。
第1試合
235の卒業試合で自らの手で初めての勝利を掴んだトトロ。あの一戦がトトロにとって大きな自信となったか、この日もパートナーの雪妃の好リードを受けながら好ファイトを展開。喉の手術のために約1カ月の休養に入る妹加もトトロとのパワー対決で一歩も退かない意地をみせたが、この日のトトロは退かないと同時に常に前進を続ける気持ちの強さを維持。最後も雪妃のアシストを受けてのファンタスティックフリップから、235を沈めたフォーリング・トトロ。うのからカウント3を奪取。
試合後は235からプレゼントされた入場曲が流れ、トトロは大きくガッツポーズ!トトロにフォール負けを喫したうのは「後輩のトトロに負けてしまいました。めっちゃ悔しいです。しかも妹加さんが休養に入る前の試合なのに、自分の不甲斐なさで負けてしまって本当にすいませんでした。最近ずっこけ3人組の中で自分だけパッとしないなって思っていて、それが試合にも表れているのかなって。悔しいんですけど、この悔しさを来週の函館大会で都さんにぶつけたいと思います」と語り、藤本からも「ぶつけろ!ぶつけろ!」との檄がとんだ。
妹加「上手くサポート出来ずに負けてしまって、すごく悔しい思いをしました。6月は喉の手術の為、今日で試合をお休みさせて頂く事になりました。7月にまた元気になって戻ってくるので、皆様お待ち下さい。忘れないでください」
雪妃「今日はトトロがしっかり支えてくれたので、なんかそんなに自分が出なくてもぐいぐいパワーで行く感じが、勢いがあるので、見てて気持ち良かった。私も負けてられないなって」
トトロ「皆さん自分が勝った時なんの曲が流れたか聴いて頂けましたでしょうか。引退した235さんから受け継いだ…(泣)235さんから受け継いだこの曲をいっぱいいっぱい勝利の曲として流したいと思います。そして、来週、北海道遠征があります。都さん、吉野さんと、浜さんと組んで戦うんですけど、実は自分、小学校の時、わんぱく相撲で2位になった事があるんです。浜さん元お相撲さんですよね。もう力合わせて意味の分からへんパリピを潰したいと思います」
第2試合
法DATEの初シングルマッチの相手はデビュー戦のタッグパートナーの藤田あかね。「戦いたくないわ~」と苦笑いを浮かべながら歩み寄ったあかねは、法が気を抜いた一瞬の隙を狙って先制のボディスラムを決める。更に法の逆エビ固めを強引に跳ね返したあかねは、強烈に法の体を反らせてのキャメルクラッチへ。
しかし、どれだけ反っても根を上げないどころか、余裕のピースサインを決める法。続けて逆エビ固めを決められても、腰を曲げられながらしゃちほこ状態からそのまま前屈を決めて、あかねをエビ固めで丸め込むなど、圧倒的な体の柔らかさで応戦。膝十字からの股裂き、更にあかねのバックを取り足をフックしながらのハーフネルソン、スタンドでの変形アームロックと関節技であかねを攻めていった法だが、あかねはカウンターのタックルで形勢逆転。相手の腕で相手の首を巻き込みながら決める変形キャメルクラッチで痛めつけ、バックフリップの形で相手を背負いながら自らジャンプしてマットに落とすと、最後はみかんでポンでフィニッシュ。あかねが一気に勝負を決めた。
試合後「4月24日にデビューして1ヶ月経って、初めてのシングルマッチでした。デビュー戦の時にパートナーだったあかねさんとシングルマッチという事でしたが、次にやった直が先輩に勝っているのを見て、すごい悔しいです。これからどんどん上を目指していきたいし、自分もメイン張れるような選手になりたいし、タイトルも狙える選手になっていきたいです。で、強くなる為に、あかねさん、自分とタッグ組んでもらえませんでしょうか?」とあかねとのタッグ結成を申し出た法。あかねは笑顔で歩み寄ると「私で良いんでしょうか?身体柔らかくする方法を教えて下さい」と快諾。藤本も「じゃあ、次組む時までに、タッグ名をちゃんと考えて来て下さい」と2人のタッグ結成を認めた。
第3試合
直DATEは2度目シングルマッチ。弓李とは初対決。ウエイトでは直が上回るものの、小技で対抗していく弓李はキャメルクラッチから鼻フック、鼻フックからの鼻と口を両手で覆っての窒息固め、さらに蹴りを屈んだり、ジャンプしてかわしてのつま先踏みと、序盤から試合のペースを握る。
腕十字固めこそ、直のパワーで持ち上げられてしまったものの、直をフィッシャーマンズ・スープレックスに決めた弓李はコーナーからのボディアタックに出るが、これをかわした直はバックフリップからトラースキックで反撃。カウンターのスクールボーイからコードブレイカー、そして2度目のフィッシャーマンズを狙った弓李だが、直は逆に弓李の腕をアームロックに決めると、そのままウエイトをかけてグランドへ。そこから足を使って弓李の動きを止めて、思いっきりウエイトをかけると弓李もたまらずギブアップ。直が弓李から一本勝ちを挙げた。
敗れた弓李はショックを隠し切れず「4年も後輩に負けてしまいました。(しばらく無言。自分のほっぺを叩いて)泣かないって決めたんです。悔し涙はしないって決めたんです。妹加ちゃんが今日から喉の手術があるから休場するじゃないですか。1カ月後自分がこのまま情けないパートナーのままじゃダメじゃないですか。妹加ちゃんが帰ってくるまで自分は修業したいと思います」と気持ちを引き締めた。
勝利した直は「初めて自分の力で勝つ事が出来ました。今まで自分の力で取った事が無かったので、本当に嬉しいです。この前弓李さんが誕生日を迎えて19歳になられたんですけど、私もまだ19歳で、19歳対決だったので、勝つ事が出来て本当に良かったです。この調子のまま次も頑張りたいと思います」と涙ぐみながら勝利を噛みしめた。その様子を見た藤本は「直は今週の水曜日の235に引退試合の時に、いつもTeam DATEの4人で参戦してる中、直1人だけ参戦で。スケジュールの都合で(他の3人は)参戦出来なかったんですけど、4人とも休むのかなと思ってたら、直1人でも参戦しますって事があったので、この子伸びるなって思ったんです。それが今日の勝ちに繋がったのかなって。今後が楽しみな選手だなと感じました。…っていうのを弓李の前で言うのも残酷なんですけどね」と語った。
第4試合
この日のメインは6月10日函館での世羅vs沙弥のICE×∞戦の前哨戦、6月11日札幌でのハム子&もちvsつくし&くるみのリボンタッグ王座決定戦の前哨戦、更に6月25日大さん橋ホールでのまる子vs華の前哨戦という、両チームがバチバチ状態の8人タッグ戦。
試合はハム子たちの奇襲攻撃でスタート。つくしを捉えて総出で攻撃を仕掛けるが、これをしのいだつくしは逆にハム子ともちを捉え、世羅、華、華蓮を呼び込んでのおてんばダッシュを決めるなど、序盤から試合は荒れモード。その中で華とまる子が火花を散らしたり、世羅があえて沙弥を挑発する攻撃を仕掛けたり、つくしとらぶっちゃが意地の張り合いを見せ、しかも両チーム共にタッチワークが早いため、その攻防が矢継ぎ早に繰り広げられ、一瞬もリングから目の離せない攻防戦となった。最後は世羅に対して必死に食い上がったまる子が、つくし&華蓮のダブルダイビングフットスタンプ、世羅のダイビングダブルニードロップを続けて受けてのフォール負けとなったが、8人タッグならではのスリリングな攻防は、大いに会場を沸かせた。
まる子「今日リング上に人がいっぱいいすぎて目が回って分かんなくなってしまいました。8人タッグ難しいです。周りが見れるように努力します。自分は函館、ずっこけの仲間である沙弥さんがタイトル戦をこの前の両国で申し出てまして、自分は函館、沙弥さんを応援します。沙弥さんのセコンドにつきます。そして、沙弥さんがそこで王者になるのであれば、次の日札幌、(セミで)沙弥vsまるのシングルなんで。それをタイトルマッチにしたいです。ずっこけでベルトを賭けて一騎打ちしたいです」と語ると、沙弥も「偶然にも同じ気持ちでおりました。ということで、札幌大会はICE×∞王座選手権試合のシングルタイトルマッチになります。ありがとうございます。自分が王者になったら、一番最初にユキさんが挑戦してくださると仰ってたんですが、この通り決まってしまったのですいません。と、いうわけで6月10日函館、自分の地元凱旋試合、凱旋興行、いよいよ来週に迫ってまいりまして、チケットが売れておりません!私の勇姿を是非みなさんに見ていただきたい。ベルトを獲る姿を見ていただきたいので、ぜひ皆さんお越し下さい。世羅さん、自分今まで試合前ずっと緊張してたんですけど、今楽しみな気持ちしかないです。なぜなら自分がベルトを獲るからです」と必勝&まる子との初防衛戦を明言。
札幌でリボンタッグ王座決定戦に挑むらぶっちゃは「北海道まで1週間を切りました。星ハム子の正パートナー宮城もち、私は北海道でハムさんが何をしようとしてるのか、何を考えて何を思ってるのかを知っています。それ故、そのやりたい事、タッグでベルトを獲るっていうのも私は叶えたいと思ってるので、全部叶えて無事に帰ってきたいと思ってるので(涙目のハム子に)ね!美味しいお肉食べましょう!」(もち)「今日つくしと前哨戦をして、もうこのまま札幌で思いっきりぶつかり合えるタイトルマッチが出来るなって思いました。私たち2度、タッグチャンピオンになってるんですけども、その時は、もちが2回とも勝ってチャンピオンになったんです。負けるのももち、勝つのももち。全部もちしか絡んでなくて。北海道では私が勝ってベルトを巻く姿を皆さんの前でお見せすることをここに約束します」(ハム子)と語り、これを受けてつくしは「ドローで剥奪になったベルトにもう一度挑戦出来る事が単純に嬉しいです。タッグのベルトは離れてしまっているけど、ベルトへの気持ちは強いので絶対負けないです。ベルトをここに巻いて道場に帰ってきたいと思います」と淡々と語った。
ここで藤本が「ハムさんが勝っても負けても言いたい事があるっていう発言が、みんな凄く気になってて、お客さんも凄く凄く気になってて。私は、今回つくしとくるみに勝って欲しいの。ハム子さんは夢を叶えてしまったら、全ての夢を叶えてしまったら、もういいかなって思う人だと思う。だから今回は本当につくしとくるみを応援しています。夢は叶わない方が良いと、ハム子さんの場合は。その方がここに居てくれると思うから」と意味深な発言。
また5月5日の横浜以来、2度目の8人タッグを終えたTeam DATEの2人は「今回道場マッチで初めての8人タッグマッチをやって、それで勝つ事が出来ました。8人で周りがたくさんの先輩に囲まれての試合で、ちゃんと自分は存在していたのかなと思いました。いずれはたくさん先輩いても自分が、自分の存在感が凄かったと言われるようになります」(華蓮)「無事8人タッグマッチ、(前説で懸念していた)誤爆する事なく無事終われました。ありがとうございました。私もプロレスデビューして1ヵ月経ちました。ですが未だにトップロープに上れないんです。トップロープに立つことが怖くて出来なくて、いつもセカンドロープからプランチャとか技を出しているので、今月中には、トップロープに立てるようになります!」(華)と語ると、華に対して藤本から「次の道場マッチで飛びなさい」との指示が。「えーっ…えーっと、今月中に立てるようになりたいんですけど、なんか立てる自信がないので、目標は大きく持つために、今年中に…ダメですか?」と動揺する華に「ダメです」と藤本。「じゃあしょうがないので、組長に言われてしまったら誰も口答え出来ないので、今月中にトップロープに立てるようになります!皆さん見てて下さい」とやけくそ気味の華。果たして、華は次回の道場マッチでトップロープ(=コーナートップ)に立つことができるか…。
そして世羅「8人タッグマッチって初めてやったんですけど、難しいなって思って、(沙弥とは)最初で最後の前哨戦だったみたいなので楽しみにしてたんですが、まあ結局最後に勢いがあったのはまる子の方だったなと思いました。沙弥が札幌でまる子とこのベルトを賭けてやりたいと言ってるなら、私も先を見据えてようかなと思うので、函館で沙弥から無事に防衛して、雪妃の隣に立って、雪妃は“やっぱり世羅さんがいないとダメだな~”って思うと思うで、改めてそこで2人で勝ちましょう」と語った。