【試合結果】4・19 WAVE新宿大会 【Regina】水波綾vs彩羽匠 宮城もちvs大畠美咲 Sareeevs春日萌花 KAORU&桃野美桜vs桜花由美&夏すみれ

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『CATCH THE WAVE 2017~開幕戦~』
日時:4月19日(水)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:245人

▼スクランブルWAVE 20分1本勝負
○米山香織(フリー)/チェリー(DDT)
9分54秒 ジャックナイフ固め)
●山縣優/朱崇花

▼スクランブルWAVE 20分1本勝負
○KAORU(Marvelous)/桃野美桜(Marvelous)
12分6秒 バルキリースプラッシュ→体固め
桜花由美/●夏すみれ

▼CATCH THE WAVE2017公式リーグ戦 15分1本勝負
○Sareee(SEAdLINNNG)【2点】
3分51秒 Sareeeスープレックス・ホールド
●春日萌花【0点】

▼CATCH THE WAVE2017公式リーグ戦 15分1本勝負
○宮城もち(アイスリボン)【2点】
13分53秒 もっちりバディシザース→片エビ固め
●大畠美咲【0点】

▼CATCH THE WAVE公式リーグ戦 15分1本勝負
○沙紀(フリー)【2点】
4分6秒 十字固めからのエビ固め
●山下りな(OSAKA女子)】【0点】

▼CATCH THE WAVE公式リーグ戦 15分1本勝負
△長浜浩江【1点】
時間切れ引き分け
△門倉凛(Marvelous)【1点】

▼Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合 30分1本勝負
【王者】○水波綾
16分36秒 ホットリミット→片エビ固め
【挑戦者】●彩羽匠(Marvelous)
※第5代王者が3度目の防衛に成功

CATCH THE WAVE 2017が開幕!水波が彩羽を退けReginaを防衛!10周年記念大会でGAMIvs長与千種が実現?!

CATCH THE WAVE2017入場式


 大会に先立ち、CATCH THE WAVE 2017入場式が行われ、全選手が勢揃い。初出場となる宮城もち、沙紀、門倉凛が選手宣誓をし、シングルの祭典をスタートさせた。

第1試合


 桜花由美&宮崎有妃が保持するタッグ王座に挑戦を表明している米山香織&チェリーのゴキゲンBBA。今はまったくといっていいほど王者組に相手にされていないが、せめてタイトルマッチ実現に向けてチーム力を磨いておきたいところ。この日は米山も名を連ねるLas Aventureras(以後、ラスアベ)の山縣優&朱崇花との対戦となった。
 まずはチェリーが「来い!ドブス!」と朱崇花を挑発。18歳の朱崇花も「ババア!」と負けてはいない。続いて山縣vs米山となるが、早々にラスアベの連係が決まる。朱崇花のボディースラム、逆エビ固めを挟んで、山縣がロープ越え片足フット、スリーパーを極める。
 防戦一方の米山だったが、チェリーの助っ人もあり、なんとか交代。チェリーが旋回式ボディーアタック、飛びつきヘッドシザースで挽回していく。すると米山も「俺ごと刈れ!」と朱崇花を捕獲。するとチェリーは米山ごと「どっこいしょ!」と刈ろうとするが、朱崇花が叩きつけて回避する。そして、朱崇花がBBAにブーメランアタックを放って山縣とチェンジ。
 山縣のクロスフェースは米山がカット。反撃に転じたチェリーはレフェリーを巻き込み奮闘。2人まとめてのフェースクラッシャーから、ダイビング攻撃を狙うが、かわした山縣が米山にバッククラッカー。そしてラスアベでダブルのトラースキックを放っていく。キックアウトされると朱崇花が米山を羽交い締め。山縣がガットショットで飛び込むが、これが同士討ちに。このチャンスを逃さなかったチェリーが春夜恋へ。すかさず米山がジャックナイフで被さり、山縣から3カウントを奪った。

第2試合


 3・21後楽園大会で彩羽匠にYシャツマッチを打診した夏すみれ。彩羽に「Marvelousのビジュアル担当・KAORU選手にあたってみてください」と返されたため、KAORUに直談判することに。果たして夏はKAORUをYシャツマッチに引きずり出すことができるのか?

 リングに上がった夏は早速、マイク。「KAORUさんはじめまして。プロレスリングWAVEの夏すみれです。今日はお宅の彩羽のタクちゃんからご推薦、ありがとうございます」と丁寧に挨拶。KAORUをYシャツマッチに誘うことになった経緯をVTRで説明する。
 するとKAORUはあっさり承諾。そして「これって出てくれっていう試合でしょ? OK。OKだから私、帰るね。じゃあねー」と帰ろうとする。慌てて二上社長が引き止めるなか、夏が「簡単に上がれると思ってるんですか! Yシャツマッチはキャリアのない人間がそう簡単に上がれるほど、あまったるいリングじゃないんだよ、きゃおるさんよぉー、そんなに出たいなら、この私を倒してからにしてくれる?」と豹変。
 するとKAORUはいきなりエクスカリバー! そのまま試合をスタートさせる。いきなりピンチの夏だったが、これは桜花がカット!! すぐさまKAORUはボードを持ち出す。そこに待ったをかけたのは意外にもパートナーの桃野だった。「落ち着いてください! 焦りすぎです。WAVE出るの、はじめてなんです。ちゃんといい試合がしたいんです、だからチェンジください。大人げないですよ!!」とKAORUを説得し、チェンジする。
 果敢に桜花に向かっていく桃野。ヘッドシザースホイップからドロップキックを放っていく。ボディースラムから押さえ込むも、キックアウトした桜花がビッグブーツ。夏も加わり、ビッグブーツを交互にヒットさせる。
 桃野も夏にエルボーでやり返すと、「クソババア!」と叫んで反撃。すると夏は「ババアじゃないもん! 他のクソババアに失礼だろ!」と口撃する。これがKAORUを怒らせたのか? KAORUはボード攻撃で反撃にかかると、桃野を抱えての合体ドロップキック、さらに夏の上に桃野を叩きつけていく。そして垂直落下ブレーンバスターでカウント2。
 夏もドラゴンスリーパーで攻守を入れ換えるとビッグブーツ、ブロンコバスターで追撃。ダイビング・クロスボディーでカウント2を奪う。ボード攻撃で攻守を入れ換えたKAORUはエクスカリバー。桃野のクロスボディーからもう一度エクスカリバーを放つが、これは桜花がカット。ならばとバルキュリースプラッシュでトドメを刺した。

 敗れた夏はダメージの残るなかマイク。「はいはい。はいはいはいはい……。はいはいはい。まあね、審議の結果、今日は合格とさせていただきます。桃野さん! やっぱ若いし、若さっていいなって思っちゃったりして」と桃野を勧誘する。するとKAORUが「早い、まだ早い! 18歳だもん」と止めに入る。仕方なく夏が「じゃあ、KAORUさんどうでしょう。いかがですか?」とKAORUを誘うと、二上社長も「じゃあ8月12日、KAORU選手、大田区体育館大会出場決定!」と正式にアナウンスした。

 次々と選手が引き上げるなか、ゴキゲンBBAが再び登場し、桜花の持つタッグ王座への挑戦を改めて表明。米山が「OVER SUNのタッグのベルト、今だったら2対1で取れるんじゃない?」と迫るも、桜花は「だから言ってんだろ! (挑戦者は)若くて恥ずかし固めのかけがいのある、かわいい選手だって。お前ら鏡で自分たちの顔、見たことあるのかよ! このクソババア!」と一蹴した。

第3試合


 いよいよCATCH THE WAVE 2017がスタート! 今年のCATCH THE WAVEは、今大会(4・19新宿)から始まり、6・4後楽園大会で今年の波女が決定。「春日、大畠、山下、長浜」のZABUNブロックと、「沙紀、門倉、Sareee、宮城」のOTHER THANブロックの2ブロック制で開催される。しかし通常とは違い8人の総当たり戦となり、勝ちは2点、負けは0点、引き分けは1点。試合時間は15分1本勝負。場外リングアウトは10カウント。ブロックごとの得点上位2選手ずつが決勝トーナメントに進出する。優勝者には例年通り賞金100万円と、「波女」の称号、レジーナ王座への挑戦権が与えられ、7・2後楽園大会でレジーナ王座戦が行われることが濃厚だ。
 公式戦初試合はSareeevs春日萌花。ゴングと同時にエルボー合戦が繰り広げられる。仕掛けたSareeeがドロップキックを放ったが、かわした春日が逆さ押さえ込み。キックアウトされるとロープに走るが、Sareeeが追走式ドロップキック。フィッシャーマンSH、ミサイル弾でカウント2。
 対角線に春日をハンマースルーしたSareeeだったが、春日がブラ下がり腕十字に切り返す。そしてフットスタンプを連発。これをかわしたSareeeが「なめんな、クソババア!」とフットスタンプでやり返し、低空ドロップキック。
 再びエルボーの打ち合いとなり、SareeeがジャーマンSHへ。裏投げを狙うが、切り返した春日。エビ固めの応酬からSareeeスープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
Sareee
——CATCH THE WAVE開幕しました。初勝利を飾っていかがですか。
「当然ですね」

——相手は先輩レスラーだったが。
「ぜんぜん考えてなかった、何も。ただもう勝つだけっていうことで。背負っているものが誰よりもあるのでここで負けてなんかいられないです」

——CATCH THE WAVEがいよいよ始まって手応えというか感触は?
「調子はいいです。無茶苦茶いいです」

——一番楽しみにしてる選手は?
「大畠さんとか、山下とかですね」

——そこを落とさずに?
「はい!」

第4試合


 両者ともに慎重な滑り出し。しばらく様子を見る展開が続いたが、宮城がショルダータックルで吹っ飛ばし、ブラックフォールスラムから雷電ドロップ。そしてアルゼンチンバックブリーカーで絞りあげる。これを耐え抜く大畠。今度はエルボーのラリーから、宮城が串刺しラリアット。リバーススクラッシュで追撃していく。
 大畠もスタナーで攻守を入れ換え投げっぱなしジャーマンから走るも、宮城がもっちりバディシザース、棚からぼた餅を投下sする。
 これをキックアウトした大畠がラリアット。低空ボディーアタックを放ってコーナーへ。宮城に追いつかれるとパワーボム! すぐに旋回式ダイビング・ボディープレスを投下する。残り3分となり、焦る大畠がジャーマン2連発。カウンターのバックブローでカウント2。だが、宮城がもっちりバディシザースを連発していき、3カウントを奪った。

<試合後コメント>
宮城もち
——初出場のCATCH THE WAVEいかがですか。
「CATCH THE WAVE、一筋縄でいくとは思っていなかったけど、どうですか! 初戦大畠美咲から1勝取りましたよ。お客さんもね、誰もまさか宮城もちが大畠美咲から取るなんて予想してなかったんじゃないでしょうか。出場したからには優勝目指して、アイスリボン代表として突っ走っていくんでこれからも宮城もちどうなるのか乞うご期待ください」

——セクシー封印でリズムが崩れたりしない?
「セクシー含め、宮城もちだっていつも言っているんですけど、大畠さんには12月31日、アイスリボン後楽園ホールでベルトのかかった試合で負けてるんですね。なので、ベルトがかかった試合で負けておきながらセクシーでいくのは相手の先輩に失礼じゃないかと思って。今日は封印してみましたけど、残りの選手。若手とかいっぱいだと思うし、私が本気になったら、余裕だと思うんでね。次回からはセクシー出しつつ相手を翻弄して激しく、美しく、楽しくやっていきたいと思います」

第5試合


 開始から激しいショルダータックルやエルボーで衝突を繰り返す沙紀と山下。沙紀のボディースラム、顔面蹴り、ブレーンバスターはカウント2。山下もニーリフトでやり返すと、バックドロップ。沙紀もビッグブーツでやり返す。丸め込みの応酬となり、山下がスライディングラリアットを放ったが、カバーの瞬間切り返した沙紀が十字固め。そこから強引に押さえ込み、3カウント! CATCH THE WAVE初出場にして、初勝利を収め、幸先いいスタートを切った。

<試合後コメント>
沙紀
――CATCH THE WAVE初出場で初勝利となりました。
「フリーになってからぜんぜん結果を残してなかったんですけど、実際パンフレットにある優勝予想とかも、印がついてなくて、初戦から見せつけてやれたと思います」

——そのへんは気になっていた?
「そうですね……」

——これでいい形でのスタートになったが。
「そうですね! 心がポップになっています」

——このあとのリーグ戦でここは落としたくないとか意識している選手はいますか?
「大畠さんとSareeeさんが私の中で一番大きな壁かなと思っているので、シングルで負けていますし」

第6試合


 CATCH THE WAVE初出場となる門倉凛と、長浜浩江の一戦。過去の対戦は長浜の2連勝。初勝利もまだの門倉にとって、リベンジを兼ねた意味でもここで長浜に下しておきたいところ。
 まずは門倉がクロスボディーを放っていくと、長浜はボディーシザース。エルボーのラリーとなり、長浜が串刺しドロップキック。門倉もやり返すと長浜もやり返す。お互いの意地が爆発するなか、長浜のブレーンバスターはカウント2。サクラ落としを狙うが、堪える門倉。ならばとスライディングエルボーを放っていく。
 長浜のサクラ落としを切り返した門倉が低空ドロップキックを連発。コーナーに登る。追いつかれると振り落としてミサイル4連射。キックアウトされると逆エビ固めで絞り上げる。なんとか長浜がブレイクして残り5分。
 門倉はボディースラム3連発から押さえ込みへ。しつこく押さえていったが、いずれもカウント2。すぐに低空ドロップキックを狙ったが、かわした長浜。エルボーの打ち合いから、長浜がサクラ落とし! もう一発、放ったがこれもカウント2止まり。3発目は門倉が切り返してカウント2。スクールボーイ、首固めで追い込んで行く。だが、長浜もサクラ落とし3連発で応戦。これも決まらない。時間がないとかわかった長浜はラストチャンスと首固めで押さえ込むが、ここで時間切れを迎えたーー。

<試合後コメント>
長浜浩江
——引き分けに終わりました。
「むっちゃ悔しいです。いままで2回やってきてしっかり勝ててきたからっていう思いは捨ててやったつもりだけど、少しやっぱり自分のなかでそういう気持ちがあったからこういう結果になったのかなって凄く思います」

——過去2回やっているが、今回の門倉さんは何か違った?
「粘り強さがやっぱり凄くあるし、エルボー一発の重さが前よりも2倍も3倍も威力が違って、門倉さんもこのCATCH THE WAVEにかけている思いって言うのは強いんだなっていうのは思いました」

——これからまた気持ちを切り替えていかないといけないが、気持ちの切り替えはできそう?
「残りの選手は今まで当たったことない選手もいるんですけど、全員勝ったことがないので、余裕なんて気持ちも1ミリも思ってないですし何ならみんな勝てないと思ってるけど、そこを勝ちに、逆に相手が余裕を持ってるかもしれないので、そういう隙を今度は狙いに行きたいと思っています」

門倉凛
——引き分けという結果に終わりました。
「自分は本当に長浜選手とシングル、初戦からで勝つ気しかなかったんですけど、引き分けということで決着付かず。悔しいんですけど、CATCH THE WAVEリーグ戦ということで、1点は初戦で取れたのはそれは凄く自分にとって大きなものだったと思います」

——このリーグ戦で注目している選手や落としたく選手は?
「そうですね。初戦の長浜選手だったんですけど、引き分けだったんですけど、はじめてあたる沙紀選手やSareee選手は魅力的。自分のなかで凄く大きな選手だと思うので。でも! 自分は山下りな選手、狙っているのでそこにいきたいと思います」

——はじめてのCATCH THE WAVEの雰囲気はどうですか?
「実は凄く緊張していて、リーグ戦はデビューしてはじめてだったので点数が付いていくというのは凄く怖くて、緊張のなかでも怖くて怖くて。でもリングに上がっていかなければ、いけないなかで……新鮮というかはじめての経験をさせていただいています」

インフォメーション


 観衆を245人と発表した二上社長は、会場に来ていた長与千種を呼び寄せる。長与がリングに上がると……。

二上社長「私、今年、上京30周年なんです」
長与「あっ、大阪からの」
二上社長「4月7日に大阪から東京に出てきまして、クラッシュギャルズに憧れまして、プロレスを目指したんですけど、ぶっちゃけ今ロープ上げただけでメッチャうれしいです。私の書き初めで、初夢が長与千種さんとシングルマッチをしたい。お互い、引退はしてるんですけど……あっ、ちょっと待ってください。その前に、Marvelousさんの今日のギャラです。さっき、(KAORUのボードがキャンバスに突き刺さり)キャンバスがちょっと穴空いたみたいんで、ちょっとだけ引いておきました。気持ちだけ、数千円……」
長与「あのやろ……」
二上社長「あとでガッツリ怒っておいてください。で、ですね、8月12日にWAVEが10周年記念大会を大田区でやります。そこでシングルマッチをさせていただけたらなー。いやシングルマッチ、5分でいいです。引退してるんでムーンサルトとかは」
長与「やらないですよ!」
二上社長「自分もやらないです」
長与「コーナー系は登ってはいけないって医者から止められていますんで……(シングルは)できない無理」
二上社長「いやでも、電流爆破バーン!って。もっと激しいヤツやってますよね。ぜんぜん大丈夫です。私、メガホンと目突きしかないんで。電流爆破よりぜんぜん安全です」
長与「っていうかメガホンですよね? メガホンで頭、ボン!ですよね? まだ一度もやられたことないです」
二上社長「じゃあやったほうがいいです!」
長与「見たいですか?! メガホンで殴られているところを。でも、ちょっと、こっちのほうでもモヤモヤしてるんですよ。考え中で」
二上社長「即決じゃなくていいです。私、結構、しつこいタイプなので、今度Marvelousさんにもお邪魔させていただいて」
長与「いいですよ。来なくていいです」
二上社長「いや行きます。大丈夫です。私、チケット買って見に行くタイプなんで」
長与「ある程度のことはLINEで済まされるじゃないですか」
二上社長「いやいやいやいや、そういう問題じゃないんで」
長与「来なくていいです」
二上社長「出たりなんで」
長与「そんな来なくてもいいですよ、ウチに」
二上社長「紙テープ巻きます。紙テープ巻いて、渡辺智子に投げます。同期なんで」
長与「あっそうですよね。でも来なくていいです」
二上社長「いえいえ、行きます。こっそりじゃなくて、堂々とチケットを買っていきます。もうしばらく考えておいてください。まだまだ8月12日なので、まだまだあと100日以上あるんで」
長与「桜花さんいいですか、こういうこと言ってますけど。飛び出しですよ、今」

 桜花が困った表情を浮かべると。

二上社長「アホちゃう? 長与さん出たらメッチャチケット売れるで? お前アホやろホンマに」
長与「目指しますか、チケットを売るという、大田区って本当でかいですよね。KAORUの復帰戦やったときも本当に1年かけて、頑張ったんですよ。(WAVEも)1年かけているじゃないですか」
二上社長「毎日、つぶやきました」
長与「ですよね」
二上社長「ちょっとは希望があるってことですよね」
長与「なんか大田区でやる人って、凄くお金をかけてでもプロレスやろうとしているのがわかるので、それは何かしらの協力はしたいんですよ。たとえば山下りなのロープを上げるとか」
二上社長「いや! いやいやいや! 山下はいいですよ!! そんなんやらんでも」
長与「えっ? 今日は落としたからね」
二上社長「なんなら今日はWAVE、誰も勝ってないです。だから最後に望みを託しているんです」
長与「練習おいで。こっそり教えてあげる」

 セコンドの山下が大喜び! そこにKAORUも現れると……。

長与「KAORU! お前のせいでギャランティー引かれたろ。余計なことしやがって! 申し訳ないから裸足で上がったんだぞ。(KAORUが抵抗すると)あいてんだよ、そこ! すみません……」
二上社長「山下のロープ上げとかはいいので、しつこく行きます。よろしくお願いします。以上インフォメーションコーナーでした」

第7試合


 2016年11月以来の対戦となる水波vs彩羽。その時は彩羽がランニングスリーで勝利。水波は彩羽へのリベンジ、そして王座を防衛することができるのか?!

 試合はロックアップからリストロックの取り合いへ。激しいエルボーの打ち合いから彩羽がニールキックをお見舞いする。水波がエプロンに逃れると、彩羽がスライディングキックで場外に落とす。鉄柱に水波を叩きつけた彩羽は場外ブレーンバスター!
 リングに戻るとエルボーの打ち合い。彩羽のサイドバスターはカウント2。サソリ固めでステップオーバー。ブレイクされると、彩羽はフェイントキック 、ブレーンバスターでカウント2。
 水波もカウンターのフロントスープレックスで反撃の狼煙。ショートレンジラリアット、裏投げへ。イチジクからの肩固めで絞り上げる。ブレイクされると、スピアで追い打ち! さらにダイビング・ギロチンにつなげるも、かわした彩羽が投げっぱなしジャーマンでやり返す。
 ならばと水波もラリアットで飛び込む。さらに交互に打ち合ったあと、エルボーへ。これに打ち勝った水波が走るが、彩羽がエルボーで迎撃。トラースキック、カカト落としに繋げる。
 水波もカウンターのラリアットからホットリミットを狙うが、かわした彩羽がジャーマンでカウント2。スワントーンボムを投下する。そしてランニングスリーを狙うが、これは水波も回避。彩羽のトラースキックに水波、ダウン。すかさず彩羽はランニングスリーを狙うが、水波も堪えてホットリミットへ。だがカバーにいけない……。
 彩羽のキック、水波のラリアットが炸裂するなか、もう一度、ラリアットを放つ水波。キックアウトした彩羽がハイキック! 水波もドラゴンスープレックス、ラリアットと畳みかけるが、それでも決まらない。ならばと水波はホットリミットで3カウント!

 試合後、水波は「彩羽匠! いやタクちゃん、タクちゃん! すごいよ!! 去年の11月から今日まで自分も負けてないと思ったけど、タクちゃんもスゲーじゃないか。今、いろんなところにライバルとか敵とかいると思うけど、このWAVEの水波を忘れんじゃねーぞ! また強くなったらシングルやりたい。今日はありがとうございました! ということで3度目の防衛を果たしました、ありがとうございます。まだまだこれからどんどん逆指名で防衛していきたいと思ってるんで、皆様、私のチャンピオンロード、楽しみにしていてくださいね。そして恒例の、カウントダウンいきたいと思います。大田区大会まであと! 115日ですー! WAVEの次の東京大会、5・3後楽園があります。そこも来てくれると思っていますが、WAVEの10周年大会にも、しつこいようですけど、みんな来てくださいね。ではいつものヤツで締めたいと思います。これがー、WAVEだーーー!」とマイクで締めくくった。

<試合後コメント>
水波綾
——防衛おめでとうございます。
「ありがとうございます、いや、凄いなー。タクちゃん、凄いなー。またこうやって、前回負けた時も、きっかけをもらったというか、ないものを教えてもらった気がして、今回は勝ったけど、この試合で得たものは大きいですね。いやー、タクちゃんつえー。それに尽きます」

——匠選手に勝ったわけですが。
「新たな自信になったし、タクちゃんもいろんな団体とかいろんなところにライバルとか敵とかいるとは思うけど、自分もいるってことを忘れないで欲しいし。またもっともっと強くなって、もう1回シングルやりたい。何回でもやりたいっす」

——最後に、アニキのホットリミットに一言かけてあげてください。
「いつもお世話になっています。ホットリミットさんのおかげで私はここまで来れたようなもんです。アナタがいてくれたから今の水波綾はいます。ホントにありがとうございます」

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