【試合結果】2・18 HEAT-UP王子大会 近藤”ド根性”洋史&兼平大介vs田村和宏&阿部史典 新井健一郎&ヒデ久保田vs渡辺宏志&梅沢菊次郎
『パワフルタッグトーナメント2017 開幕戦』
日時:2017年2月18日(土)
開始:19:00
会場:東京・王子BASEMENT MON☆STAR
観衆:105名
▼第1試合 パワフルタッグトーナメント2017 1回戦① 20分1本勝負
新井健一郎(DRAGON GATE)/○ヒデ久保田(フリー)
7分36秒 外道クラッチ
●藤田峰雄(チンコ)/LEONA(ドラディション)
▼第2試合 パワフルタッグトーナメント2017 1回戦② 20分1本勝負
○渡辺宏志/梅沢菊次郎(アライヴ)
9分24秒 コブラツイスト
高梨将弘(DDT)/●井土徹也
▼第3試合 パワフルタッグトーナメント2017 1回戦③ 20分1本勝負
○近藤"ド根性"洋史/兼平大介
11分00秒 ド根性デスロック
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)/●飯塚優
▼第4試合 パワフルタッグトーナメント2017 1回戦④ 20分1本勝負
田村和宏/○阿部史典(スポルティーバ)
13分40秒 横入り式エビ固め
石田慎也(スポルティーバ)/●CHANGO(フリー)
▼第5試合 パワフルタッグトーナメント2017 準決勝① 30分1本勝負
新井健一郎/○ヒデ久保田
10分50秒 前方回転エビ固め
渡辺宏志/●梅沢菊次郎
※アラケン&ヒデ組が決勝戦進出
▼第6試合 パワフルタッグトーナメント2017 準決勝② 30分1本勝負
近藤”ド根性”洋史/○兼平大介
14分51秒 ランニング・ニーリフト→エビ固め
●田村和宏/阿部史典
※近藤&兼平組が決勝戦進出
パワフルタッグトーナメント2017開幕!HEAT-UPの超新星が灼熱の伝道師から殊勲のフォール勝ちでトーナメント決勝戦進出!あざ笑う『田村和宏被害者の会』を向こうに回して3.30新百合で初の栄冠を狙う!!
オープニング
てっしー&やぶちんのインフォメーションコーナー。今後の大会日程に7月8日(土)新木場1st RING大会が追加された事をアナウンスすると場内から拍手が。HEAT-UPとなってからは初めての同会場開催となる。新企画・てっしーのグッズ紹介コーナーでは前回より新発売されたフォトプリントTシャツを宣伝。
ここで大事なお知らせが。スポルティーバ・石田慎也が持っていたキャリーバッグが何者かによって盗まれてしまうという知らせが入った。バッグにはコスチューム一式が入っており、本人は大いに困ってしまっている。もし所在について何らかの情報をご存知の方は、石田本人のtwitterやfacebookに連絡を入れていただけると大変ありがたいです。これにより当日は黒のショートタイツに裸足という姿で試合に臨んだ…
最近調子が上向きになってきているてっしーの一発芸では『インド文化を継承した犬の鳴き声』を披露。「ウ~~~~~、ナン!」の声と同時に会場から笑いが起き、2017年は負けなしの連勝をスコア。
選手入場式は各チームがリングネームを記載されたメガホンやミニバットを持参し一言挨拶。
アラケン「お前らこんなもん誰がどう見たって、『田村和宏被害者の会』の俺らが優勝に決まってるじゃねえか!(館内拍手)オイHEAT-UPコノ野郎オイ!企画がくだらねえんだよ!以上。」
峰雄「え~、昨年度タッグトーナメント優勝の藤田峰雄です(館内拍手)。去年は田村さんと組んで優勝して、田村さんのタムラを使いました(館内笑い)。今年は『ドラゴンのムスコ』を掴みたいと思います。」
井土「自分は宏志さん、梅沢さんから絶対3カウント、ギブアップを奪ってみせます!お願いします!!」
渡辺「このトーナメント随一のキャリアを誇る俺と梅沢が組めば!優勝戦線に絡む事間違いなし。ベルトは貰ったぜ。」
飯塚「絶対勝ち残って、ベルト獲ります!よろしくお願いします!!」
近藤「去年兼平とゲリラプロレスやって、一番成長したチームだと思います。優勝します!おねしゃす!!ド根性ーっ!!!」
石田「(滅茶苦茶テンションが低そうに)いや~…来る途中に、キャリー(バッグ)を…盗まれました…誰のせいだろう?僕は、田村さんだと思うんすけど(館内笑い)。タイトルマッチ前に、僕の士気を下げるために田村さんがパクったんじゃないかという、僕の中で(そんな意思が)浮上してるんです。(場外でCHANGOが笑っているのを見て)…何笑ってるんすかCHANGOさん。…まあCHANGOさんもあんま信用できないんで、こんな姿ですけど、勝とうかなと思っています。応援お願いします…」
阿部「(入場するなり石田を指さして)…これは勝てますね、これは」
田村「これはもう勝ちだな!阿部ちゃん!」
阿部「ハイ!」
田村「優勝しようぜ!」
阿部「優勝しましょう!!勝ったも同然ですねこれは」
田村「優勝するぞーーっ!!」
第1試合
「俺たちの優勝しかありえない」アラケン&ヒデが堂々と入場、後から入場する峰雄&LEONAは警戒。もちろん峰雄によるドラゴンのムスコへのソフトタッチも忘れない。アラケン&ヒデがゴング前に奇襲、いきなりの場外乱闘に館内は大慌て。自身の股間を突き出して「どうした峰雄!」と挑発するアラケンの姿が。リング内に戻されてもヒデに甚振られていたLEONA、ヒデへのヒップトスからアラケンへのショルダースルー、正調ドラゴンスクリューで二人を切ってとり、アラケンに追撃の足四の字。ブレーク後ローキックで左足を攻めるLEONA、ロープに振ろうとするとアラケンはバッタリと倒れる。死んだフリから一転、マンハッタンドロップで形勢を逆転させLEONAをローンバトルに持ち込む。アラケンが峰雄を挑発、村杉レフェリーの注意を引きつける間にチョーク攻撃を見舞うヒデ。串刺しエルボーからブロンコバスター、ブレーンバスターと立て続けに攻め込むヒデだが、カウンターのフォーアームをぶち込んだLEONAがようやく峰雄と交代。
コーナーからのクロスボディ、ステップ延髄斬りをヒデに叩き込み、アラケンと鉢合わせにして場外に落とすと観客を煽ってトペ・コンヒーロへ。その後も分断し、ヒデに連携を駆使して波状攻撃をお見舞いする峰雄&LEONA。峰雄のシャイニングからのフォールをカットしたアラケンだが、再び分断され2対1の状況。ヒデを羽交い絞めにしたLEONA、峰雄がロープに飛んでちんこクローへ…寸前でかわしたヒデ、峰雄の手はとま…らなかった!ドラゴンのムスコを鷲掴みにした峰雄、背後からヒデが両者を突き飛ばし、場外ではLEONAをアラケンが捕らえる。ロープにもたれかかった峰雄の背後からヒデが急所打ち、スクールボーイから外道クラッチと丸め込み技を連発し、数えるほどしか負けのない峰雄からまんまとピンフォール勝ちをせしめた。
この日のトーナメント全6試合での最短タイムで勝利を収めたアラケン&ヒデ、やはり『田村和宏被害者の会』の絆はそうとう深いものと思える。場外で抱き合うアラケン&ヒデとは対照的に、1回戦で敗れてしまった峰雄&LEONAの表情は悔しさに溢れていた。
第2試合
HEAT-UPで最もキャリアの長い渡辺と、最も短い井土が初めての対戦。渡辺が差し出した右手をパチン!と払いのける井土、その勝ち気な態度をまあまあと諫める高梨。先発はその高梨と渡辺、直接対峙するのは2014年9月の新宿FACE以来。手四つからお互いを確かめるような小技の攻防、高梨が回転十字固めからフォールを狙った場面で両チーム交代。手四つで梅沢と井土が競り合うと、「井土、押さえてけ!」とコーナーから高梨の激が飛ぶ。力比べでは押された井土、岩のような梅沢にエルボーをこれでもかと打ち込んでいく。やや効いたような素振りを見せた梅沢だが、体重を乗せた逆水平一発で井土をなぎ倒す。渡辺はボディスラムやニーを打ち込みクイックタッチで若い井土を攻め込む。コーナーに詰めた逆水平に苦痛の表情を浮かべる井土、ボディスラムからボディプレスを食らうとたまらず高梨がカットに入る。何発エルボーを叩き込んでも逆水平一発で逆転、しかしカウンターのかち上げエルボーで梅沢の巨体を倒す事に成功した井土。
ここで梅沢菊次郎対高梨将弘という珍しい顔合わせが実現。長い髪を振り乱し張り手をぶち込んでいく高梨、梅沢もこれに応戦。渡辺が入ってきて2対1の状況になるが、これは高梨の思惑通り。ひらりと身をひるがえし二人を鉢合わせにする姿は牛若丸のよう。ステップ延髄斬りからスーパーキックを狙った高梨、これは梅沢に読まれて逆にカウンターのダイナマイトタックルを食らってしまう。代わった渡辺も高梨を追い込むが、何とか突き放した高梨は「行けー!」と叫んで井土にタッチ。串刺しエルボーからヒップトス、ジャンプしてのエルボードロップ。渡辺を捕まえた高梨&井土は連携から井土のスライディングDに繋ぐがカウント2で梅沢がカット。井土のジャーマン狙いからフォローに入った高梨、しかしスーパーキックが誤爆してチャンスを逃してしまう。
梅沢が高梨をカット、渡辺はボディスラムからフライングニードロップ、寸前でかわした井土。対角線を駆け抜けるジャンピング・エルボーパッドを叩き込むがカウント2。井土ブレーンバスター、背後に降り立った渡辺のバックを取ろうとする。そうはさせじと絡みついた渡辺が"若手殺し"のコブラツイストへ。ガッチリと極められてしまうと上背のある井土でも逃れられずギブアップ。
高梨の激に奮起した井土だったが、プロレスの奥深さを味わう一戦となったであろう。試合後「できたら今度は渡辺さんとシングルでやりたいです」と語った井土、16歳の若者の目は敗れたものの輝いていた。
第3試合
この日のためか、髪形を兼平に似せたようにカットしていた近藤。約1年半ぶりのヤングヒートアッパーズの前に立ちはだかったのはハードパンチャーであるロッキー川村。初めて対峙する兼平だが、格闘技戦はお手の物と言わんばかりにロッキーを倒してグラウンドに持ち込んでいく。さすがにパンクラシストであるロッキー、グローブというハンデはあるものの兼平のグラウンドに対応する。飯塚を「少年」と呼んでいる近藤、組み合ったが早いか左ミドルと逆水平のラリーに。ロープに走る近藤、ショルダータックルで倒せば飯塚はお返しに右ミドルをカウンターでぶっ放す。
来場した子供たちからの「ド根性~」コール、会場人気の高い近藤はそれに奮起したかボディスラム。飯塚を捕まえると兼平と代わる代わるボディスラムで叩きつけていく。左ミドルで食い下がろうとする飯塚、構わず近藤逆水平で体勢を崩してスラムからボディプレス。5分経過、兼平は飯塚のボディを膝でえぐってから逆片エビへ、逃れた飯塚はカウンターのドロップキックでローンバトルを脱出。
交代したロッキーは兼平にボディブロー連打、フォローに入った近藤のヒップアタックをパンチで迎撃する。コーナーで、ヒップトスから上になって、左腕をクラッチしてがら空きのボディへと対戦相手を皆グロッギーにするボディブローをこれでもかと打ち込むロッキー。弱った兼平にボクシング式フィストドロップから諸手を突き上げバルボアブローへ、しかし兼平レッグシザースから裏アキレス腱固め→膝十字固め→アキレス腱固めと移行してロッキーをギブアップ寸前まで追い込んでいく。ブレーンバスターを踏ん張ったロッキーはレバーブローから再びボディブロー連打、兼平は逆水平やヘッドバットで対抗するが、モーションに入った所を右フックで打ち抜くロッキー。いつの間にか口から出血しているロッキー、近藤が入ってくるとドロップキックをすかしてボディ、臀部へのパンチでダメージを蓄積させる。ノーガードの顔面にジャブから右フック、近藤の顔面がゆがむ。フラフラになった近藤の左足にマッケンローを叩き込み、もう一度両手を突き上げる。
この時コーナーで控えている飯塚が「代わってください!」と叫んでいる。もはや虫の息になっている近藤を仕留めるのは容易だと感じたか、「行ってこい」とタッチするロッキー。近藤をコーナーに詰めた飯塚は左ミドル連打、反対のコーナーに振って串刺しドロップキック、座らせてランニングロー。10分経過、ニーを叩き込み前かがみになった近藤に絡みつき初公開の腕極め首卍を見せた飯塚、飛びついてさらに深く絞めたと思えばブリッジを利かせてそのまま後方に反り投げる。たまらずカットに入る兼平、ロッキーは勝負を飯塚に託し逆カット。分断された形になった近藤、だが飯塚の突進をキャッチしてスパインボム。起死回生の一撃からド根性デスロックで捻り上げると飯塚はギブアップ、3年連続でトーナメントにエントリーしている近藤が初めて1回戦を突破するというおまけつき。
ベルト獲りの再チャンスが潰えたロッキーは飯塚に目もくれず去っていく。一人リングで悔しさを噛みしめる飯塚、ほろ苦いトーナメントデビューとなったが爪痕は残せたと感じられる。
第4試合
前述の通りコスチューム一式の入ったキャリーを奪われてしまった石田は裸足にニーパット、黒のショート一枚という古のヒロ・マツダを彷彿させるスタイル。それでもキャップとジャンパーを羽織っていつものようにエプロンでアピールするのは石田スタイル。入場曲が最高潮に達した瞬間、急にCHANGOの曲が流れると本部席の弥武リングアナにクレームをつける石田。タッグチームなのに両者の距離は離れっぱなし。
「俺が出る」と先発する石田、CHANGOは場外に降り石田のキャップを被って静観している。シングルタイトル挑戦権を持つ石田はここで田村からもう一本奪って精神的有利に立ちたい所。が、強引にCHANGOが交代して水を差す形に。以前から続いている田村とCHANGOの因縁だが、意外な事に直接対峙するのは昨年のタッグトーナメント決勝戦以来1年弱ぶりとなる。激しくチョップを叩き込む両者、カウンターのダブルアックスハンドルをCHANGOが叩き込んで先制。フェースロックで絞り、隙あらば細かい蹴りを随所で入れていくCHANGO。対する田村はヘッドシザースホイップからドロップキックを叩き込んで阿部に交代。ボディパンチから側頭部を蹴っていく阿部、ロープに走るが場外から石田が足狩りでテークダウンさせ場外戦に持ち込む。この辺は以前タッグを組んでいた経験なのか。場外で田村&阿部を散々甚振った石田&CHANGO、リングに戻っても阿部を捕まえる。ここでツープラトン攻撃を要求するCHANGO、素知らぬ顔をしている石田は仕方ないとリングに入るが、当たる寸前でCHANGOがフライングメイヤー、「なにこれ?」と立ち尽くす石田。かと思えば石田のタッチ要求に「交代してやんないよ~だ」とばかりに両手を広げて拒否するCHANGOと完全にタッグチームとして成立していない状態。ソバットからセントーンを繰り出すCHANGO、強引に交代した石田はコーナーで阿部を踏みつけるが、カウンターのドロップキックを食らい相手の交代を許してしまう。
こうなってくると俄然強くなるのが田村。エルボーで石田、CHANGOをふっ飛ばし石田にはスリングブレイド。立ち上がるのを待って串刺しミドルから低空ドロップキック、フォールをカットするはずのCHANGO、セントーンをある意味確信的に誤爆。ランニングローからコーナーに登ってミサイルキックを狙う田村、未遂に終わらせた石田は一度叩き落とされるも対角線をダッシュ、昨年末田村を破った時に見せた飛びつき雪崩式フランケンを炸裂させる。10分経過、CHANGOの目の前で首を掻っ切るポーズを見せつける石田は△(デルタ)ドライブの体勢。技のかわし合いから石田のトラースキック、田村のウルトラタイガーがそれぞれ決まる。田村は阿部と交代、CHANGOをふっ飛ばすとサッカーボールキックからワキ固め、代表と煩悩の"代煩悩コンビ"の象徴でもあるようなアンドレを決めていく阿部。
カウンターのRKOをぶっ放した石田、これまた強引に交代したCHANGOは阿部にトラースキック。邪魔だと石田を突き飛ばしレッグシザースからビッグブーバー、腕極め式ショートレンジラリアットと波状攻撃。勝利目前と思われた石田&CHANGO、ところがCHANGOの押さえる阿部に石田がスワンダイブ式のスレッジハンマーを放つがこれを誤爆してしまう始末。挙句の果てに阿部がCHANGOを丸め込みHEAT-UPマットで初めてとなる勝ち星を献上してしまう結果に。タッグのベルトどころか大恥をかかされてしまう結果となってしまった。
これには両者とも堪忍袋の緒が切れてしまう。勝利を挙げていち早く引き上げる田村&阿部の"代煩悩コンビ"とは裏腹にリング内で小競り合いを続ける石田とCHANGO。いつの間にかCHANGOはコーナーに座り込んでマイクを握っている。
CHANGO「オイ、オイ石田、ひとまずよ、こっちのマイクを君にあげる(一本のマイクを石田に渡す)。なんだよ、お前みたいななあ、そんな…そんな恰好したプロ意識の低い奴が(館内笑い)、そんな奴と組まされた俺の気持ち考えろよ。オイ!…なんか相当怒ってるみたいだね。言いたい事あるんならさっさと言えよ。」
石田「なんか、調子出てリング上がった割には、結構簡単に負けてくれましたねCHANGOさん」
CHANGO「おめーがよそ見してっからだろ!ちゃんと相手見ろよ!!相手見てプロレスしろよ!ド素人が!」
石田「ちょっと待って待って待って、おかしいおかしいおかしいおかしい」
CHANGO「何がおかしいんだよ!」
石田「…絡みづらいな今日(館内笑い)、(アンタが)出しゃばってこなけりゃ勝ってたんですよ今日。僕が勝ってたんですよ今日」
CHANGO「へへへへへ…じゃあどうする?どうしたらお前の気持ちが晴れるか言ってみろ」
石田「いや晴れるわけないじゃないすか、負けちゃったんだもん」
CHANGO「プロレスで負けたんだろ?そしたらどうすればいいか、わかるだろ?お前は何がしたいんだ?」
石田「…あ~なるほど、遠回しにシングルやろうってことですかそれ。(館内から「石田やっちゃえ!」の声)まあまあまあまあ、受けてあげない事もないですけど…」
CHANGO「よし決定だ!オイ!すげえ、高島平、俺とお前で一対一、シングルマッチ決定だ。お前!絶対覆すなよ、今の言葉。そして!その試合に一つ!条件加えてやる。次期HEAT-UP(ユニバーサル)シングル挑戦権、そこで懸けろ。じゃあな!もうお前の言葉は!知りえない!(さっさと戻ってしまうCHANGO)」
石田「ちょ!待って待って待ってちょちょちょあっ!!(既にCHANGOの姿はない)…聞いてない聞いてない。そんなん今までありました?ないっすよねシングル…だって僕が、僕が獲ったやつですよシングルの挑戦権。田村さんに直接勝ってね、僕が…獲ったのに…(館内から「負けなきゃいい」の声)…勝てばいい?いいでしょう。来月?高島平?オッケー、シングルやってやる。それを潰して、次、田村さんの持つベルトに挑んで、チャンピオンになるのは、僕だ。以上」
かくして3月5日高島平大会でのシングル対決が決まった両者。タッグでの結果は残せなかったが、半ば強引にタイトルへの挑戦権を懸けさせる事に成功したCHANGO。トーナメント前の「石田が持ってるシングルベルトの挑戦権にも興味がある」の言葉がここに来て生きてきた感がある。やり場のない怒りをCHANGOにぶつけ、再び野望に向かって前進したい石田。田村和宏の保持するユニバーサル王座に手をかけるのは石田か、CHANGOか。
第5試合
1回戦を勝ち抜いた『田村和宏被害者の会』と『日本インディー重鎮コンビ』。開始前アラケンは「敬意を表して」と言い手を差し伸べるアラケン&ヒデ。当然のごとく奇襲から攻撃開始…と思われたが、アピールするアラケンの背後にはのっしと立ちはだかる梅沢の姿。タックルでなぎ倒され、ボディスラムで叩きつけられる。流石のアラケンも梅沢のパワーに手を焼く。こうなると渡辺の"悪党退治"なヘッドロックパンチがアラケン、ヒデと連続して炸裂。しかしアラケンのサミングで止められてしまうと流れはアラケン&ヒデに傾く。渡辺にスリーパーを仕掛けながらスキンヘッドをペチペチ叩くヒデ、丁寧に四方にお見せする。左腕殺しの連携スレッジハンマーを代わる代わる叩き込み、ヒデのチキンウイング・アームロックに繋ぐ。ベテラン四人の攻防と言えば聞こえはいいのだが、アラケンもヒデも悪いもんだからすごく厄介。反則スレスレの指極めの前に渡辺が発する苦痛の声が場内に響く。ヒデのキーロックや左腕を引っ張って極めるアラケンのアームバー、渡辺が立ち上がろうとするとさせじと倒す攻防はオールドファンにとっても見ごたえがある場面。度重なる渡辺のピンチに身を乗り出す梅沢だが村杉レフェリーのチェックが入る。かつてSPWF道場で同じ釜の飯を食べた盟友同士(梅沢はCMA東京)がHEAT-UPのリングで並ぶのも珍しい。ピンチに陥った渡辺だが、ツープラトン攻撃を搔い潜りまとめてボディアタックを見舞って梅沢と交代。
向かってくるアラケン、ヒデを次々にボディスラム、まとめてラリアットでなぎ倒す梅沢。アラケンの「待った!」も聞く耳なしとベイダーアタックからダイナマイトタックル。もう一発を狙って対角線を走る梅沢、勢いを利用してカウンターの首固めで丸め込むアラケン。両軍交代、渡辺はヒデのドラゴンリングインに合わせてドロップキック。続けてワンハンドバックブリーカー、ショルダースルー、ヘッドロックに捕らえられるとバックドロップと得意技を連発。勝負を梅沢に託し交代、串刺し攻撃に出るが片足キックで迎撃したヒデ、セカンドロープから空中胴絞め落としの要領で覆いかぶさる。カウントは2、ヒデのソバットに梅沢はヘッドバットで対抗、一気に担ぎ上げてアルゼンチン・バックブリーカーを決めた梅沢。カットに入るアラケンには渡辺がコブラツイスト、絶好のチャンスだったがヒデは梅沢の顔面を掻きむしって脱出。ヒデとアラケンをコーナーに振る渡辺、梅沢の串刺しダイナマイトタックルが二人まとめて…上手くアラケンは避けたためヒデ一人が酷い目に、しかしこれは作戦だった。もう一発と梅沢が対角線を走ると、上手く避けたヒデが前方回転エビで丸め込む。レフェリーのブラインドを突いたアラケンがヒデの背中を押さえるような形でフォローし3カウントが入ったのだ。
場外で「どうよ?」「3つ入ったぜ?」とでも言いたげに勝ち誇るアラケン&ヒデ。1回戦、準決勝共にテクニックを駆使しての一本勝ち、しかも峰雄&LEONAと渡辺&梅沢という強豪チームを破っての決勝進出ではもう文句のつけようがない。残すは新百合のメインで憎い憎い田村和宏をボコボコにしてベルト奪取という青写真のみだったが、この時点でメインの結果があのような形になるとはさすがのアラケン&ヒデでも予想できなかっただろう…
第6試合
"代煩悩コンビ"と"ヤングヒートアッパーズ"による準決勝、近藤が本戦で田村と対峙する試合はHEAT-UP史上これが初めてとなる。勿論どちらのチームも負けられないところ。
先発の田村と兼平は静かな立ち上がり、近藤のヒップアタックには阿部のドロップキック、阿部が近藤の左腕を捕らえる。近藤を押さえる阿部、田村のダブルスレッジハンマーがトップロープから降り注ぐ。続いて阿部は近藤の左腕にトップロープからダブルフットスタンプ。悶絶する近藤をコーナーに貼り付けて左腕にミドル連打、左腕をロープに括り付けてスライディングキックを繰り出す阿部。「俺もやるぞー!」と田村も近藤の左腕目がけてダブルフットスタンプ、ニードロップ、アームロックと近藤の左腕に集中攻撃を仕掛ける代煩悩コンビ。ブレーク後、近藤の左腕にキックを放っていく田村。だが近藤は「打って来い!」と田村を下から睨みつける。容赦なく前から後ろから蹴りを打ち込む田村、阿部もそれに続く。田村が兼平をけん制している間に阿部ワキ固め、ご丁寧に左肘目がけてナックルを打ち込むおまけ付き。近藤を立たせて左腕にニーやキックを打ち込む阿部、散々左腕を攻められた近藤だが阿部を軽々と引っこ抜くジャンピング・ブレーンバスターで叩きつけて一気に形勢逆転。フォローに入った田村にはフライングショルダーをぶち込んで兼平と交代。
兼平は田村、阿部の順にスクープスラム、ツープラトン攻撃にはまとめて正面飛びのドロップキック。田村のアストロブラスターを意識したか、阿部を高々と持ち上げ落ちてくる所に膝蹴りを合わせていく。グラウンドに引き込んで腕十字狙い、阿部も素早く反応して同じ技をかけ合うが兼平に軍配。エスケープされるも串刺しエルボー、近藤のスパインボムから胸板への低空ドロップキックという連携で攻め込んでいく兼平。ロープに走るが上手く避けた阿部はレッグラリアットで反撃、田村にタッチ。
串刺しエルボーからスリングブレイド、観客を煽ってミサイルキック、田村のパターンに持ち込んでいく。コンビネーションからソバット、ミノルスペシャルへの流れだが回避する兼平。ロープに走った田村をヒップトスで投げ、落ちると同時に腕十字を仕掛ける兼平得意の入り方。逃れようとする田村、下から体重をコントロールして再度仕掛ける腕十字。腕が伸びきったが何とか阿部がカット。ジョンウーから串刺しエルボー、かわした田村、阿部の串刺しミドルを皮切りにダブルブレーンバスター。挟み撃ちのランニングローで兼平にダメージを与え、田村がもう一発。しかしこれをキャッチした兼平がドラゴンスクリュー。兼平ランニングニー、かわした田村スクールボーイからラ・マヒストラル、サイドキックで田村を止めた兼平、ロープに走るが田村のアックスボンバーが待っている。フォールは近藤が魂のカット。
田村はもう一度ランニングローからフォール、カウント2。バズソー狙いは兼平回避、追撃のローも回避される。ここで場外から近藤が入ってきて田村を担ぎ上げ、前方に放り投げると兼平がニーを打ち込むという合体攻撃を見せる。勝機を見つけたか、兼平のバックドロップが田村に、フォールは阿部が渾身のカット。邪魔な阿部は近藤の投げっぱなしバックフリップで排除、満を持して兼平必殺のランニングニー。耐えた田村、ならばと近藤が背後からド根性ホームラン、再び兼平のランニングニーをまともに食らう。これで逃がしたら後がないと全力で押さえ込む兼平、てっしーの手がマットを3回叩き御大田村から初の3カウントフォールを奪取、勝負が決した瞬間館内からは驚きの声が上がる。もう一度言う、兼平が田村からフォール勝ちを収めた!
ウィナーコールを受け全身で喜びを爆発させる近藤&兼平、その傍らで額に手をやる田村の姿が。兼平は近藤の右腕を掴んで起き上がらせ、改めて勝利を実感する二人。館内は歓喜の拍手や歓声で溢れかえる。と、ここで音もなくアラケン&ヒデが煙草を咥えながら入ってくる…
エンディング
兼平のテーマ曲がフェードアウト、アラケンがマイクを掴み語り始める。
アラケン「あー、あー、あー、ハッハッハ!え~?ヒデちゃん、若いのずいぶん頑張りましたなあ!オイ!田村…え?あれ?田村?帰りよったかあいつ。えぇ!?俺らの姿見てビビって、帰りよりましたねアイツは。オイ!えぇ!?まあいいや、どっかで聞いてんだろ田村!お前、えぇ!?セミの試合で俺ら勝ち上がったの見てよ、結果知ってよ、田村、ビビりましたよ。オイ、どうせ決勝で俺ら、田村とだったら…長年積もり積もった田村和宏に対する恨みつらみでボコボコにやられるの目に見えてたから?なあ!アイツ俺らのマイク聞かずに帰りよりましたよ。オイ!
まあいいや。おう若いの、たいへんよくできました~(館内拍手)えぇ!?オイ。でもよぉ!でもヒデちゃん、ねえ?こんな決勝、どうしますか?えぇ!?まあいいや。もう俺らキャリア15年くらいやってる、えぇ!?大ベテランだお前らからしてみたら。なあ。まあ、プロとして試合はきっちり成立させてあげましょう。ま、秒殺も全然アリですけどね?そこはお前らの顔を立てて、あぁ?20分でも30分でもやったろうじゃねえか。なあ。だけどお前らその、えぇ?何分やるかわかんないけど、オイ、俺らとお前らの決勝はなあ、ああ?ずっと俺ら、青信号のまま突っ走ってやろうじゃねえか。黄色にすらならねえぞ信号は!オイ、お前らの信号は、ず~っと赤信号のままだ、オイ。えぇ?
ま、兼平!お前はな、確かに佇まいはまあ…60点くらいあげてやってもいいんじゃないですかね?ああ。でもデビューして2年くらい経ったんかなあ?ああ。でもこの2年間、お前なんかやったかお前?えぇ?デビューして出てきた時は、結構コイツね、驚異の新人って言われてたんすよ。俺もちょっとね、一目置いてましたけどね。そのあと結局、な~んもなしですわ。オイ、オイ兼平よ!お前新百合ヶ丘なぁ、決勝で俺らからベルト獲らねえと、お前、一生なんにもねえぞお前。えぇ!?わかってるその辺?オイ!このトーナメントはなぁ!初代チャンピオン決めるから意味あるんですよねえ?えぇ?なんだったら俺ら初代、もう確実にベルト手にして、なんだったら一回りベルト何回でも飽きるまで防衛して、飽きたらその場でベルト返上しちゃいましょう。そしたら、俺ら以外のメンバーでよ、またよ、ベルト争奪戦やってみろよオイ。で、誰かがタッグチャンピオンになるだろうよ第2代のよ。そしたらまた俺ら挑戦して、一発で獲ってやりましょうよ。なあ?近藤、お前もいたな。ああ…近藤、ま、お前はいいや。
いやいや、とりあえずこれだけは言わせてくれ。おい、今日はもうお前ら…マイク持たない方がいいぞ。この後マイク持つとなあ…地獄だぞ(館内笑い)。まあいいや、最後に現実わからせてやるよ。オイ!お客さんよお!HEAT-UPファンならコイツら応援するかも知れねえ。でも冷静な目で、ええ?冷静な頭で、ちょっとひと呼吸、深呼吸して、一回考えてくれ。リセットして考えてくれ。オイ、初代タッグ王座になるのは、ええ?この若い二人だと思う奴は拍手してくれ。(館内から拍手が沸く)オッケー、じゃあ改めて聞くぞオイ!初代タッグ王座はぁ!俺ら『田村和宏被害者の会』がなると思ってる奴!拍手してくれ!(一転静まり返る館内、一部からブーイングも)ハッハッハッハッハッ、ヒデちゃん!逆に新百合ヶ丘…楽しみになってきましたねえ。ああ。というわけで、おう、このマイク、ねえ。どうぞどうぞ今からリリースしてあげるから、フリーにしてあげるからねえ。喋る勇気あるなら、喋ってください。」
「さあヒデちゃん!」と声を上げたアラケン、改めて悠々と去っていくアラケン&ヒデ。その姿を追いかけるようにまず兼平がマイクを握る。
兼平「おい新井!久保田。俺は確かに、プロレス界入って2年経って、まだこれといった実績は残してねえよ。ただ!実績はこれから作るんだよ。新百合ヶ丘でお前ら倒して、実績作るよ。(館内拍手)」
近藤「新井さん…いや新井!久保田、聞いてんだろ。確かに、お前らキャリアあるよ。もしかしたら皆さん10回やって9回、(アラケンとヒデが)勝つと思ってるかも知れないんだろうけど、俺はプロレスやってずっと失敗して、負けて負けてきてる。だからなあ!新百合で負けても失うものなにもないんすよ!ただアンタらは俺らに負けたら、屈辱だろ?俺らノープレッシャーでやってやるよ。勝ってやるよ!そして、赤っ恥かかせてやるよ!確かに弱いよ。だけど今日兼平とやって田村さんに勝ちましたよ!勝った!(館内拍手)俺と兼平だって、遊んでやってるんじゃないんだよ。一生懸命やって、成長して、その成長した姿新百合で見せてやるよ。(館内拍手)」
王子に集まった観客の反応、いつもならアラケン&ヒデへの拍手も起こるのだが今回は全く違う。HEAT-UPの歴史に刻まれた兼平大介の勝利、近藤&兼平組への期待が思い切り高くなっていると感じ取れる。それでも近藤は『ノープレッシャー』と胸を張って言い切った。まだ師匠である田村は超えていない、試合後そう言っている両者。新百合ヶ丘でアラケン&ヒデを破った瞬間、またそれに一歩近づくのだ。
一方完全にヒールとなった『田村和宏被害者の会』。無宿が終わって以降、最近アラケンへのブーイングが聞かれなくなっているが、罵声が戻ってくると歯止めが利かなくなる。なぜなら悪役にとってブーイングは自分たちを奮い立たせる格好の武器になるのだから。HEAT-UPの暗黒時代が再びもたらされてしまうのか…??
<試合後コメント>
近藤“ド根性”洋史&兼平大介
――決勝進出おめでとうございます
近藤「ありがとうございます!」
兼平「ありがとうございます!」
――アラケン&久保田組という外敵タッグと決勝戦で当たるということで、HEAT-UP純正タッグとして負けられない思いがあると思いますが、如何ですか
近藤「僕は、新井さん……いや、新井&久保田に新百合ヶ丘でいいようにやられて、いいように言われて、今日も「お前には興味ない」とか言われてますけど、ホントにさっき言った通り、向こうは勝って当たり前で逆に負けたら赤っ恥というか、こんな若造に負けるという、土を付けられるという大チャンスでもあるし、タッグと言うか、トーナメントは一回のチャンスなので、全力で頑張りたいと思います!」
兼平「実績がないとか色々言われてるんですけど、実績なんてこれから作ればいいので、もう全然新百合ヶ丘で負ける気はしないですね。はい。ベルトはもう僕と近藤さんが負けば似合うと思うし、新百合ヶ丘のお客さんも喜んでくれると思うので、必ず決勝で勝ちたいと思います。以上です」
――アラケン&久保田組は「田村和宏被害者の会」と名乗っていますが、準決勝で田村選手に勝利したことで田村選手の代わりに彼らを倒したいという思いはありますか
近藤「僕は田村さんにはいつもお世話になってるし、外敵というか標的としている人を、所属選手としてっていうのはあるんですけど、ホントに一戦一戦目の前の敵を倒すだけなので、あまりそれはいい意味で気にしないで思い切り目の前の敵を倒すだけです」
兼平「今日田村さんからフォール取りましたけど、別に田村さんを今日で超えたとか一切一つも思ってないので。相手は大先輩ですけど、ホントに勝つつもりで頑張ります」
――田村和宏選手をタッグとはいえ倒しました。全日本プロレスでベルトを巻いている、それにジュニアリーグにもエントリーしていて、着々と地位を上げつつある田村和宏からピンフォールを奪ったということで、今後二人が徐々にマークされる地位に来ると思います。そういったことになったらどう跳ね返していくか、意気込みを聞かせてください
近藤「今回は兼平と二人で勝ち取った勝利です。一人じゃ絶対に勝てないですし、でもいつかは一人でも超えなきゃいけないと思いますけど、まだその実力はないので。兼平と1+1は2じゃなくて、1+1が100になるようなタッグパワーで、足すというかかけるというか、無限大で向かっていくので。さっきも言いましたけど、僕はどんな相手でも兼平と跳ね除けるだけなので、僕のド根性と、兼平の技術とテクニックで返り討ちにしたいと思っています」
兼平「僕はもう、等々力でもそうでしたけど、全日本プロレスの人達にも負けたり、HEAT-UP若手がまだまだプロレス界で舐めらてる……じゃないですけど、他の団体の人たちに比べてまだまだ注目度が足りなくて、それが僕は本当に悔しくて。で、今回全日本プロレスに参戦している田村さんからフォール取ったんですけど、もっと他の団体でも、プロレス界でも近藤&兼平というHEAT-UPの若手は強いというか、スゴイっていうのをどんどん証明していきたいというのは思ってます」
――次の次、新百合ヶ丘大会ではメインイベントです。田村和宏抜きのメインイベント、兼平選手は経験済みです。近藤選手はついに自分がデビューした地でメインイベントのリングに立つことになりましたが、その気持は如何ですか
近藤「まず率直に嬉しいというか、いい意味でもプレッシャーで、多分初めてHEAT-UPシングルで勝ったのも新百合ヶ丘大会で、デビューさせて頂いたのも新百合ヶ丘で、佐野巧真選手相手に何も出来なくて、本当にボコボコにされて、ちょっと体も細くて。格闘技もやってなかったんで、駄目だったなって皆さんに思われたと思うんですけど、同情じゃないですけど、そういう目線から、別に強くなったとは思わないんですけど、メインに立たせていただくので、そこは光栄に思っていて全力で頑張りたいと思います。あと、僕はいつでもメインだろうが第一試合だろうが、僕は僕の出来ることを全力でやるだけなので。そういう意味では特に気にしてないです。頑張ります」
――兼平選手は二度目の田村選手の居ないメインイベントですが、何か心に秘めたものはありますか
兼平「田村さんの居ないHEAT-UPメインというのは、ホントにプレッシャーというのは、一回僕は王子で岩本さんとしたときにはプレッシャーで前日も寝れないことがあって、その重圧っていうのはすごくわかってるので・と言いつつ、コメントでも出したんですけど、いつまでも若手じゃないので、せめて背負えるものは背負って新百合ヶ丘のメインで堂々と試合したいと思います」