きらきら太陽プロジェクト11.22王子大会 王子2DAYS興行初日、雫vs.中島、田村vs.矢郷
- 2014-11-23
- 試合
- きらきら太陽プロジェクト
きらきら太陽プロジェクト "ROAD TO YOKOSUKA 2DAYS"初日
日時:2014年11月22日(土)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京・王子BASEMENT MONSTAR
観衆:70名
▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○藤ヶ崎矢子(JWP)
6分43秒 日本式回転足折り固め
●日向小陽(フリー)
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○山田太郎(666)
11分00秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め
●タケシマケンヂ(スポルティーバ)
▼第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○唯我(ナイトメア)
10分16秒 可龍固め・改
●林結愛(JWP)
▼第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
△田村和宏(HEAT-UP)
20分00秒 時間切れ引き分け
△矢郷良明(タイガービットジム)
▼第5試合 シングルマッチ30分1本勝負
○中島安里紗(JWP)
11分38秒 ダルマ式ジャーマン・スープレックス・ホールド
●雫有希
きらきら太陽プロジェクト2DAYS興行初日、雫有希が中島安里紗に敗退!
田村vs.矢郷の異次元対決は引き分けに!
オープニング
大会開始、星リングアナの紹介を受けてプロジェクト主催者である雫有希がリングに上がって挨拶。
「皆さんこんにちは。きらきら太陽プロジェクト初めての王子2DAYS興業となりました。自分の中でかなりプレッシャーだったのですが、ここまで来たからにはやるしか、ありません!
皆さんにお知らせがあります。この度きらきら太陽プロジェクトがオレンジリボン(子ども虐待防止・NPO法人オレンジリボン運動)の支援団体として認定・登録して頂く事が出来ました。
今日は全部で5試合ありますが、私はJWP無差別級チャンピオンである中島安里紗選手と対戦します。私自身、リング上で中島選手と対戦する事はとても嬉しく、光栄に思っております。
ホームリングなので負ける訳にはいきません。ここで中島安里紗に勝って、良い試合をして、女子プロ界のアウトローと言われておりますが絶対にそうではないと。自分の実力を示す為にも中島安里紗を呼びました。
雫有希が中島安里紗に劣るとか、絶対に言わせないつもりです。そういう覚悟を決めて今回王子2DAYSにたどり着きました。皆さん楽しんでいって下さい!!」
第1試合
JWP所属選手の中で唯一、二日間共に出場する藤ヶ崎。「以前の自分に似ている」と言っていた雫がセコンドに就く。ゴング直後から日向の胸板にエルボーを放つ。日向も応戦。
藤ケ崎のドロップキックをすかして四つん這いになった脇腹に低空ドロップキックを放つ日向。レッグロックを極めるが藤ヶ崎に蹴られて同じ技で仕返しされてしまう。藤ヶ崎大腿部へのキックからキャメルクラッチ。
ボディーシザースを決める藤ヶ崎、上体を後ろに反らせてフォールを狙う日向。藤ヶ崎フライングメイヤーからサーフボードストレッチ。
グラウンドで日向のスタミナを奪おうとする藤ヶ崎、日向は腕十字で反撃。藤ケ崎の腕が伸び切るが何とかロープにエスケープ。
日向のボディースラム狙いを返した藤ヶ崎、ターンバックルに日向を叩きつけ反対コーナーに振ると串刺しドロップキック。再び日向をコーナーに振る藤ヶ崎、反転されて串刺しエルボーを食らう。
エルボー合戦からロープに飛んだ日向、ボディーアタックをキャッチされるがそのままDDTで叩きつけ、顔面への低空ドロップキックを連発。当たりが浅かったのか、藤ヶ崎もドロップキックを連発、ボディースラムから逆片エビ。
ロープに逃げられるとボディースラムを連発する藤ヶ崎。三発目を首固めで切り返した日向、スクールボーイ、逆さ押さえ込みを丸め込みを連発するが再び藤ヶ崎のドロップキックを食らう。
藤ヶ崎ミサイルキック、ボディープレスと連発するがいずれもカウント2。ならばと回転足折り固めで日向を丸め込んでカウント3。
第2試合
いつもと全く違う曲で入場してきた山田。余りにもギャップが激しすぎて館内は爆笑。ゴングが鳴るといきなり『タケシマ』コールを促すタケシマ、が館内が静まり返るのを見て山田が「ピタッと止まっちまったぞ」と突っ込むとまた大笑いな館内。
ミスター村杉レフェリーと対戦しようとしたり、両者とも坊主頭なのに髪の毛を掴もうとして「ヘアーが無い!」と気づいてみたり。コミカルな展開が続く中試合は5分を経過。
「ゴツン!」タケシマが放った一発のヘッドバットでコミカルムードは一気にバチバチモードに移行。エルボー、張り手、ヘッドバット、互いにゴツゴツと打ち込み合う両者。
そうかと思えば山田は場外に落としたタケシマに対し、南側観客席に突っ込むトペを三連発!リング内にタケシマを戻すと山田のランニング・ダブルニードロップ、串刺しラリアットと続ける。
ロープに投げられるのを拒んだタケシマ、エルボーを叩き込んでスピア一閃。更に膝十字固めからアンクルホールド、ダブルレッグロック+キャメルクラッチ、リバースバイパーホールドと流れるようなサブミッション。
足を掴んだまま立ち上がるタケシマ、飛びついて丸め込んでいく山田。両者立ち上がるとエルボー合戦。ロープに飛んだタケシマに山田がフォーアーム。ドリルアホール・パイルドライバーで串刺しにすると一気にムーンサルトで勝負を決めた山田。
きらきら太陽プロジェクトには欠かせない二人。雫も「ふざけすぎです」と突っ込む場面もあるが、決める場面ではしっかりと決める技量の持ち主なのである。
第3試合
雫が「結愛は良いです」と推している林結愛。デビューしてまだ一年経過していない林ではあるが、雫は林の才能を認めている。対戦相手は「林が生まれて間もない頃からプロレスラー」である唯我。
アキレス腱固めを極められると、思わず唯我は「いたたたた」と小声で呟く。しかし切り返すと逆片エビで絞り上げ、膝をマットに叩きつける等林の足を攻めていく。
散々やられた林、唯我のレッグロックを切り返してフェースロック。絞り上げて「クソババア!」と言ってはならない言葉を口にする。反応した唯我はお返しに大外刈りから顔面擦りつけ、観客に見せつけるようにキャメルクラッチ。
「(自分の)歳の数だけ投げてやりたい!」唯我はブレーンバスターを連発。さすがに何十発も投げるのは...と思ったのか、村杉レフェリーもやんわりと「もうやめろ」と制止させる。林も「ごめんなさい...」と懇願する。
反撃する際再度「クソババア!」と叫んで串刺しスピンキックを放つ林。「クソガキ!」「ババア!」と叫びながらエルボーを打ち合う両者。一発を切り返してワキ固めを決めた林。
ただやはりキャリアの差は埋められない。唯我はトラースキックからフィッシャーマン、腕十字から三角締めと波状攻撃。しかしボディースラムからコーナーに上った唯我を見逃さなかった林、雪崩式ヘアーホイップで反撃の狼煙。
ダイビング・ボディーアタック二連発から二段蹴りを連発。ワキ固めを踏ん張られるとビクトル投げから膝十字固め。ロープに逃げられると大腿部へのキックからスラム。
唯我のバックを取った林、バックエルボーで振りほどいた唯我はハイキック。崩れた林にエンドロール、カウント2。ジャーマンを狙う唯我、ロープにしがみついて逃げる林。ロープワークから林のスクールボーイ、カウント2。
腕を振った林、かわした唯我がバックドロップホールド、カウント2。すかさず林の左腕を取った唯我、右足を首にフックしたまま前方に一回転。左足で林の右腕を極め、更にフックしていた右足で林の左足と顔面を極める。初公開の複合関節技である『可龍固め・改』で林を仕留めた。
第4試合
HEAT-UPの主会場であるBASEMENT MONSTAR、田村和宏がセミのリングへ。VKFマットで雫と意気投合した矢郷良明との異次元対決。
お互いに総合格闘技がバックボーンなだけあり、矢郷の「はじめましょうか?」の声と共にスタンディングバウトから試合が始まる。
矢郷に片足タックルを仕掛けた田村、一転してグラウンドの展開。打撃でもグラウンドでもお互いに様子を見合う。ここで5分が経過。
田村がヘッドロックで絞り上げると、矢郷がロープに飛ばしてタックル合戦。お互いに倒れないと、田村はプッシュアップで気合を入れて飛び込む。それをあざ笑うかのようにトップロープ越しに田村をホイップする矢郷。場外に出ると田村の臀部付近にキックを叩き込む。
観客席の合間を利用してこの攻撃から逃れた田村、北側の観客席に座る矢郷。互いに仕切り直しとばかりにリングに戻る。ここから矢郷がペースを握る。
豪快なニークラッシャーからタイガースピン、レッグロックで田村の足を攻めていく矢郷。体勢が崩れると変形足四の字固め。ロープに逃げた田村の大腿部た背中にローキックを放ち、「デストロイヤー」と呟くと足四の字固め。
串刺しラリアット、ミサイルキック、「ディックマードック」と呟いてブレーンバスター。エプロンに田村を放り出し、トップロープ越しに引きずり出してDDT。いずれもカウント2で跳ね返す田村、矢郷が村杉レフェリーに詰め寄る。
抗議する矢郷の背後から逆水平で攻撃する田村、突っ込んだ所をマンハッタンドロップで受け止められて止まってしまう。矢郷は投げっぱなしドクターボム、ツームストン・パイルを決めるがいずれもフォールは奪えず。
矢郷が田村をコーナーに振ると、ウルトラタイガードロップで田村が切り返す。両者立ち上がるとチョップのリレー。ロープに走った矢郷をトップロープ越しに叩き落とした田村、エプロンに付いていた矢郷の左腕を蹴り上げる。
鉄柱に矢郷の左腕を叩きつけ、リング内に戻らせるとストンピング、腕十字、キーロック。更にミドルキックは左腕に。蹴り足を掴んだ矢郷はシャープシューターの体勢に入るが、田村が反転してアキレス腱固めへ。
スタンドに戻ると田村の攻撃は再び矢郷の左腕へ。ソバットを一発叩き込んだ矢郷、二度目のツームストンへ。カウント2。立ち上がりを待つ矢郷だが、すかさず田村はお返しのソバットからミノルスペシャルへ。ロープにエスケープする矢郷。
立ち上がる両者、矢郷はローキックから首固め、スクールボーイと田村を丸め込む。スクールボーイを踏ん張った田村が腕十字、エビ固めで丸め込む矢郷だが、再び田村が腕十字を極めた所でタイムアップのゴング。
試合後、矢郷がマイク。
「おぉー!? 田村君、強いじゃないか。おぉ!?
さすが、HEAT-UPの頂点……なんでしょ?(田村が首を縦に振る)そうか!
時間がね……短すぎるね! 30分、60分、いや無制限でもいいよ。(館内の「HEAT-UPで」の声に)おうHEAT(-UP)でもやっていいよ。
俺はVKFのチャンピオンなんだ。タイトルに挑戦させてやってもいいよ(館内から「おおっ」の声と拍手)。
昔さぁ、田村君と……とある某団体でね、お互いに冷や汁を飲まされた仲でなぁ。それが今や彼もトップで、俺もチャンピオン。……時代は流れたねぇ。
じゃあ……再度、どっかで会おうぜ! 今日はみんなありがとう! また会おう!」
第5試合
先日防衛に成功したJWP無差別級のベルトを持参して入場した中島。来年の横須賀大会に向けて避けては通れない道である中島とのシングルマッチに臨んだ雫。固く握手を交わす二人。
手四つの体勢から雫のバックを取る中島、テークダウンさせてグラウンドへ誘う。しかしレスリングから石川塾で鍛えられた雫にとっては待ってましたの展開。レッグロック、腕十字、STFと中島を攻める雫。
雫のスリーパーを中島がアームロックで切り返しブレーク。立ち上がると中島がヘアーホイップ。コーナーに座り込んだ雫の肩に乗って痛めつける中島。
エルボーで活路を見出す中島、リバースフルネルソンの体勢に入るが雫が切り返して背中にハンマーブローを連打。コーナーに座り込んだ中島に対し、雫がヒッププッシュからスティンクフェイス。
再び突進する雫にガットショットからDDT、コーナーに振って串刺しエルボーで反撃する中島。再度コーナーに振るが雫ビックブーツ。ロープに飛んでラリアットを狙うが中島カサドーラからボディにフットスタンプ、顔面への低空ドロップキック。
雫の顔面にブーツを乱発する中島、キャッチした雫がアンクルホールド、中島も前方回転して同じ技で切り返す。ロープに逃れた雫の胸板にニーを突き刺し、ミサイルキックで追い打ちする中島。
中島のジャーマン狙いをワキ固めに切り返した雫、腕十字を極めるがエスケープされる。飛び込んできた中島に雫のチョークスラム。串刺しラリアット、フィッシャーマンズバスターからデスバレーの体勢に入る雫、中島未遂に終わらせるが背中にハンマーブローを食らう。
ロープに飛んだ雫の胸板目掛けてエルボーを放つ中島、同じくラリアットを放つ雫。もう一度ロープに飛んだ雫に中島のキューティースペシャル。四つん這いの状態な雫に中島ミサイルキック、コーナーからのダイビング・ダブルフットスタンプ。
膝蹴りで雫を立ち上がらせた中島、ジャーマンを狙うが雫バックエルボー。振りほどかれた中島、ロープに走って顔面へのビックブーツ。再び走った所を雫のラリアットが襲う。両者ニーダウン状態に。
立ち上がりざまからエルボー合戦、打ち勝った中島が投げっぱなしジャーマン、立ち上がろうとした時に雫のレッグラリアット。中島の首根っこを掴んで立ち上がらせた雫、投げ捨てネックハンギングボム。エビ固めでフォールに入るがカウント2。
ロープに走った雫、かわしてバックを取った中島がジャーマン。カウント2で雫が返すとエルボーの乱れ打ち。巨木が倒れるようにゆっくりダウンした雫、中島フォールに入るがカウント2。ダウンする雫を立ち上がらせた中島、ダルマ式ジャーマンで完璧にホールドして3カウントを奪った。
エンディング
試合後、雫がマイク。
「……3カウント聞いてしまいました。やっぱこれが、今の現実だと思います。それはしょうがないっす、認めます。……もう顔痛い、痛い。
強い、凄いです。中島安里紗選手は私の一年上の先輩(中島がそっぽを向く)……知らないって顔しないで下さいよ〜。まだ(中島が)デビューし立ての時自分が練習生で、JWPにお手伝いに行った時からの先輩で、ちょこちょこ良くして頂いていたのを覚えています……忘れたと思うけど(中島がはにかむ)。
いや、凄い悔しいです。何か……でも、確かに負けました。負けました。悔しいです。でも自分はこのまま突き進みます。じゃないと今日配らせて貰ったオレンジリボンの活動、親のいない子のために寄付をするこの活動、これ……プロレス辞めたら私どうやって広げようかとここ最近すっごく悩んでるんですけど。
辞めたらね、もし私からプロレスが無くなったらどうやってこの活動を多くの人に広められるのかなって、思った時に……現段階無いんですよね。まだ私はここ(=リング上)にいなければいけないんだなって思ってます。
その為にも、ここにいるきらきら太陽プロジェクトの皆さんの力を、そして中島安里紗選手の力も借りていきたいと思います(館内拍手)。
で、中島選手、(2015年)2月14日、横須賀市総合体育館できらきら太陽プロジェクトの大一番があるんですけど、またそこであなたの力を貸して頂けないでしょうか?」
雫の呼びかけに中島は
「もちろん……バレンタイン一緒に過ごしましょう(館内笑いと拍手)。」と横須賀大会への出場を承諾した。はにかむ二人、雫が続ける。
「私は、女子プロレスが大好きです。決して女子プロが嫌いな訳じゃありません、大好きです。これからももっともっとプロレスを愛していきたいと思います。そして親のいない子どもたちも同様に愛していきたいと思います。」
ここで出場した全選手をリング上に呼び込む雫……きらきら太陽プロジェクトの三バカトリオ……じゃなくて田村、山田、タケシマはマスクを被って登場、雫に「君たちふざけるのもいい加減にしてください」と突っ込まれる一幕も。
「ここで一つ発表があります。2月14日、カードが一つ決まりました。きらきら太陽プロジェクトの女子選手と言えば……やはり唯我選手。欠かせない存在です。
私は前半戦のメインと後半戦のメイン、二試合に出場することになりました。そのうちの一つを決定させて頂きます。
唯我、堀田祐美子対雫、ダンプ松本!これが前半戦のメインです!
堀田さんは私をプロレスラーにして下さった、プロテストを合格にしてくれた大先輩です。そんな方に相手になって頂きつつ、唯我さん、あなたとも戦いたいと思っております!
そして、特別リングアナウンサーを府川由美さんに務めて頂きますが、ゆかりのある田村和宏選手も参戦が決定致しました。」
マスクを被って辺りを見渡す田村、唯我がそのマスクをスポン!と引っぺがす見事なアシスト。やはりきら太に彼女の存在は欠かせない。
最後はきらきら太陽プロジェクト特別顧問であるアブドーラ小林公認である「愛してまーす!」で締められた初日。会場に設けられた募金スペースには14604円が集まり、グッズの売上の一部と共に善光寺大本願乳児院支援金として送られる。
【記事提供/きらきら太陽プロジェクト】