卜部弘嵩、卜部功也、山本真弘、島野浩太朗がK-1-60kg初代王座決定トーナメントに参戦!世界の強豪を迎え撃つ
11月18日(火)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、2015年1月18日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 〜-60kg初代王座決定トーナメント〜」の記者会見が行われた。
2015年最初の大会で開催される-60kg初代王座決定トーナメントの全貌が明らかになった。会見ではK-1前田憲作プロデューサーが挨拶し、-60kg初代王座決定トーナメントについて語り“世界”というキーワードを打ち出した。
「2015年の開幕戦は『K-1 WORLD GP 2015』として1月18日(日)国立代々木第二体育館で開催いたします。今回は-60kgの初代王者の座が日本人4選手・外国人4選手の8選手によるワンデートーナメントで争われます。前回の-65kgはゲーオ(・フェアテックス)という大本命がいて、打倒ゲーオというテーマがありました。今回の60kgではゲーオのような存在はいませんが、海外から世界のトップで活躍する選手とまだ見ぬ強豪を招聘し、K-1の王者を決めるにふさわしいトーナメントになったと思います。また60kgは日本でも世界・海外で活躍する選手が多い階級です。日本vs.世界という枠を超えた世界レベルのトーナメントになると思います。前回の-65kgを上回るような、スピード溢れる戦いにご注目ください」
そして-60kg王座決定トーナメントに出場する全8選手が発表された。まず最初に登場したのは初代・第4代Krush-60kg級王者の卜部弘嵩だ。弘嵩は初代Krush-60kg級王者として、Krush-60kg級をけん引。一度はベルトを失ったものの、11.9「Krush.47」で第4代王座に返り咲いた。また今年5月にはフランスでISKA世界スーパー・ライト級のベルトも手にしており、Krush&ISKAの二冠王として堂々のK-1参戦となる。Krush&ISKAの二本のベルトを肩にかけて登場した弘嵩は「僕は最強を証明するためにK-1に来ました。しっかり強さを見せるつもりです。試合が楽しみです」と力強く最強を宣言した。
続いての登場はIT’S SHOWTIME世界-61kg級王者の山本真弘。今年31歳の真弘はKrushライト級グランプリ2009をはじめ、国内で行われた60kgのトーナメントを3度制覇し“60kg日本最強”に君臨し続けていた男。2011年〜2013年は海外にも活躍の場を広げ、2012年当時世界最大の立ち技格闘技団体と言われていたIT’S SHOWTIMEでも世界王座を獲得している。トーナメント出場選手中最年長の真弘は「ようやくK-1で60kgが始まりますが、一回目のトーナメントが肝心です。8人全員でこの階級を盛り上げることがテーマだと思います」と60kgという階級そのものを盛り上げたいと語った。
三番目に登壇したのは弘嵩の実弟でISKA世界ライト級王者の肩書を持つ卜部功也。昨年6月にISKA世界王者となった功也はこの1年で国内外の強豪を次々と撃破。5月のフランス遠征で王座防衛に成功し、今月22日(現地時間)にフランスで行われるビッグイベントにも参戦することになっており「この最高の舞台で僕が頂点に立ちたいと思っています」と日本と世界を股にかけて活躍するファイターとしての意気込みを語った。
そして最後の登場となったのが、今年Krushで大ブレイクを果たした島野浩太朗だ。島野は今年のKrush -60kg WILDRUSH League2014で優勝を果たし、11.9「Krush.47」で第4代Krush-60kg級王座決定戦に出場。ベルトにあと一歩手が届かなかったものの、そのハードパンチで弘嵩をあと一歩のところまで追いつめた。唯一、王座戴冠歴のない島野だが「K-1という大舞台でチャンスをいただけたことを感謝しています。自分はこのトーナメントでダークホースになるつもりです。“まさか”を起こすために準備していて、千葉の田舎で力を貯めたいです」と番狂わせを誓っている、
日本人4選手に続いて、前田プロデューサーが外国人選手4人を発表した。今回のトーナメントにエントリーしたのはアルジェリアのカリム・ベノーイ、フランスのトーマス・アダマンドポウロス、ドイツのヨハネス・ウルフ、ポーランドのミハウ・“マトリックス”・クロリックだ。ベノーイはIT’S SHOWTIME世界王座をはじめ様々なベルトを獲得し、長らくこの階級のトップとして活躍する世界的な強豪。アダマンドポウロスはKrushで4度の来日経験があるファイターで、Krushでは63kgで試合をしてきたが、今大会では60kgまで体を絞って出場する。ウルフとクロリックは今回が初来日となる、まだ見ぬ強豪。しかしウルフは三つの世界タイトルを獲得しており、クロリックは24歳にして102戦93勝という驚異のレコードを誇っている。会見では前田プロデューサーが4選手のことを説明した。
前田プロデューサー
「カリム・ベノーイ選手はここ5年間、世界の60kgのトップで活躍している選手です。パワーとテクニックがあって、とてもクレバーです。ずっとトップレベルの選手たちと戦ってきた選手ですし、世界的な実績はベノーイがトップだと思います。60kgで誰が世界一かという話になれば、必ず名前が出てくる選手です。ズバリ、本命と言っていいかもしれません。トーマス・アダマンドポウロス選手はフランスのトップファイターで、Krushで4回試合をしていて、日本にもファンの多い選手です。これまでは日本では63kgで試合をしてきましたが、海外ではもっと体を絞って試合をしていて、K-1の60kgトーナメントを聞いてすぐに参戦を名乗り出てきました。63kgでも十分に通用するあのパワーが60kgで発揮されたら怖い存在です。
ヨハネス・ウルフ選手の武器はバックキック、サイドキック、そして回転技です。その足技でバンバンKOを取っているのが凄いなと見ています。この選手はドイツ人ですが、世界にはいろんな戦い方をするファイターがいるんだな、と思いました。どんな試合をするか分からない、ワクワクさせてくれる選手です。機動力が抜群でトリッキー、要注意です。ミハウ・“マトリックス”クロリック選手は“マトリックス”のニックネームを持つポーランドの選手です。この選手はとにかくタフで気持ちが強い。そして24歳で102戦93勝のキャリアは凄いです。世界的には一番無名かもしれませんが、まだ知られていないだけかもしれません。K-1ではビッグネームだけでなく、こういった選手も招聘していきたいですし、ぜひK-1で試合を見てみたい未知の強豪です」