19歳の木村花が母・響子が獲れなかったJWPジュニアを戴冠!中島の無差別級に響子の挑戦が決定し木村家でのベルト総取り宣言!

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 昼夜に渡って開催されたJWPの板橋大会。夜の部はWANTEDとトーナメントに敗れた長浜浩江、結奈が分かれてのタッグマッチからスタート。長浜の鎌固めとの競演で、ライディーン鋼がアルゼンチン・バックブリーカーで結奈からギブアップを奪う。
 ジュニア王座を巡るトーナメント決勝戦は、ともに19歳の藤ヶ崎矢子と木村花が初対決。両者とも気迫あふれる好ファイトを展開し、エルボーの応酬からビッグブーツを決めた花が3カウントを奪取。デビューから約半年で初戴冠となった。マイクを持った花は「勝ちました! いま自分がこうしてベルトを2つ持ってることは…なんか夢見てるみたいなんですけど、今まで練習とか試合とか、自分が思い描いてることが思い通りにできなかったりとかして…(涙)。悔しくて泣いたりとか、全然できない自分に悔しくて腹が立って泣いたりすることが多かったんですけど。母に“泣いていいのは勝った時だけだ”って言われてたので…今日は勝ったので、思う存分泣きます! まだまだ自分に自信を持ててない部分もあるし、まだまだほかの選手に劣ってる部分もあるんですけど、このベルトにふさわしい選手になれるように、ベルトを一緒に成長していきたいと思ってます。「デビューして間もない自分と思い切りぶつかってくれた矢子さんには感謝しかないです。ありがとうございました」と握手を交わす。
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 ラビット美兎とSareeeの同期シングル対決は、Sareeeが裏投げ3連発で快勝。右手を差し出すSareeeに、美兎は人差し指を立てて再戦をアピールしてから握手に応じる。
 タッグ王座を狙う勝愛実は中森華子とのシングルマッチに挑むが、側頭部への回し蹴りからディスティニー・ハンマーにつないだ中森が勝利。握手を求める中森に張り手を見舞った勝は無言で引き上げていった。
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 メインイベントは中島安里紗&Leonが、『全力バタンキュー』コマンドボリショイ&木村響子と対峙。中島と木村はまたしても激しい打撃戦を繰り広げ、鈍い音のする頭突きを応酬する。しかし最後は丸め込みの攻防を制したLeonがボリショイから3カウントを奪ってみせた。試合後も場外で乱闘を繰り広げた中島と木村は、ついに無差別王座を懸けて闘うことが正式決定した。
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★メインイベント後のマイク
Leon「(中島に対し)木村ばっか見てんじゃねぇよ! 今日勝ったのは私だ。オマエはムカつくけど刺激的だよ、私にとって。次の両国、おぼえとけよ!(ボリショイに対し)今日のボリショイさんからの一勝、私にとってものすごく大きいです。ボリショイさんはますます進化してますけど、私も負けずにもっともっともっと! 進化していきますんで。私とボリショイさんならもっとすごい闘い見せれるんじゃないかと思ってます。今度ぜひシングルお願いします!」
中島「やってやるよ。誰でも全員やってやるよ。でもなぁ、その前に木村響子。オメーにはタッグの借りもあるんだよ。勝ち逃げは許さねぇからな」
木村「…ってことは当然、無差別のベルト懸ける覚悟があるんだな!? 時間がねぇんだよ。どこでもいいよ! 次、JWPに来れる日…10月9日、王子。(観客に対し)チケット今のうちに買っとかないとマジでプレミアになるよ?(中島に)覚悟を見せてもらおうか」
(中島が差し出した右手に、木村は握手に応じると見せかけて襲いかかる)
中島「やってやるよ、どこでもいつでも。何でも懸けてやるよ!」
(中島が退場)
木村「すみません。新人のころからホウレンソウ(報告・連絡・相談)って教わったんですけど、事後報告になってしまって申し訳ありませんが…ボリショイさん、無差別やりたいです!」
ボリショイ「昔から木村響子にホウレンソウはねぇだろ!会場の大小は関係ない。木村響子のラストラン…たとえ道場マッチでも私はタイトルマッチを…見たい!! みんなどう!?(会場から大きな拍手)小さな会場でも最高の闘いを期待してます!」

『FLY high in the 25th anniversary』
日程:9月18日(日)
会場:東京・板橋グリーンホール
開始:17:30
観衆:149人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
ライディーン鋼/○長浜浩江(WAVE)
14分8秒 アルゼンチン・バックブリーカー
KAZUKI/●結奈(REINA)

▼第30代JWP認定ジュニア&第20代POP王座決定トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
○木村花
11分46秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●藤ヶ崎矢子
※木村が第30代JWP認定ジュニア&第20代POP王者となる

▼スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
○Sareee
12分22秒 裏投げ→片エビ固め
●ラビット美兎

▼勝愛実ビクトリーロード 30分1本勝負
○中森華子
15分11秒 ディスティニー・ハンマー→エビ固め
●勝愛実

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
中島安里紗/○Leon
21分24秒 クラッチ・デ・ガオー
●コマンド・ボリショイ/木村響子(フリー)

<試合後コメント>
中島安里紗
――木村との無差別戦について
「木村響子が引退しようがどうしようが構いませんし寂しさも何もないですけど、ただ勝ち逃げだけされるのはシャクなんで。タッグの借りをきっちり返して、きっちり防衛して…まぁ、送り出すつもりはないですけど勝手に引退していったらいいんじゃないかなって思います」

――木村が「ハードヒット主体の闘いは限界が来る」と話していたが
「自分が通ってきた道って言いたいのかわかんないですけど、でも私はハードヒットだけではないので。まだまだ中島安里紗というのを見誤ってるんじゃないかなと思います。私はまだまだ、もっともっと磨いてるモノもあるし、それを出していって木村響子をきっちり叩きつぶして、次に進まないといけないと思うので」

――おそらく最後のシングル戦になるが
「そうですね。私が勝って、ここで終わりと…。“もう1回!”って言われても私は受けるつもりはないので。勝って終わりたいです」

――王子での試合について
「1回私、行ったことあるんですけど(※きらきら太陽の雫有希戦)けっこう小さい会場なんですけど、時間がない木村響子…私も時間がない。木村響子は“引退決まってるから時間がない”って言うけど私は今、下の子たちを見ててもなんか…時間は無限だと思っている人が多いのかなと思って。時間は有限だし、とにかく時間がないという気持ちは私も変わらないので。私が行きたいところはまだまだもっともっと上で、今ここで、このレベルで闘っている場合じゃないので。同じく時間がない」

木村響子
――無差別挑戦が決まったが
「そうですね。ホント日にちがないんで、ちっちゃい会場なんですけど初心に帰って…。デビューしたばっかりの頃、JWPってまだ(後楽園)ホールに帰ってきてなかったんで。キネマ倶楽部とか板橋とか、ちっちゃい会場で全力でやってたので、あの時の気持ちを思い出していきたいと思います」

――中島とは激しい闘いを続けてきたが、今の中島について
「なんか…負け惜しみなのかもしれないけど、今のままの中島安里紗じゃ近い将来、壁にブチ当たると思う…自分がそうだったので。今はハードヒット柱の闘い方だけど、JWPのクラシカルなものって、もっとすごいハッとするテクニックだったり、いろんな要素がJWPの中に詰まってると思うんで。ハードヒットだけに頼る中島安里紗は、どんどんつまんなくなっていくと思います」

――これが最後のシングル王座挑戦になるかもしれないが
「そうですね。最後かもしれないし、最後じゃないかもしれないし。ホントにいつも思うのは、引退を決めてなくてもいつどこでケガするかもしれなくて…こうやって当たり前にプロレスしてますけど、それは全然当たり前のことじゃないっていうのを今までのプロレス人生の中で思い知ってきてるので。ひと試合ひと試合を最後だと思って全力でやってます」

――これまでシングル王座には縁がなかったが、最後にベルトを巻きたい?
「でも、どこのベルトでもいいというわけではなくて。JWPの無差別っていうベルトに、すごく私は宝物というか…無差別の日向(あずみ)さんに憧れた時代が長かったので。その頃の日向さんとは闘えなかったですけど、無差別の闘いはやっぱ特別ですね。まぁ、たぶん中島も縁がある選手なんだと思います。こんな腹が立つ選手ってなかなかいないでしょ。前世でもいがみ合ってた気がしますね」

――娘の花がジュニア2冠王者となったが
「実は私ってJWPのジュニアのベルトって巻いてなくて…なんかちょっと悔しいですね(苦笑)。正直、優勝できると思ってなくて…やっぱり今までの試合を見てきた中で本人の“勝ちたい”って気持ちをすごい感じたし、逆に矢子の“悔しい”って気持ちもすごい感じたんで。その思いを2人とももっと育てていってレベルアップしてやってほしいと思います」

――もし無差別を獲ると、タッグ、ジュニアと木村家が総取りとなるが。
「ホントだ! すごいですね、それ! やりたいな。王手をかけたいと思います」

Sareee
「シングルは1年ぶりだと思うんですけど、自分負けてるんですよね。負けて終わってたんで、今日の勝利はすごい嬉しいです。あと今日ジュニアのベルトのトーナメントやってたんですけど、すごい懐かしくて。美兎とか同期なんですけど、自分はデビューして1年ちょっとぐらい(団体の方針で)他団体に出れなくて、ディアナの試合ってその時2ヶ月1回とかしかなくて。試合をまったくしてない中で同期の美兎たちがどんどん試合して、それがずっとすごい悔しくて…。5年間ちょっとやってきて、その差がもうないと自分でも思ってるし、自分のほうが上に行ってると思うし。今日それが示せて嬉しかったし…だけど美兎とはもっともっと対戦していきたいです。今日も何回も負けそうになったし、スリー取られそうになったんですけど、今日は勝ててホントに良かったです」

木村花
「今までの自分の試合の中で1番思い切りやれたというか、感情を体で表現することが出来たかなって…1番思い切り出来たと思います。矢子さんは自分と同い年なんですけれども3年先輩で、やっぱり同じ年数を生きてるんですけど経験してきたものの違いっていうのが今日の試合で感じ取れて…矢子さんすごいなって思いました。同い年だからこそすごいなと思いました」

――その試合に勝って2本のベルトを巻いたが
「とにかく今は信じられないっていうか、夢の中にいるような感じで…でも試合が終わった後の痛みとか疲労感はまぎれもなく本物だと思うので」

――セコンドの母の声は聞こえた?
「はい。なんとなくは聞こえました。“こっちこっち”とか誘導してくれてたような気がします(笑)。必死すぎて…いるのはわかったんですけど」

――どんなチャンピオンに?
「私が思い描いてるイメージだと、すごい強くて誰にも負けない怪物みたいな人…っていうイメージがあるんですけど、私はまだまだ強くならなきゃいけない部分、足りてない部分がたくさんあるので成長していける、どんどん変化していけるチャンピオンになりたいです」

――母が獲れなかったベルトだが、それは意識した?
「試合の前はあまり意識してなかったんですけど、終わってからお母さんの顔見たら…いつも怒られてばかりいるので、ちょっと“どうだ!”っていう気持ちと、お母さんが獲れなかったベルトを私が獲れたので“獲ったよ!”っていうちょっと両極端っていったらアレなんですけど、端と端の感情があります」

藤ヶ崎矢子
「後輩だからって甘く見過ぎたなっていうのが自分の1番の反省点ですね。花ちゃんとは同い年なんですけど、キャリアは自分のほうが上なんで。でも向こうは向こうで“負けたくない”って意思がすごい強くて、その意思に自分は負けたんじゃないのかな? とは思っています」

――負けた瞬間、非常に悔しそうにしていたが。
「ホントにメチャクチャ…今までタイトルマッチは同期とか先輩とかとやってきたんですけど、1番その中で後輩に負けたっていうのが悔しいっていう気持ちが強かったし、しかも同い年っていうのがやっぱり…」

――ジュニアの期間が残り1年弱だが、それまでにベルトを巻きたい?
「はい。相手が誰でも、何がなんでも、あのベルトを獲りたいです!」

(記事・写真提供 JWP)

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