DEEPがWSOF-GCと業務提携することを発表!契約選手として郷野聡寛と中村優作の2選手が出席!

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 6月25日午後、都内渋谷区のホテルサンルートプラザ東京に於いて、「DEEP 76 IMPACT」計量に先立ち、WSOF-GCとDEEPが業務提携を結ぶことが発表された。

 WSOF-GC(World Series of Fighting Global Championship)は、アメリカの総合格闘技団体WSOF(World Series of Fighting Championship)と同系列のイベントを北米以外でおこなうために2015年に設立された。
 その後、アジアでMMA興行を開催するために設立されたWSOF ASIAとライセンス契約を結び、第1回大会を中国・海南で、第2回大会を日本・TDCホールで開催。今年7月にはフィリピン・マニラで第3回大会を開催することが決まっている。10角形のケージを使用し、ユニファイドルールを採用している。
 WSOF-GCはイギリス、南アフリカ、コスタリカなど10カ国の団体を提携を結んでおり、日本ではDEEPと業務提携することとなった。

 会見には佐伯繁・DEEP代表、ショーン・ライトWSOF社長、ジェイソン・リリーWSOF副社長に加え、WSOF-GC日本人契約選手として郷野聡寛、中村優作の2選手が出席した。
 ライト社長は「DEEPという長い歴史とノウハウを持つ団体と提携できて光栄。いろいろな人が関わって、ここまでこぎつけた。長いお付き合いをしていきたい」とあいさつ。リリー副社長は「DEEPとは独占契約といった形で、DEEPの選手をWSOF-GCに上げていく。まずは今年の12月のDEEPでWSOF-GCのタイトルマッチを3試合組む予定でいる。1試合は女子の試合となるだろう。そして、互いの団体の対抗戦といった形になる」といきなりビッグマッチを発表した。
 これを受け、佐伯代表は「この提携によって、新たなムーブメントを起こしたい。第2回大会を見たが、無名だけど強い選手ばかりだった。非常にやりにくいが、うちもトップ級の選手を自信をもってぶつけたい。来年はWSOF-GCの日本大会としてビッグマッチも予定している」と、これまたビッグな計画を発表した。

 この提携話が持ち上がったのは、WSOF-GCが第2回大会を開催した2月から2ヵ月ほど後の今年4月頃だという。代理人を入れて話し合い、このたびの提携となった。佐伯代表は「業務提携というのは重い話。やるからには、ちゃんとした関係で何年も続けていける関係を築きたい。中途半端なら受けるつもりはないし、やってみて、やっぱりやめるというつもりもない。やるならキッチリ続けたい。でも、あまり背伸びし過ぎるのもよくないので、今後ももっと話し合いを重ねて強い信頼関係をつくっていきたい」と並々ならぬ決意を語った。
 リリー副社長は「1つのコンセプトとして“グローバルMMAコミュニティ”がある。これは提携を結んだ各国から無名の強豪を発掘し、次世代のスター選手を作りたい。こういったコミュニティを築くことが目標」と語った。

 そういった中で、中村と郷野が日本人選手として契約することとなった。
 中村は既にWSOF-GC2に参戦、ローレンス・ギグリオに判定勝ちを収めている。そして、7月のフィリピン大会に於いて世界フライ級王座決定トーナメント準決勝でティム・モーアと対戦することが決定。中村は「練習と折りに力を出せれば勝てると思っている。しっかり勝って、お世話になっているDEEPに12月に凱旋できるよう勝ってきたい」とコメントした。
 郷野は「実はこの間死にかけた。信じてもらえないかも知れないけど、救急車の上にまで死神が来ているのがわかって、気を失ったら負けだと思って気持ちを必死で強く持って生き残った。だから、今生きていることがすごく幸せ。生きて、好きな格闘技ができるなんて、なんて幸せなんだろうと思う。キックとかREALとか試合が入ってるけど、試合は毎月やってもいいくらいに思っている。頑張ります」と、いささかショッキングなエピソードとともに喜びを語った。郷野の試合はまだ決まっていない。
12月大会の日程、会場は未定だが、順次発表されるという。両団体の起こす新しいムーブメントに大いに期待したい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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