K-1にまたニュースター誕生!19歳大雅(たいが)が60㎏日本トーナメント優勝「武尊選手より自分が上と思われるように頑張りたい」
24日、東京・代々木第二体育館で「K-1 WORLD GP2016 -60㎏日本代表決定トーナメント」が開催された。4800人(超満員)が詰めかけた会場の熱気に後押しされるように激闘の連続が繰り広げられたが、頂点に立ったのは19歳の超新星、大雅(たいが)だった。
大雅が圧倒的なスピードを武器に年上の難敵を次々と撃破した。
1回戦では、かつて「60㎏日本最強」の名をほしいままにしたベテランの山本真弘と対戦。「なるべく早く倒す」という予告通り、強烈な跳び膝蹴りで一撃KO。準決勝ではタフで鳴らす闘士と対戦。この試合でも左フック1発でKO。「速かった。完敗です」(闘士)。
大雅はほぼ無傷で勝ち上がると、決勝戦では大本命の元60㎏世界王者卜部功也と対戦。1Rから一進一退の攻防を繰り広げたが、最終回、卜部の手数が減ったところにパンチで猛攻を仕掛けて3-0の判定勝利。トーナメント優勝と、9月19日(月・祝)に同じ代々木第二体育館で開催される「-60㎏世界最強決定トーナメント」の出場権を手に入れた。
試合後、大雅はこうコメントした。
「1、2回戦はリスクあっても倒しに行こうと思ってて、本当に倒せてよかったです。決勝戦は元世界チャンピオンで気合が入りました。勢いで食ってやろうと思ったけど、本当に穴のない選手で(苦笑)。3分3R,少しでも気を緩めたらやられると思った。でも自分が一番強いという自信があったんで」
大雅の自信は、大会前のタイ修業で培われた。
「今日のトーナメントよりもきつい練習を毎日やりました(苦笑)。トーナメントの何十倍も苦しかったです。(言葉の壁もあって)何を言われても『はい』しか言えないし(苦笑)」
地獄のようなキツい練習に耐えられたのは「武尊」の存在がある。武尊と大雅はK-1のリングで二度対戦して名勝負を繰り広げたが、結果は武尊の2戦2勝。
「本当に悔しいですね。自分が負けて(勝った武尊は)最近の格闘技では一番有名になって。自分が負けてなければ、と。(武尊と)やれるならやりたいです。でも、試合の勝ち負けじゃなくて、世間の目から見て自分が上だと思われるように頑張りたいです」と大雅。
若く、新しいスターが次々と誕生するK-1。次回は6月24日(金)、代々木第二体育館で「-65㎏世界最強決定トーナメント」が開催される。
『K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~』
日程:2016年4月24日(日)
開場:14:30 開始:16:00
会場:国立代々木競技場第二体育館
第1試合 K-1 WORLD GP 2016 -60kg日本代表決定トーナメント・リザーブマッチ 3分3R・延長1R
○神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK)
延長判定2-1
●郷州征宣(K-1ジム総本部チームペガサス)
第2試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント1回戦第1試合 3分3R・延長1R
●山本真弘(Golden Globe)
1R 1分47秒 KO
○大雅(TRY HARD GYM)
第3試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント1回戦第2試合 3分3R・延長1R
○闘士(池袋BLUE DOG GYM)
判定3-0
●レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット)
第4試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント1回戦第3試合 3分3R・延長1R
○島野浩太朗(菅原道場)
1R 2分55秒 KO
●明戸仁志(K-1ジムEBISU小比類巻道場)
第5試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント1回戦第4試合 3分3R・延長1R
○卜部功也(K-1ジム・チームドラゴン)
判定3-0
●皇治(SFK)
第6試合 スーパーファイト K-1 -70kg FIGHT 3分3R・延長1R
○秋元和也(K-1ジム・シルバーウルフ)
判定2-0
●松倉信太郎(TRY HARD GYM)
第7試合 スーパーファイト K-1 -70kg FIGHT 3分3R・延長1R
○山崎陽一(K-1ジム・シルバーウルフ)
判定3-0
●渡部太基(Golden Globe)
第8試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント準決勝第1試合 3分3R・延長1R
○大雅(TRY HARD GYM)
1R 54秒 KO
●闘士(池袋BLUE DOG GYM)
第9試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント準決勝第2試合 3分3R・延長1R
○卜部功也(K-1ジム・チームドラゴン)
2R 51秒 KO
●島野浩太朗(菅原道場)
第10試合 スーパーファイト K-1 -60kg FIGHT 3分3R・延長1R
○パウロ・テバウ(ブラジル)
判定2-0
●卜部弘嵩(K-1ジム・チームドラゴン)
第11試合 スーパーファイト K-1 -65kg FIGHT 3分3R・延長1R
○ゲーオ・ウィラサクレック(WSRフェアテックスジム)
判定3-0
●イリアス・ブライド(Fighting Talents)
第12試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R・延長1R
○武尊(K-1ジム・チームドラゴン)
3R 48秒 KO
●ヨーセンチャイ・ソー.ソーピット(タイ)
第13試合 K-1-60kg日本代表決定トーナメント決勝戦 3分3R・延長1R
○大雅(TRY HARD GYM)
判定3-0
●卜部功也(K-1ジム・チームドラゴン)
(スポーツライター茂田浩司)