中村あゆみのデビュー30周年を記念して鈴木みのるとその仲間たちが集結!風になれフェスティバル開催
11月9日、神奈川県横浜市のクラブ「ベイサイドヨコハマ」で、鈴木みのる×中村あゆみLIVEコラボイベント『あゆみのるPresents “風になれ”フェスティバル』が開催された。中村さんのデビュー30周年を記念して、若手の頃から中村さんの曲を入場テーマに使っている鈴木とその仲間たちが集結、ファンとともに祝った。
イベントは3部に分かれており、第一部が「鈴木みのる『風になれ』プロレス全3試合」。タッグ3試合がおこなわれ、全てを和田京平レフェリーが裁いた。
第1試合は男女ミックスド・マッチで、格闘家の砂辺光久がこの試合がデビュー戦となるミッドナイトエンジェルと組み、スターダムの世IV虎&黒いマスクをかぶったデビルキクタロー組と対戦。
ミッドナイト・エンジェルは正体不明のマスクウーマンだが、中村さんの名曲「翼の折れたエンジェル」の世界から飛び出て来たエンジェルで、華麗な空中技を得意とするスーパーベビーフェイス。砂辺は現フライ級キング・オブ・パンクラシスト。鈴木に憧れて格闘技を始め、入場曲は中村さんの歌う「僕が僕であるために」だ。
試合ではエンジェルが極悪コンビに苦しめられたが、仲間割れを誘い、空中殺法でキクタローを見事フォール。この日のために作られた真っ白なコスチュームが輝いた。
第2試合は望月成晃&佐藤光留の持つ東京インターコンチネンタルタッグ王座に、日高郁人&伊藤崇文組が挑戦。当初はノンタイトルマッチで行われる予定だったが、10.23『菊祭り』で望月&光留が初防衛に成功した直後、伊藤がタイトルマッチでの対戦を要求。光留の独断でタイトルマッチで行われることに決まった一戦だ。なお、タッグマッチ宣言はパンクラスのコミッショナーとしておなじみの廣瀬隆司氏が務めた。
試合は例によって望月と光留が誤爆をしながらも、最後は望月が伊藤をツイスターで仕留め、チャンピオンチームが防衛。何だかんだで2度目の防衛に成功した。
第3試合は、現在新日本プロレスで暴れ回っている鈴木軍vs.かつて全日本プロレスを席巻したGURENTAIの対決。鈴木軍は中村あゆみが生で歌う「風になれ」の中、それぞれ横浜風(?)革ジャンのいかつい男たちが運転するバイクに乗って登場、試合前から会場を興奮の渦に巻き込んだ。さらに、ステージに残った中村がリングに移動し、特別リングアナとして選手をコールした。
試合は拮抗したが、最後に鈴木がゴッチ式パイルドライバーで論外を葬った。長い付き合いの仲間たちでの試合は、横浜開港祭プロレスなどでもおこなわれている。「プロレスラーは見た目が大事」というのが鈴木の持論だが、はっきりしたキャラクターのレスラーたちがぶつかり合う姿は、この日初めてプロレスを見た人の心も踊らせたことだろう。