年越しプロレス12.31後楽園大会 大日本、DDT、K-DOJOから16チーム参加の年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント
- 2016-1-1
- 試合
- DDT, KAIENTAI DOJO, 大日本プロレス
年越しプロレス2015
〜年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント
日時:2015年12月31日(木)
開場:19:00 開始:20:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1424人(超満員札止め)
▼第1試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
○高木三四郎(DDT)/植木嵩行(大日本)
8分57秒 ラ・マヒストラル
グレート小鹿(大日本)/●遠藤哲哉(DDT)
※高木&植木が2回戦進出
▼第2試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
○バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)
5分38秒 横入り式エビ固め(ダブルフォール)
●梶トマト(K-DOJO)/●平田一喜(DDT)
※バラモン兄弟が2回戦進出
▼第3試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
○HARASHIMA(DDT)/宮本裕向(666)
8分31秒 蒼馬刀→片エビ固め
樋口和貞(DNA)/●宇藤純久(大日本)
※スマイルヤンキーが2回戦進出
▼第4試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
“黒天使”沼澤邪鬼(大日本)/アントーニオ本多(フリー)
10分0秒 時間切れ引き分け
大石真翔(DDT)/旭志織(K-DOJO)
<延長戦>1カウントフォールマッチ 時間無制限1本勝負
“黒天使”沼澤邪鬼(大日本)/●アントーニオ本多(フリー)
1分56秒 サボテンの花→エビ固め
○大石真翔(DDT)/旭志織(K-DOJO)
※大石&旭が2回戦進出
▼第5試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
タンク永井(K-DOJO)/●アブドーラ・小林(大日本)
7分40秒 岡林の逆水平チョップで倒して覆い被せる→体固め
岡林裕二(大日本)/○男色ディーノ(DDT)
※岡林&ディーノが2回戦進出
▼第6試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
関本大介(大日本)/竹下幸之介(DDT)
10分0秒 時間切れ引き分け
入江茂弘(DDT)/神谷ヒデヨシ(大日本)
<延長戦>1カウントフォールマッチ 時間無制限1本勝負
○関本大介(大日本)/竹下幸之介(DDT)
1分59秒 ジャーマンスープレックスホールド
入江茂弘(DDT)/●神谷ヒデヨシ(大日本)
※関本&竹下が2回戦進出
▼第7試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
伊東竜二(大日本)/○関根龍一(K-DOJO)
4分6秒 龍切→片エビ固め
TAKAみちのく(K-DOJO)/●菊田一美(大日本)
※ダブルドラゴンが2回戦進出
▼第8試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント1回戦 10分1本勝負
○真霜拳號(K-DOJO)/木高イサミ(BASARA)
9分13秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
坂口征夫(DDT)/●橋本和樹(大日本)
※真霜&イサミが2回戦進出
▼第9試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント2回戦 15分1本勝負
高木三四郎(DDT)/●植木嵩行(大日本)
6分40秒 ゾンビキング→片エビ固め
○バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)
※バラモン兄弟が準決勝進出
▼第10試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント2回戦 15分1本勝負
HARASHIMA(DDT)/○宮本裕向(666)
2分35秒 HARASHIMAの蒼馬刀→体固め
●大石真翔(DDT)/旭志織(K-DOJO)
※スマイルヤンキーが準決勝進出
▼第11試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント2回戦 15分1本勝負
岡林裕二(大日本)/●男色ディーノ(DDT)
10分35秒 ジャーマンスープレックスホールド
関本大介(大日本)/○竹下幸之介(DDT)
※関本&竹下が準決勝進出
▼第12試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント2回戦 15分1本勝負
伊東竜二(大日本)/●関根龍一(K-DOJO)
6分55秒 ヨーロピアンクラッチ
真霜拳號(K-DOJO)/○木高イサミ(BASARA)
※真霜&イサミが準決勝進出
▼第13試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント準決勝 15分1本勝負
HARASHIMA(DDT)/○宮本裕向(666)
9分20秒 HARASHIMAの蒼馬刀→エビ固め
バラモンシュウ(フリー)/●バラモンケイ(フリー)
※スマイルヤンキーが決勝戦進出
▼第14試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント準決勝 15分1本勝負
真霜拳號(K-DOJO)/●木高イサミ(BASARA)
13分39秒 ジャーマンスープレックスホールド
関本大介(大日本)/○竹下幸之介(DDT)
※関本&竹下が決勝戦進出
▼第15試合 年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
HARASHIMA(DDT)/●宮本裕向(666)
17分48秒 ジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本)/竹下幸之介(DDT)
※関本&竹下が年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント優勝
ベッド・インが生着替え!岡林が男色化!真霜とイサミは喧嘩ばっかり!
三団体シャッフル・タッグトーナメントは4試合勝った関本&竹下が優勝
オープニング
大日本プロレスの登坂社長、村田アナ、三田キャスター、須山氏、鈴木氏がリングに上がってオープニングの挨拶。昨年の3団体対抗タッグトーナメントに対し、今年はシャッフルタッグトーナメントということで、見どころや興味深いチームを紹介。そして「年越しプロレス、スタート!」のかけ声で大会スタート。
第1試合
トーナメント1回戦第1試合は高木&植木vs.小鹿&遠藤。現役最年長73歳の小鹿が相手ということに加え、「プロレス界にバブルを取り戻すため」とセクシーアイドルユニットの「ベッド・イン」を“秘策”として招聘。
羽根扇子を振りながらボディコンワンピースで包まれたダイナマイトボディをくねらせるベッド・インを目のあたりにした小鹿は高木をショルダータックルでなぎ倒す。秘策のはずが、逆に小鹿の活力を引き出してしまったように思えるが、遠藤と植木はまずは互角の展開を見せる。
そこからショルダータックルで阿木倒した植木だが、連続リープフロッグで植木の突進をかわした遠藤はカウンターのドロップキック。すかさず小鹿がヘッドロックパンチをお見舞い。植木がピンチに陥ると、高木はベッド・インと一緒に羽根扇子を振って応援。
すると植木は串刺し攻撃を狙った小鹿を抱え上げてマンハッタンドロップ。
そこにかつて日本テレビの人気番組『スーパージョッキー』でお馴染みだった着替えボックスが登場。その中に入ったベッド・インの二人は生着替え。蛍光カラーのビキニ姿になったセクシーなベッド・インを見て腰を抜かした小鹿だが、逆にハッスルしてダブルラリアット。
続いて遠藤も一気呵成に高木を攻め込む。その間に小鹿が植木を場外に連れ出すと、遠藤はコーナーへ。しかしリング下からベッド・インが胸を揺らして遠藤を誘惑。女性経験が乏しい遠藤はかなり長い時間躊躇してしまったが、邪念を振り切ってスカイツイスター・プレスを投下。
だが、かわして自爆させた高木はラ・マヒストラルで丸め込んで3カウント。ベッド・インと共に羽根扇子を振って勝利の舞いを踊った高木&植木が2回戦進出を決めた。
第2試合
シャッフルタッグトーナメントにもかかわらずシャッフルされることなくエントリーされたバラモン兄弟。煽りVではかつてバラモン兄弟が「佐藤兄弟」として石森太二(現ノア)と一緒に“踊っていた”セーラーボーイズの映像が流された。
とんだ辱めを受けたバラモン兄弟は執拗に水を撒き散らしながら登場。一方、何の照れもなくトマトダンスを踊ってみせた梶。そしてバラモン兄弟とは何かと因縁のありそうなあの曲に乗って平田がダンスをGOしようとしたが、そこに奇襲攻撃を仕掛けていったバラモン兄弟は「T●KY●,G●なんて大っ嫌いだー!」と絶叫。
さらに梶をはずかし固めに捉えておいて、股間を竹刀で殴打していったバラモンだが、梶はロープに飛び乗ってミサイルキックを返す。すると平田が「俺はこいらの弱点知っているんですよ。こいつらは俺の東京に行きたくなるような曲が大嫌いなんですよ!」と言うと、バラモンに平田GOサングラスをかけてあの曲をかける。
てっきり踊ってしまうかと思われたバラモン兄弟だが、サングラスを投げ捨て反撃開始。だが、平田は「俺は1年の締めくくりで踊りたいの!」と絶叫。しかしサングラスは投げ捨てられたまま。だが、梶が拾ってサングラスを平田に届ける。しかし、その背後から密かにスーツ姿で記者席に座っていたカラテバラモンが近寄っていく。
平田からサングラスを奪い取ったカラテは口にくわえると、何と懐から2つの平田GOサングラスを取り出して平田と梶に手渡す。実は踊りたかったカラテは空手着を脱いでパンティー姿になると、平田&梶と一緒に東京に行きたくなる曲でダンス。
見事に三人で踊りきってみせたが、そこにバケツを持ったバラモン兄弟が近づいていき、平田と梶が振り返ったところにバケツに入った水を思いきりかけ、さらに二人同時にスクールボーイで丸め込んで3カウント。バラモン兄弟がまさかの2回戦進出を決めた。
第3試合
優勝候補筆頭と思われるHARASHIMA&宮本の“スマイルヤンキー”。1回戦の相手は大日本とDDTの期待の若手・宇藤&樋口。宮本と樋口の先発で試合開始すると、宮本は土俵入りポーズを披露。樋口も対抗すると宮本は苦笑い。
まずは樋口をグラウンドに持ち込んでいった宮本だが、樋口は糸も簡単に宮本を持ち上げると宇藤にタッチ。宮本もHARASHIMAにタッチするが、宇藤はショルダータックルでなぎ倒す。だが、HARASHIMAは強引にガットバスターを決めると、さらに腹部にフットスタンプ。
タッチを受けた宮本は悶絶している宇藤を逆エビ固めに捉える。ロープに逃れた宇藤だが、宮本はエルボードロップを連発。続いてHARASHIMAは宇藤をセカンドコーナーに寝かせてからフットスタンプを落としてからフットスタンプを連発。さらに宮本が走り込むが、宇藤はカウンターのジャンピングニーを叩き込んで樋口にタッチ。
ビッグブーツで反撃に出た樋口はジャンピング・ボディプレス。一気に轟天(=カナディアンバックブリーカー→高角度のど輪落とし)を狙うが、宮本は必死に抵抗。ウラカンで切り返した宮本はハンドスプリングエルボー。タッチを受けたHARASHIMAはダイビング・カンフーキックから串刺しフロントキック。
樋口がオクラホマスタンピートで叩き付けると、宇藤もブレーンバスターやレッグドロップでHARASHIMAを追い込む。宇藤がコブラツイストに捉えたところで宮本がカットに入るが、樋口が宮本を場外に連れ出す。その間に宇藤がHARASHIMAを仕留めようとするが、HARASHIMAはカウンターのジャンピングハイから蒼魔刀を狙う。
そこに樋口が戻ってきてぶちかましでHARASHIMAを迎撃。だが、宮本がミサイルキックで樋口を吹っ飛ばすと、宇藤に旋回式サンダーファイアー。するとHARASHIMAが「どけー!」と叫びながらダッシュ。かわす余裕がない宮本はその場で寝転び、その上をHARASHIMAが蒼魔刀で飛び込んでいき宇藤から3カウント。スマイルヤンキーが2回戦進出を決めた。
第4試合
現在はDDTとK-DOJOに別れているためシャッフルされた上でエントリーとなった大石&旭。この日本マット界屈指のタッグ屋の1回戦の相手はアントン&沼澤の同い年タッグ。握手に応じると見せかけて「Hooooo!」とリック・フレアーばりに雄叫びをあげたアントン&沼澤。
大石と沼澤の先発で試合が始まると、沼澤は「Hooooo!」からのフレアーウォーク。腕の取り合いから大石は沼澤の左腕をロープに巻き付けていく。ブレイクした沼澤は握手を求めていくと、大石が応じようとしたところで「Hooooo!」。
続いて「俺がひとたび出ていけば後楽園が湧くぜ!」と宣言してからアントンがリングイン。旭のアッパーカットを食らってもダウンせずに踏ん張ったアントンは、熟考した上で何かを思いつくと殴りかかっていく。しかし、ことごと読まれて逆にエルボーを食らってしまう。
沼澤から耳打ちされたアントンは爆笑。そして頷きながら旭の攻撃をことごとくブロックすると、腕をキャッチして手相を見る。油断した旭にサミングを見舞ったアントンは旭を場外に追いやるとケブラーダを狙うが、足を滑らせて失敗。
すかさず大石がランニングエルボーを叩き込むと、旭がコーナーに登っていく。しかしアントンは「ちょっと待ってくれー! 後生だから待ってくれ。俺は猫を飼っているんだ。名前はドロシーと言うんだ」と言い出し、オズの魔法使いのように嵐の日にドロシーを見付けたというアントンは、オズの世界のような夢の世界ではないがせめて幸せになってほしいという願いを込めてドロシーという名前にしたという。
すると、そのドロシーがワンショルダーの中に入っていると告白。旭がダイブしてきたらドロシーがぐちゃーっとなってしまうかもしれない。しかし旭は「でもこれは試合だから俺は飛ぶ!」と非情な宣言。沼澤が猫の鳴き前やドロシーの心の声をアテレコすると、旭も思わず両手で顔を覆う。
「ダメだ! 安全なところにお逃げなさい!」と思わずコーナーから降りてしまった旭を首固めで丸め込んだアントン。どうにかキックアウトした旭。大石が沼澤をミラクルエクスタシーで叩き付けている間に、旭がアントンに阿吽(=低空延髄蹴り)を叩き込むが、アントンの時間稼ぎが功を制して延長戦へ。
大石&旭はアントンにトレイン攻撃を決めると、アントンのバイオニックエルボーを防御してサボテンの花(=2人がかりのヨシタニック)を狙う。しかし、ここで突然音楽が鳴り響き、姿を消していた沼澤が“ロボコップ”となって再登場!
リングに上がろうとするロボ沼澤コップだが、ロボのため動きが鈍い。その間に大石&旭はアントンにあっさりとサボテンの花を決めて1カウント。大石&旭が2回戦進出を決めた。
第5試合
記者会見のときやTwitterにあげられた佐藤悠己とのキス写真などで、紫雷美央との結婚は偽装→ゲイ確定とされるタンク。残るはディーノのパートナーである岡林のゲイ疑惑だけだが……
すると新土リングアナは「ただいまから入場してくる男色ディーノ選手、岡林裕二選手はホモです」とアナウンス。ディーノは早速岡林にソフトタッチしていくが、拒否しながら「俺は違うから!」と否定する岡林。
ディーノから「先にイクのどっち?」と聞かれて「先にイってええわ!」と先発を譲られたディーノ。一方アブ小が先発で出ようとすると観客からは「タンク」コール。アブ小が「とりあえずやろうよ」と言ってチョップ合戦に。荒々しく打ち合った両者は一転してフレンチキッス。そしてディーノが男色タイツを脱ぐと、アブ小も袴を脱いでTバック姿となり、それぞれコーナーに登ってもんまりの体勢に。
その状態で岡林とタンクがリングインし、もんまり状態のディーノとアブ小に気を取られながらも手四つの力比べからショルダータックルでぶつかり合う。ボディスラムで叩き付けたタンクは岡林をディーノのケツに叩き付けようとする。
しかしギリギリで踏ん張った岡林がかわし、タンクの顔面がディーノのケツに。さらに肩口にタンクを担ぎ上げてそのままアブ小のケツにタンクを顔面から突き刺した岡林。これがタッチとなりアブ小が「愛してま〜す」からブレーンチョップでリングインするが、岡林は迎撃。
そしてディーノに降りるように指示した岡林はアブ小を羽交い締め。そこにディーノが突進すると、意外にもそのままアブ小にリップロック。「大人でしょうが!」と岡林にダメ出しするディーノにアブ小がリップロック。
そこにタンクが「何やってんだよ! いま、お前からいっただろ!」とアブ小に詰め寄るが、「お〜、マイパートナー!」とタンクをハグしてリップロックしたアブ小。その姿を見たディーノは岡林に向かって「今日のパートナーはみんなコレやってるのよ!」と訴えるが、岡林はリップロックしようとするディーノを突き飛ばす。
さらにアブ小とタンクをダブルラリアットでなぎ倒した岡林は、なおもリップロックしようとするディーノに強烈な逆水平チョップ。するとディーノが倒れているアブ小の上に倒れてしまい、そのまま岡林が上から抑え付けて3カウント。
どうにか2回戦進出を決めた岡林だが、まずはパートナーであるディーノから逃れるために走って逃走した。
第6試合
ぶっこ抜きジャーマンを得意とする関本と竹下がタッグを組み、入江&神谷と1回戦で激突。関本vs.入江で始まると、いきなりショルダータックルでのぶつかり合いに。どちらも意地で倒れないが、入江がショルダータックルでなぎ倒してみせる。続いて神谷が一発で竹下をなぎ倒していく。ボディスラムからスリーパーに捉えた神谷だが、竹下はチョップで脱出。
神谷もチョップを返すが、竹下はエルボーでなぎ倒してみせる。続いて関本がエルボードロップからスリーパー。しかしロープに逃れた神谷は関本の巨体をボディスラムで叩き付けてみせる。入江も関本をスリーパーで絞め上げていくが、ハンマーロックで切り返した関本は竹下にタッチ。
DDTで叩き付けた竹下だが、入江が自軍のコーナーに押し込むと神谷にがショルダーを何発もぶつけていく。さらにエルボードロップの連打から入江にタッチ。入江のエルボーにフォアアームで応戦した竹下はショートレンジラリアットで入江をなぎ倒す。さらに関本が逆水平チョップを叩き込むが、入江もテディベア(=ヒップドロップ)やブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)を返す。
タッチを受けた竹下がゼロ戦キックやフィッシャーマンバスターで入江を追い込んでいくが、入江も交通事故タックルで竹下を吹っ飛ばすと神谷にタッチ。一気呵成に反撃する神谷だが、竹下が神谷をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、関本も入江をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。関本と神谷は場外へ。その間に竹下と神谷がやり合うが時間切れに。
延長戦に入ると、入江が関本に突進して場外に連れ出す。その間に神谷がジャンピングショルダーから竹下を丸め込むが、竹下もカウント1を許さず逆に丸め込む。ラ・マヒストラルでもカウント1が奪えず関本にタッチ。しかし神谷は突進してきた関本をショルダータックルでなぎ倒す。
そこに入江がフライング・ソーセージを投下するが、竹下がカット。関本はどうにか神谷にフォアアームを叩き込むが、神谷もエルボーで応戦。ヘッドバットからロープに飛んだ関本だが、追走してバックエルボーを叩き込んだ神谷。しかし関本は背中を向けた神谷をジャーマンで投げて1カウント! 肉弾戦を紙一重の差で制した関本&竹下が2回戦進出を決めた。
第7試合
伊東&関根のダブルドラゴンはTAKA&菊田と対戦。相変わらず落ち着き無く菊田に詰め寄っていく関根に、張り手を見舞って下げた伊東が先発で出て行く。TAKAと腕の取り合いからショルダータックルでのぶつかり合いを展開。そこからTAKAがお得意のサミングを狙ったが、読んでいた伊東は逆にサミング。
しかしTAKAもスネキックからショルダータックルでなぎ倒すと菊田にタッチ。関根が入ってきてエルボー合戦からミドルキック合戦を展開。菊田はソバットからトラースキックを叩き込むと、TAKAとトレイン攻撃。TAKAは串刺し式アックスボンバーから串刺しニー。
菊田も串刺し低空ドロップキックからダイビング・フットスタンプを投下。さらにランニングローを多々聞き込むと、TAKAは伊東はジャスト・フェースロック。その間に菊田が関根を仕留めようとするが、逆にカミカゼを決めた関根はコンバイン(=抱え込み式逆エビ固め)。
どうにかロープに逃れた菊田だが、関根はランニングローから龍切(=変型バズソーキック)を叩き込んで3カウント。ダブルドラゴンが驚くほど順調に2回戦進出を決めた。
第8試合
1回戦最後の試合は個々の実力では出場選手の中でもトップクラスのイサミと真霜が登場。しかしこの二人、K-DOJO時代からの因縁があり、明らかにチームワークに不安がある。対するはかつてハードヒットで対戦したことがある坂口と和樹。この二人もその時にセコンドを巻き込んでの乱闘になっているだけにチームワークに不安がある。
イサミが花道で立ち止まっていると、背後から真霜が蹴り飛ばす。そのままいきなり二人は大乱闘。そこに坂口&和樹が入場するが、イサミと真霜はまるでシングルマッチをするかのようにやり合う。
そこに坂口が襲いかかってイサミを捕まえて攻撃すると、真霜は「いいぞ。もっとやれ!」。イサミを踏みつけていった坂口。するとイサミは真霜に向かって「助けろ!」。和樹にタッチすると坂口とダブルのミドルキック。それを見た真霜は拍手をするが、和樹は憮然とした表情でイサミにサッカーボールキック。
チンロックに捉えていくと、真霜はリングイン。カットかと思いきやそのままコーナーに下がる真霜。イサミは「助けに来いって!」と絶叫するが、真霜はカットに入らない。どうにか自力で脱出したイサミは和樹の右ヒザにフックを叩き込む。
「レフェリー、パンチ」と真霜がレフェリーに注意を促すが、イサミは低空ドロップキックを叩き込んでタッチしようとする。だが、真霜はリングから降りてタッチを拒否。その間に和樹がタッチし、坂口がボディブローからスーパーマンエルボー。そして坂口が腕十字の体勢に入る。「ヤバイ、極まっちゃう!」と叫んだイサミの腕が伸びてしまうと、真霜もようやく入ってくるが、ダブルニードロップを投下。
イサミにもダメージを与えながらどうにかカット。イサミは坂口にドロップキックを返すと、真霜の髪の毛を掴んで張り手でタッチ。真霜は坂口と蹴り合いと投げ捨てジャーマン。真霜はイサミにタッチするかと思いきや、イサミをボディスラムで坂口に叩き付けていく。ならばと和樹が入ってきて真霜にトレイン攻撃。そこから真霜をコーナーの上に乗せると、坂口が串刺しニー。
さらに坂口と和樹がサンドイッチローを叩き込むが、真霜も和樹のバックを取る。そこにイサミが戻ってくるが、イサミは真霜に勇脚(=トラースキック)。それでも真霜は和樹を無道に捉える。どうにか逃れた和樹だが、真霜は水面蹴りからバズソーキック。どうにかカウント2で返した和樹だが、真霜はダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターを決めて3カウント。
試合後も乱闘状態のイサミと真霜。チームワークは最悪な状況ながら、どうにか2回戦進出を決めた。
第9試合
試合は2回戦に突入。高木&植木と共に入場してきたベッド・インに向かって不敵な笑みを浮かべたカラテバラモンが「僕が90年代に遊びに遊んだ“バルブ”の匂いがするね〜。あの頃流行った3Pプレイをやろうじゃないか」と詰め寄っていく。
乗り気じゃないベッド・インに対し、バナナを取り出して皮を剥いて自分の股間の辺りに持ってくる。思わず顔を近づいていったベッド・インだが、ギリギリでソバット。これでバナナが折れてしまうと「中折れね〜」とカラテをバッサリ。
さらにカラテの帯を奪ったベッド・インはカラテの股の間に帯を通すと左右から引っ張っていく。股間がこすれてしまったカラテは「イ、イク〜!」と叫んで股間から謎の液体を発射! その間にバラモン兄弟がベッド・インに墨汁をぶっかけるが、植木がコーナーに登って拳銃を構えて威嚇。
思わずホールドアップするバラモン兄弟と高木。すると植木は「俺だって生で〜」と叫んでロープ渡りをやろうとするが、足を滑られせて股間をトップロープに強打。すかさずバラモン兄弟は道路標識で植木を殴打すると、ケイがゾンビキング(=ハリケーンドライバー)で叩き付けて3カウント! カラテの活躍もあって(?)バラモン兄弟が準決勝進出を決めた。
第10試合
宮本の黄色い特攻服に合わせて白い特攻服姿で登場したHARASHIMAに黄色い歓声があがる。スマイルヤンキーはゴングと同時に襲いかかり、旭にHARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスと宮本のその場飛びムーンサルトを同時投下。
さらに旭が宮本をコーナーに逆さ吊りにしてもHARASHIMAが場外からカット。だが、大石が宮本に串刺し低空ドロップキックからミラクルエクスタシー。さらに宮本にはシーソーホイップで急所攻撃をお見舞いしてからサボテンの花(=2人がかりのヨシタニック)を狙う。
HARASHIMAが入ってきて大石をブレーンバスターで投げてカットしようとするが、大石がうまく脱出すると、旭と阿吽(=低空延髄蹴り)を同時発射。これでHARASHIMAを排除した大石&旭は今度こそ宮本にサボテンの花を完璧に決めたが、そこにHARASHIMAが蒼魔刀で飛び込んでくると、その勢いでカバーされていた宮本が大石の上になってそのまま3カウント。
スマイルヤンキーが薄氷の勝利で準決勝進出を決めた。
第11試合
「岡林裕二選手はホモではないそうです」というアナウンスがあってから入場した岡林&ディーノ。早くも男色タイツを脱ごうとするディーノに「ここにいてください!」と言ってコーナーに下げた岡林は、まず竹下とロックアップ。背後からディーノが手を伸ばしていたため、竹下に押し込まれた岡林の尻にタッチ。
ディーノに詰め寄る岡林だが、「リングの上は闘いよ!」と一喝するディーノ。もはや岡林は1対3の状況。竹下をヘッドロックに捉えた岡林だが、ディーノがタイツを引っ張っていく。怒った岡林は張り手でディーノにタッチすると、試合を放棄して引き上げてしまう。
ディーノは竹下と関本を男色コンプリート・ショットで叩き付けると、竹下にアッパーカット。しかし関本が背後から蹴っていき逆水平チョップ。竹下も逆水平チョップを叩き込んで関本にタッチ。関本と竹下はクイックタッチで代わる代わるボディスラムでディーノを叩き付けていく。
必死で肩を上げるディーノだが、関本は逆エビ固めに捉える。そこに『スリル』が鳴り響き、姿を消した岡林が男色タイツ姿で登場。男性客にリップロックしていく“男色”岡林を唖然とした表情で見つめる関本と竹下。
ようやくリングインしてディーノを救出した岡林はボディスラムで叩き付けて関本と竹下を寝かせると、ディーノとダブルの男色ナイトメアーを決める。さらにディーノのファイト一発から岡林が男色ドライバーを狙うが、踏み止まった関本はショートレンジラリアット。岡林もショートレンジラリアットを返すと、ラリアットの相打ちから関本がジャーマン。だが、すぐに立ち上がってラリアットでなぎ倒した岡林。
タッチを受けたディーノは竹下にシャイニングあてがい。しかし竹下も串刺しフロントキックからフィッシャーマンバスターを返す。だが、岡林が入ってきて竹下のバックを取ると「俺ごと掘れ!」と絶叫。ディーノが岡林ごとバックから突いていくと、その衝撃で吹っ飛んだ竹下にディーノが男色ドライバー。
カウント2で関本がカットすると、ディーノはコーナーに登ってもんまりの体勢に。岡林と竹下がお互いをディーノのケツに押し当てようとするが、そこに関本が入ってきて岡林に逆水平チョップ。すると岡林はリップロックを狙う。必死で堪える関本。そこに竹下がバックを取り、岡林をジャーマンで投げると、続けて関本も投げ捨てジャーマン。
さらにもんまり状態のディーノにラリアットを叩き込んでからアトミックドロップを決めると、竹下がラリアットでなぎ倒す。これもカウント2で返したディーノだが、竹下はダメ押しのぶっこ抜きジャーマンで投げて3カウント。関本&竹下が準決勝進出を決めた。
だが、試合に敗れた岡林はその鬱憤を晴らすかのように関本にリップロック。卒倒した関本を竹下が慌てて連れて帰るが、すっかり目覚めてしまった岡林は追いかけていった……
第12試合
今度は先に入場した真霜にイサミが背後から襲いかかっていく。真霜も先にリングインしたイサミに襲いかかり、またも試合前から乱闘状態のイサミと真霜。そこに関根が割って入るが、イサミも真霜も無視。ならばと闘牛のように突進した関根だが、ヒザで迎撃したイサミと真霜は合体攻撃かと思いきや失敗。
またも関根が襲いかかろうとすると、ダブルのミドルキックが見事に決まったが、カバーしたイサミを真霜がカット。イサミが関根の首を捻りあげると、真霜が「関根!」と檄を飛ばす。
サッカーボールキックを叩き込んだイサミはアームロックに捉える。ロープに逃れた関根を見た真霜は「関根を応援しろ!」と観客に向かって叫ぶ。そこにイサミが髪の毛を掴んで張り手タッチしようとしたが、かわした真霜は逆に張り手を見舞ってタッチ成立。関根に串刺しエルボーを叩き込んだ真霜はランニングロー。
関根も飛びヒザ蹴りを返すとアバランシュホールドで叩き付けてから伊東にタッチ。カカト落としからレッグドロップを見舞った伊東はノーザンライト・スープレックス。だが、真霜もカウンターのジャンピングキックを返すと真剣(かたな=右ハイキック)。
かわした伊東はジャーマンで投げ捨ててからドラゴンキッカー(=シャイニング式延髄蹴り)。タッチを受けた関根はドロップキックで真霜を吹っ飛ばす。タッチしたイサミは「見ておけ、こうやるんだ」と叫ぶが、関根に蹴られてしまう。
関根はソバットから顔面ウォッシュを狙ったが、イサミがフロントキックで迎撃すると真霜が入ってきて関根を羽交い締め。イサミが蹴ろうとすると、関根が体勢を入れ替えるが、イサミは「蹴りたいけど入れ替われ!」と真霜に指示。真霜がバックを取り返すと、イサミが勇脚(=トラースキック)を放っていくが、結局関根がかわして真霜に誤爆。
関根はすかさずイサミにカミカゼを決め、そこに伊東がムーンサルトプレスを投下。さすがに真霜が飛び込んできてカウント2でカットしたが、伊東が真霜を場外に放り出してプランチャを投下。その間にリング上ではイサミがスクールボーイからヒザを叩き込むと、ヨーロピアンクラッチで関根をねじ伏せて3カウント。
またも薄氷の勝利で準決勝進出を決めたイサミと真霜だが、試合後襲いかかってきたイサミをかわして真霜がジャーマンで投げ捨てた。
日本インディー大賞発表
準決勝の前に三田キャスターとカルロスが登場して、サムライTV『インディーのお仕事』制定「日本インディー大賞2015」の結果発表&授賞式へ。
まず今年1年で最も目覚しい成長を遂げた選手に贈られる「ニューカマー」の発表。5位はK-DOJOの関根、4位は大日本の武藤、3位はガンプロの大家、2位は大日本の神谷、そして1位に輝いたのはDNAの樋口と発表された。
表彰された樋口は「何か……嬉しいです! 皆さん、ありがとうございます! 狙ってないと言えば嘘になりますね」と喜びの言葉。
続いて今年最も感動し、話題を呼んだ大会に贈られる「ベスト興行」。5位はユニオンの解散興行、4位はDDTの8.23両国大会、3位は大日本の6.30札幌テイセン最終興行、2位は#大家帝国プロデュース興行、そして1位は大日本の7.20両国大会。
表彰された大日本プロレスの登坂社長は「ここにいる皆さんと、試合をしてくれている仲間とスタッフ、みんなのお陰で受賞することができました。ありがとうございます! とはいえ、大家帝国恐るべしですな!」と僅差だった#大家帝国プロデュース興行にヒヤヒヤしつつ、初めてのベルト興行受賞に喜びを隠せない様子。
そして今年最も活躍し、輝き、話題を提供したタッグ、トリオ、チームに贈られる「ベストユニット」。5位は関本&岡林、4位はムーの太陽、3位はバラモン兄弟、2位は石川&耕平のツインタワーズ、そして1位は#大家帝国。
表彰されたのは、ディーノと#大家帝国から脱退したはずの大家健。ディーノから「(脱退した大家がいるのは)まぁいいじゃないですか」と苦笑い。「我々もこのままやりたいことやって、好き勝手やって、これからもノビノビと育っていこうと思います」とディーノが言うと、大家は「俺は#大家帝国を抜けている! でもそんなことは関係ない! ベストユニットっていうのはプロレス界を盛り上げたい者が獲るんだよ! モグラも三田も、お前らみんなもプロレス界盛り上げたいんだろ? だったらみんなベストユニットなんだよ! だから俺たち全員ベストユニットでプロレスをメジャースポーツにするんだよ!」と熱弁を振るうと、「3、2、1、ガンバレ☆#大家帝国〜!」と中締めし、賞状も受け取らずに引き上げてしまった。
今年最も感動し、話題を呼んだ試合に贈られる「ベストバウト」は5位がDDTの飯伏vs.HARASHIMA、4位は大日本の石川vs.関本、3位はK-DOJOの真霜vs.火野、2位が#大家帝国興行でのHARASHIMA&大家vs.棚橋&小松、そして1位は大日本両国大会での関本vs.岡林。
表彰された関本は「ラリアットで声帯が傷ついちゃって……選んでいただき本当にありがとうございました」とガラガラ声で挨拶。岡林は「20周年の場で関本選手と闘えたこと、そして選んでいただいたこと、本当にありがとうございます」と喜びの言葉。
最後に今年のインディープロレス界において最も活躍し、輝き、話題を提供した選手に贈られる「MVP」。5位はササダンゴマシン、4位はHARASHIMA、3位は大家健、2位は木高イサミ、そして1位に選ばれたのは岡林裕二。
ベスト興行、ベストバウトに続いて事実上の三冠となった岡林は「本当にまさか獲れると思わなかったです。ありがとうございます! 本当に今年、駆け抜けたって感じなので、来年は大日本を……いや、プロレス界を引っ張っていきます!」と高らかに宣言してみせた。
第13試合
抽選によって決められた準決勝の組み合わせは入場時に分かるという仕組み。まず登場したのはHARASHIMA&宮本のスマイルヤンキー。今度はHARASHIMAが入場時に着ているノースリーブガウンを一緒に着て登場したスマイルヤンキーは一緒にスマスカポーズ。対するは何とバラモン兄弟だが、まさか試合前にクリーンに握手。
場内がどよめく中、宮本とシュウの先発で試合開始。ロープに押し込んだシュウはクリーンブレイク。かなり不気味なバラモン兄弟だが、宮本と見事なチェーンレスリングまで披露すると、握手をしてからケイにタッチ。
武藤敬司ばりにジャンピングリングインしたケイだが、HARASHIMAに向かっていきなり口に分だ水を噴射すると、HARASHIMAと宮本を場外に連れ出して水責め攻撃。シュウがHARASHIMAをリングに戻している間に、宮本が口に含んだ水をケイに噴射するが、かわされて観客に誤爆。するとカラテもリングに上がってきて、HARASHIMAに超スローチョップを狙ったが、あっさりかわされる。
だが、バラモン兄弟がHARASHIMAを捕まえて顔の上にお告ゲルを垂らすと、さらにスーツケースを股間に押し当ててからボウリングの球を投げてストライク。そこからシュウが串刺し攻撃を狙ったが、蹴りで止めたHARASHIMAはジョン・ウー。
タッチを受けた宮本はドロップキックを放つが、シュウがスリーパーで捕まえると、何と宮本の口からお告ゲルが出てきて、シュウの顔面に押し付けていく。覚醒した宮本はスーツケースをシュウの股間に押し付け、その上に乗る。そこにHARASHIMAがボウリングの球を投げてストライク! しかしスーツケースの上から転落した宮本を捕まえたバラモン兄弟は、道路標識で殴打してからジャックナイフ式合体エビ固め。辛くもカウント2で返したが、墨汁を口に含んだバラモン兄弟。しかし墨汁を奪い取ったスマイルヤンキーは自らの口に墨汁を含んでいく。そして抵抗するバラモン兄弟にマンハッタンドロップを同時に決めると、墨汁ミストを噴射。
そこから宮本がファイアーサンダーでケイを叩き付けると、またも宮本が寝てかわしたところにHARASHIMAが蒼魔刀を叩き込んで3カウント。スマイルヤンキーが決勝進出を決めたが、敗れたバラモン兄弟は「俺たちの2015年は終わったけど、2016年は覚えてやがれ!」と捨て台詞を吐いて引き上げていった。
第14試合
もうひとつの準決勝、まず真霜が登場してゲート前でイサミを待ち構えるが、イサミは別のところからシレッと入場して先にリングイン。年明けまであと3分を切ったところで関本&竹下が入場。
関本&竹下はイサミに合体バックドロップ、真霜に合体ブレーンバスターを決めると
場外乱闘へ。イサミは場外でランニングホームラン(=リング1周してからのエルボー)を狙ったが、竹下にかわされて「アウト」。
その間にカウントダウンが始まり、ほかの選手たちが出てきてリングを取り囲む。0の瞬間にリング上にいたイサミはそのまま新年一発目のトペを発射。しかしリングに戻ったイサミを捉えた関本は腰にエルボーを叩き込むと、シュミット流バックブリーカー。続いて竹下がワンハンド・バックブリーカーからキャメルクラッチに捉える。
真霜は相変わらずカットに入る気配すらないため、イサミは自力でロープに脱出。タッチを受けた関本は竹下とダブルタックル。さらに串刺し攻撃を見舞っていくが、イサミもボディスラムを返すと、竹下にはカウンターエルボー。そして真霜を叩いてタッチ。
真霜は串刺しジャンピングエルボーからニーリフト、ランニングローを叩き込むが、関本もフォアアームを返す。さらにお互いにドラゴンスクリューを決めると、先に関本が竹下にタッチ。ミサイルキックで飛び込んできた竹下だが、そこにイサミが入ってきて串刺し攻撃を狙う。かわした竹下を真霜が羽交い締めにして「来い!」とイサミに指示。
コーナーからダイブしたイサミだが、竹下は真霜を振り解いてドロップキックで迎撃。真霜にもゼロ戦キックを叩き込むとバックを取る。だが、真霜はヒザ十字固めで切り返す。さらにアンクルホールドにスイッチしたが、竹下は必死に形相でロープに脱出。
ここで真霜がついに普通にイサミにタッチすると、イサミは串刺しフロントキックから雪崩式フランケン。ブレーンバスターを狙ったイサミを逆に投げた竹下。そこに関本が入ってきてラリアットを叩き込むと、竹下がブルーサンダー。真霜がカットに入るが、関本が場外に連れ出す。
竹下はバックを獲るが、イサミは振り解いたヒザ。勇脚・斬(=ランニング式勇脚)をかわしてドラゴンスープレックスで投げ捨てた竹下はローリングラリアットを狙ったが、イサミがかわすと真霜がニーリフトで飛び込んできて羽交い締めにし、「来い!」とイサミに指示。
イサミの勇脚が竹下にクリーンヒットしたがカウントは2。今度は竹下のラリアットがカウンターでイサミにヒットしたが、こちらもカウントは2。バックの取り合いから竹下がイサミのバックを取ると、関本が入ってきて眉山で投げ捨てる。これもカウント2で返したイサミだが、真霜は関本に捕まったまま。すると竹下はぶっこ抜きジャーマンで投げて現KO-D無差別級王者のイサミから完璧な3カウント!
王座挑戦の前にイサミからピンフォールを奪った竹下が関本とのコンビで決勝進出を決めた。一方、敗れたイサミは真霜に張り手で八つ当たりして退場。真霜は怒りの形相で追いかけていった。
第15試合
ここまで3試合やって年忘れ!三団体シャッフル・タッグトーナメント決勝戦まで勝ち上がってきたのは、HARASHIMA&宮本のスマイルヤンキーと、関本&竹下のジャーマンコンビ。
スマイルヤンキーは1回戦と同じそれぞれのコスチュームで登場。そしてHARASHIMAと関本の先発で試合開始。グラウンドに持ち込んだHARASHIMAは腕十字を狙うが、クラッチした関本はスイープして上になる。
再び腕十字を狙うHARASHIMAだが、関本は持ち上げるとそのままコーナーにHARASHIMAを乗せて竹下にタッチ。HARASHIMAもさすがに驚いた様子で宮本にタッチ。腕を取ってねじ伏せた宮本だが、竹下は袈裟固めで切り返す。ロープに振って逃れた宮本だが、ショルダータックルでなぎ倒した竹下は関本にタッチ。
フォアアームを叩き込んでいった関本だが、宮本は足をすくって倒すとHARASHIMAにタッチ。スリングショット式ボムズアウェイを落としたHARASHIMAだが、関本はHARASHIMAを自軍のコーナーに押し込んで竹下にタッチ。竹下のチョップにエルボーを返したHARASHIMAは、竹下をダウンさせると宮本にタッチ。
かなり効いている様子の竹下は足元がおぼつかない。宮本が顔面を踏みつけていくと、HARASHIMAはキャメルクラッチ。フェースロックとの複合技にスイッチすると、宮本がロープを引っ張って遠ざける。どうにか耐えた竹下だが、HARASHIMAはサッカーボールキックを叩き込んでから宮本にタッチ。逆水平チョップの連打からブレーンバスターを狙った宮本だが、腰を落とした竹下は深く腰を落としてから背筋を使って逆に投げていく。
ようやくタッチを受けた関本は二段目からのミサイルキックを発射すると、サソリ固めに捕らえる。ロープに逃れた宮本は串刺し攻撃を狙った関本をラリアットで迎撃してからHARASHIMAにタッチ。
「新年あけましておめでトーウ!」とダイビング・カンフーキックを発射したHARASHIMAは雪崩式ブレーンバスターからミドルキック。関本もフォアアームで応戦するとブロックバスターで投げていって竹下にタッチ。串刺しフロントキックからフィッシャーマンバスターで投げた竹下は関本と合体ブレーンバスター。HARASHIMAもソバットから延髄斬りを返すと宮本にタッチ。
スマイルヤンキーはHARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレスと宮本のその場飛びムーンサルトを同時投下。そこから宮本は串刺し攻撃を狙った竹下にラリアットに相打ちに持ち込む。竹下はジャーマンで投げるが、宮本が着地するとショートレンジラリアット。
宮本も突進してきた関本をフロントスープレックスで投げると卍コブラに捉える。HARASHIMAもカットしようとする竹下をコブラツイストに捉えるが、腰投げで逃れた竹下が関本を救出。すると関本は逆水平チョップを連打。しかし宮本もハンドスプリングエルボーを返す。
15分が経過し、宮本はムーンサルトプレスを投下するがカウントは2。HARASHIMAと竹下が場外でやり合っている間に、宮本はファイヤーサンダーを狙ったが、関本が着地。そこにHARASHIMAが「どけー!」と叫びながら蒼魔刀を発射するが、宮本に誤爆!
関本はジャーマンを狙うが、宮本がロープを掴んで踏ん張ると背後からHARASHIMAがリバースフランケンを決めて宮本を救出。続く蒼魔刀をかわした関本はバックを取る。そこに竹下が入ってきて何と眉山で関本とHARASHIMAをまとめてブン投げる。関本はすかさず宮本にラリアットを放っていくが、これは宮本がかわして竹下に誤爆。
宮本はすかさず逆さ押さえ込みを決めるが、キックアウトした関本はショートレンジラリアット。そしてぶっこ抜きジャーマンを狙った関本だが、宮本はサムソンクラッチで切り返す。どうにか返した関本は延髄斬りを叩き込むとロープに飛ぶが、エプロンからHARASHIMAが蹴り。だが、そこに竹下がHARASHIMAにタッチダウン(=RKO)。すると関本は宮本にロールスルージャーマンスープレックス(=後方回転エビからのジャーマン)。これで宮本は後頭部を強打! 関本は間髪入れずぶっこ抜きジャーマンで投げて3カウント。
エンディング
さすがに疲労困憊の様子だが、それでもマイクを渡された関本は「最後まで応戦どうもありがとうございました! 僕、声が聞き取りづらいのでしゃべって」と、声帯が傷ついているためしゃがれ声のため、マイクを竹下に渡す。
竹下は「応援ありがとうございました。憧れの関本選手とのタッグでの優勝は、特別な気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と喜びのマイクアピール。
関本&竹下が三田キャスターから優勝プレートを受け取ったところで、ようやく立ち上がった宮本が「(ジャーマンのダメージは)大丈夫かどうかは見ている人が分かると思うんですけど、僕たちはこんな試合をしても大丈夫さ!」と言ったため、観客から「なんで〜?」の声が飛ぶと、HARASHIMAが「なんでかって、それは……」と締めようとすると、宮本が「鍛えているからだー!」と横取り。
横取りされたHARASHIMAは「あけましておめでとうございます。勝てなくてめちゃくちゃ悔しいですけど、これから頑張って、次絶対勝ちたいと思います」と爽やかに語っていると、またも宮本が「なんでかって? それは鍛えているからだー!」と割って入ってくる。HARASHIMAは「ちょっと頭の打ち所がね。蒼魔刀も当てちゃったし」と苦笑い。
そして改めて竹下が決勝戦でピンフォールを取った関本に締めてもらおうとしたが、声帯を痛めている関本は竹下に“通訳”をお願い。「2015年も最後まで応援ありがとうございました。2016年も一生懸命頑張りたいます。皆さんにとって、良い1年でなりますように、心から祈念して挨拶と代えさせていただきます」とガラガラ声で挨拶した関本。よーく聞けば十分聞き取れるのだが、竹下は多少うろ覚えでしっかり通訳。そして関本が「では皆さん、2016年もよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました!」と締めくくった。
<試合後コメント>
関本大介、竹下幸之介
ーー過酷なトーナメントを勝ち抜いたいまの感想は?
関本「過酷でしたね。過酷過ぎますね。いや〜、しんどかったっす」
竹下「自分も関本選手が喉潰れてるんで、自分が関本選手の分まで声出そうと思ったら、乾燥しているのもあって(自分の)喉が潰れちゃって」
関本「ありがとう。聞き取れますか? 二人とも声が枯れているからね(笑)」
ーー憧れの関本選手とのタッグでの優勝だったが。
竹下「本当に特別な気持ちで上がりました。自分はKO-Dタッグチャンピオン、タッグで負けられないっていうのもありましたし、それ以上に憧れの関本選手とのタッグなので、これがチャンスだと思って。1試合でも関本選手と多く出来るように。そういう気持ちで闘いました」
ーーそう言われてどうですか?
関本「え〜、大変恐縮です! 恐縮過ぎる(笑)……恐縮です。ありがとう、そんなふうに思ってくれて」
竹下「こちらこそ」
ーー竹下選手は準決勝でKO-D無差別級王者からピンフォールを奪いました。
竹下「そうですね。やっぱり対角線にイサミ選手がいたんで、それすごく意識しましたね。やっぱり今のチャンピオン、1月3日にタイトルマッチやるんで、やっぱりチャンピオンから取らないとダメだと思うんで。それは強く意識しました。で、しっかり取って今日見てくれた人たちは、どっちが強いか見たら分かると思うんで。でもやっぱりチャンピオンはタイトルマッチはもっと特別な気持ちもあると思うんで。強い気持ちがあると思うんで、そこをヘシ折るぐらいの……この今日の優勝をひとつの自信にして、タイトルマッチ挑みたいと思います」
ーー関本選手はここで勝って、今年につながる感じですか?
関本「そうですね。まぁちょっと12月20日タッグのベルトを落としてしまってね。まぁ2015年を勝利で締めくくれたのは、竹下幸之介選手のお陰だと思っているので」
竹下「いえいえいえ、関本大介選手のお陰です」
関本「いや、本当にありがとう。また2016年もいいスタートが切れるように明日も頑張ります」
竹下「ひとつ、筋肉は強いっていうのを証明出来たと思うので。高木(三四郎)さんにお願いがあるんですよ。あの、パワーブロックっていうトレーニング器具があるんですけど、それをDDTも買ってください! お願いです高木さん、ひとつ筋肉が強いって証明したんで。他団体に負けたいためにはパワーブロックがいるんで、パワーブロック買ってください! 巡業でトレーニングしたいんです。お願いします!」
関本「パワーブロックとアジャスト・ベンチプレス!」
竹下「アジャスト・ベンチ! アジャスト・ベンチも。一生懸命頑張るんで。若い世代も一生懸命DDTは頑張るんで、お願いします! お願いします!」
関本「お願いします。自分からもお願いします!」