W-1 12.24後楽園大会 征矢vs.河野のW-1チャンピオンシップ、アンディvs.吉岡のクルーザーディビジョン、黒潮vs.火野
WRESTLE-1 TOUR 2015 SHINING WINTER
日時:2015年12月24日(木)
開場:18:00 開始:19:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:828人
▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○カズ・ハヤシ/田中稔/TAJIRI
7分44秒 パワープラント→片エビ固め
近藤修司/●村瀬広樹/芦野祥太郎
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○浜亮太
4分19秒 ハマケツ→体固め
●中之上靖文
▼第3試合 Jackets vs REAL DESPERADO シングルマッチ 30分1本勝負
●黒潮“イケメン”二郎
9分24秒 Fuking BOMB→体固め
○火野裕士
▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
AKIRA/○葛西純/熊ゴロー
11分40秒 パールハーバー・スプラッシュ→片エビ固め
KAI/●翔太/三富政行
▼第5試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ウルティモ・ドラゴン/大和ヒロシ/稲葉大樹
8分28秒 アサイDDT→体固め
KAZMA SAKAMOTO/NOSAWA論外/●MAZADA
▼第6試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○アンディ・ウー
12分51秒 フェイホン→片エビ固め
[挑戦者]●吉岡世起
※第2代王者アンディが3度目の防衛に成功。
▼第7試合 WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○征矢学
18分2秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
[挑戦者]●河野真幸
※第6代王者・征矢が2度目の防衛に成功。
苦しみながらも河野を退けた征矢、次の挑戦者に火野!武藤&真田&曙のトリオ決定
吉岡との防衛戦に勝利したアンディに612名の署名を集めた大和が挑戦表明!
オープニング
この日はクリスマスイブということで、マライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』に乗って公式サポーターのCheer♡1が、ミニスカサンタ姿で登場。リングに上がると曲が変わり、サイリウムを振りながらのダンスを披露。
Cheer♡1が踊り終えたところで場内が暗転してオープニングVがスタート。
第1試合
右肩にテーピングをした状態で強行出場した芦野だが、TAJIRIは当然右肩を狙っていく。踏みつけ、捻り上げてかたヒジを落としていったTAJIRIは腕固めへ。続いてカズが入って来ると、芦野は無理をせず村瀬にタッチ。
カズとエルボー合戦からカズが逆水平チョップを打っていくと、村瀬もカウンターのドロップキック。しかしカズはナガタロックIIに捉える。すぐさま近藤と芦野がカットに入るが、近藤を場外に追いやったTAJIRIと稔は芦野の右肩を踏みつける。
さらに稔が村瀬にドロップキックからサッカーボールキック、ニードロップ、逆片エビ固め。動きが止まった村瀬にTAJIRIがハイキック。さらに執拗にカバーしてスタミナを削っていったTAJIRIだが、村瀬もどうにかドロップキックを返す。タッチしようと右手を伸ばす足のだが、TAJIRIはその腕を掴んでアームブリーカー。
その間に近藤にタッチすると、カズが串刺し式ソバットを叩き込むが、近藤も飛び込んできた稔とまとめてブルドッキングヘッドロックとネックブリーカーで叩き付ける。さらにランサルセを狙ったが、カズは巻き投げで回避。
そこに村瀬がミサイルキックで飛び込んでいくが、カズもアラバマスラムからライオンサルト。芦野がカットに入るが、TAJIRIが蹴りで場外に追いやり、右肩を客席に叩き付けていく。ならばと近藤が飛び込むが、カズがトラースキックで迎撃。カズは村瀬にハンドスプリング・レッグラリアットを狙ったが、近藤がキャッチして投げていく。
着地したカズだが、そこに村瀬がバックドロップ。さらに近藤がキングコング・ラリアットを狙うが、エプロンからTAJIRIが蹴り。さらに稔が入ってきて村瀬にソバットを叩き込むと、カズがトラースキックからハンドスプリング・レッグラリアット。
カウント2で返した村瀬だが、カズはダメ押しのパワープラント(=リストクラッチ式垂直落下式WA4)で叩き付けて3カウント。マイクを持ったカズが「稔さん、TAJIRIさん、このトリオ最強っすね。Jackets、3人のベルト持ってるよな? 次の正月の一発目、この3人が挑戦します!」と6人タッグ王座への挑戦を表明すると3人で手を重ねた。
<試合後コメント>
カズ・ハヤシ&田中稔&TAJIRI
カズ「これ集まったのは必然じゃないですか。なぜ、Jackets、あいつらがベルトを持ってるのか、そしてなぜ、俺達が次の挑戦者、希望者か、その意味っていうのは、1月10日後楽園、そこで見せてやります。俺達がなぜここで動くか、その、動いた理由というものを見せてやりますよ」
稔「ストイック!(と言って控室へ)」
カズ「マジか!?」
TAJIRI「今日何か、3人中型高性能爆弾みたいな雰囲気あって、昔アメリカでフォー・ホースメンってあったんですけど一人足りなくてスリー・ホースメンみたいなそんな香りが、マイクもった瞬間しちゃったんですけど、どうなんですか?」
カズ「いやいやいや、ただ、これだけは言えます。この3人が同じコーナーに揃ったら、何かが絶対生まれる!これは間違いない」
TAJIRI「今日確かに3人で、このWRESTLE-1の中で3人組むとしたら一番死角の少ない3人な気がする。悪く無いですね。カズさんに力を貸させていただきます」
カズ「まさか、巡り巡ってこうやってTAJIRIさんと」
TAJIRI「そうですね」
カズ「でもね、絶地俺とTAJIRIさんにしか感じたことのない、何が足りない、WRESTLE-1に何を注入すべきか、俺たち2人はわかってるから。それを見せてやりますよ」
第2試合
観客の手拍子を煽った浜はロックアップしてきた中之上を突き飛ばすと、ショルダータックルでぶつかってくる中之上にショルダーブロック。倒れた中之上の背中に両足で乗っかった浜は、超低空サンセットフリップを落とすと、ボディスラムからオオキドプレス(=ボディプレス)。
これをかわして自爆させた中之上は、串刺しランニングエルボーからKNOCK AWAY(=ランニングエルボー)。なかなか倒れない浜はカウンターの体当たりを見舞うが、中之上はその勢いを利用してのKNOCK AWAYでどうにか浜をなぎ倒すとダイビング・エルボードロップを投下。
さらにロープに飛んだ中之上だが、カウンターのラリアットでなぎ倒した浜はエルボードロップを落とす。グッタリする中之上に「ハマタイム!」と叫んでスティンクフェイスをお見舞いした浜はだが、中之上も左右のエルボーを連打すると回転エビ固めを狙う。
しかし浜は「メリークリスマス!」と叫ぶとハマケツ(=雷電ドロップ)を落として3カウント。
第3試合
リアル・デスペラード第5の男として加入した火野裕士にシングル戦を要求したJacketsのリーダーである黒潮。メンバーを従えて威風堂々と入場してきた火野に対し、客席に雪崩れ込みながら相変わらずリングインしそうでなかなかしない黒潮。
クラウチングスタートの体勢からゴングと同時にドロップキックを放っていった黒潮は、エルボーの連打から串刺しドロップキック。だが、まったく効いていない様子の火野。ならばとコルバタで場外まで投げ飛ばした黒潮はロープに飛ぶが、素早くリングに戻った火野はショルダータックル。
そこから逆水平チョップを叩き込んでいった火野は、ジャケットをめくってチョップを振り下ろす。たまらず場外にエスケープした黒潮だが、リングに戻るとチョップを叩き込んでいく。余裕の笑みを浮かべた火野は強烈な逆水平チョップを叩き込むと、黒潮をコーナーに追い込んでなおも逆水平チョップ。
のたうち回りながら場外に落ちた黒潮がリングに戻ると、火野は軽々持ち上げてブロックバスターで投げて捨てる。しかし黒潮も低空ドロップキックから回転エビ固めを狙い、火野が堪えてチョップを振り下ろすのをかわしてヒザ裏に低空ドロップキック。
だが、火野はカウンターの逆水平チョップで黒潮をなぎ倒すとセントーンを投下。アッパーカットを叩き込んでいく黒磯だが、火野の逆水平チョップ一発にダウン。その度に立ち上がる黒潮は、火野に飛び付いて高角度DDT。
チョップを連打していった黒潮はトップロープを下げて火野をエプロンに落とすとジャンピングキック。これで場外に転落した火野に火野はトルニージョを投下。火野をリングに戻した黒潮はコーナー最上段に一度立ってからハリウッドスタープレス。
火野のファッキンボム(=投げ捨てパワーボム)をうまく逃れた黒潮は「フィニッシュ!」。しかし背後から髪の毛を掴んだ火野はショートレンジラリアット。さらに串刺しラリアットから今度こそファッキンボムの体勢に。黒潮はウラカンで切り返そうとするが、火野は回転させない。
それでもうまく丸め込んだ黒潮は、キックアウトした火野をハリケーンドライバーで叩き付ける。カウント2で返されるとコーナーに登った黒潮だが、火野が近づいていく。ソバットで突き放した黒潮はムーンサルトアタック。
だが、キャッチした火野はジャンボスープレックスで黒潮の顔面をマットに叩き付ける。さらにカウンターのラリアットを叩き込んだ火野は、敢えてカウント2で引き起こすと、ダメ押しのファッキンボムで叩き付けて3カウント。黒潮は完敗だった。
<試合後コメント>
黒潮“イケメン”二郎
「あー!負けた!負けた…負けた〜ほんと悔しい。もう、なんだ、なんだろう、火野来て、グチャグチャにやられて、ベルト取り返して、後楽園でまた負けて、勝って負けてがプロレスの醍醐味かもしれないけど、俺は嫌だ!勝ち続けたい。実際、今日のお客さんを見てもらって分かる通り、ガラガラですよ!ガラガラ!!もう、エースになろうなんて俺言わないです。強くなりたいけど、狙うのは、俺はエースじゃない。もっと、お客さんに来てもらえる、レスラーになる。エースじゃなくて、俺はお客さんを呼べるレスラーになる。そのためにも俺は、この今日の、ガラガラのお客さんを、ガラガラのスカスカのオレンジの席を!人間の頭で埋めてみせますよ!皆さん、正直ここ半年、俺は怠けてやってきた、WRESTLE-1の事なんてどうでもよかった。どうでもよかった。ただ、年の節目、このお客さんの数、皆がダメなら、俺がやってみせますよ。高木さん!給料上げてください。フィニッシュ」
第4試合
KAIとの共闘を直訴してWRESTLE-1に参戦してきた元ユニオンプロレスの三富政行。初戦の相手はnew Wild order。葛西サンタがクリスマスプレゼントを観客に投げながら入場してきたところに奇襲攻撃を仕掛けていったKAI。
そのままKAIと葛西、翔太とAKIRA、三富と熊ゴローがそれぞれ場外でやり合う。KAIは葛西を客席に座らせるとランニングキックを叩き込む。その間も三富がAKIRAと熊ゴローに捕まっている。
KAIは翔太と救出に入るが、AKIRAと熊ゴローはカウンターチョップで迎撃。なおも三富の足にヒップトスを落としたAKIRAはリバースインディアンデスロック。KAIは「潮吹!」と学生プロレス時代のリングネームで呼んで檄を飛ばすが、その間も葛西がコーナーで馬乗りナックルから後頭部に低空ドロップキック。
KAIは観客にも「潮吹」コールを煽るが、まったく観客は乗っていけない。すると三富は熊ゴローに串刺しエルボーからトラースキックを返し、自力でピンチを脱してKAIにタッチ。
フロントキックから串刺しフロントキック、バックドロップと畳みかけたKAIだが、葛西とAKIRAがカットに入る。そこからワイルド軍はトレイン攻撃を狙うが、KAIはラリアットで熊ゴローを迎撃すると、葛西とAKIRAにはダブルラリアット。さらに熊ゴローをブレーンバスターで投げたKAIはエルボー合戦へ。
KAIの張り手を連打を食らい、脇腹を痛めている熊ゴローは苦しそうにしながらも、走り込んできたKAIをバックフリップで叩き付ける。タッチを受けた葛西は「お前は何がやりたいんだー!」と叫びながら串刺しショルダー。さらに低空ブレーンバスターで投げてから「ハーリーレイス!」と叫んでのダイビング・ヘッドバット。
リバース・タイガードライバーをリバースで切り返したKAIは「葛西!」と叫びながらラリアット。相打ちに持ち込んだ葛西は「境!」とKAIの本名を叫びながらラリアットを返すと、「メリークリスマス!」とサミング。しかし延髄斬りを返したKAIは「境さん!」と叫ぶ翔太にタッチ。
ダイビング・クロスボディーを決めた翔太は三富と連係攻撃。さらにダブルのブレーンバスターを狙うが、AKIRAと熊ゴローが入ってくる。「抑えろ!」とKAIが指示すると、翔太と三富はAKIRAと熊ゴローを羽交い締め。
そこにKAIがダブルラリアットを放っていくが、ワイルド軍にかわされて翔太と三富に誤爆。すかさずKAIにAKIRAの延髄斬りと熊ゴローのラリアットのサンドイッチ攻撃を決めて場外に追いやると、葛西は翔太にヘッドバットからリバース・タイガードライバー。KAIがカウント2でカットしてトラースキックを放っていくが、葛西がかわしてまたも翔太に誤爆。
そこにAKIRAがムササビプレスを投下すると、続けて葛西がパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。マイクを持ったKAIは「負けたー! 翔太! 潮吹! もっと狂わないとダメだろ?」と、散々誤爆しておいてパートナーの2人にダメ出し。
翔太が半ば呆れ顔で「あんた十分狂ってるよ!」と言い返すが、KAIは「葛西さん、もう1回、もう1回、自分と試合やりましょう! 自分は境ですよ! 近いじゃないですか!」と葛西へ再戦要求。すると葛西は「おいおいおい、境君よ。葛西でも境でもなんでもいいんだよ。ハードコアでもプロレスでも一緒。ここ(=ハート)が大事なんだよ。いまのお前はここの客みんな思っていると思うけど、すっごい空回りしてるぞ。その格好はなんだ? お前がやってるのはハードコアごっこだ。そこまで言うなら本物教えてやるよ」と、ハードコアマッチでの再戦を受諾。
それを聞いたKAIは「翔太! 潮吹! やるぞー! やるぞ! やるぞ! やるぞ! やるぞ! やるぞ! やるぞ! やるぞーー!」と、葛西と因縁のあるあの選手ばりに絶叫すると翔太と三富を連れて引き上げていった。
<試合後コメント>
AKIRA&葛西純&熊ゴロー
葛西「まあ年末最後にしては、楽勝ですね」
AKIRA「KAI、さかい?どうしちゃったの?やるの?」
葛西「やりますよ、あいつがあそこまで言うなら。人をナメてるのか天然なのかよくわかんねーけど、やってやりますよあそこまで言われたらね。ただ、やるからには後悔させるぞさかい君。やったことを後悔させるからな。葛西純と交わったことを後悔させてやる。俺っちはワイルドにクレイジーにお前をリング上でハードコアで、ぶっ殺してやるこの野郎」
KAI&翔太&三富政行
――先月に引き続き今月も敗れてしまいました
KAI「飛んだよ飛んだ」
三富「何が飛んだんすか」
KAI「飛んだよ」
翔太「飛んだってなんすか」
KAI「今日吹っ飛んだよ記憶。飛んだよ飛んだ」
翔太「むちゃくちゃですよ今日も!」
三富「なんなんすかあれ」
翔太「おかしいでしょあのタイミングでなんで連携に入ってくるんすか僕と三富さん攻めてたのに!」
KAI「知らねーよこっち飛んでんだよ」
三富「おかげで誤爆したじゃないですか!僕今日始めてなのになんであんな誤爆いきなりくらわなきゃいけないんですか?」
KAI「お前がおさえてねーからだろ」
三富「えー!?」
翔太「むちゃくちゃですよ。なんであんな事言っちゃったんですか試合後に!試合後になんであんな事言ったんですか?ヤバイっすよ相手」
KAI「何言ったんだよ知らねーよ」
翔太「知らねーじゃないよ自分の言ったことだよ覚えててくださいよ!」
KAI「飛んだっつっただろ!」
翔太「葛西さんに対してなんか、もっと狂った試合するとか言ってたじゃないですか!」
三富「相手狂った猿っすよ!?クレイジーモンキーですよ!?」
KAI「葛西さんやっぱ最高ですよ。俺らもっと狂わなきゃダメだろ!?」
翔太「十分狂ってるよ!」
三富「あなた狂ってますよ!」
KAI「狂ってねーよ」
翔太「狂ってるでしょ!」
KAI「ティーチャー!小佐野さん!」
小佐野景浩氏「はい、なんですか?」
KAI「もっと狂わなきゃダメですよね?」
翔太「いや狂ったよ」
三富「狂ってますよ十分に」
KAI「もっと狂わなきゃダメですよね。俺はやっぱ、葛西純のフィールドに入らないとダメでしょう」
小佐野氏「一度入ったら大変ですよ?葛西純のフィールドは」
KAI「入るしかねーだろ!」
翔太「嫌ですよ!」
三富「ヤバイですヤバイです」
翔太「向こうはだってカリスマですよ!」
三富「インディーのカリスマですよデスマッチの」
KAI「カリスマの土俵に入るんだよ。俺やんなきゃダメだろう」
三富「えー、ちょっと」
翔太「やるんすかほんとに?」
三富「やるんすか?」
KAI「やるだろ!葛西さんなんて言ったんだよ?」
翔太「ハードコアを教えてやると」
KAI「ハードコアだろハードコア!」
三富「これ(拳をあわせる)やるって意味だったんすか?」
KAI「そりゃそうだろ。男と男の約束だよこの拳は。見ただろ!」
三富「見ました、見ましたよ」
小佐野氏「見ましたよ、はい」
KAI「やるべきですよね?」
小佐野氏「あそこまでやったらやるべき」
KAI「やりますよ!」
三富「やるんすか」
KAI「やるよ」
三富「やるんすか」
翔太「やるんすか…」
KAI「やるよ。飛ばないようにしないとな」
翔太「飛んだとかなんなんだかわかんないけどとにかくハードコアやるんすね!」
KAI「トンボが飛んだんじゃねーんだよ、ツバメが飛んだんじゃねーんだよ、記憶が飛んだんだよ!そんぐらいやっぱりな、葛西純すごい選手なんだよ。やっぱあの土俵に入らないとダメだろう。そうですよねティーチャー」
翔太「大丈夫っすか?」
KAI「そうですよねティーチャー!」
小佐野氏「ただチームとしては、ちゃんとまとめていかないといけない」
KAI「お前らちゃんとおさえておけよ」
三富「わかりました次は」
翔太「僕ら3人でハードコアやるんすか!?」
KAI「当たり前だろバカ野郎!」
翔太「葛西純ですよ相手!?」
KAI「狂った熊と狂ったムササビと狂った猿だろ!」
三富「狂った猿2回言ってんじゃないですか」
KAI「熊だよ」
三富「熊ですかすいません」
KAI「バカ野郎!」
三富「すいません!」
KAI「水持って来い水!」
三富「はい!」
KAI「水持って来い水、気合いが足んねーんだこの野郎!」
翔太「水関係ないでしょう!」
KAI「気合いが足んねーんだ!」
翔太「水関係ないじゃないですかこれ!」
KAI「気合いが足んねーんだよ!」
翔太「狂ったとか狂ってないとか水とか水がないとかじゃないじゃないですか!」
KAI「もっと狂わなきゃダメだ」
三富「KAIさん水です」
翔太「こんなとこじゃなくて葛西さんに(KAIが三富と翔太の頭から水をぶっかける)うわぁぁぁ!」
三富「…やるんすね」
KAI「やるぞ」
三富「やりますか」
KAI「やるぞオイ!」
翔太「やりますか!」
KAI「(三富が頭から血を流しているのを見て)オイ、お前狂ってるな。血が出てきたぞ」
三富「血が出てきてますね、なんだこれ、なんだこれ!」
翔太「なんだかわからないけどやりましょう!」
三富「なんじゃこりゃぁぁぁぁあ!!!」
KAI「行くぞぉぉぉ!!!!」
2016年のW-1情報
試合後、放送席で解説をしていた武藤がリングに上がり、「世の中、クリスマスイブで盛り上がっている中、WRESTLE-1今年最後の来場ありがとうございます! WRESTLE-1、来年も選手、社員一丸となって頑張っていきますのでよろしくお願いします。今年は不本意にも下半期欠場していたんですけど、1月10日試合します!」と発表した武藤。6人タッグマッチで試合を行うという武藤と組むのは、何と曙と真田聖也だと発表した。
さらに休憩明けには2016年最初のビッグマッチとして、8月11日に横浜文化体育館で『プロレスLOVE in YOKOHAMA』を開催すると発表した。
第5試合
ウルティモ・ドラゴンがWRESTLE-1に初参戦。先発を買って出たウルティモはMAZADAをヘッドロックに捉えるが、腕を取って捻り上げたMAZADA。だが、うまく回転したウルティモはアームドラッグで投げて脱出。さらに下になったウルティモはコークスクリュー・シザースで投げていく。
続いて稲葉とKAZMAがリングイン。エルボーで向かっていった稲葉はカウンターのドロップキックを叩き込んでから大和にタッチ。大和もドロップキックを叩き込むと、ウルティモにタッチしてからダブルのフライング・クロスチョップ。
ウルティモはカウンターエルボーから顔面を踏みつける。続いて稲葉がチョップを連打していくが、KAZMAはアームホイップの体勢からニーリフトで顔面をカチ上げる。タッチを受けた論外はMAZADAと鮮やかな連係攻撃を決めると、後頭部へのバズソーキックからグラウンド卍。
さらにクロスフェースにスイッチ。どうにかロープに逃れた稲葉はジャンピングショルダーを返すと大和にタッチ。ロープに飛んでの一直線(=背面アタック式ヘッドバット)やロープに飛び乗っての一直線を決めた大和は、足を踏み鳴らすとコーナーに登っての一直線。
これをかわした論外はMAZADAと合体フラップジャック。さらにKAZMAとのスーパーパワーボムで叩き付ける。カウント2で稲葉がカットすると、MAZADAが走り込むが大和はスピアーを極めてウルティモにタッチ。論外とKAZMAのトレイン攻撃をかわしたウルティモはKAZMAをコルバタで投げて、論外を蹴散らす。
さらに稲葉がMAZADAにスピアーを決めると、大和がコーナーから一直線。続けて稲葉がダイビング・ヘッドバットを投下してからウルティモが蹴りのコンビネーションを叩き込み、ダメ押しのアサイDDTを決めて3カウント。
<試合後コメント>
ウルティモ・ドラゴン&大和ヒロシ&稲葉大樹
――WRESTLE-1初参戦でしたが
ウルティモ「まああの、リング、どこに上がっても一緒ですけど、今日若い子達とタッグ組んで、この2人の勢い感じましたし、相手はNOSAWA、MAZADAのメキシコでルチャもアメリカンスタイルも全てわかってるレスラーですからね。まあでも今日は顔見世程度の試合。ちょっと彼ら若い子見ててね、若い子たちに興味が、あとイケメン二郎とかも面白い。そういう子達を見てみるのも面白いかもね。自分の闘いというか、色んな選手見てて、いい選手沢山いますねWRESTLE-1に」
――闘うなり組んだりしてと
ウルティモ「そうですね。まあリングで肌合わせるのが一番わかり易いですから」
大和「あの、今自分WRESTLE-1でプロレス学校やってて、その講師としてもやってて、それだけじゃなくて稲葉選手もそうですし、あとは芦野選手、熊ゴロー選手が僕が指導させていただいた選手が何人もいます。でも、やっぱこうやってですね、ウルティモ・ドラゴン選手見ますと、ほんと、もっとですね、こうやって時間を共有したい。リングの上で時間を共有させていただいて、もっとこう色んな事をですね、ウルティモ・ドラゴンさんから吸収させていただきたい。まだまだウルティモ・ドラゴンさんから色んな、教える側の立場に立ったりしますけど全然たんないなと思いますので、もっと機会があればそういう所をやらせていただければと思います。ありがとうございました」
第6試合
アンディ・ウーの持つクルーザーディビジョンに吉岡世起が挑戦。若い世代でW-1のクルーサーを盛り上げるような試合が出来るか?
握手ではなく拳と拳を合わせてから試合が始まると、まずはアンディがロープに押し込む。体勢を入れ替えた吉岡はハイキックを放っていくが、かわしたアンディは腕を取っていく。腕の取り合いから一旦離れると、一転してスピーディーなロープワークへ。
お互いの攻撃をかわしてアンディがアームドラッグで投げると、場外に出た吉岡にアンディは三角跳びプランチャを狙う。だが、素早くリングに戻った吉岡はエプロンに着地したアンディをドロップキックで場外に落とすとケブラーダを発射。
アンディをリングに戻した吉岡はミドルキック、サッカーボールキックからキャメルクラッチへ。アンディもどうにか耐えるとコルバタからのドロップキックで吉岡を場外に追いやってから三角飛びプランチャ。さらに場外でブレーンバスターを決めたアンディは先にリングに戻る。
場外カウント19でどうにか戻った吉岡だが、アンディは低空ドロップキックから首を捻りあげると、後頭部に低空ドロップキック。チンロックやニードロップで吉岡の頭部を攻撃していったアンディは側転フェイントから串刺し攻撃を狙うが、かわした吉岡は背後からジャンピングキック。
さらにスイングDDTを狙ったが、着地したアンディは旋回式フェースバスター。さらにダイビングカンフーキックからネックスクリューを決めるが、吉岡もカウンターのゼロ戦キック。エルボー合戦になると、アンディはロープに飛ぶが、ミドルキックで迎撃した吉岡はシザーズキックからフェルコンアロー。
S・K(=スライディング式レッグラリアット)はかわされたが、トルベジーノで叩き付けた吉岡。しかしアンディもスクールボーイからラ・マヒストラル。カウント2で返した吉岡はアンディの蹴りをことごとくかわしたが、アンディは飛び付きフェースクラッシャー。さらに裏拳を叩き込むが、アンディの水能覆舟(=旋風脚)に対し、ハイキックで相打ちに持ち込んだ吉岡はS・Kを叩き込む。
10分が経過し、吉岡はコーナーに登っていくが、追いかけていったアンディはエルボー、ヘッドバット。吉岡が突き落とすと、アンディは裏拳から再び追いかけていって最上段からスパニッシュフライ。しかし吉岡は投げ捨てジャーマンからバズソーキック。再びロープに飛んだ吉岡をフェイホン(=高速回転カサドーラ)で丸め込んだアンディは、その場跳びの蒼魔刀からコーナーからダイブして飛び付きスイングDDT。さらにダメ押しのフェイホンを決めて3カウント。
試合後も両者は拳と拳を合わせた。そこに大和ヒロシが入ってきて「俺が何しにきたか分かるだろ? 前回の後楽園ホールで宣言した署名がどれくらい集まったか発表したいと思います。大和ヒロシをクルーザーディビジョンに挑戦させるための署名、全部で612名集まりました。俺はこの612名の思いを背負って、もう1回クルーザーディビジョンに挑戦したい! 俺の挑戦を受けてくれ!」と署名の入った紙を持って訴える。
それを受けてアンディは「大和さん、分かりましたよ。その612人のために受けましょう」と承諾。年明け1.10後楽園大会で両者のタイトルマッチが実現することになると、大和は「613人分(署名人数+大和本人)の一直線をお見舞いする!」と予告した。
<試合後コメント>
アンディ・ウー
「吉岡選手に、なんとか勝って、これからも吉岡選手とは何回でもやりたいですね。2人でWRESTLE-1の新しい時代を作っていきます。その前に、さっき大和さんが挑戦表明したので、それを次の1月10日で、しっかり受けて、しっかり勝って、また次吉岡と、やりたいと思います」
第7試合
WRESTLE-1からネタプロレスの排除を宣言して結成されたTriggeR。まずnew Wild orderからタッグ王座を奪い取ったTriggeRだが、リーダーの河野はさらに征矢の持つシングル王座を奪いに行く。
タッグベルトを手に入場した河野のセコンドには近藤と村瀬がつく。一方、AKIRA、葛西、熊ゴローをセコンドにつけた征矢は負傷している鼻にノーズガードを付けた状態で登場。
ロックアップからロープに押し込もうとした河野だが、体勢を入れ替えた征矢は胸をポンと叩いてブレイク。今度は河野がロープまで押し込むと、離れ際にエルボーで襲いかかるが、これは征矢がかわす。手四つの力比べになると、そこから河野はトーキックからヘッドロック。ボディブローで逃れた征矢はダブルチョップからロープに飛ぼうとするが、場外の村瀬が一瞬手を出したため、両軍のセコンドが乗り出して一触即発のムードに。
村山レフェリーが両軍のセコンドを下げると、ショルダータックル合戦に。なかなか倒れない両者だが、最終的には征矢が河野をなぎ倒す。征矢はダイビングショルダーを狙ったが、河野は顔面へのニーリフトで迎撃。鼻を押さえながら場外にエスケープした征矢。
村瀬が近づいていくが、ワイルド軍が猛抗議。すると河野が場外に出てイスを征矢の頭から被せて東側の壁に叩き付ける。どうにかリングに戻った征矢だが、河野は容赦なく鼻を攻撃していく。顔面へのニーリフトからブッグブーツを狙ったが、かわした征矢はスピアー。ガブってキャッチした河野だが、征矢はブレーンバスターで投げると串刺しラリアットからブルドッキングヘッドロック。
さらにショルダーネックブリーカーからコーナーに登った征矢だが、エプロンに上がってきた近藤に気を取られているところに河野がぶつかっていってエプロンに叩き落とす。エプロンに出てビッグブーツを叩き込んだ河野は、場外に落ちた征矢にジャンピングニーを投下。
場外マットを剥がした河野はゴッチ式パイルドライバーを狙うが、これは征矢がリバースで切り返す。リングに戻った征矢は河野に逆水平チョップからロープに飛ぶ。河野のビッグブーツをかわしてさらに勢いをつけた征矢だが、河野はカウンターのニーを顔面に叩き込む。
10分が経過し、河野はキチンシンクの連打からバックドロップ。フェースロックでさらに鼻を痛めつける河野だが、征矢は何とかロープエスケープ。征矢も河野の串刺しニーをキャッチしてパワーボムで投げ捨てるとドロップキック。
さらに「AKIRA!」と叫んで延髄斬り、「熊ゴロー!」と叫んでバックフリップを決めた征矢は、「純ちゃん、貸してくれ!」と葛西からゴーグルを受け取ると、それを装着してパールハーバー・スプラッシュを投下。だが、カウント2で返した河野はカウンターのビッグビーツを連打。征矢もビッグブーツをかいくぐって河野の懐に入り込むと、一気に持ち上げてデスバレーボム。
征矢は後頭部ラリアットからワイルドボンバーを狙ったが、ビッグブーツで迎撃した河野はランニングニーを叩き込む。カウント2で返した征矢だが、河野は征矢をコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスターを狙う。征矢が踏ん張ると河野はヘッドバットから征矢をファイアーマンキャリーで抱え上げて雪崩式バックフリップ。
さらに顔面へのニーからジャンピングニーを叩き込んだ河野はチョークスラム。カウント2で征矢が返したところで15分が経過。河野はシャイニング・ウィザードを発射すると、コーナーに登ってジャイアント・ニードロップを投下。これをかわして自爆させた征矢は投げ捨てジャーマン。河野も返す刀でランニングニー。しかし征矢は全体重を乗せたショートレンジラリアットでなぎ倒す。
エルボー合戦から征矢は「ワイルド!」と叫びながらダブルチョップ。だが、河野はヒザを叩き込むとネックハンギングボム。ランニングニーをブロックした征矢はカニ挟みから意表を突いてラ・マヒストラル。カウント2で返した河野はエルボーからビッグブーツ。
ヘッドバットで止めた征矢はラリアット。河野はガードするが、ガードごとなぎ倒した征矢はブレーンバスターで投げてからシャイニング・ウィザード。そこからワイルドボンバーを叩き込むがカウントは2。ならばと立ち上がってきた河野に後頭部ラリアットを叩き込んだ征矢は、続けて正面から渾身のワイルドボンバーを叩き込んで3カウント。
エンディング
苦しい闘いを制して至宝を守った征矢にワイルド軍のメンバーが駆け寄る。葛西が拍手をして征矢を称えると、熊ゴローが征矢の腰にベルトを巻いた。2015年のWRESTLE-1をnew Wild orderが締めくくったが、そこにリアル・デスペラードが登場。
リングに上がった火野が「征矢、次の挑戦者は俺や」と挑戦表明。火野がマイクを差し出すと受け取ろうとした征矢だが、火野はわざとマイクを落として中指を突き立てると引き上げていく。征矢はそんな火野に向かって「オイ、今年はWRESTLE-1ないから来年やってやるよ。火野裕士、1月10日、俺とこのベルト懸けて勝負しろ! 文句ねぇだろ」と言い放つと、「皆さんお忙しい時期かと思いますが、WRESTLE-1からホッとしたちょっとしたプレゼントです。みんなカモン!」と選手やCheer♡1を呼び込んでサインボール投げ。
最後は征矢が「2015年、WRESTLE-1大会ありがとうございました! ちょっとしたクリスマスプレゼントになったでしょうか? 最後は私が締めたいところですが、社長! 景気がいいのをお願いします」と言って、武藤を呼び込む。
リングに上がった征矢は「征矢、とりあえず防衛おめでとう。イロモノ、イロモノと思っていたけど、なかなかイロモノを超越した素晴らしい試合だったよ。来年もこの調子で頑張ってくれ」とチャンピオンを称えてから「皆さん、来年も応援よろしくお願いします! どうもありがとうございました!」と挨拶して2015年のWRESTLE-1を締めくくった。
<試合後コメント>
new Wild order
征矢「よし、ベルト防衛したぞ」
AKIRA「ナイスファイト、ナイスファイト。鼻大丈夫?」
征矢「あんま大丈夫じゃないですけど。途中ね」
AKIRA「顔狙われてたな」
征矢「顔ばっかりだな」
AKIRA「目大丈夫だった?」
征矢「ちょっと、左目が見づらいですね」
AKIRA「でもよく耐えたね」
葛西「いやいやいや、良いスプラッシュだったよ学ちゃん!おめでとう!」
征矢「純ちゃん仕込みの、ワイルドスプラッシュ、いやワイルドじゃねぇハーバードスプラッシュ、効いたぜ、ノガちゃんの延髄も」
AKIRA「悪いけどね、泣きそうになった」
征矢「いや、皆で取るって言ったんで、どうしても皆のこのね、技を使いたかったんですよ。どっかでチャンスがねーかなと思ったんですけどね、でもそのおかげで、new Wild order一丸となって、防衛しました。次の、次の火野裕士が挑戦してたけど、1月10日?次回も、俺たち、new Wild order、一丸となって、必ずこのベルト、防衛するから」
葛西「いけるでしょ今日の試合見てたら」
征矢「あぁ純ちゃん!ありがとう!そして純ちゃん明日!25日!純ちゃんの自主興行頑張ってくれ!」
葛西「いいのかよそんなん言っちゃって(笑)」
征矢「いいんだよそんなの関係ねぇ!」
葛西「関係ねぇのか!」
征矢「当たり前だ!仲間じゃないか!」
葛西「ありがとう」
征矢「ということで、new Wild order、2015年、ラストマッチ、そして純ちゃんの明日の試合を見に来てくれ!ありがとう!最後に、俺たちのカッコいいセリフで今日はお別れしましょう。じゃあ2016年も、俺たち、new Wild order」
new Wild order「ワイルドに!行こうぜ!!」
征矢「センキュウ!」