【特別寄稿】船木誠勝がリアルジャパン12.9後楽園ホール大会での関本大介戦への決意を告白
- 2015-12-6
- コラム
- リアルジャパンプロレス
12月9日、リアルジャパンプロレス『初代タイガーマスク黄金伝説~LEGEND OF THE GOLD III』後楽園ホール大会が開催される。年内最後の大会でメインイベントを飾るのはレジェンド選手権試合。9月大会で王座を獲得したばかりの船木誠勝が、大日本プロレスの関本大介を挑戦者に迎え、初防衛戦に臨む。決戦を控えた船木にタイトル戦に臨む決意と、現在のプロレス観を聞いた。
【取材・文/村上謙三久 記事提供/リアルジャパンプロレス】
「映画でタイガーマスク役をやった時が初遭遇」
――対戦カードを発表した記者会見で「関本選手は苦手なタイプ」と仰っていましたね。
船木 やっぱりちょっと未知数なところがあって。今までにあんまりやったことのないタイプというか。大きい選手とはやってきたんですけど、関本選手は身長からするとジュニアじゃないですか。だけど、あの体型というのは今までにないタイプですね。
――同じパワーファイターでも、全日本マットで対戦した諏訪魔選手とは違いますよね。
船木 違うと思います。逆に自分より背が低くて体重のある相手だと、ハイブリッドブラスターで持ち上げるのが難しいんですよね。苦戦するんじゃないかというイメージがあります。
――関本選手とは、2011年に『世界最強タッグ決定リーグ戦』の公式戦(12.1名古屋大会での船木&河野真幸vs.関本&岡林裕二)で1度だけ対戦経験があります。
船木 岡林選手を蹴った感覚はあるんですけど、関本選手と絡んだ記憶があまりないんです。
――直接対戦はしなくても同じリングに立つことはよくありますが、関本選手の試合はご覧になっていますか?
船木 結構見ますね。正直、あまりやりたくないなと。何でも跳ね返してしまいますしね。
――関本選手は現在34歳で、デビュー16年。プロレスラーとして脂が乗っている時期です。
船木 今が最高な時じゃないですかね。業界の中で注目されているレスラーのひとりだなという感じがします。実は、彼のことを2005年に知ったんです。映画『真説タイガーマスク』でタイガーマスク役をやった時に練習相手をしてもらったんですね。大日本プロレスの道場でやっていたんですけど。
――船木さんが現役復帰をする前に役者として活動されていた時期ですね。
船木 佐山さんの指導で、関本選手を相手に1、2週間ぐらい練習をやったんです。その時に「凄い体をしてますよね」っていう話を佐山さんとしてたんですけど、それが初対面ですね。その後、2010年にプロレス復帰をしてから、彼の試合を見るようになって、「ああ、あの選手がこんなに活躍するレスラーになったんだな」って。
「異種格闘技戦のような試合になると思います」
――戦うとなると、やはり打撃から崩しに行く作戦でしょうか?
船木 それしかないですよね。やっぱり正面から組み合ったとしても、完全に力負けすると思いますから。打撃を入れながら崩していかないと無理だなという感じがします。
――ああいう体型の選手を蹴っていると自分も疲れるのではと思うんですか。
船木 あまり鍛えている部分は狙えないですね。こっちがしんどくなっちゃうんで、要所要所で効く場所を狙っていかないと。頭を蹴っても倒れなそうな感じもしますからね。どこまで自分の打撃を受けきれるのかなという興味もあります。今まで戦ってきた選手のほとんどが自分の打撃を強烈だと言っていましたので。
――考え方を変えれば、いつも以上に思いっきりいけると。
船木 そうですね。今回に関しては「力」対「技」というのが一番表現しやすい試合になると思います。
――船木選手がいくら蹴っても、あの強烈な逆水平チョップとの打ち合いになってしまうときついでしょうね。
船木 正直、打ち合ったら無理でしょう。まあ、自分はスタイル的にも打ち合いには持ち込ませないので。そういう意味で言うと、ちょっと異種格闘技戦のような試合になると思います。どれだけ体が丈夫だと言っても、人間なので急所があるものなんです。普通の人であれば1発で倒れるものが、もしかしたら3発、4発、5発をかけないと倒せないかもしれないですけど、そこは根気強くやっていくしかないですね。
――狙えるなら短期決戦もありえますか?
船木 突拍子もない技がハマれば、短期決戦はありだと思います。ただ、それなりに警戒はしてくると思うので、どうですかね? 打撃で短期決戦という作戦はあんまり通用しない気がします。