那須晃太郎デビュー5周年記念自主興行10.21新木場大会 那須vs.光留、中村&田村&柴田vs.火野&論外&力
那須晃太郎デビュー5周年記念自主興行
Over The Future
日時:2015年10月21日(水)
開場:19:00 開始:19:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:128人
▼ダークマッチ 5分1本勝負
△近藤“ド根性”洋史
時間切れ引き分け
△寺尾利明
▼第1試合 3wayマッチ 20分1本勝負
○梶トマト
12分30秒 レッドアイ
●マリーンズマスク
※もう一人は菊タロー
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●DOUKI
10分07秒 アシッドトリップ→体固め
○ロー・ライダー
▼第3試合 女子タッグマッチ 30分1本勝負
真琴/●日向小陽
9分35秒 無道
○飯田美花/小林香萌
▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○Hi69 with フミチンゲール
9分47秒 ストゥーカスプラッシュ→片エビ固め
●PSYCHO with 結月こころ
▼第5試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
○中村大介/田村和宏/柴田正人
16分56秒 腕ひしぎ十字固め
火野裕士/NOSAWA論外/●力
▼第6試合 シングルマッチ 60分1本勝負
●那須晃太郎
24分31秒 アームロック
○佐藤光留
デビュー5周年で自主興行を初開催した那須は、「闘いたい相手」光留と一騎打ち!
惜敗の那須「10周年でもう一度」!初のプロレスルールで中村大介は力を腕十字葬
ダークマッチ
まずは味方リングアナと声優のみんぽこさんがリングに上がって、那須も出場する10月31日に行われる神田プロレスの旗揚げ戦をPR。
続いてHEAT-UPの近藤“ド根性”洋史vs.アパッチプロレス軍の寺尾利明によるダークマッチへ。逆水平チョップの打ち合いからロックアップすると、近藤がヘッドロック。ロープに振った寺尾だが、近藤がショルダータックルでなぎ倒す。
ストンピングを落としていった近藤はボディスラムで叩き付けるとロープへ。しかしカウンターのビッグブーツでなぎ倒した寺尾はストンピングを落とすとコーナースプラッシュ。さらにショルダータックルでなぎ倒した寺尾はコーナーに登ってダイビングショルダー。
カウント2で返した近藤は逆水平チョップ。寺尾もエルボーで応戦し、どちらも意地で倒れない。残り30秒でスクールボーイを決めた近藤は、続けて逆さ押さえ込み。必死にキックアウトする寺尾。残り10秒を切ったところで近藤はボディスラムから押さえ込むが、ここで時間切れのゴング。
近藤は「5分短けぇよ! 次は決着つけてやるからな!」と絶叫。そのままのテンションで「クソー、勝てなかった! ド根性〜!」と叫びながら引き上げていった。
オープニング
主催者の那須が登場して「今回は早くからのご来場、まことにありがとうございます。4月に所属していた道場と団体がなくなってしまいまして、自分のやりたい対戦相手と対戦出来なくなってしまったので、今回(デビュー)5周年を機に自分で立ち上げて、自分でやりたい選手と試合をしていきたいなと思って、この大会を立ち上げました。今日の佐藤光留選手、僕がプロレスラーになろうと思ったキッカケを与えてくれた選手です。その人にいまの姿を5年前の自分に見せるために今日は精一杯、佐藤光留を倒すため頑張ります。応援よろしくお願いします!」と挨拶すると、本部席から見守っていた特別リングドクターを務める“現役看護師パチンコライター”のフミチンゲールさんを紹介した。
第1試合
リング上の味方リングアナとてっしー手島レフェリーも、梶と一緒になってトマトダンス。三者それぞれが握手を交わしてから試合開始。それぞれが自分への声援を煽ってから三つ巴のロックアップ。そこから三つ巴の力比べからウェーブダンス。
すると菊タローがマリーンズをどかして梶にリストロック。そこにマリーンズがリストロックで加わると、さらにヘッドロックの数珠つなぎに。どうにか脱出したマリーンズは菊タローにミサイルキック。
さらに梶をヘッドシザースで投げてからドロップキック。すると菊タローが「コイツ格好ばかりつけやがって! ちょっと生意気じゃないか! 梶君、こいつより付き合い長いよな?」というと、まずは梶と共闘してマリーンズをボコボコにしようと提案。
梶がこの提案を受諾し、菊タローと梶は2人がかりでマリーンズを痛めつけていく。「梶君、固めて!」と菊タローが指示すると梶がマリーンズに首4の字固め。そこに菊タローが足4の字固めで合体するが、マリーンズが反転したため菊タローは慌ててロープに脱出。なおもチョップでマリーンズを追い込んでいった菊タローは「そろそろコイツを仕留めようか!」と言ってトレイン攻撃。
すかさず菊タローは梶の背後からスクールボーイで丸め込む。キックアウトした梶が「話が違うじゃないか!」と抗議すると、マリーンズが梶に共闘を申し入れて梶と共闘して菊タローにトレイン攻撃。すると、今度はマリーンズが梶をスクールボーイで丸め込む。「hなしが違うじゃないか!」とまたも抗議する梶。
再び共闘を申し入れた菊タローがあっさり梶を裏切ろうとするが、読んでいた梶が菊タローを睨み付けると、踊って誤魔化す菊タロー。そこをマリーンズが丸め込むと、慌ててキックアウトすると梶をてっしーレフェリーが丸め込む。そんな翻弄されっぱなしの梶の頭を叩いて「アホ〜」と馬鹿にする菊タローとマリーンズ。
怒った梶はドロップキックでまとめて吹っ飛ばすと、「舐めんじゃねぇよ!」と菊タローとチョップ合戦を展開。そこからあらぬ方向を指差して、梶をよそ見させた菊タローはグーパンチ。そして挨拶してからのブレーンバスターを狙ったが、やっぱり逆に投げられてしまう。そこにマリーンズが戻ってきて梶に延髄斬り。
さらにスイングDDTを決めると619で吹っ飛ばしてからのスワンダイブ式ミサイルキック。菊タローがカウント2でカットするが、マリーンズは菊タローに共闘を持ち掛けてトレイン攻撃。
しかし菊タローがラリアットを狙ったところをドロップキックで迎撃したマリーンズ。さらに梶がドロップキックで菊タローを場外に追いやり、そこからマリーンズにレッドアイ(=スタンディング状態から縦回転してのラ・マヒストラル)を決めて3カウント。
第2試合
10.10東京愚連隊興行で行われたロー・ライダーvs.日本人ルチャドーラDOUKIのシングルマッチが再び行われることに。
腕を取って投げていったロー・ライダーは、手四つの力比べで押し込んでいく。ブリッジから押し返したDOUKIはヘッドシザースに捉える。これをヘッドロックで切り返したロー・ライダーは、足をかけて倒すと弓矢固め。
体を捻って逃れたDOUKIはガットショット。しかしロー・ライダーはロープに飛び乗ってハリーケン・ラナで投げるとドロップキック。さらに腕を取ったままコーナーに登って、手刀を落とすとコーナーに押し込んでいってチョップを叩き込む。すうと四方八方に前転してからトマホークチョップを叩き込む。
DOUKIも逆水平チョップで反撃すると、投球フォームチョップからスリーパー。さらにトップロープにロー・ライダーの目を擦りつけていくが、ロー・ライダーもコーナーに登って飛び付き回転エビ固めを狙う。しかし、後転して逃れたDOUKIはトラースキック。
さらにゴリースペシャルで担ぎ上げるが、どうにか逃れたロー・ライダーは素早くエプロンに出ると、スリングショット式コルバタでDOUKIを場外に投げ飛ばしてから、ケブラーダ式のトルニージョを投下。DOUKIをリングに戻したロー・ライダーはスワンダイブ式クロスボディー。
カバージョを逃れたDOUKIはスライディングからの回転エビ固め。カウント2で返したロー・ライダーは前方回転のフライングメイヤーで一緒に回転すると、そのままグラウンド状態でのオーバーヘッドキック。そしてコーナーに登ったロー・ライダーはダイブして、飛び付き式RKOを決めて3カウント。
第3試合
まずは小林と日向の先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだ小林だが、日向もコルバタを返す。小林はボディスラムで叩き付けていくと、ロープに貼り付けてから背中にドロップキック。
ここで小林は飯田にタッチ。2人がかりで日向を踏みつけると、飯田はボディスラムからシットダウン式コブラツイスト。さらにコーナーに日向を叩き付けていった飯田は小林にタッチ。小林は串刺し攻撃を狙ったが、蹴りで迎撃した日向はスイングDDTを決めてようやく真琴にタッチ。
DDTで叩き付けてからブレイジングキックを叩き込んだ真琴は、合体攻撃を狙った飯田と小林をフェースクラッシャーで叩き付けると、日向をオンブして「105キロ!」と叫んでニードロップを落とす。さらにW・W・ニー(=側転からのニードロップ)からロープに飛ぶが、小林はドロップキックで迎撃。
続いて飯田vs.日向になると、飯田はエルボースマッシュとニーリフトで徹底的に日向を痛めつける。日向が何とかタッチすると、真琴はダブルアーム・スープレックスで投げてから無気力キック。
そこに日向がダイビング・クロスボディーを浴びせていくが、飯田は強烈なフロントキックを日向の顔面に叩き込む。さらにヒザ十字固めからリバースインディアンデスロックとキャメルクラッチの複合技を決めると溜まらず真琴がカットに入る。だが、小林が飛び込んできて日向にドロップキックを叩き込むと、ロープ際で座り込む日向の顔面に飯田がドロップキック。
さらに飯田はミサイルキックを発射するが、日向もどうにか丸め込みで一発逆転を狙う。しかし飯田は飛び込んできた日向をワキ固めでグラウンドに持ち込むと、そこから無道にスイッチ。思いきり背中を反らしたところで日向はギブアップ。
第4試合
結月こころさんをDIVAとした帯同してPSYCHOが入場すると、Hi69のDIVAにつく予定だった峰さやかさんが下痢と吐き気のため欠場というアナウンス。単身入場したHi69は本部席のフミチンゲールさんを見てDIVAにつくように要請。戸惑いながらもHi69のセコンドにつくことになったフミチンゲールさん。
手四つの力比べからハンマーロックに捉えたHi69だが、うまく脱出してみせたPSYCHO。ショルダータックルでなぎ倒したHi69は、リープフロッグを狙ったPSYCHOをマンハッタンドロップで叩き付けるが、PSYCHOもコルバタで投げてHi69を場外に追いやる。
追いかけていったPSYCHOはHi69をエプロンに叩き付けると羽交い締め。するとDIVAの結月こころさんがパンチとキックを容赦なく叩き込む。Hi69もPSYCHOにチョップを返していくと、ヘッドロックに捉えた状態で客席の一番上まで連れていって壁に叩き付ける。
そこからPSYCHOをリングに戻したHi69だが、PSYCHOもジャンピングソバットを返す。さらにハーフダウンのHi69にベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)からスリーパー。ロープに逃れたHi69は場外にエスケープ。
しかし、またもDIVAの結月こころさんが蹴りを叩き込んでいき、すかさずPSYCHOがHi69をリングに戻す。だが、Hi69はブレーンバスターで投げるとソバットからミドルキック。アバランシュホールドからWARスペシャルに捉えたHi69。どうにかロープに逃れたPSYCHOはHi69のトランスレイブを蹴りで迎撃して串刺しレッグラリアットからシャリマティー(=コーナーからの飛び付き式前方回転ネックブリーカー)。
しかしハイフライバムをかわしたHi69は、トランスレイブを叩き込むと続いてみちのくドライバーII。カウント2でどうにか返したPSYCHOだったが、Hi69は間髪入れずストゥーカ・スプラッシュ(=手の先まで真っ直ぐ伸ばして投下するダイビング・ボディプレス)を投下して3カウント。
勝ったHi69には主催者の那須からペアの温泉旅行券が進呈された。セコンドについてくれたフミチンゲールさんに目録を渡して「一緒に行こう!」と言ったHi69だが、那須が「Hi69さん、フミチンゲールさんとは一緒に行けないんですよ。一緒に行くのは……僕です!」と言ったところで場内が暗転した……
第5試合
これがプロレスルールの試合初挑戦となる中村大介はお馴染みの『西部警察のテーマ』で入場。先発を買って出た中村は論外に背後から組み付いていくとワキ固め、スタンディングのアームロック、さらにスリーパーと決めていく。どうにか脱出した論外はサミングをしながらのカバージョで反撃。
たまらず柴田にタッチした中村。すると論外も力にタッチ。腕の取り合いからエルボーを打っていった力だが、柴田はビクともせず「来いよオラ!」と挑発してから逆にエルボーでなぎ倒す。
さらにヘッドバットを見舞っていくと、力もヘッドバットを返していく。柴田はボディスラムで叩き付けると田村にタッチ。フロントネックロックに捉えた田村だが、力は自軍のコーナーまで押し込んでいって火野にタッチ。ロックアップからあっさりロープまで押し込んだ火野はパチンと叩いてブレイク。
「痛っ!」とそれだけでもダメージを与えられた田村だが、リストロックで絞りあげた火野はさらにハンマーロック。田村はどうにか逃れてショルダータックルでぶつかっていくが、火野はビクともしない。あくびをする火野にソバットを叩き込んだ田村だが、火野は逆水平チョップ。しかし田村もコルバタからのドロップキックを返していく。
ここで火野は論外にタッチ。「クリーンファイト。那須の5周年だよ」と握手を求めた那須は、田村が応じたところにガットショット。怒った田村は串刺し攻撃から顔面への低空ドロップキックを返すとミドルキックを連打。しかし論外が田村をホイップすると、控えの火野が逆水平チョップ。
さらに論外が後頭部にキックを叩き込んでから火野にタッチすると、火野は中村と柴田に中指を立てながら田村にスリーパー。さらにチョップを叩き込んでから力にタッチ。逆水平チョップから袈裟斬りチョップを叩き込んだ力は、両手を広げながらヘッドバットを落とす。
10分が経過し、グラウンド卍に捉えた論外はそこからクロスフェースにスイッチ。しかしどうにか逃れた田村はブレーンバスターを狙った論外を逆に投げると、コーナーに駆け上がってのウルトラタイガードロップを決めて柴田にタッチ。
柴田の逆水平チョップを手を後ろに組んで受け止めた火野に対し、柴田は左右のベイダーハンマーからコーナースプラッシュ。さらに逆エビ固めに捉えると、論外がショルダータックルでカットしようとしたが、逆に弾き返される。自力でロープに逃れた火野はロープに飛ぶが、柴田はカウンターのテーズプレス。
しかし火野もカウンターのラリアットを叩き込んで力にタッチ。中村に逆水平チョップを叩き込んでいった力だが、中村もヒザ十字固めに捉える。論外と火野が入ってきてカット。さらにトレイン攻撃からダブルのブレーンバスターで投げると、力が火野と論外が抑え付けた中村にセーバーチョップ(=ダイビング袈裟斬りチョップ)を投下。
だが、柴田がダブルラリアットで吹っ飛ばすと、田村もミサイルキックを叩き込んで論外と火野を排除。すかさず中村が力にチキンウイング・アームロックを決めるが、これはどうにか論外がカット。しかし柴田が論外を場外に追いやって追いかけていく間に、中村がミドルキックで倒した力に腕十字を極めてギブアップを奪った。
第6試合
那須は自ら主催したデビュー5周年記念大会のメインで、レスラーになるキッカケを与えてくれた佐藤光留とシングルマッチで対戦。まずは那須が入場し、声優のみんぽこさんと俳優の金子吉延さんから花束が贈呈された。
そして『UWFメインテーマ』に乗って光留が入場。握手を交わしてから試合開始のゴングが鳴ると、お互いにリングを回りながらジリジリと距離を詰める。まずローキックを出した那須。その後もローキックを出していく那須に対し、表情ひとつ変えずにタックルを切った光留はミドルキックをブロックしてから逆にミドルキック。
ローからのミドルを打った光留は那須のタックルをガブって受け止めると、アームロックの体勢に。そのままグラウンドにねじ伏せるが、スイープした那須はマウントを取る。那須が腕十字を狙ったところで光留はアキレス腱固めで切り返す。どうにか逃れた那須だが、光留はハンマーロックに捉える。
これもどうにかヘッドシザースで切り返した那須は、下から蹴り上げて距離を取る。ローキックからロープに光留を押し込んだ那須は離れ際にチョップ。光留はトーキックからチョップをお返し。そこからチョップ合戦になると、光留は「こっちはキャリア15年!」と叫びながらチョップ。
さらに「全然痛くありません!」と言いながらチョップを叩き込む光留に、那須も「こっちも全然痛くありません!」と言いながらチョップを返していく。すると「人と同じこと言ってんじゃねぇよ!」と光留はヘッドロック。ロープに振った那須だが、光留はショルダータックルからスリーパー。さらにエルボー合戦から光留は、左腕への強烈なミドルキックで那須を蹴り倒す。
悶絶する那須の左腕をリストロックで絞りあげた光留はワキ固めへ。さらに左腕にストンピングを落としていった光留は、左腕に蹴りやヒザを叩き込んでから串刺しエルボー。さらに倒れたところにチキンウイング・アームロック。そのまま強引に立ち上がった那須だが、光留はグラウンドにねじ伏せる。
ハンマーロックに捉えた状態でヒザを落としていった光留だが、那須は悲鳴をあげながらもロープに足を伸ばそうとする。しかし光留はその足も抱え込んで変形のカンガルークラッチに捉えるが、那須はどうにか場外に逃げる。だが、すぐに光留は那須をリングに戻ると左腕にエルボーを落としていく。
那須も「クソッ!」とエルボーを打っていくが、光留は左腕への蹴りからランニングロー。紙一重でかわした那須は「イナヅマ!」と稲妻レッグラリアット。ミドルキックの連打から逆水平チョップを叩き込んだ那須は串刺しエルボーからブレーンバスター。
エルボー合戦から那須はソバットで光留に片膝をつかえるとランニングロー。光留も蹴り脚をキャッチしてアンクルホールドへ。那須はロープに逃れようとするが、光留はバックドロップで投げると腕十字を狙う。だが、これは那須が逆に腕十字で切り返す。クラッチを切った那須だが、光留は辛くもロープに脱出。那須はミドルキックを蹴って行くが、光留は腕固めに捉える。
那須がロープに逃れたところで20分が経過。光留はロープに那須の左腕を巻き付けていくが、蹴り脚をキャッチした那須はドラゴンスクリュー。さらにフロントキックからスクールボーイ。キックアウトした光留に延髄斬りからトラースキック、バズソーキックと畳みかけた那須はバックドロップ。
だが、カウント2で肩をあげた光留は張り手をお見舞い。那須も張り手を返すと、そこからお互いに鈍い音を場内に響かせながらヘッドバットを打ち合う。どうにか立ち上がった両者だがハイキックは相打ちに。だが、そこからハイキックを叩き込んだ那須はジャーマンで投げるがカウントは2。キックアウトした瞬間に腕を取ってチキンウイング・アームロックへ。
必死で逃れようとする那須だが、光留は左足で那須の頭部をフック。それでも那須は強引に後転するが、光留も一緒に後転してそこから改めてアームロックで絞りあげると、ついに那須もタップアウト。
エンディング
勝った光留もしばらく大の字に倒れたままの激闘だったが、先に立ち上がった光留は四方に一礼するとそのままリングを降りていく。だが、マイクを持った那須は「光留さん、待ってください! 光留さん! 待ってください!」と呼び止める。無視して引き上げようとした光留だったが、那須の必死さが伝わったのか振り返る。
すると那須は「これが僕の5年間です!(※場内拍手)5年前、僕は佐藤光留という選手を家のテレビの前で見てました! いつか試合したいなぁなんてファン心を抱いてました。それが5年経って、メインイベントでこんな試合出来たことを…僕は5年間頑張ってきて本当によかったと思いました!(※場内拍手)ただ5年やってきただけじゃなく、佐藤光留を目標として5年やってきて本当によかったと思っています!(※場内拍手)」と叫んだ。
するとリングに戻ってきた光留は「那須君、それを試合で伝えなさい!(※場内拍手)マイクばっかりうまくなってんじゃないよ! いま、那須君が言ったように5年前、僕のプロレス人生で初めて、そして現時点でも今たった一人だけ『佐藤光留を見てプロレスラーになろうと思った那須です』と挨拶をしてくれました。パンクラスの会員ではなくU-FILEの会員として(※場内笑)、僕の前に現れた彼を見て憧れる人間がその人のレスラー生命を左右するんだなと改めて思いました。オイ、5周年記念くらいで頂点に立った気持ちに浸ってるんじゃないよ! 15年やってる俺もまだまだ。キミが小っちゃいドブネズミだったら、俺はちょっと大きいドブネズミぐらいなんだから。世の中には虎もライオンも、キリンもゾウもたくさんいるんだから! そういう人を倒して! 『佐藤光留に憧れたことはなかったことにしよう』、次の周年興行では大声でそう言えるように頑張ってください。まだまだ負けません! たぶん控室にいる先輩、みんなそう思ってます。今日はどうもありがとうございました!」と自分を見てレスラーになった那須に檄を飛ばした。
場内が拍手に包まれる中、光留が引き上げようとすると、那須は「光留さん! 最後にひとつだけ!」と叫ぶが、光留は「嫌です!」。それでも那須は「10周年でもう1回やってください! 5年後です! 5年間猶予ください。もう一度やりましょう5年後! そのとき絶対超えてみせます! お願いします!」と訴える。
それを聞いた光留は「保留!」と叫んで控室へ。那須はその背中に「ありがとうございます!」と叫びながら頭を下げると、改めて「主役なのにメインイベントを締められなかったことは本当にスミマセン! 初めて興行やっていろいろ大変なことがありました。今は無事生きて残れたことが何よりの救いです! そして決して超満員とは言えませんが、こんなに多くの方、僕のために来ていただいて本当にありがとうございました! 今言ったように今日の試合で何も伝えられなかったかもしれません! それは僕に力量がないからです。でもどんどんこれからもっと強くなって、佐藤光留でも、控室にいる先輩でも絶対超えてみまます! その時また観に来てください! 今日は遅くまで本当にありがとうございました!」と締めの挨拶をすると、万感の表情で四方に一礼した。
<試合後コメント>
那須晃太郎
ーーデビュー5周年記念自主興行を終えて、率直な感想は?
「う〜ん、やっぱ強かったなっていうのがひとつですね。やっぱり僕が当初目標にしたときの光留さんはパンクラスで総合(格闘技)をやってたんです。それを追い求めて上京してきたら(光留は)プロレスに行って変なことやってました。『あれ、こんな人だったのかな?』って5年前は思ったんですけど、5年経って、いまの光留さんを見て、やっぱりこの人を見てよかったなぁと思って。5年間、必死に頑張ってこれたんで。辛いこといっぱいあったんですけど、やっぱり光留さんと試合がしたいっていうのが最初の目標だったんで。とりあえず5年で1回、その目標を叶えてみようと思って今回やったんですけど、やっぱり勝てないですね」
ーー光留選手も事実上フリーとしていろいろな団体で活躍していますが、那須選手もフリーになっていろいろな団体で試合をしたり、今回自主興行を開催してみて、一番どの辺が大変なことでしたか?
「いままで団体に所属していると月1で興行があるんですけど、フリーだとやっぱり毎月1試合っていう保証がない中で、いま僕は月に10試合くらいいろんなところに呼んでいただいてやっているのが本当に幸せだなと思いますね。その分、ケガしちゃったら(そのポジションを)誰かに取られてしまうんで、ケガも出来ないですし、ケガしてもやってるっていうのが率直なところですね。下からいろんなのがドンドン出て来ているんですけど、その辺には絶対負けられないんで、僕もいま必死でやってます」
ーー今回はデビュー5周年を記念したの自主興行でしたが、今後も自主興行をやってみたい気は?
「全然ありますね。最近闘ってみたいなっていう相手がちょこちょこいるんで。やっぱり蹴りを使っているんで、レガース系、蹴り使っている相手とシングルで! タッグじゃなくてシングルでやりたいんですよ。やっぱり所属していないと、そういう相手とシングルで当たれないんですよ。だからそういう意味では自分の自主興行で! やりたい相手がいるので、来年もう1回やろうと思ってます」
ーーでは今後も自主興行をやりながら、5年後佐藤光留選手へのリベンジを目標にしながらやっていくと?
「そうですね。さっきNOSAWAさんも『うちで組もうかな』とか言ってたんですけど、どっかで組まれたら組まれたで(苦笑)。10周年の自分の大会で超えることを目標にこれから頑張っていきます!」
ーー5年後の理想のレスラー像みたいなものは?
「5年後ですか? 5年後はやっぱり……いまはやっぱり(団体から)呼ばれても前座だったり、休憩前だったりっていうのが多いので。やっぱりどっかの団体で、団体を回せるようなチャンピオンになっていたいっていうのが理想ですね。インディー問わずどこでも。そうですね、ガッツワールドあたりのベルトを獲って! 最近(ガッツワールドから)呼ばれないんで。僕はガッツワールドの10周年に呼ばれなかったんですよ! 僕はガッツワールドを目標にしているんですよ、今回の(自主)興行。明日ガッツワールド(の新木場大会)ですよね? 僕の興行発表して、次の日に興行入れてきたガッツワールドには絶対負けたくないんですよ! いまチャンピオンはダイスケですか? いつか挑戦したいですね」