「タッグに恵まれたレスラー人生だな」引退目前の優宇が最後のスターダム出場でセンダイガールズの強さを証明!

24日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM YEAREND X'mas NIGHT 2025』が開催。引退を目前に控えた優宇が最後のスターダム出場でセンダイガールズの強さを証明した。
スターダムは2019年にブシロードグループへと加入し、同年には年商2億であった売上がわずか4年で年商15億・利益2億5千万に急成長。市場規模・所属選手数・大会数・観客動員数など様々な要素から女子プロレス団体ではトップを独走している状態だ。
そんな“スターダム一強”の構図を崩すべく他の団体も奮起して積極的に攻めの姿勢を打ち出して新たな熱を生み出しており、そんな競争が現代の女子プロレスブームを生み出していると言える。
こうした状況の中、センダイガールズプロレスリング(仙女)は“強さ”を前面に出してスターダムと対抗。
里村明衣子らにみっちりと鍛え上げられた選手たちは精鋭揃いであり岩田美香、【チーム200kg】橋本千紘&優宇といったトップどころの選手から、愛海、岡優里佳、YUNAといった若手まで、どこの団体に行ってもベルトを狙える実力を持つ。
両団体はたびたび対抗戦という形でぶつかっており、今大会でも朱里&八神蘭奈&舞華&HANAKOvs橋本千紘&優宇&愛海&YUNAの8人タッグマッチが実施。
今月28日に引退することが決まっている優宇にとっては最後のスターダム出場であり、最後の後楽園ホールでの試合となる試合だ。

両軍がリング上で対峙する中、舞華が優宇との対面を求め先発で出陣。
ロックアップでの力比べでは舞華が競り勝つも、その後のショルダータックル合戦は優宇が圧倒。その後は八神とYUNAが若さあふれるガムシャラなファイトでぶつかり合って会場の熱をさらに上げていき、[チーム200kg]として鋼の連携を誇る橋本&優宇が八神へ集中攻撃。優宇の代名詞的な技の1つであるみたらし団子も繰り出された。
愛海も打点の高いドロップキックで顔面をぶち抜いていくが、八神もドロップキックからのサッカーボールキックを見舞って自力で生還。
その後の朱里と橋本の対面では、女子プロレス界トップクラス同士の高度な攻防が展開。橋本のスピアーを朱里が膝蹴りで顔面をぶち抜く形で迎撃するも、橋本は追撃を許さずカウンターのラリアット一閃。再び舞華と優宇の対面へ。
2人はラリアットで正面からぶつかり合うも互角の千日手。ここにHANAKOが舞華の援護に来るが、優宇は2人まとめてクロスボディで圧殺。さらに優宇は「終わりかよ!」と鼓舞しながら強烈な逆水平チョップを連打していく。窮地が続いた舞華だったが、渾身のローリング・ラリアットを叩き込んでHANAKOへ繋ぐ。優宇は突っ込んでくるHANAKOを払い腰で迎撃し、YUNAに勝負を託す。
YUNAは先輩3人の力を借りた怒涛の連携攻撃からミサイルキック。しかし、朱里らも援護に入って今度は舞華が3人の力を借りた集中攻撃。YUNAはロコモーション式トルネード・クラッチなど巧みな丸め込みで粘りを見せるが、HANAKOが顔面をぶち抜くビッグブーツでカウンター。HANAKOは「JP!」と絶叫しながらのJPコースターを決めてYUNAから3カウントを奪った。

マイクを取った舞華は「優宇さん、来てくれてありがとう!優宇さんと出会ったのは数年前かもしれんけど、優宇さんと闘ったおかげで私は視野を広く、もっと強い奴に出会うことが出来た。優宇さんが今月28日に引退決まったと聞いて、リハビリメチャクチャ頑張って間に合わせてきたんだよ!最初にやったときからクソ生意気でワガママだったかもしれないけど、最後のワガママ、聞いてくださってありがとうございました!」と語り、深々と一礼。
これを受けた優宇は笑顔でガッチリ握手。そのまま引き寄せて逆水平チョップでなぎ倒し、今度は自分から握手を求めてしっかりと抱擁。これを見て我慢ができなくなったのか、朱里も優宇に飛びついてハグ。観衆も大・大・優宇コールで送り出した。

バックステージに戻った舞華は「優宇さんとはあんまり闘ってないし、他の人より(関係が)浅いかもしれないけど、今はいない相棒(ひめか)の時代からずっと闘ってきた人なので。同じところに立った身として間に合わせてきました」と7ヶ月の負傷欠場の原因であったヒジを叩き、今後はさらに橋本ともバチバチやり合っていく覚悟を語る。

朱里は「この間の仙女が最後かと思ったら、また闘える機会が来て嬉しかったね。28日まで優宇ちゃんが怪我なく『やりきった!』と思ってほしいので、優宇ちゃん!最後まで駆け抜けて!」とエールを贈った。

そして優宇が「ラストスターダムでした!本当にスターダムとは思ったより長い御縁で、私は高橋奈七永との【7Upp】というタッグで最初はこのスターダムのリングに上ったんですけど、今度はチーム200kg上がることが出来て……タッグに恵まれたレスラー人生だなと今日リングの上でしみじみと思いました。最後に優宇コールまでいただいてしまって……」と感慨にふけると、橋本が「おなかいっぱいですね(笑)」と合いの手。
しかし、優宇は「まだもうちょっと余白があるから(笑)あと3試合あるからね。まだおなかいっぱいじゃないから頑張らないと」とまだまだ食べたりない様子。
最後は仙女勢4人で「来年は仙女がスターダムをまるっと!いただきまーす!」と声を合わせて叫んで締めた。
















