飯野雄貴&納谷幸男が樋口和貞&石田有輝を退け、KO-Dタッグ王座V5!11・3両国でMAO&KANON、橋本千紘&優宇と3WAY戦で激突

DDTプロレスが10月19日、東京・後楽園ホールで『WRESTLING HARVEST ~ 茜色に染まる空 ~』を開催した。KO-Dタッグ王者組の飯野雄貴&納谷幸男(The Apex)が樋口和貞&石田有輝(ハリマオ)を退け、5度目の防衛に成功。橋本千紘&優宇(チーム200キロ)、MAO&KANON(ストレンジ・ラブ・コネクション=S.L.C.)が挑戦の名乗りを挙げ、11・3両国国技館で『サバイバル3WAYマッチ』による王座戦が決まった。
挑戦者組の石田はチャレンジが決まった後、体調不良のため、しばらく欠場。10・12町田で王者組との前哨戦に臨んだが、いいところなく敗れ、パートナーの樋口から猛ゲキを飛ばされていた。

開始早々、場外戦となり、石田は飯野にエルボー、突っ張りを連打し、エプロンを走ってダイビング・ショルダーを敢行。だが、納谷からマットの敷かれていない床にボディスラムで叩きつけられ悶絶。The Apexは石田にダブルのショルダータックルをぶちかまし連係も上々。樋口が納谷にチョップを見舞えば、納谷はエルボー、ミドルキックで返していった。飯野と樋口が壮絶なラリアット相打ちを連発。石田が飯野を小股すくいにいくと、樋口がラリアットをぶちかます合体技。コーナーでの攻防から、小兵の石田が巨体の納谷を雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てた。樋口が納谷に串刺し式延髄ラリアット、ダイビング・ボディプレスで追撃し、石田に喝を入れた。奮い立った石田は納谷にどすこいスプラッシュ、必殺の炎掌で追い込むもカウントは2。さらに納谷をどすこいクラッチで丸め込み、ヘッドバット、さらに突進するも納谷がヒザで迎撃。勝機と見た納谷はニーリフトから世界一のバックドロップを繰り出して、大奮闘した石田にトドメを刺した。
試合後、納谷は「石田、おまえは自分のことを情けないとか、みっともないとか言うけど、今日の試合見て、みっともないなんて思った人は、この会場にはどこにはいないと思う。俺もかつて、とある先輩にどうしようもなかった俺をこの上の地位まで引き上げてもらいました。おまえの周りにはすげぇ先輩たちがたくさんいるじゃないか。ハリマオの先輩たちがいるじゃないか。おまえは情けなくなんてねぇ。DDTの強い選手だ。また試合しよう」と語りかけ、健闘した石田と握手を交わした。
ここで、次期防衛戦が11・3両国になることがアナウンスされ、ビジョンにチーム200キロが登場すると「KO-Dタッグ、おいしくいただきます!」と挑戦表明。飯野にとって、橋本はかつてシングルで敗れたことがあり、KO-D6人タッグ王座戦で戦ったり、コンビを組んでKO-Dタッグ王座に挑んだこともあり、何かと縁が深かった間柄。飯野は「千紘はどこ行った?」と、いるわけがないのに会場内を探し回った。その姿を見た納谷が「飯野はシングルで橋本千紘に負けてるんです。本人もヤル気なんで」と受諾し、チーム200キロの挑戦が決定。
すると、S.L.C.が現れ、MAOが「俺はこの両国を見据えて、ある秘策を練ってきた。おまえらでもハリマオでもどっちでもぶっ倒せるように、100・600キロになりました。俺たちがベルトに挑戦してやるぜ」とこちらも挑戦表明。今林久弥GMが最後の1チームになるまで戦う「サバイバル3WAYマッチ」での王座戦を決めた。
王座を死守した納谷は「石田、強かったよ」、飯野は「あいつ(石田)は毎日、四股やって強くなって、ハリマオをどんどん上に上げようって気持ちがすごい伝わった。でも、今後おまえが四股、スクワットをやめた瞬間、おまえもハリマオも下がっていく。あとはおまえの気持ち次第。このベルトにもう1回挑戦しろ。俺らは絶対に防衛しまくってやる」と石田を評価。そして、飯野は「千紘だよ! 笑顔でいただきますとか言いやがって、ムカつくな。俺はあいつに負けた思い出、タッグに挑戦したときの思い出、たくさんあるよ。俺はあいつに勝ったことがない。絶対にあいつに勝ってやるよ!」と感情を露わに。納谷は「S.L.C.もチーム200キロも、100キロ、100キロだろ? 俺と飯野は2人合わせて250キロなんだよ。ぶっ倒してやる。かかってこい」と腕をぶした。
ベルト獲りならなかった樋口が「おまえの頑張りは見えたよ。あとはおまえがどうするかだ。俺は悔しいよ」と言えば、石田は「ずっと悔しい気持ちがあって、ホントに全部ぶつけました。でもボロボロに負けました。今日あいつらに負けたけど、次は俺たちが絶対勝ってやるって強い気持ちで、これからも俺はハリマオで一緒に戦っていきたいと思います」と絶叫。
挑戦が決まったMAOは「ふざけやがって。俺たちはサシ(通常のタッグ戦)でやりたかったけど、ちょっとだけタイミングが遅かった。チーム200キロ、(優宇が)ベルト持ったまま引退とかほざいてんじゃねぇぞ。おまえらの好きにはさせねぇ。100・600キロになったけど、それは暴飲暴食した次の日の話だ。俺は98から99キロの間で揺れ動いてる。ジュニアのMAOちゃんであり、ヘビーのMAOちゃんでもある。両国はヘビーのMAOちゃんで行かせてもらうぜ。なぜなら全員デカいからな。絶対ベルト獲って見返してやる!」とS.L.C.として、初の王座奪取を宣言した。