【インタビュー】「夕日が沈むのを眺めながら一緒にビール飲めればいいですね」11.4後楽園大会でザック・セイバーjrに挑む矢野啓太インタビュー!

会見では「ザック選手は時間に劣化されない、くすまないプロフェッショナルレスラー」と表するも楽しみでしょうがないという様子だった矢野啓太。会見中にSiriが反応してしまってあわあわしたり、これはと思い会見終わりに突撃してきました(聞き手:スレンダーKG @slender_kg)
矢野「よろしくお願いします。記事が上がったら実家の両親にも送ります。喜ぶと思います(ニコリ)」
――親孝行記事になればこちらも嬉しいです。さて、ザック選手と試合が決まったわけですが、実は以前から戦いたかったとか。
矢野「ですね。じゃ、ちょっとお待ちいただいて…。(バッグをガサゴソ。4,5冊のノートが取り出される)これ。いろんな出来事をノートにつけたりしてるんです。」
――いいですね~。これはずっと書いてらっしゃる?
矢野「昔書いていたメモとか、別で書いたメモを貼ったりしてるんですよ。で、これがですね、2015年に、まあ死ぬまでにはやりたいことっていうメモなんですよ。13個。」
――『死ぬまでにしたい10のこと』を超えた13個ですね。
矢野「見返したら一番上がザック・セイバーjrだったんですよ(笑)」
――バッチリ実現!
矢野「ほかにもYoung Bucksとか柴田勝頼さんとか。Lucha Undergroundは終わっちゃいましたけど(笑)」
――Lucha Underground面白かったですね。あそこに出てるの見たかったな。
矢野「これ書いたのは10年前なんですけど、ザック選手は年齢が近いですから(ザック選手38歳、矢野選手37歳)同世代ということもあったからだと思いますね。人生って素晴らしいなと思ってます(笑)」

――他にはどんなことを書き留めてらっしゃいますか。
矢野「いろいろ書いてるんですけどね。例えば今日のような会見とかで使えそうなワードとかフレーズですね。名選手や偉人の名言とか、他には歌ですね。歌詞を文字起こししてみたりだとか。」
――何冊もあるしめっちゃ面白いじゃないですか!
矢野「これは「The Best there is, The Best there Was, and The Best there ever will be」なんかはブレットハートの決め台詞ですね。「現在、過去、未来においても俺が最高だ」っていう。」
――これは名言です。自信に溢れてて素晴らしい。
矢野「プレット・ハートはああいう中肉中背で、パワード&スピードだったアメリカンプロレスにショーン・マイケルズと共に技術戦を展開するっていう時期が、やっぱり好きですよね。もうレスリングだけじゃなくて、UFCのコナー・マクレガーの「“闘い”は勝つか?学ぶか?だ」とか。」
――良い言葉ですよね。自分自身が挑んだことに敗けは無いという。
矢野「この写真なんかはロベルト・デュランですね、ボクシング。石の拳と言われた。 」

――しかしTシャツで船木選手と戦った姿が思い出されます。
矢野「藤原組の大会でね。もう小遣い稼ぎのエキシビジョンのつもりで来たらっていう感じですね。でもあの試合が終わって3ヶ月後ぐらいに、ちゃんとウェイト落としてプロボクシングに戻ってるんですよね。まあまあ、ウェルター級って中量級になっていますけど、黄金の中量級を支えた80年代の選手ですからね。他にはフットボールのコーチの言葉とか、やっぱり良いものは良いとして、理解して自分の好きなこと、レスリングにつなげげられるかということですね。」
――ハイブリッドですね。
矢野「ザック選手は僕のバトラーツ時代の戦いも知ってると。正直ちょっと驚きました。逆に僕も彼がメキシコで試合してる映像とか見てますし、面白いですよね。もし試合で僕がボクシングの構えで向き合ってみたら、彼はどんな対応するんだろうとか、お客さんもでしょうけど自分の方が楽しみですね。僕の仕掛けに一体どんな対応するんだろうって。」
――俄然楽しみになります。
矢野「天龍プロジェクトさんの大会でいえば、今度10.17新木場で佐藤光留選手とシングルマッチ、これに勝った方が10.25大阪で岩本煌史選手のタイトルに挑戦する。11.24には龍魂杯もありますし。体を消耗しながらもこう、タフな試合を駆け抜ける自分に酔ってますね。」
――戦いの振り幅が求められますね。
矢野「それでもやってやるよっていうのが楽しみでもあります。それで僕こそがキング・オブ・天龍プロジェクトだって示せると思いますね(キッパリ)」
――おお、力強い!
矢野「僕が今37でザック選手が38歳、向こうは今チャンピオンでお互い今がちょうどPrime、one's prime、うん、全盛期!一生懸命こなせるだけの試合をこなして、それも最高って試合をこなす。いずれやってくる世代交代までやってきたいということですね。もう一度言いますけど、湖にね、夕日が沈むのを眺めながら、一緒にビール飲めればいいですね。その時はご招待しますので(ニコリ)」
――ぜひ!ガブ飲みしますよ!
<おまけ>
――実は昨日(10/2)は、天龍さんと阿修羅原さんの初対決の日なんですよ(1981年10.2後楽園ホール大会)
矢野「それ、もしかしてローリングクレイドル出た時かな?違ったかな?」
――それは出なかったんですけど、原さんがヘッドシザースに来た天龍さんをコーナーに乗せてドロップキックで場外に落としたり、天龍さんが原さんのブレーンバスターをネックブリーカーに切り返すとか。熱くて良い試合です。
矢野「ああ~。原さんは国際プロレスで、ミレ・ツルノとラウンド性でWWUのジュニアヘビーのタイトルマッチ。映像はDVD持ってますね。ラグビーから転向されたんですけど、力まかせではなくてしっかりレスリングを展開される。率直にすごいなと。その後天龍さんとの邂逅があって、龍原砲、ごつごつしたプロレスになっていく。初対決のの試合でお互い通じるものがあったんでしょうね、あのね、他にもね・・・・・」
と染み渡る話が続く矢野選手、これはもうビール会が楽しみでなりません!

天龍プロジェクト『天龍源一郎引退10周年記念興行~革命飛翔~』
日程:2025年11月4日 (火)
開始:18:30~
会場:東京・後楽園ホール
チケット

▼タッグマッチ 15分一本勝負
吉田和正(大日本)/河野真幸(フリー)
vs
永尾颯樹(栃木プロレス)/佐藤耕平(フリー)

▼ミックスド6人タッグマッチ 20分一本勝負
岩崎孝樹(フリー)/笹村あやめ(2AW)/松本浩代(フリー)
vs
政岡純(フリー)/雪妃真矢(フリー)/DASH・チサコ(センダイガールズ)

▼8人タッグマッチ 20分一本勝負
本田アユム(2AW)/SUSHI(フリー)/入江茂弘(フリー)/“brother"YASSHI(ダブプロレス/KOBEメリケンプロレス)
vs
渡瀬瑞基(ガン☆プロ)/神谷英慶(大日本)/レイパロマ(ダブプロレス) /新井健一郎(DRAGON GATE)

▼3WAYマッチ 15分一本勝負
仁木琢郎(2AW)
vs
児玉裕輔(フリー)
vs
谷嵜なおき(ダブプロレス)

▼スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
ザック・セイバーJr.(新日本)
vs
矢野啓太(ワラビー)
▼6人タッグマッチ 30分一本勝負
進祐哉(フリー)/真霜拳號(2AW)/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
vs
佐藤光留(パンクラスMISSION)/諏訪魔(Evolution)/越中詩郎(Office K2)
※関本大介欠場により真霜拳號が出場
2015.11.15天龍引退時、当初はKAIENTAI-DOJOの真霜拳號、火野裕士の二名がそれぞれ諏訪間、藤田和之のパートナーとして名を連ねていたが、火野のKAIENTAI-DOJO退団により出場不可となり、大日本プロレスより関本・岡林が急遽出場となった経緯がある。今回はその逆で、関本大介の欠場により、旧KAIENTAI-DOJO、現2AWの真霜拳號がピンチを救う形で出場。

▼スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
海野翔太(新日本)/岩本煌史(フリー)
vs
拳剛(フリー)/鷹木信悟(新日本)
■チケット■
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=57315