天龍プロジェクト7.27新木場大会で天龍と対戦した藤原が「長い間ご苦労様でした」と涙のマイク
7月27日(月)東京・新木場1st.RINGで、天龍プロジェクト最後の新木場大会がおこなわれた。
天龍はメインの6人タッグに登場。パートナーは新井健一郎と火野裕士。
天龍が藤原喜明、真霜拳號、田村和宏組に集中攻撃を受けた。藤原には序盤だけでも続けて3度、ワキ固めを仕掛けられ、懸命にロープにエスケープ。でもパートナーの火野が、相手チームの真霜と豪快にチョップを打ち合い、そこに天龍も加わって、火野が試合の主導権を握る。
最後は火野が田村を抱え上げ、22分10秒、ファッキンボムからのエビ固めで天龍組の勝利となった。
試合後、天龍がマイクで藤原に、大会に出場してくれたことへの感謝の言葉をかける。
「藤原さん、今日はありがとうございました。もう二度とおこなわれることはないかもしれませんけど、今日は気持ちよく試合させていただきました。ありがとうございます」
すると珍しく藤原もマイクを持ち「天龍さん、長い間、ご苦労様でした」と言うと、天龍を抱擁。
でも最後に天龍が求めた握手にはこたえず、涙をぬぐう仕草をしてから花道に消えた。
試合では特に火野が素晴らしく、天龍に負けない、当たりの強いプロレスを披露。天龍がまいたタネが、天龍が知らない所でも立派にはぐくまれていることを、改めて実感させられた。「くすぶってるなんて、かわいそうだよ」と、火野にエールを送る天龍だった。
【写真・文/安西伸一】