DDT 8.30新宿大会 チームドリフvs.スマイルスカッシュのKO-D6人タッグ戦、飯伏&宮武vs.竹下&遠藤、坂口&KUDOvs.樋口&梅田
夏休みの思い出2015
日時:2015年8月30日(日)
開場:11:00 開始:12:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:600人(超満員札止め)
▼ダークマッチ キング・オブ・ダーク選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●伊橋剛太
1分30秒 グラウンド・コブラツイスト・ホールド
[挑戦者]○岩崎孝樹
※第3代王者が9度目の防衛に成功。
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
男色ディーノ/●スーパー・ササダンゴ・マシン
5分45秒 ファイアーバード・スプラッシュ→片エビ固め
大石真翔/○勝俣瞬馬
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●高木三四郎/大鷲透
7分25秒 グラウンド・コブラツイスト・ホールド
松永智充/○岩崎孝樹
▼第3試合 4WAYマッチ 30分1本勝負
●平田一喜 ●福田洋
7分26秒 2人まとめて丸め込む→ダブルフォール
○マサ高梨
※もう一人はゴージャス松野
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○坂口征夫/KUDO
14分33秒 神の右膝→片エビ固め
樋口和貞/●梅田公太
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/●宮武俊
16分48秒 トーチャーラックボム→片エビ固め
竹下幸之介/○遠藤哲哉
▼第6試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]石井慧介/○入江茂弘/高尾蒼馬
19分25秒 シゲヒロファイナルインパクト→体固め
[挑戦者組]HARASHIMA/ヤス・ウラノ/●彰人
※第19代王者組チームドリフが5度目の防衛に成功。
スマスカを退け6人タッグ王座を防衛したチームドリフに#大家帝国がリマッチ要求
タッグ王座前哨戦で竹下&遠藤に敗れた飯伏だが「楽しかった」坂口第2章好発進!
ダークマッチ
鶴見亜門GMが挨拶をしているところにキング・オブ・ダークのベルトを持った伊橋が入ってきて、まず音響ブースに行って自分のテーマ曲をかけるように指示してからリングにあがっていく。「鶴見、また俺様のキング・オブ・ダークの選手権、組み忘れてるじゃねぇか!」と文句をつける。
忘れたんではなく組んでいない、スト市に勝ったのだからあがりだというGMに対し、伊橋は「相手は今日は俺様が用意した」と言って対戦相手を呼び込む。その相手は同じ豚ing2015の岩﨑。
リーダーの命令は絶対という鉄の掟があるという豚ing2015。それだけに伊橋は「いまそこに寝ろ」と岩﨑に指示。岩﨑がマットに寝転ぶと伊橋はカバーするが、岩﨑は「スミマセン!」とカウント2で返してしまう。「体が勝手に動きました」という岩﨑に、もう1回横になるように指示した伊橋だが、二度目もやっぱりキックアウトしてしまった岩﨑。
怒った伊橋は殴りかかると、追走式体当たりからレッグラリアット。しかしボディプレスをかわした岩﨑はラ・マヒストラル。押し潰して逆にカバーした伊橋だが、キックアウトした岩﨑はグラウンドコブラで丸め込んで3カウント。
オープニング
「伊橋、気が済んだか?」とバッサリ切り捨てたGMは、改めてドラマティック総選挙についてアナウンス。ユニット総選挙1位になったユニットは11月17日に後楽園ホールで主催興行が開催できることが新たに決定。
続いて石井を呼び込む。石井は「過去二度、埼玉県所沢市で主催興行をやらせていただいたんですけど、来年1月23日にまた開催させていただくことになりました」と、2016年1月23日に所沢市民体育館サブアリーナで石井主催興行を開催すると発表した。そのまま「DDT新宿FACE大会、いってみよーう!」とオープニングコール。
第1試合
煽りVではディーノとササダンゴが大家にメールしても返事が来ないことを嘆く。「#大家帝国で大家さんをいじりすぎましたかね?」「まだ気付いてないと思うよ」と言っていると、大家がTwitterを更新。ビートたけしがバイク事故を起こす前につぶやいた「あんまり死ぬの怖がってるとな、死にたくなっちゃうんだよ」という言葉と共に沖縄の写真をアップした大家の動向が気になる……
渡瀬の唇を奪いながら入場したディーノと新コスチュームのササダンゴ。先発で出たディーノだが、大石と対峙すると何もせずにササダンゴにタッチ。KAT-TOOは連係攻撃でササダンゴを攻撃していくが、ササダンゴも勝俣にカウンターのドロップキックを返してディーノにタッチ。
アックスボンバーを連発したディーノはナイトメアー。大石が入ってきて勝俣をどかしてからディーノを殴るが、結局ディーノは勝俣の顔の上にシットダウン。それでも勝俣がドロップキックを返すと、大石がアックスボンバーを連発。そこにササダンゴが入ってきてアックスボンバーを叩き込むが、大石がランニングエルボーでなぎ倒す。
続いて勝俣がディーノにサマーソルトキック。しかしディーノは男色クローから男色エクスプロイダー。それでもKAT-TOOは連係攻撃で反撃すると絶品!(=大石が使うムーンサルト系の技の総称)の連続投下。さらにディーノのリップロックをかわした木曽レフェリーに誤爆させるた大石はディーノにスタナー。
だが、ここで大家が乱入してきてディーノのファイト一発!を食らった勝俣に炎のスピアー。勝俣がかわしてディーノに誤爆させる。ならばとササダンゴが勝俣を羽交い締めにするが、またも大家の炎のスピアーはササダンゴに誤爆。すかさず大石が大家を場外に追いやり、ササダンゴをミラクルエクスタシーで叩き付けると、勝俣が450°スプラッシュを投下して3カウント。
大家の誤爆から完璧な敗戦となった#大家帝国は実に幸先の悪いスタート。
第2試合
引き上げようとするKAT-TOOに向かって「負けた奴はとっとと帰れよ」と勝ったにも関わらず言い放った伊橋。そして豚ing2015で新宿あるあるラップを披露して観客をドン引かせたところにT2ひーが登場。
奇襲攻撃を仕掛けたT2ひーは松永を場外に追いやると、岩﨑にダブルタックルから大鷲が延髄斬りからのボディプレス。松永がカットに入ったが、高木は「もう終わらせましょう!」と岩﨑をチンロックに捉える。セコンドの伊橋はなぜか「頑張れ伊橋!」と試合に出ていない自分を応援。
「いいのか、あんなリーダーで!」と言いながら岩﨑に逆水平チョップからサッカーボールキックを見舞った大鷲。そこに高木が入ってきてエルボードロップ。岩﨑も大鷲にエルボーで向かっていくが、敢えて受け止めた大鷲は逆水平チョップ一発でなぎ倒すと、串刺しラリアットからブレーンバスター。
だが、ラリアットをかわした岩﨑はバックドロップで投げて松永にタッチ。お茶ミストを噴射した松永は「マツ・ナガ・トモミツ!」ポーズから場外に出ると伊橋と入れ替わる。だが、バレバレのためアッサリ木曽レフェリーが伊橋を場外に放り出す。
その間に松永は大鷲とラリアットの相打ち。高木がドラゴンリングインすると、待っていた岩﨑が蹴りで迎撃。掌底からミドルキックで蹴り倒した岩﨑はコーナーへ。だが、スペース・ローリング・クロスチョップでエプロンに叩き落とした高木はロープ越しにぶっこ抜きブレーンバスター。さらに大鷲とのダブルのビッグブーツから低空ドロップキックを同時発射。
スピコリドライバーで叩き付けてカバーするが、伊橋がレフェリーを場外に引きずり出してカウントを阻止。そこから乱入して豚ing2015でトレイン攻撃を決めるとムーンサルトプレスを投下。これをかわして自爆させた高木はラリアット。しかし岩﨑がかわして大鷲に誤爆させる。
それでも高木は走り込んできた岩﨑をラリアットでなぎ倒してカバー。しかしレフェリーが不在。その間に松永が高木の足をすくって倒すと、伊橋がタイツを脱いで「岩﨑、これを使え!」と指示。タイツを拾った岩﨑は高木をコブラツイストに捉えると、顔面に伊橋のタイツを押し付けながらグラウンドコブラで押さえ込んで3カウント。
すると高木は「オイ! オイ、岩﨑! 伊橋! 松永、この野郎! お前のタイチ、マジ臭いんだよ! 下着のニオイだけじゃない、洗濯物の生乾きのニオイもセットだ! 岩﨑、このままでいいのか? ヨゴレだぞ! 中澤マイケルの後でも継ぎたいのか?」と言うと、豚ing2015とのリマッチを要求。GMがその場で春日部大会でのリマッチを承諾すると、伊橋が「負けた奴がゴチャゴチャと、ちょっと長ぇんじゃねぇか?」と挑発。
怒った高木は伊橋に襲いかかり馬乗りでタコ殴りにする。伊橋はマイクを持った「帰れ」コールをするが、引き上げようとしていた高木はリングに戻って伊橋に飛び蹴りすると、「叉焼にしてやる!」と捨て台詞を吐いて退場。しかし伊橋が「俺たちは面白い!」というどこかで聞いたことのあるような決め台詞で締めようとするが、まったく浸透していないため場内がドン引き。
すると高木は背後から天龍ばりにペットボトルを投げつける。中津が必死に高木を下げると、伊橋は改めて「俺たちは強いだけじゃなく面白いんだ」と言って、もう一度「俺たちは面白い!」と叫んだ。
第3試合
カール・アンダーソンとのコンビでNWA世界タッグ王者にもなったことがあるジョーイ・ライアンなる外国人レスラーが参戦することがスクリーンで発表されたあと、福田、松野、高梨の順に入場してから、平田が電飾ガウンに平田GOサングラス姿で登場するが、いざ踊ろうとしたところで松野がマイクを持って、福田に向かって「お前よくプロ歌手である俺の前で歌なんかうたえたな!」とイチャモンをつける。
完全に蚊帳の外にされた平田を無視して試合が始まると、松野が福田にフォアアームを連打。福田が反撃すると、高梨も加勢するが、松野はコーナーに飛び乗ってのクロスボディーで2人まとめて押し潰す。
すると「お客さん、今日はこのゴージャス松野が本物の歌をお聴かせします」と言って『空に太陽がある限り』を歌い出すが、襲いかかった福田は「ここがDDTの神聖なリングだぞ! そのリングに歌手は二人いらねぇんだ!」と言って『ラブ・イズ・オーヴァー』を歌い出す。
福田の歌を聴いた松野は「認めちゃいないけどやるじゃねぇか。これから俺がお前に歌を仕込んでやるよ」と言い出し、福田と肩を組んで『空に太陽がある限り』を歌い出す。松野がやや走り気味に歌ってしまうと平田が飛び込んできて「間違えちゃダメだろうが!」と正論をぶつける。
そしてドロップキックを見舞うと、「エセガイジンとクソ老人が調子乗ってんじゃねぇぞ! 俺はまだまだこれで突き進んでいくぞ!」と叫んでメガネを装着すると、あの曲に乗ってダンスをGOする。曲に合わせて福田、松野、高梨に正拳突きを叩き込んだ平田だが、背後から松野がエルボー。さらにヒザ裏に福田がショルダー。
松野がトドメを刺そうとするが、高梨が襲いかかってタカタニックの体勢に。だが、松野が崩れて失敗。すかさず福田がヒザ裏にショルダーを見舞っていき、平田と高梨に松野が619からゴージャススター・エルボー。さらに福田が平田を肩車すると、松野がコーナーに登っていくが、高梨が平田を福田ごと首固めで丸め込んで3カウント奪った。
第4試合
両国大会のメインで激闘を繰り広げた坂口とKUDO。酒呑童子としての絆をより深めた二人にDNAの樋口と梅田が立ち向かう一戦。坂口はKO-D無差別級のベルトを肩にかけて入場。梅田が握手を求めるが、ノアのジュニアタッグリーグ戦でタッグを組むKUDOは応じない。
坂口と樋口の先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだ樋口だが、体勢を入れ替えた坂口はクリーンブレイク。バックに回って足をすくって倒した坂口はガブっていく。しかしハンマーロックで切り返した樋口。さらに足をすくって倒すとレッグロックに捉える。
その状態からフェースロックを決めた坂口は、立ち上がろうとする樋口を払い腰で投げる。しかし樋口はヘッドシザースで脱出。ここでKUDOと梅田がリングイン。リープフロッグからアームドラッグで投げたKUDOだが、梅田もKUDOのローキックをかわしてミドルキックで蹴り倒す。
続いて樋口がハーフダウンのKUDOに逆水平チョップ。さらにチョップと逆水平を叩き込んでいった樋口に続き、梅田はエルボーからロープに飛ぶ。だが、追走したKUDOはキチンシンクを見舞って坂口にタッチ。ミドルキックで借り倒した坂口は梅田のエルボーを受け止めてからうっちゃりで投げ、一気にチキンウイング・アームロックに捉える。
かなりガッチリ極まったが、どうにかロープに逃れた梅田。しかし坂口はキチンシンクからニーリフトを叩き込む。倒れた梅田にKUDOがスリングショット式ダブルニーを落とすと、エルボー合戦からミドルキック。コーナー下に梅田を座らせた坂口は顔面を踏みつけると、ボディブロー、ニーリフト、ミドルキック。
さらにKUDOがサッカーボールキックからニーリフト、倒立からのダブルニーと徹底的に梅田のボディ攻め。梅田もエルボーで向かっていくがドロップキックは自爆。KUDOはミドルキックからロープに飛ぶが、梅田は今度こそカウンターでドロップキックを叩き込むと樋口にタッチ。
飛び込んできた樋口にニーリフトを見舞った坂口はKUDOとのダブルブレーンバスターを狙うが、逆に2人まとめて投げていった樋口はKUDOにジャンピング・ボディプレスを投下。しかし串刺しラリアットをかわしたKUDOは樋口の背中に8×4(=走り込み串刺しジャンピング肘打ち)を叩き込んでからダイビング・ダブルニーアタック。
カウント2で返した樋口は逆水平チョップ。KUDOもミドルキックで応戦するが、樋口はヘッドバットからKUDOを肩口に担ぎ上げると、コーナーに叩き付けてからのオクラホマスタンピート。さらに梅田が入ってきてフグ値の逆水平チョップと梅田のローキックのサンドイッチ攻撃から、樋口のシットダウン・フェースバスターと梅田のスタナーの合体攻撃。
坂口がカットに入ると、樋口が場外に連れ出す。その間に梅田とKUDOはミドルキックの打ちあいに。相打ちからKUDOが蹴り倒すと坂口にタッチ。ジャンピングミドルを叩き込んだ坂口はKUDOとのサンドイッチミドルからサンドイッチ・ランニングロー。そしてKUDOが樋口を抑え付けている間に、坂口が梅田をスリーパーに捉える。
だが、樋口はKUDOを肩口に担ぎ上げると、そのまま坂口に叩き付けて梅田を救出。梅田は坂口にミドルキックを連打すると串刺しエルボー2連発から串刺し低空ドロップキック。さらにソバットから変形のノーザンライトボムで叩き付けるがカウントは2。
梅田の狙い澄ましたハイキックをかわした坂口はバックドロップで投げると、ランニングローを叩き込むが樋口がカット。KUDOが樋口を場外に追いやってからトペを発射すると、坂口は梅田の神の右膝(=串刺しニー)を叩き込んで3カウント。
王者としての初戦を実に王者らしい一撃必殺で飾った坂口。KUDOは梅田の健闘を称えると、ノア出陣に向けて2人でガッツポーズ。
<試合後コメント>
坂口征夫
――チャンピオンとして、坂口征夫第二章の一歩目を踏み出しましたが、改めてチャンピオンとして向かえたこの大会はいかがでした?
「なんかあの、試合前に色々な責任感とか、チャンピオンとしてのプレッシャーっていうのはひしひしと乗っかってはいたんですけど、まあ、リングでは今までどおり殺ってやるだけなんで、なんか自分がチャンピオンだとして、色んな人間にチャンスが回ってくるとは思うんですよね。だから、そう思って自分にかかってくる奴は、自分は片っ端から潰すだけなんで。まあいつでも殺ってやるという感じです」
――9.27に防衛戦が発表されていますが
「9.27も、殺る覚悟と殺られる覚悟がある奴が自分の前に立ってくれれば、自分は負ける気はないんで。殺ってやりますよ」
KUDO&梅田公太
KUDO「今日があの、NOAH参戦前の最後の闘いだったんですけど、最後こいつと当たれてよかったなと。すごいなんか、気持ちを感じたので、やっぱりそれが一番大事だと思うので、一番キャリアないかもしれないけど、気持ちだけあれば負けることないと思うので。僕らもDDT代表として出るので、結果も出さないといけないし、お前意地でも取られるな」
梅田「はい」
KUDO「そして俺が勝つ。以上です」
梅田「KUDOさんとタッグリーグ前に闘って、組むにあたっては自分でKUDOさんの強さとか、パートナーにいる事が心強いなと思ったりすることも多かったので、それをタッグリーグ前に体感できたんで、非常にいい経験になりました。やっぱDDT選抜っていう形で出るからには負けられないんで、絶対結果残してきたいと思います」
――改めてブロック分けされましたが、改めてチームを聞いていかがでしょう。
KUDO「僕は全部勝つ気でいますんで、もう誰とかないですね」
梅田「とにかくKUDOさんに必死でついていくんで足引っ張らないように勝ちにいきたいと思います」
発表ごとなど
休憩明けに鶴見亜門GMとチェリーがリング上へ。そして選挙活動としてフリーハグしている大石も呼び込んでプロレス教室の告知。たまにスペシャルコーチを呼んでいるというプロレス教室だが、次回のスペシャルコーチは大鷲透だと発表。
続いて9.22 DNA新宿大会で中嶋勝彦と対戦する樋口が登場。「自分としてはDNA2のタッグ戦でほとんど何も出来なかったっていう悔しい部分がありましたので、本当に勝ちにいこうかなと。本気で狙っていくんで観に来てください」と意気込みを語った。そのほかのカードとして中津vs.梅田、鈴木vs.岩﨑、井上vs.勝俣、宮武vs.ジョーイ・ライアン、渡瀬vs.大谷晋二郎と発表された。
カードを聞かされていなかった様子の渡瀬は「えー! 驚きました。デビュー戦で負けてしまったので、次の試合は勝ちたいと思ったんですけど、メチャ強くないですか? ……勝ちに行きます!」と意気込みを語った。
さらに来年3月21日に全面開放で行われる両国国技館大会について、DDT旗揚げ19周年記念大会『Judgement両国』という大会名に決まったことが発表された。
第5試合
KO-Dタッグ選手権試合の前哨戦。宮武はプロテインと謎の小瓶を手に登場し、飯伏は台車を手に入場。リング下に台車を隠した飯伏だが、明らかに何かを企んでいる表情。宮武が自ら先発を志願して試合開始。遠藤とロックアップすると、バックの奪い合いから一旦離れた両者。遠藤は自軍のコーナーに宮武を押し込んで竹下にタッチ。
ヘッドロックに捉えた竹下はそのまま投げてグラウンドに持ち込む。宮武はレッグロックで切り返すが竹下はロープに脱出。宮武が離さないでいると、遠藤がカットに入る。すると飯伏が飛び込んできて遠藤と竹下を場外に放り出すと、素早くリング下から台車を取り出し、カウンターテーブルの2人を座らせる。
反対側に台車を乗せた飯伏は宮武を乗せて押していくと、そのまま竹下&遠藤に衝突させた。宮武にもかなりのダメージだが、松井レフェリーが台車を没収。リングに戻った竹下は宮武に逆水平チョップからボディスラム。遠藤もボディスラムで宮武を叩き付ける。竹下はゼロ戦キックからチンロックに捉えるとキャメルクラッチにスイッチ。
遠藤の逆水平チョップに逆水平チョップで対抗した宮武だが、打ち勝ったのは遠藤。スリーパーに捉えた遠藤はシットダウン式コブラツイストにスイッチ。飯伏が場外から宮武の足を引っ張ってどうにかロープエスケープさせたが、遠藤はなおも逆エビ固めに捉える。
逆片エビ固めにスイッチしたところで飯伏は宮武が持参した謎の小瓶を持ち出し、中身を宮武に食べさせる。さらい「クスリ」コールが起こる中、緑色したプロテインを飲ませると、宮武がハルク化して覚醒。脚力で逆片エビ固めをはね除け、ジャンピングバックエルボーをお見舞いして飯伏にタッチ。
ダッシュミドルからその場飛びムーンサルトを投下した飯伏だが、遠藤もコルバタで投げ飛ばすと竹下にタッチ。ダイビング・クロスボディーからぶっこ抜きブレーンバスターで投げた竹下はSTFへ。ロープに逃れた飯伏は竹下の串刺し攻撃をかわすとラリアット。相打ちに持ち込んだ竹下はフロントキック。
飯伏もソバットを返すとバックドロップを狙ったが、着地した竹下はショートレンジラリアット。ここで両者タッチして宮武と遠藤が入ってきてエルボー合戦を展開。串刺しジャンピングエルボーからバックドロップで投げた遠藤は、竹下がハーフハッチで投げた宮武にその場飛びシューティングスターを投下。しかし宮武もブレーンバスターを狙ったend脳を逆に投げるとブロックバスターの体勢に。
すると飯伏が宮武のバックを取ってそのまま遠藤ごとジャーマンで投げていく。そして飯伏の指示を受けてコーナーに登った宮武がフロッグスプラッシュを投下。ここで竹下が入ってきて宮武をぶっこ抜きジャーマンで投げるが、飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックで竹下を吹っ飛ばす。
宮武と遠藤はエルボー合戦。優勢だった宮武だが、遠藤は追走式エルボー。宮武も追走式エルボーを返すが、遠藤はカウンターのドロップキックから垂直落下式ブレーンバスター。そこに飯伏がダイビング・フットスタンプでカットしようとしたが、遠藤がかわして宮武に誤爆。すかさず遠藤はトーチャーラックボムで叩き付けて宮武から3カウント。
前哨戦で勝利した竹下&遠藤は自信満々の表情で飯伏の前に立ちはだかる。飯伏は怪しげな色のプロテインを宮武に飲ませて連れて帰った。
<試合後コメント>
竹下幸之介&遠藤哲哉
竹下「竹下&遠藤もう絶好調! もう試合見たらわかるでしょう。動きが」
遠藤「完璧。ちょっとあの、デビュー戦、デビュー戦じゃない復帰戦は真っ直ぐしか見えてなかったんですけど、今日はね、広い視野で試合感と言うんですかね、それを完全に戻りましたね」
竹下「タッグチームとしてはちょっと空いてるんで、久しぶりに組んだんで、まああるんですけどまだあのタッグベルト取った頃よりはって感じなんで、でもあとまあ春日部もあるし、もっかい組めるんでもうタイトルマッチまではばっちり、あの時と同じようにもう息も合わして頑張ります」
飯伏幸太&宮武俊
――竹下&遠藤組と闘いましたがいかがでしたか?
飯伏「楽しかったですよ。今日も、はい。いつも楽しい試合を」
――挑戦者チームは自信満々でしたが
飯伏「そうですね、あの二人はまあ何度も対戦してますけど、楽しいですよ。今日の雰囲気の楽しさじゃなくても楽しいですよ」
――宮武選手から見ては
宮武「もう最悪の日ですよ! ほんとに今日はもう。痛い、まずイッタイですね! 左目は見えないし、前歯折れそうになるし、なんかお腹もすごい痛いし、いったいなんなんすかこれはもう。特にあの、遠藤嫌いなんですよ僕。個人的な恨みがあるというか、前僕寮に住んでた時、使用済みのオ●ホールを部屋に投げられるとかそういうことされてるんで、あのなんていうんですか、これはタッグ前哨戦今日負けてしまいましたけど、いつか個人的な復習をしたいですね」
――宮武選手、今日の試合全体で一番効いた攻撃はなんでした?
宮武「まあ、ダイビングフットスタンプが一番」
――味方の技でしょう
飯伏「…ごめん」
――謝るんですね!?
飯伏「でもあれが敗因じゃない。やっぱり、普段からの●●ロイドの副作用。これがやっぱ最後の最後で来たかなと」
宮武「決してテ●●ス●●ンとか注射してないんで」
飯伏「俺注射器見ましたからね」
宮武「お尻には打ってないです」
第6試合
メインイベントは両国大会で#大家帝国を退けたチームドリフの持つKO-D6人タッグ王座に、いまだに同タイトルを奪取したことがないスマイルスカッシュが挑戦。
高尾と彰人の先発で試合開始。腕の取り合いからアームドラッグで投げた高尾はドロップキック。続いて入江とHARASHIMAがリングイン。ヘッドロックに捉えたHARASHIMAがグラウンドに持ち込むと、入江はヘッドシザースで切り返す。反転して頭を抜いたHARASHIMAは弓矢固め。
さらにストマックバスターからドロップキックを叩き込んだHARASHIMAはヤスにタッチ。ハーフダウンの入江の背後から低空ドロップキックを叩き込んだヤスは、彰人とダブルのカウンターエルボー。すると彰人は両足をロメロスペシャルの体勢で固定すると、そのままマットに踏みつける。
HARASHIMAもタイガーレッグスピンで入江の左ヒザを徹底的に痛めつける。ヤスも左ヒザにニーを落としたり、レッグスプリットを決めたりと徹底的なヒザ殺し。コーナーで馬乗りナックルを見舞ったヤスをベアハッグに捉えた入江だが、ヤスはサミングで脱出。
しかしショルダータックルで吹っ飛ばした入江。すると石井と高尾がヤスをエプロンに座らせて、サンドイッチ・ドロップキックで蹴り上げる。ヤスをリングに戻した高尾はボディへのエルボーから側頭部に低空ドロップキック。続いて石井はパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)を見舞うが、ヤスは石井の指に噛みついていく。
だが、ソバットからダブルニーを落とした石井は高尾にタッチ。ボディへのエルボーで反撃しようとするヤスの動きを止めると、いつの間にか鼻血を出していた入江がエルボー。ヤスもエルボーを返すとサミング。怒った入江は猛然と襲いかかると、ショートエルボーを連打。
これで動きが止まったヤスに石井がドロップキック。ニーリフトから側頭部へのジャンピングニーを叩き込むと入江にタッチ。入江が固定したヤスに高尾と石井がスリングショット式ニードロップを投下すると、何と入江もスリングショット式テディベア(=ヒップドロップ)を落とす。
パワーボムの体勢に入った入江だが、リバースで切り返したヤスはタッチしようとするが、これは石井と高尾が阻止。入江は張り手からロープに飛ぶが、ドロップキックで迎撃したヤスはHARASHIMAにタッチ。ダイビング・カンフーキックから串刺しフロントキックを叩き込んだHARASHIMAは、入江をコーナーの上に乗せて雪崩式ブレーンバスター。
しかしミドルキックの連打でも倒れない入江は、ロープに飛んだHARASHIMAに横から体当たりして吹っ飛ばすと石井にタッチ。延髄斬りからヘッドシザースで回転した石井はクルックヘッドシザース。彰人がカットに入ると、HARASHIMAと石井はフロントキック合戦。そこから串刺し攻撃を狙ったHARASHIMAだが、かわした石井はジャーマンで投げ捨てるとニールキック。かわしたHARASHIMAはジャーマンを返すが、石井は顔面へのニーリフト。しかしHARASHIMAもショートレンジラリアットを返していく。
高尾はヤスの串刺し攻撃をかわして回転エビ固め。ヤスもエビ固めで切り返して丸め込み合戦に。どちらも2で返すと、高尾はカウンターのトラースキックを叩き込んで入江にタッチ。ドリフはトレイン攻撃を決めると、石井と高尾が入江をフラップジャックでヤスの上に落とすが、ヤスは剣山で迎撃。
タッチを受けた彰人は入江の巨体を俵返しで投げると、入江をロープにもたれ掛からせた状態でドラゴンスクリュー。しかし入江もカウンターでブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)を決める。すると入江はバックフリップ、石井はヤスのフィッシャーマンバスター、高尾はHARASHIMAもシュバインを同時に決める。そこから入江はフライング・ソーセージを投下。そしてパッケージドライバーを狙ったが、彰人は足横須賀で切り返すとサソリ固めへ。
リング中央に引きずり戻して腰を落としたが、高尾が飛び込んできてトラースキックで入江を救出。入江は突進するが、彰人は上空にトスするとニーリフトを叩き込んでからロープへ。カウンターのビーストボンバーを叩き込んだ入江は、立ち上がってきた彰人に大家の得意技である炎のスピアーを叩き込むと、ダメ押しのシゲヒロファイナルインパクト(=パッケージ・パイルドライバー)で叩き付けて3カウント。
エンディング
強敵のスマスカを退けた入江は「今回もチームドリフでベルトを防衛することが出来ました。たぶんこれでこのベルトを巻いた回数と防衛した回数はチームドリフが一番上だよね。この三人で組んだときにDDTで一番強いということがこれで証明できたと思います。今日は応援ありがとうございました」と挨拶しているところに、ササダンゴマシンと大家が「待てよオイ!」と入ってきてドリフに対してリマッチを要求。
しかしGMは「ダメに決まってるだろ。今日負けているじゃねぇかお前らよ。挑戦する資格なんてあるわけねぇだろよ」と即却下。さらに「っていうか、ディーノどうしたんだよ」というGMにササダンゴが「用事だよ!」と答えるが、ディーノは大日本プロレスの名古屋大会に出場するためすでに会場をあとにしている。「何で隠すんだよ。知ってるよ。会社が許可しているんだから。どうせ挑戦表明するなら3人いるときにしてこいよ!」とダメ出しされた#大家帝国。
GMから「チャンピオンはどうなの?」と聞かれると、入江は「自分はどんなカタチでも大家さん、あなたと試合がしたいので……したいんですけど、このベルトって3人で持っているものなので友達二人がやりたくないって言ってたら、ちょっと……ごめんなさい」と申し訳なさそうに答える。それを聞いたGMは「そういうことなんだよ! 石井君と高尾君が嫌だって言ってるんだから。どうしても挑戦したいだったらせめて残りの二人が挑戦を受けざるを得ないような実績を作るしかないんじゃないか」と言い放つ。
大家が「実績ってなんだよ!」と食ってかかると、GMは例えば王者チームと挑戦者チームから一人ずつ出てシングルマッチをやって、挑戦者チームが勝ったら王者チームも受けざるを得ないんじゃないかと提案。すると入江が王者チーム側代表としてシングルマッチ出陣を立候補。#大家帝国はてっきりリーダーの大家が出て来ると思いきや、「勝ちたいんで」という理由からディーノを出陣させるというササダンゴ。
しかも石井によると入江vs.ディーノの戦績はディーノの1勝0敗。そして9.6春日部大会でのシングルマッチが決定すると、テンションがあがる#大家帝国に対し、テンションがだだ下がる入江。ところが、GMから休憩中にフリーお姫様抱っこをした上にファンの記念撮影に応じていたササダンゴに対して、選挙活動中にツーショット記念撮影は選挙違反だと厳重注意される。これですっかりテンションが下がったササダンゴだが、大家が「大丈夫だ! 大丈夫だ! 大丈夫、大丈夫! 俺は仲間を信じてる! 俺は男色ディーノを信じてる! 俺はスーパー・ササダンゴ・マシンを……(※チラッと見るが完全に落ち込んでいる)信じてる! この俺たち誰が勝っても#大家帝国の勝利なんだよ! いくぞー! 3、2、1、ガンバレ☆男色ディーノ!」と絶叫し、『BAD COMMUNICATION』に乗って退場。
戦績的に不利なのにディーノ戦が決まってしまった入江はすっかりスネてしまい、「僕、ディーノさんとはやりたいくなんだけど」と言うが、石井が「入江君は大丈夫。大丈夫、大丈夫、大丈夫、ユーアーチャンピオン、ユーアーチャンピオン、ユーアーチャンピオン、ユーアーチャンピオン……」と入江に暗示を掛ける。すると入江は「#大家帝国、ユーアーチャンピオンだ! 次の男色ディーノ戦、結果を1勝1敗に残してやればいいだけなんで。その結果を残して僕は大家さんと試合をします。もう二人が認めてくれるまで僕はやる。このベルト、僕がずっと守っていって#大家帝国と絶対に試合をして、あの三人からこのベルトを守ります。僕はもう一応、今日勝ったので締めていいですか? この三人で強いのは今も、これからもずっとこのチームドリフです。これずっと僕たちが防衛していきます。よろしくお願いします! プロレスは絶対に裏切らない! 最後までタチムカーウ!」と締めくくった。
<試合後コメント>
チームドリフ
入江「両国で防衛して、ほんとの強敵と防衛戦して、ほんとに他にチームっていないんじゃないかってぐらいこのベルト多分防衛してると思うんですね。僕たちはこのベルト三人でやられても、今はもうほぼ居ないと思うんです。ですし、僕は大家健さんと試合がしたいので、思ってるんで、このどんな形でもいいから大家さんと試合がしたいから、このベルトを賭けてでも大家さんと試合したいけど、この二人がやっぱりあの三人とはまだちょっとやりたくないと思ってて、だったらできないので、僕は、次ディーノさんとシングルマッチ決まったんですけど、ディーノさんとシングルマッチで勝てば、大家さんとの試合に辿り着けると思ってるんで、僕は、大家さんに追いつきます。大家さんに追いついて、大家さんと試合して、大家さんを越えたいです」
――試合の途中でスピアー出しましたがあれも大家選手への思いからですか? 珍しかったですが。
入江「それ以外何かありますか?」
――そういう気持ちを持って対戦したいと?
入江「それ以外何かありますか?」
――男色ディーノ選手と対戦成績が劣るなとう部分がありますが春日部に向けてどうでしょう。
入江「それ以外何かありますか?」
スマイルスカッシュ
ヤス「またベルト挑戦して、一番欲しいと言っても間違いないベルトですが」
HARASHIMA「いつも勝てなくて、そうですね、6人タッグのこのベルト何度挑戦したかわかんないですけど、うちら勝てない。決して、チーム力が劣ってるとかは思わないんだけど、なかなか難しいですね」
ヤス「でもまだまだこのユニットで、続いていくので、まだ諦めずあのベルト狙って行きたいと思います」
――ファンとしては歯がゆい気持ちで毎回毎回見てるという感じはしますが。
ヤス「そうですね、何か足りないものがあるんだと思うんで、その足りないもの補って、またチャンスを作って狙って行きたいと思います」
#大家帝国
ササダンゴ「まず初めに、休憩中のDDT総選挙2015の選挙活動において、わたくしが大石真翔選手のFREE HUG大会に、それにアイディアを得た、FREEお姫様抱っこによる、皆さん体重性別関係なくファンの皆様をお姫様抱っこするというそういったファンサービスをしてしまったところ、そこでお客様達による写真撮影を許可してしまったことが、DDT総選挙の選挙法に違反するという指導をわたくしちょっとあまり、実は選挙に三回出ていながら、ちょっとそのことを頭の中から忘れておりまして、選挙法に違反してしまい、口頭による厳重注意、及び、え〜、なんらかのペナルティが今後あるかもしれないんですよね?この場を借りて深くお詫び申し上げます。どうもご迷惑おかけしました。すいませんでした。大家さんも一応お願いしていいですか?」
大家「すいませんうちのものが。すいません」
(二人で深く頭を下げる)
ササダンゴ「自分はそういったリング上でこれから、リマッチのための足がかりを得た、これから頑張るぞというところでそういったリング上で再戦をやる、試合の興行のエンディング中に、その選挙法違反注意されるという、非情にわたくしテンションがものすごく、人前に出ていられるような状態じゃなくなってしまったんですが、そこを同じユニットのメンバーである大家さんが、その私のピンチを察して、リング上で、しっかりとユニットのリーダーとして、シメてくれた事に関して私はすごく感動を覚えました。ほんとに、両国前の煽りパワーポイントで大家さんが私達のチームの弱点だなんて言ってしまったことを本当に深く反省してます。俺たち38(歳)になる、今からこれから大家さん毎日毎日一歩ずつ成長してます。なんで、こういった形で」
大家「いやいやほんとに。でね、再戦の足がかりとして、入江茂弘対、男色ディーノが決定いたしました9月6日、春日部大会。男色ディーノは、過去の対戦成績1勝0敗! 負けたことねーんだよ入江に! 男色ディーノは! だったら、次も勝てるに決まってるよな?」
ササダンゴ「はい」
大家「2勝0敗、そしたら、俺たちがリマッチ、ベルトに、挑戦は、確定のはずです! だからね、9月6日、絶対に男色ディーノが勝って、俺たちは、ベルトに挑戦します!」