学生プロレスから世界へ!WWE・NXT王座挑戦の稲村愛輝が後輩たちへ「プロでやりたい人はどんどんためらわずになってほしい」

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 日本時間7月13日午前4時から開催されるWWE『NXT グレート・アメリカン・バッシュ』にて、オバ・フェミの持つNXT王座に挑戦が決定した稲村愛輝(いなむらよしき)がオンラインインタビューに答えた。

 稲村は中学・高校で柔道と相撲に親しみ、大学時代にはUWF関東学生プロレス連盟に所属する学生プロレスの名選手として3年連続学生プロレスサミットでメインイベントを務めた逸材に。その後NOAHに入団し2018年9月にプロレスラーとして正式デビュー。
 将来的にNOAHヘビー級のトップを狙える逸材として注目を集め、2019年5月には拳王が立ち上げた反体制ユニット・金剛へマサ北宮、小峠篤司とともに参加。猪突猛進なファイトで金剛の切り込み隊長として活躍し、2020年からは清宮海斗の誘いを受ける形で正規軍へ。2023年にイギリスへ武者修行に旅立ち、2024年に一時帰国するもすぐにWWE・NXTへ旅立った。
 今年2月にはジョシュ・ブリッグスとのタッグでNXTタッグ王座に挑戦し、敗北したもののユニバースの心を掴み、今回NXTシングル王座への挑戦が決まった。
 今回の試合はABEMAプレミアムでの生中継も決定し、これに向けて日本のマスコミへの合同インタビューがオンラインにて行われた。

 現地でジュリアや中邑真輔、戸澤陽やイヨ・スカイなどとも交流があるという稲村は、『自分というキャラクターを出せるか、大きい人相手にどういうふうに自分の強さ見せるか』などのアドバイスを受けているとのこと。
 以前レッスルマニアに武藤敬司とともに渡った時も、武藤から『自分自身の動きや自分のセールスポイント、見せたい部分っていうのをどう見せるかっていう大事さ』を伝えられたという。
 NOAHで小川良成や丸藤正道から学んだ受け身や、潮崎豪などから受けていたチョップがWWEでも生きていると語る稲村は、現在自分でもチョップを使い始めこれが受け入れられている。アメリカでのビッグマッチにおいても「日本武道館で試合もやったし、両国国技館でもやったし、なんなら武藤さんの引退で東京ドームっていう1番おっきいとこにも立ったんで。日本でのビッグマッチの経験がアメリカのビッグマッチの経験に生きた」と肝が座っている様子。

 学生プロレスラーからWWEへ行くというのは、WWF時代のMEN'Sテイオーから数えると28年ぶり。稲村は現役の学生プロレスラーたちへ「プロレスやりたい、プロでやりたい人はどんどんためらわずになってほしいなってのは思います。体の大きさとか色々あるかもしんないですけど、プロレスラーになるっていう面では団体も増えてなりやすい環境ではあると思うんです。ただ、学生プロレスやる上でやっぱり学生っていう身分もあるんで、しっかり怪我だけしないように。あとは体はしっかり作ってほしいなっていうのは思います。好きなことをやるのはいいんですけど、怪我しないでほしいです」とメッセージを送った。

最後に稲村はNXT王座戦に向けて「何よりも僕は今、日本人として1人NXTにいるわけで、プロレスリングNOAHから武者修行という形で来てるので、その中でいかに自分の日本人としての強さ、日本人としてプロレスをやってきた、日本でプロレスを学んできたっていうのをアメリカのファンに見せつけてやろうっていう気持ちがあります。何よりもNOAH道場でいっぱい声出すこと学んだんで、おっきい会場でも1番隅っこまで聞こえるぐらいでかい声出して、自分の存在をアピールしていきたいと思っております。あとは散々受けてきたチョップ、その痛みを自分の手に宿して、相手にその痛みを伝えたいと思います」と意気込みを語った。

 日本の団体に所属したままWWEの王座を奪取をするというのは史上初になるだろう。さらに日本のプロレスのまま受け入れられている稲村が奪取することになれば、日本のプロレス界に大きな未来を作ることになるのは間違いない。
 ジュリアのWWE・女子US王座奪取に続く朗報に期待したい。

『NXT グレート・アメリカン・バッシュ』
日時:日本時間7月13日(日)午前4時〜
会場:ジョージア州アトランタ・センターステージシアター

▼NXT選手権
【王者】オバ・フェミ
vs
【挑戦者】稲村愛輝(NOAH)

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