【試合詳細】5・31 スターダム大田区総合体育館大会 安納サオリvsなつぽい 安納サオリ&なつぽいvs橋本千紘&岩田美香 まなせゆうな&本間多恵vs尾﨑妹加&播磨佑紀 惡斗&茉莉vs夏葵&植原ゆきな

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『なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜』
日程:2025年5月31日(土)
開始:17:30
会場:東京都・大田区総合体育館
観衆:2,837人(満員)

▼アクトレスタイム 時間無制限1本勝負
○夏葵/植原ゆきな
7分56秒 midnight sun
[Actwreskiller'Z/アマテラス]惡斗/●茉莉

▼Beginningタッグマッチ~うちらは初期メン~ 15分1本勝負
まなせゆうな(ガン☆プロ)/○本間多恵(フリー)
8分54秒 新時代
尾﨑妹加(フリー)/●播磨佑紀

▼師弟タッグマッチ〜気持ち・心の女子プロレス〜 15分1本勝負
堀田祐美子(T-HEARTS)/○叶ミク(T-HEARTS)
8分52秒 エビ固め
伊藤薫(伊藤道場)/●梨杏

▼てんきゅーランブル~今の私が在るのは~ 時間無制限勝負
○シン・安納サオリ(黒)
23分49秒 スペシャル・ポテリング?
●関口翔(フリー)

<退場順>
シン・安納サオリ→網倉理奈(COLOR’S)→櫻井裕子(COLOR’S)→AKINO(OZアカデミー)→松本浩代(フリー)→シン・なつぽい→救世忍者乱丸(フリー)→加藤園子(OZアカデミー)→水波綾(フリー)→関口翔(フリー)

▼スペシャルシングルマッチ①〜試練の戦い〜 20分1本勝負
○尾崎魔弓(OZアカデミー)
12分32秒 テキーラサンライズ)
●玖麗さやか

▼スペシャルシングルマッチ②〜うちらからのプレゼント〜 20分1本勝負
○SAKI(COLOR’S)
14分3秒 カワイルドバスター→体固め
●水森由菜

▼タッグマッチ〜We are STARDOM〜 15分1本勝負
[STARS/wing☆gori]羽南/△飯田沙耶
15分0秒 時間切れ引き分け
[NEO GENESIS/スターボム]スターライト・キッド/△AZM

▼スペシャルシングルマッチ③〜最強の戦い〜 30分1本勝負
○Sareee(フリー)
12分25秒 裏投げ→体固め
●さくらあや

▼スペシャルタッグマッチ〜10年間の足跡〜 時間無制限1本勝負
[COSMIC ANGELS/なつ&さおりー]○なつぽい/安納サオリ
19分52秒 フェアリーマジック
橋本千紘(仙女)/●岩田美香(仙女)

▼スペシャルシングルマッチ 5分1本勝負
△なつぽい
5分0秒 時間切れ引き分け
△安納サオリ

なつぽい&安納サオリの10周年は超豪華の集大成!播磨佑紀(相羽あいな)が1日限定復帰!惡斗がアクトレスガールズを率いて9年半ぶりのスターダム登場!

オープニング


 安納となつぽいの今までを振り返る映像が流れる中、当時の万喜なつみと安納サオリを彷彿とさせる衣装と髪型でステージに登場。
 女優としての2人で過去を語りながら回想し、映像の時計の針が戻ると『Love Riddle』が流れ現役のアクトレスガールズが登場。なつみとサオリもリングに上って一緒に踊り、夏葵&植原ゆきなとともにセンターダンス。最後はアクトレスガールズのポーズを一緒にきめた。

アクトレスタイム


 惡斗(安川惡斗)が9年半ぶりにスターダムのリングに登場。入場曲やガウンも当時のものを使用し、元REINA女子プロレスの茉莉とのタッグ“アマテラス”として入場する。

 先発は茉莉とゆきな。ゆきなが得意のミドルキックで攻めて行くも、茉莉がキャッチしてエルボー。さらにヘッドロックで絞り上げ、ショルダータックルでなぎ倒す。
 茉莉はロープに飛ぶが、避けたゆきながヒップアタック。さらにミドルキック連打も、受けきった茉莉がコーナーに振って串刺しエルボーからスライディングレッグラリアート。茉莉は惡斗にタッチ。

 惡斗はロープに逆さ吊りにすると、エプロンの茉莉のローキックと惡斗の低空ドロップキックのサンドイッチ。
 惡斗はコーナーに振ろうとするが、逆に振ったゆきなが串刺しヒップアタックからロープに飛んでヒップアタック。フォールも2。
 ゆきなは夏葵にタッチ。

 夏葵はいきなりSunlight KneeAttack(=スライディングニー)からコーナーに振って串刺しジャンピングニー。逆コーナーに振ろうとするが、惡斗が逆に振るも夏葵はブーメラン延髄斬りを叩き込む。フォールも2。
 夏葵はロープに飛ぶが、惡斗はコンプリートショットで迎撃し、惡朱螺(=フロントネック式ジャイアントスイング)で投げ捨てACTスペシャル(=アバランシュホールド)。フォールも2。
 惡斗は茉莉にタッチ。

 茉莉はレッグラリアートから旋回式ボディプレスでフォールも2。
 茉莉はブレーンバスターを狙うがゆきながローキックでカット。
 ゆきなが茉莉を振り、夏葵がフラップジャックで叩きつける連携を見せる。フォールも惡斗がカット。
 惡斗はセコンドのなるの髪を掴んでリングに引きずり込むと、茉莉が踏み台になりなるにその場飛びフルムーンプレスを夏葵に投下させる。
 困りながらもフォールしたなるだったが、惡斗と茉莉は用済みとばかりになるを蹴散らし茉莉がフォールも2。
 茉莉はコーナーに上るが、夏葵が正面に駆け上がりエルボーの打ち合いへ。茉莉が制して夏葵が落下するも、夏葵はすぐにハイキックを叩き込み正面に登り直すと雪崩式フランケンで投げ捨てる。
 夏葵はハイキックからフォールも2。
 夏葵は走り込むが、茉莉がカウンターの熨斗紙からブレーンバスター。フォールもゆきながカット。
 茉莉が夏葵をコーナーに振ろうとするが、夏葵が逆に振ると待ち構えていたゆきながスピンキック。夏葵がコーナーからダイビングクロスボディを投下しフォールも1。

 茉莉がブラジリアンキックも、夏葵はジャンピングニーで返しmidnight sun(=旋回式キューティースペシャル)で3カウントを奪った。

 なつぽいと安納がすぐにリングに上がり、当時同じ時代にアクトレスガールズにいた茉莉をスプレーと氷嚢で冷やす。そして夏葵とゆきなと向かい合いエールを送った。

<試合後コメント>
アクトレスガールズ
ゆきな「アクトレスガールズの植原ゆきなです。今日はこのような場を設けていただきありがとうございました。これからもっともっと頑張ります。ありがとうございました!」
夏葵「アクトレスガールズの夏葵です。まずは、なつぽいさん、サオリさん、10周年おめでとうございます。お2人の、最初の起点となったアクトレスガールズが、アクトレスタイムとしてスターダムさんのリングに上がらせていただけたことが本当に光栄です。お客様の皆さん、温かい手拍子や声援いただけてとても嬉しかったです。今後も、一緒にということはなかなか私たちは難しい境遇ではあるのですが、負けないように私たちも輝いてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました」

茉莉「はい、アクトレスガールズ、キラーズの茉莉です。私はサオリさんとなつぽいさんと同じ時代にアクトレスガールズに所属してたんですけど、その2人の10周年という大きな大会で、今のアクトレスガールズ、そして新旧入り混ぜて、お2人の実家として、今もこう大きくいるぞということをみんなに見せられたんじゃないかなと思っています。ありがとうございます」
惡斗「はい。アクトレスガールズの惡斗です!サオリさん、なつぽいさん、そしてね、アクトレスガールズも10周年なんですが、全部含めて、おめでとうございます。はい。私事なんですが、スターダム、9年半、10年弱、まあ9年半ぶりなんですけれども、感慨深い、こうやってね、あの、サオリさんとなつぽいさんのおかげで、アクトレスガールズとスターダムが交えて、またスターダムの舞台にね、立てたということと、そして、今はまだまだ発展途上ではありますが、私たちがこうやっているというものをね、全部、ダンスも含めて全部パフォーマンス、アクトレスガールズ、今のこれがアクトレスガールズだっていうのをね、お見せできたので、もっともっとこれから私たち発展していきます。なので、私達からまだまだ目を離さないでほしいです。今後ともよろしくお願いします。以上!」

第1試合


 播磨は相羽あいなの『Beauty or Beast』を入場曲に入場。レフェリーはアクトレス初期メンの角田奈穂が務める。

 4人それぞれしっかり握手を交わし、まなせと播磨の対面でゴング。
 ロックアップでの力比べはまなせが圧勝。まなせがクリーンに離れると播磨がエルボー連打。さらにボディスラムを狙うが、上がらずまなせが逆にボディスラム。まなせが梁間をコーナーに押し付けつつ顔面を踏みつけると、場内からは大ブーイング。多恵にタッチ。

 多恵は播磨をロープにくくり、顔面を踏みつけながらまなせとともにポーズ。ロープに振ってショルダータックルで倒し、角田とともに「せーの!以下省略。まるーっ!」と懐かしのポーズ。さらに角田を巻き添えにしながら播磨に串刺し攻撃を狙うが、角田がビッグブーツで撃退。多恵がまなせにタッチ。
 まなせが播磨にボディスラムから串刺しスプラッシュを狙うが、播磨が回転エビ固めで切り返してドロップキック。妹加にタッチ。
 妹加はまなせに串刺しラリアット連打からセントーン。さらにラリアットを放つが、まなせもラリアットで迎撃し正面衝突が続く。妹加がエルボー連打からロープに飛ぶが、まなせがカウンターのラリアット。さらに投げようとするが妹加がブレーンバスター。ラリアットが相打ちとなり、両者タッチ。


 多恵が播磨にジャーマンを狙うが、播磨が振り払って延髄斬りを発射。これを避けた多恵がロープに飛ぶと、妹加がカットし多恵にアルゼンチン・バックブリーカー。さらに播磨がまなせをクリストで捕らえてサブミッションの競演。播磨がエルボー連打からロープに飛ぶが、多恵がニーリフト、まなせがラリアット、多恵が脇固めと連撃。播磨は必死のロープブレイク。
 多恵がロープに飛ぶと、妹加が飛び込んできてスパイン・ボム。妹加のフラップジャック+播磨のフェイスクラッシャーの合体攻撃が決まり、妹加がまなせを多恵の上にブレーンバスター。即座に起きたまなせが妹加にラリアットを見舞うと、播磨がコーナーに上ってまなせ&多恵にダイビング・クロスボディ。さらに播磨がエルボーを発射も、多恵がかわしてDDT。播磨も延髄斬りからラリアットを狙うが、かわした多恵がスクールボーイで丸め込んで3カウント。
 なお、このカウント3は“大きく飛び跳ねてからカウントを叩き始める”というレフェリー仕草が好きだという播磨のために角田がこれを実現する形で叩いた。その後は全員仲良く肩を組んで引き上げていき、退場口で振り向いて「ありがとーっ!」と絶叫した。

<試合後コメント>

まなせゆうな&播磨佑紀&尾崎妹加&本間多恵&角田奈穂
尾崎&本間「(播磨に)おつかれ~!」
播磨「ありがとう」
本間「大丈夫か?播磨!」
播磨「強いよ・・・やっぱり・・・」
まなせ「10年続けてるからね」
播磨「すごかったよ」
尾崎「クリティカルだったよね」
本間「ほんとに」
尾崎「勝てると思ったよ~」
まなせ「あんな連携やってたっけ?」
尾崎「やってたんですよ~精度上がってますけど。言いな、感想どうだった?」
まなせ「あいなが言いなよ」
尾崎「9年ぶりにリング上がってどうだった?」
播磨「えー、そうですね。やっぱりプロレスは好きだったんですけども、やぱり、ブランクは、感じないようにってやってきたけどね。やっぱみんな強い。強いけど、全力で立ち向かえたことも、それをしっかりと受け止めて、もうほんとに痛そうにしてたし」
本間「いてーよ!」
まなせ「ビックリしたんじゃないみんな?」
尾崎「あんな刺さると思ってなかったんじゃない?」
まなせ「ドロップキックこんなとこ(頬)入って、誰に教わったんだよあれ!痛いわ!」
播磨「え。もうほんとに。改めて、アクトレスガールズで出会えてよかった、初期メンでよかったなって思いました。ほんとにいっぱい思い出した。色々(苦笑)ほんとに。ありがとう」
全員「ありがとう」
本間「てんきゅーですね!」
播磨「サオリ、なつぽい、ほんとこんな素敵な試合を組んでくれて」
尾崎「お2人のおかげですよね」
播磨「てんきゅーです」
まなせ「てんきゅー。角田もね、レフェリーお疲れ様でした」
角田「ありがとうございました」
まなせ「なんか途中やってたでしょ」
尾崎「なんかさ、厳しすぎない?」
播磨「あんたさ、練習に付き添ってくれたのに」
角田「そうなんですよ。でも1個いいですか?私は、村山レフェリーに厳格なるレフェリーを教わりまして、もうありとあらゆる状態は想定して、それ以上のことが色々起きて、ちょっと私も一瞬頭真っ白になったりとかしたんですけれども、厳格なる、これだけは絶対にって教わってた村山レフェリーから教わった引き出しがたくさん開けれたので、それのうちの1つだったっていうことです」
播磨「ルールですけど、足首がね、はい、しんどかった」
角田「でもお客さんはすごい応援してましたよね。それを応援してましたよね。それは良かったと思います」
まなせ「どうですか?何か聞きたいことあったら」

――このメンバーで揃うのは、もうなかなかないのかなと思いますが感慨とかいかがですか?
本間「そうですね。私は個人的に今年の10月に引退を決めていまして、そのタイミングでこんな素敵なカードが組めたのはすごく嬉しいので、今日見てた方々はもうラッキーだし、でもきっとプロレスはずっと続いていくので、また新たなエモい、出会いは必ずリングであると思いますので、私も最後の最後までそのエモい出会いをなんか期待したいし、見てる人たちにも新たな感動なストーリーが始まっていくっていう風に思って、ずっと見続けてくれたら嬉しいなと思います」
まなせ「うん」
本間「めっちゃいいこと言った」
まなせ「このメンバーでやれるってもう多分ないからね」
本間「ないですね」
尾崎「ないよ」
播磨「いいダメージです(苦笑)こんな愛のあるダメージでね」
本間「ライブできる?大丈夫?」
播磨「まあでも、大丈夫、なんとか頑張ります」

――それぞれにとってアクトレスガールズとはどんな存在でしたか?
本間「難しいなぁ。じゃあ角田から」
角田「おぉ!?いやでもなんか、やっぱ団体の立ち上げの1期生の同期ってなかなか経験できる人たちって限られてるじゃないですか?で、その中でゆうなさんが先輩経験者として引っ張ってくれて、で、こうやって同期ってそれぞれもうほんとに違う場所で活動しながらやってきた上で、こうやって今があるってなると、ほんとに周りの人羨ましいんじゃないかなって思います。私たち一期生っていうものを、なんていうの?」
本間「ネーミング?」
まなせ「仲間?」
角田「そうこの仲間の存在って羨ましい人たくさんいるんじゃないかなって思って。だからこれからも大事にしていきたいなって思います」
本間「はい。私はもう誇りですね。はい。誇りです。はい」
尾崎「はい。私はここがなかったらプロレスは始めてないので、ほんとこの出会いは宝物です」
播磨「はい。私もみんなに出会ってなかったら、アクトレスガールズに入ってなかったら、今こうしてライブをして、みんなとこういう場に来れたっていうこともまずなかったから。もう全部が宝物だし、今回やるにあたってアルバムをね、まあ漁ってみたんですよ(苦笑)そしたらほんとにみんなバカみたいなことしてて、いい大人がね、ちょっと幼かったけど、いうても大人だったのに、すごいアホなことばっかりしてて、ほんとに世には出せない画像がいっぱいあって(苦笑)動画もあって(苦笑)それぐらいアホなことしてた。そんなメンバーとこうして10年ね経っても、こうやって仲良いのでもあり、リングで思いっきりこうぶつかり合えるっていうことが、ほんとにみんなができることじゃないから、かけがえのないことだなって、大切にしたいなって思いました」
まなせ「うん。まあみんなが全部言ってくれたんであれなんですけど、やっぱり自分だけプロレスやったことがあるって言っても、そんなにみんなと変わらない中で、なんかあの時の私なんて、何が教えれたかつったら、何も教えれてない中で、みんながこうやって信じて一緒にやってくれたっていうのは、私は奇跡だと思うし、今ね、いろんな道でみんなほんとに活躍してて、その立ち上げに一緒に戦えたっていうことは、プロレスラー人生の、私の、まなせゆうなのプロレスラー人生の最高の出来事だし、なんか自分個人的にね、ここ最近、先輩が引退されたりとか、こう、仲間に会えたりとか、なんかすごい自分の人生、プロレスラー人生をすごい回収しにかかってる感じがすごくしていて、なんかありがとう、プロレスラーやっててよかったって思いました。いや、ほんとにありがとうございます」

――播磨選手は今日久々にやってみて自己採点何点ですか?
播磨「まあでも、負けたんで、30」
本間「厳しいね」
まなせ「でも自分で今立って帰ってきてるよ。それは30点じゃないよ」

――70点分もう1回って気持ちになりませんでした?
播磨「まあほんとに特別なことがあらないと、プロレスラーのすごさはプロレス好きで見てますけど、改めてプロレスラーのすごさを、身に染みて感じましたね」
まなせ「今日が特別だもんね。頑張ったもんね」
播磨「この70点は、人生で埋める。でもゆうなさんが言ってくれたんで、60くらいにしときます(笑)」
本間「せやな」

――今日特に絶対見せたかった技ってありました?
播磨「全部?わかんないですけど、プランチャ、上から1番トップロープからのプランチャは、セカンドからはやってたかもしれないけど、トップはもしかしたらアクトレス時代やってない」
まなせ「やってないよね?びっくりした」
本間「え?練習したの?」
角田「マット引いて、マットの上にトップロープから飛ぶって怖いじゃないですか?人がない状態より、人よりさらに下に落ちてるんで、それをいきなりやりました」
播磨「もうゆうなさんと多恵に勝ちたかったから、もうどうにか重力と全部、私も全身を使って2人を倒してるんで」
角田「ほんとにすごかったよね」
素晴らしい、ほんとにすごかったです」
尾崎「恐怖がないからね、なんでもやれるよ」
播磨「チャンスをくれて、ほんとに」

――発表では相羽あいなでしたが播磨の名で復帰しました。その理由は
播磨「みんなと出会ってた時は播磨佑紀だったので、やっぱりここは悩んだんですけど、プロレスラー時代は播磨佑紀だったので、今回はハリーとして闘いたいなと思いました」

――今後もこういう場があれば播磨佑紀の名で出ていく
播磨「ありますかね?(苦笑)いやでも、今回はもう完全に一期生の同級生の同期と闘うということだったので、やっぱそう思うと、そうですね、うーん、なんか、一期生だったからって感じですね。これがもし違う人とかって、あるかわからないですけど、なったら、播磨佑紀かどうかはちょっとわからないですけど、そん時になってみないとちょっとわからないですね」

――レヴュースタァライトなど当時より舞台や殺陣を経験してのプロレスっていうのはその経験は活かされましたか?」
播磨「いや、逆ですね。やっぱ、殺陣とプロレスはやっぱ違うので。私はプロレスから殺陣に入ったので、殺陣に入っちゃうと当てちゃいけないので、その当てない距離っていうのがすごい苦戦して、当時は、スタァライトやってた時は当ててくださいって言ってました(苦笑)だけどそれはダメだから、間合いをって、間合いを詰められないっていうのはすごい苦労しました」

――じゃあ最後のしめを
まなせ「OK、じゃあ皆さん小指を立ててください。いくよ?強く!優しく!あなたに一生懸命!」
全員「アクトレス~ガールズ~」
まなせ「ありがと~」

第2試合


 ミクと梨杏の対面で試合開始。ゴングが鳴るなり同時に突っ込んでいってエルボーの乱打戦。ロープに飛んだ梨杏をミクがドロップキックで迎撃し、堀田にタッチ。
 梨杏が堀田にエルボー連打からドロップキック、クロスボディ、クロスボディと放っていくも、堀田はビクともせず。伊藤が助け舟を出す中で梨杏がスクールボーイで転がし、伊藤がラリアット。梨杏が顔面への低空ドロップキックで一矢報いて伊藤にタッチ。
 堀田と伊藤の対面。額を突き合わせ、髪を掴み合っての視殺戦を展開。堀田はローキック、伊藤はエルボーで打ち合っていき、堀田が浴びせ蹴りからピラミッド・ドライバーを狙うが、伊藤がショルダースルー。伊藤がラリアットを狙うと堀田が脇固め。梨杏ががむしゃらなカットを見せると、堀田がミクにタッチ。

 ミクは伊藤にドロップキックを猛連打していくが、伊藤は微動だにせず。ミクが雄叫びを上げながらエルボー連打も、伊藤がエルボー一発で吹っ飛ばす。ミクのクロスボディをキャッチしてボディスラムで叩きつけた伊藤だったが、ミクが旋回式クロスボディで倒すことに成功し、ミサイルキックで追撃。さらに駆け上がり式の回転エビ固めからロープに飛ぶが、伊藤がカウンターのラリアットからフットスタンプ、セントーンと連撃。伊藤が堀田を場外に放り出し、リング内からの貫通ドロップキック。さらに梨杏がエプロンからのダイビング・クロスボディで追撃し、伊藤からタッチを受ける。


 梨杏はコーナーに上がり、ミクへダイビング・クロスボディ。さらにスリーパーホールド。これをブレイクされると、足を止めてのエルボー合戦。ミクがドロップキックで制し、コーナートップに駆け上がってのブーメラン・アタック。さらに堀田がミクを放り捨てる形でファンタスティック・フリップ。ミクがジャーマンを狙うが、伊藤が飛び込んできてラリアット。梨杏がオクラホマ・ロールで仰向けにし、伊藤がダイビング・フットスタンプ。さらに今度は伊藤が梨杏を放り捨てる形でのファンタスティック・フリップを見舞うが、ミクもmic mic knifeで反撃。梨杏もエビ固めで切り返してシーソーゲームを展開するが、これを制したミクが3カウントを奪った。

<試合後コメント>

伊藤薫&梨杏
伊藤「勝ったと思った(苦笑)はい、まあまあでも、まあ、まあぶっちゃけ私は何、この試合になるまで、ぶっちゃけ、なんかあんまりわかってないですけど、師弟対決という事で、まあなかなか相手見つかんなかった時に名乗りを上げたっていうとこまで知ってて、彼女はまだぶっちゃけ、1回練習見ただけなんですよ。だから、まだまだですけど、もっともっと練習すれば、うん、良くなると思うし、やっぱり1回見たときも、まだまだ練習量が足りてないんだなっていうことで、やっぱり自分たちでね、そこを抜け出して、自分たちで練習する環境とか時間をね、やっぱり作って、どんどん練習に行った方が、うん、いいんじゃないかなって思いますね。やっぱり私は自分で伊藤道場やってますけど、1番の目的は若い子の育成。今のプロレス界の、まあいろんな団体の若手選手たちが、ほんとにこのプロレス界を、うん、Sareeeだったり、今日のなつみ、なつぽい選手や安納選手もそうですし、Sareee選手もそうだけど、今のね、橋本選手とか岩田選手が、いろんなね、若い世代の子たちが今ちょうどトップに立ってくる時代だと思うんで、やっぱりそこにこの子たちが今ついていかないと、離されたままじゃ全然いけないと思うんですよ。だから私はそこの底上げを、やっぱり今自分がこうやって試合出れるうちに、何、ちょっと繋いでいきたいなと思うんで。ほんとにもし真剣にプロレスをやって、真剣にこのプロレス界で残りたいと思う子がいるんだったら、出稽古にどんどん来て、うん、ほしいなと思いましたね。まだまだいろんな気持ちの面とか負けんなよとかっていうことは言えても、実際問題トレーニングが1日で良くなるわけもなくて、それが1週間前だから、その1週間自分でやってきたとしても全然身につかないと思うんですよ。だからもっともっとね、練習環境、今の若い選手たちは練習環境を整えて練習する時間を作るっていうのはもう自分のプロとしての仕事だと思うんで、やっぱりこのプロレス界に自分たちが名を残したいんだったら、やっぱりそれぐらいの覚悟でやってほしいなって。うん、自分のとこだけじゃなくて、今のプロレス界全体に対してですけど、そういうきちっと上の人を見て、練習をしっかりこう見て、繋いでいけるっていう、ふうな環境をね、このプロレス界が作っていかなきゃいけないなと思います。まあまああの、堀田さんっていうね、でっかい堀田選手に、でっかい私も、ここでもそうです、川崎でもそうですけど、この辺って言えば、堀田祐美子と私がリングに上がったらもうちょっと違う雰囲気になっちゃうっていうぐらいいろんなことやってきたんで、その中に叶選手とか梨杏選手とか初めて入って、まあまあ、ちょっとまだまだですけども、気持ちは負けてないと思うんで、まあまあ、今日もね、最後ちょっとなんか取られちゃったけど、まあまあ全然チャンスあると思うし、初の勝利もね。是非この、もっともっと練習して初勝利を掴む、時がくるのを私も楽しみにしたいなと思います、はい」
梨杏「今日、絶対勝つつもりで、勝てると思ったけど、同期の叶ミクに負けてしまって、ほんとに悔しいです。この5・31のために頑張ってきたけど、今日負けてしまって、ほんとに悔しい。絶対叶ミクとはまたいつか絶対やりたいので、そこで私が次絶対勝ってやり返します。そして伊藤さん、今日組んでくださりありがとうございました」
伊藤「ありがとうございました。いや、でもほんとに相手が堀田さんがいるのに、名乗りを上げてくれた、多分知らないからできることでもあるけど、やっぱりそこにね、入るっていうその勇気だけは買いたいなと。だから、もっともっと良くなって、初勝利を是非、まだあげてないんだっけ?」
梨杏「はい」
伊藤「初勝利あげてもらいたいなと思います。はい」
梨杏「またお願いします」
伊藤「はい、お願いします」

堀田祐美子&叶ミク
叶「まずは安納さん、なつぽいさん、10周年ありがとうございました。こうやって師匠と試合を組んでいただけてすごく光栄です。今日、自分が梨杏選手から勝ちました。私、今日のカードを聞いてから、絶対に梨杏選手に負けたくなかった。絶対に勝ちたいって思ってました。だって私、伊藤道場でめちゃめちゃ辛い練習をこれまでデビューしてから、デビュー前からもずっとずっと続けてきて、梨杏選手、最近になって伊藤さんのもとでご指導受けたいって言ってましたけど、そんな数日で私の努力を覆されたくないって思ったから、絶対に勝ちたいと思って今日スリー取りました。だけど、もっともっと確実なスリー、これからとっていくつもりです。梨杏選手とシングル、やってやります。何度だってやってやります。何度だって私が勝ちます。なので、是非これからもお願いします。ありがとうございました」
堀田「なつぽい、安納サオリ、おめでとうございます。ほんとにね、ここまで来るっていうことはね、私は10年前から見てますが、でもあの子たちの気持ちというか、目力というのが、もうほんとにこう、人をね、突き破るぐらい目力があったので、その目力にイコール気持ちだと思うし、そういう芯の強さを持っていた。だからこそ、ここまで来て、ここまでの人気を得て、ほんとに私が逆に感謝しかないなと。はい。もっともっとね。女子プロレス界を引っ張って、もっともっとたくさんの人に見てもらえたらね、見ていってもらえたらいいなと思っております。はい。これからも、10周年クリアしたら、20年、30年、40年と、はい、私みたいに頑張ってもらいたいと思います。はい。あとは試合なんですが、梨杏選手、初めて戦ってね、だから、そのね、初めが肝心であって、その気持ちというものをね、ただ試合をやって、何こう、ありがとうございましたみたいな、楽しかったですとか、なんか清々しい顔して終わるってね、こういうのって、なかなかねないという。だから、悔しいとかね、まだまだね、今も叶が言ったようにね、シングルマッチでずっとやってやるっていうね、そういう気持ちっていうのはね、いつもねこう、試合が終わった後に思ってほしいな。次のことを考えてね、今日じゃなく、明日っていうものをね、こう、気持ちをね、入れて、トレーニングとかにね、臨んでいってもらえればなと思っております。梨杏選手も、今日はいい経験したと思います。伊藤薫選手と組んで、そして私とあたり、叶ミクというライバルができたということでね、はい。なのでね、気持ちを込めてね。ミクもこれから、もっともっと頑張って」
叶「はい」
堀田「もっともっとね。自分の技で梨杏からフォール取るっていうね」
叶「はい」
堀田「そういうライバル関係で、自分から行ってください。お願いします」
叶「はい!」
堀田「お疲れ様でした」
叶「ありがとうございました」

第3試合


 なつぽいこと万喜なつみの東京女子プロレス時代の映像が流れる中、静かにリングに上ってきたなつぽいが語り始める。

なつぽい「東京女子の頃の映像、自分でもちょっと懐かしくて、胸がギュっとなりました。初めてベルトを巻いたのも、プロレスラーとして生きていく覚悟がより強くなったのも、この東京女子プロレスでした。いつかまた、まっすぐに向き合える日が来ることを楽しみに、なつぽいはこれからも挑戦し続けたいと思います」

 安納の歴史を振り返る映像が流れる中、入場口に現れた安納が語り始める。

安納「2015年、私はリングに立ちました。“プロレスデビュー”って言葉がまだ身体に馴染んでない日、私が浴びたのは拍手ではなかった。『お前なんてプロレスラーと認めない』『プロレスなめんな』って。でもその言葉があったから頑張れた。必死に学んだ。必死に眼の前のことに食らいつきました。様々な団体にも呼ばれるようになって、可愛い後輩たち、厳しくも大切なことを教えてくださる先輩たちに出会いました。私は1人ではここにはいません。いま、私があるのは――」

 ムードたっぷりの語りパートからシームレスに試合開始。

 1人目はシン・安納サオリ。2人目は網倉理奈。3人目は櫻井裕子。4人目は関口翔。この4選手の対面で試合開始。
 シン安納がしゃなりしゃなりと歩くと、イラついた3人が集中攻撃。シン安納がひらりとかわして翔に延髄斬り。さらに網倉&桜井にダブルのフェイスクラッシャーから「イ゛ェア~♪」とプロレスLOVEポーズ。
 5人目はAKINO。シン安納が3人にボ・ラギノールを連射していく中でAKINOがリングイン。AKINOがコーナー上でポーズを決める中、3人がシン安納を担いでAKINOにぶつける。シン安納がロープを超えて場外に落ち、OTRで失格。網倉&櫻井がAKINOを巻き込んで翔の上に座りながらCOLOR’Sポーズ。
 6人目は加藤園子。AKINOが3人から袋叩きにされているのを救出した加藤は、網倉にジャーマン。櫻井が加藤にビッグブーツを見舞うと、網倉がキャノンボールからセントーンを発射。加藤がかわしてバズソーキックを見舞い、全員でフォール。網倉が失格。
 7人目は水波綾。リング上で目まぐるしく攻防が入れ替わるトレイン攻撃が繰り広げられる中、AKINOと加藤が櫻井に交互にハイキック。水波が櫻井にラリアットを見舞い、4人がそれぞれ両手足の関節を極めると櫻井がギブアップ。桜井が失格。
 水波がAKINO、加藤、翔を次々とショルダータックルでふっ飛ばし、コーナーに重ねてマシンガン・チョップ。
 8人目は松本浩代。松本がリングインすると水波がコーナーに3人をセット。松本が串刺しボディスプラッシュでぶっ壊し、ハイタッチを求める水波も場外に放り出す。松本が翔をリフトアップして場外に放り捨てるが、水波らがキャッチしてリング内に放り込んだため失格にならずセーフ。
 9人目は救世忍者乱丸。リング上で全員が首4の字固めで数珠つなぎになるなかでリングインしてきた乱丸は、まとめてひっくり返しての逆エビ固めを狙うがうまくいかない。「パワーをくれ!せーの!っていったらシャキンシャキン!パワー!って言え!」と観衆にコールを要求。パワーを貰ってまとめて逆エビ固めに成功。ドヤ顔の乱丸をAKINO以外の全員で袋叩きにしていくが、AKINOが「乱丸をいじめんじゃねー!27年間やってきてんだよ!」と救出。乱丸がAKINOをスクールボーイで丸め込んで3カウント。AKINOが失格。

 10人目はシン・なつぽい。リングインしてポーズを決めていると、松本が襲撃。場内に大ブーイングが飛ぶ中、シンなつぽいが速すぎてスローモーションに見える側転からモモ☆ラッチで3カウント。松本が失格。
 翔がシンなつぽいにスクールボーイ。シンなつぽい失格。
 加藤&水波&翔が3人で襲いかかるが、乱丸が忍法金縛り。乱丸が加藤を転がしてカバーも、レフェリーも金縛りにあっていたため誰もカウントを叩いてくれず。仕方なく忍法を解除した乱丸だったが、水波と口論に。徐々に顔が近づいていく中、唇と唇が触れ合う。今度は加藤が翔を口論になり、徐々に顔が近づいていくが、唇が触れ合うことに照れた翔が日和る。焦れた乱丸&水波が翔をロープに振って連携攻撃。乱丸のだけ失敗して水波にダメージが入ってしまう。乱丸が「お前を終わらしたるからよ!ペッ!ペーッ!」とロープに飛ぶが、水波がラリアット。乱丸が失格。
 水波&加藤が翔へ合体ギロチンドロップなどの連携攻撃からダブルのブレーンバスターを狙うが、翔がコードブレイカーからダブルのバックスライド、ダブルの低空ドロップキックと孤軍奮闘。さらに加藤にフライングフォアアームからコーナーに上っていくと、加藤がブーツで落とそうとする。翔はコーナー上でのアンクルロックも、もつれあって2人でエプロンに落下。水波が翔へラリアットを狙うが、加藤に誤爆。加藤がOTRで失格。
 水波が翔にラリアットを連打。翔がロープを下げてエプロンに落とすと、水波も同様に翔をエプロンに落とす。エプロン上でのエルボー合戦が展開されていく。全員揃ったはずだったが、まさかの11人目の入場曲が鳴り始める。
 
 11人目はシン・安納サオリ(黒)。シン安納は『メギツネ』に乗って黒安納の姿で登場。
 シン安納(黒)が水波を蹴落とすと、水波がOTRで失格。
 シン安納(黒)が翔をコーナーに振り、ハナクソをほじりながらにじり寄る。翔が悲鳴を上げながら逃げ回り、必死の抵抗の末にハナクソ付きの指をシン安納(黒)の口に叩き込む。翔はスクールボーイ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージ、スモールパッケージと畳み掛けてロープに飛ぶが、シン安納(黒)がふらふらドーンで迎撃。シン安納(黒)がフィッシャーマンを狙うが、翔が暴れて脱出しエルボー連打。シン安納(黒)もビッグブーツで反撃していくが、疲れてきたのか翔へボ・ラギノールを狙う。かわした翔が掟破りのボ・ラギノールから「おっしゃー!」と雄たけびも、背後からにじり寄ったシン安納(黒)がポテリングで3カウント。
 最後まで勝ち残ったシン安納(黒)が優勝を果たし、賞品として安納芋5kgが贈られた。

<試合後コメント>

シン・安納サオリ
「やっぱりこんなもんじゃなかったって思うんだけど。それは、みんなのおかげの、10年だから、安納が、なつぽいと一緒に、これからも、ずっと仲間たちと一緒にやっていくから。見て。こんなのあたししか似合わないでしょ?じゃあ1個言うならば、このビッグマッチで、ちょっと最後の勝利者インタビューの花道みたいなのが遠いのよ。5分ぐらいかかってここまで来たから、すごい疲れてるし、私今日何試合したと思ってんの。でもね、トータルでリングにいた時間はね、3分ぐらいのもんよ。いい仕事したと思ってるのよ。じゃあね、ほんとにおめでとう」

第4試合


 ゴングが鳴ると同時に突っ込んでいった玖麗だったが、尾崎が即座にチェーンで殴って迎撃。
 尾崎が場外に放り出して観客席に叩き込んでいく。尾崎が玖麗をリングに放り込み、チェーンで玖麗をタコ殴りに。さらにランニング・ネックブリーカー・ドロップから腕固め。さらに指への噛みつき攻撃も加えていく。玖麗がなんとかブレイクするも、尾崎は指を容赦なく踏みつけていく。
 尾崎は玖麗の首にチェーンを巻き付けながら場外へ放り出して絞首刑に。リングに戻し、鎖を引き寄せながらのチェーンナックル連打。尾崎はボディスラムを狙うが、着地した玖麗がフライングフォアアーム。
 玖麗はチェーンを拾い上げるが、しばらく迷った末に投げ捨ててドロップキック。さらにセカンドからのミサイルキックを見舞い、コーナートップに上がっていく。尾崎が追いすがって雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、再びチェーンナックルからチェーン裏拳。続けてテキーラ・サンライズを狙うが、玖麗が脱出。尾崎は構わず裏拳を連打。カバーに入るも、自らカウント2で引き起こしてから再び裏拳。またもカウント2で引き起こすが、玖麗が組み付いて胴絞めスリーパーホールド。尾崎がロープに逃れると、玖麗はバイオレット・シューティングからときめきスピアー。これを返されると2発目のときめきスピアーを狙うが、尾崎が裏拳でカウンター。
 尾崎はチェーンナックルからテキーラ・サンライズで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

尾崎魔弓
「え。いや、何?スターダムにもあんな根性ちょっとある子いるんだ。ああ、めっちゃいじめがいあった。うん。名前も知らなかったけど。なんか、よわっちい子、根性もないのかなと思ってたけど、案外根性あるね。うん。正危軍にいいかもよもしかしたら」

玖麗さやか
「尾崎、魔弓選手、尾崎魔弓・・・あの、プロレス、プロレスってなんなんですかね?なんか、自分の知らない、HATEとはまた違う、極悪同盟ともまた違う、いろんな悪いやつが、怖いやつが、この世にいるんだなって身をもって実感して、2人が私になんでこのカードを組んでくれたのかなって考えた時に、私はそういう、悪い、いろんな種類の悪いレスラーたちを、私が倒していく姿が見たくて組んでくれたのかなって思いました。今日はボコボコにされてめちゃくちゃなんかもう頭フラフラするし、わかんないんですけど、2人が10周年でいろんなことを経験してきたように私もこれから、いろんなことを経験して吸収して、絶対にリベンジします。全員ぶっ倒します」

第5試合


 試合前にSAKIが笑顔で握手を求めるが、水森は険しい表情で突き飛ばす。
 ゴングが鳴るとロックアップでの力比べ。水森が制してラリアットを発射。SAKIがかわしてビッグブーツを発射。水森もかわしてエルボー合戦へ。制したSAKIがカンパーナ、逆エビ固め。なんとかブレイクした水森が膝立ちになりながらエルボーを放っていくが、SAKIはビッグブーツで黙らせ、腕と足を一本ずつ取ってのジャイアント・スイング。
 SAKIはボディブローを見せかけて、チョキなのでセーフをアピール。水森がブレーンバスターからドロップキックで場外に放り出し、たっぷり助走をつけてから場外でショルダータックル。リングに戻してダイビング・ショルダーを見舞い、武者返しを発射もSAKIが剣山で迎撃。
 SAKIがバックドロップを狙うが、水森がかわしてエビ固め。SAKIも120%スクールボーイで切り返すが、水森がかわして張り手から変形腕固め。SAKIはカワイルドバスターを狙うが、水森が着地して顔へのラリアット。SAKIがビッグブーツ、ニーリフト。さらにキングコング・ニーロドップを狙うが、水森がゆらりと起き上がって追いすがり、雪崩式ハリケーン・ドライバー。さらに武者返しから肩車していくが、SAKIが着地してみちのくドライバーII、スライディング・ニー、デスパレーボム。さらにケンタッキーボムを狙うが、水森がクロスボディで切り返してスクールボーイ。SAKIも返して顔面にビッグブーツを叩き込み、シャイニング式のかかと落としからカワイルドバスターで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

SAKI&水森由菜
水森「(泣きそうになりながら)SAKIさんとスターダムで、ここのリングでシングルができるなんて、ほんとにほんとに。サオリさんぽいさん、最高のプレゼントありがとうございます」
SAKI「(水森をどついて)ありがとうございました。私聞いたとき私へのプレゼントかと思って、みんなすごいお2人に縁がある格上の選手が出てるのに、ゆなもんだけ私でいいのかな~って。いいのいいの?ってなっちゃって、めっちゃ嬉しかった。ありがとう!」
水森「SAKIさん!ここで、このシングルだけで終わりでいいんですか?そうじゃないですよね。私は、また、もう一度だけでもいい、SAKIさんと組みたい。トロピカワイルドで」
SAKI「うるせーお前、もう一度とか雑魚みたいなこと言ってんじゃねーよ。私今日改めてゆなもんとシングルして感じたから、私はやっぱりゆなもんと組みたい。私はトロピカワイルドならゴッデス狙えると思ってる。組みたい~ねぇ!」
水森「ゴッデス・・・」
SAKI「狙おうよ」
水森「ゴッデス」
SAKI「できると思ったよ。思った?思わなかった?思ったでしょ。思ったよね!」
水森「私も、同じ気持ちです。SAKIさんとなら、ゴッデスの羽南と!飯田、あの2人からベルト、奪うことができるって」
SAKI「(抱きついて)私も思ってたよ嬉しい!」
水森「思ってましたよ~!いいんですか!?」
SAKI「やろう」
水森「後悔はないですか?」
SAKI「あるわけないじゃん。1人だと無理でしょ?2人だと2倍。狙おうぞ。狙うぞ狙うぞ狙うぞ。狙うからな。ぜってえ狙うからな。覚えとけよぜってえな」

第6試合


 試合前には恐る恐るといった様子も4人でクリーンに握手を交わし、キッドと飯田の対面でゴング。
 ロックアップでの力比べは飯田が圧倒。離れ際にチョップを見舞うが、キッドも目真栗しいロープワークからカサドーラ式アームドラッグ。しかし羽南が飛び込んできて飯田と連携し、ダブルのフェイスクラッシャーを決めていく。飯田はキッドにラリアットを狙うが、今度はAZMが飛び込んできてキッドと連携。キッドのドロップキックから2人でロープに振ってロープワークで翻弄しながらのダブル低空ドロップキックが決まる。キッドは「お前さっきはよくもやってくれたな!」と飯田にチョップを見舞ってからAZMにタッチ。
 AZMは飯田に串刺しドロップキック。AZMがエルボー合戦でも圧倒し、サッカーボールキック連打。さらにロープに飛ぶが、飯田がフライング・ショルダーで迎撃し羽南にタッチ。
 羽南はAZMに串刺しニーからスライディング・エルボースマッシュ。さらに飯田ともフライング・ダブルチョップの連携を決め、羽南がロープに振る。AZMが変則的なロープワークからミサイルキックを見舞ってキッドにタッチ。
 キッドが低空ドロップキックからヒザへの串刺しドロップキック、ニークラッシャー。羽南が痛む足でロープに飛ぶが、キッドは真っ向からチョップ連打。羽南もフライング・エルボースマッシュからブーメラン・アタックを狙うが、かわしたキッドが膝裏への低空ドロップキックからマフラーホールド。さらにヌメロ・ドスも羽南がロープへ。
 羽南はエルボースマッシュからロープに飛ぶが、キッドがカウンターのエルボーからブーメラン・アタック。羽南もブーメラン・アタックでやり返し、ブロックバスター。さらにバックドロップを狙うが、キッドが着地してメサイア。両者タッチ。
 飯田がラリアットを放つも、AZMがキャッチして脇固め。これを逃れられるとコルバタを狙うが、飯田がキャッチして力技でボディスラム。ロープに振るも、AZMが足払いから低空ドロップキックを見舞い、コーナートップに上がってダイビング・フットスタンプを発射。これをかわした飯田が強烈な逆水平チョップでふっ飛ばし、コーナーに詰めてマシンガン・チョップ。さらに飯田ロケットを発射しようとするが、AZMが雪崩式アームドラッグ。すぐさまキッドが旋回式フロッグ・スプラッシュを見舞い、AZMがランニング・ブレーンバスター。羽南がカットも、キッドが低空ドロップキックで場外に蹴落としてラ・ケブラーダで追撃。
 キッドが飯田をリングに放り込み、AZMがダイビング・フットスタンプ。これを飯田が2で返すと、AZMがカナディアン・デストロイヤーを狙う。飯田がスタナーで切り返し、羽南がリバースフェイマサー。飯田がスライディング・ラリアットも、AZMがハイキックからのバズソーキック。ロープに飛ぶが、飯田がスパインバスターで迎撃し、飯田橋。羽南のバックドロップ+飯田の飯田ロケットの合体攻撃が決まり、飯田がAZMに垂直落下式ブレーンバスター。
 残り試合時間30秒となると、AZMが飯田にカナディアン・デストロイヤーからあずみ寿司。これを羽南がカットしたところで15分時間切れ引き分けを告げるゴングが鳴った。

<試合後コメント>

羽南&飯田沙耶
羽南「ドローだったねぇ~悔しい」
飯田「ほんとにすいません不甲斐ない。スターダム、ゴッデスのベルトとって起きながら、スターボムに勝利を収めずドローという、本当に悔しい形になってしまい、チャンピオンとしてほんとに不甲斐ない」
羽南「全然だ。全然。私が、あーでも、キッドが持ってる、白いベルト、絶対いつかは挑戦するけど今じゃないから今は行かない。1回で挑戦して、1回で取りに行きます。飯田ちゃんも白?狙ってるの?」
飯田「今は、白というよりかは、もう1つの方を、標準を定めているんですけど、それはまだちょっと自分がちゃんと言えるときに、言います」
羽南「そうだね。今日はまず、安納サオリとなつぽいの10周年興行おめでとうございます!」
飯田「おめでとうございます」
羽南「いや、私こういう10周年興行みたいな出させてもらったこと初めてなので、すごく嬉しいですし、お2人とはねまた、このベルトをかけて次は戦いたい」
飯田「そうですね。ゴッデスリーグ戦で戦って、1度はドロー、そして勝利を収めたのが自分たちなんで、このベルトかけてもいいかなとは自分も思ってはいるので」
羽南「うん」
飯田「この10周年迎えた2人と戦ってみたいです」
羽南「ね!次後楽園だし何があるかわかんない」
飯田「わかんないですよね。まあウィンゴリは今日はドローでしたけど、今後も暴れ、羽ばたいていくので、よろしくどうぞ」
羽南「はい。ありがとう。明日に向かって~!」
飯田「暴れ羽ばたけ」
羽南「ウィンゴリ」
飯田&羽南「レッツゴー」
飯田「久々」

スターライト・キッド&AZM
キッド「ちょっと入場」
AZM「ごめん」
キッド「失敗した」
AZM「入場間違えた~!!!」
キッド「あの入場久々にやったから仕方ないけど、今日のドローの原因それかもしれない」
AZM「はい。あの原因私やん」
キッド「それはちょっとわかんないけど。まずは!なつぽい、そして安納サオリ、10周年おめでとうございます」
AZM「おめでとうございます」
キッド「今日はスペシャルのマスクを用意して」
AZM「かわいい!」
キッド「私たちもスペシャルな白コスで」
AZM「はいお揃いです」
キッド「合わせてきたんですけど、旗揚げ戦さ、一緒に見に行ったよね?」
AZM「見に行った~」
キッド「私はまだデビューしてない時なんですけど」
AZM「デビュー戦ね」
キッド「そう、2人のこのプロデュース興行に、うちらがこうして隣に立って出てたっていうのは、すごい縁を感じるなって思ったし、だからこそ、うちらの方があの2人とはさ、因縁とかね、関係性とか高いからこそ、勝利したかったんですけど。ドロー」
AZM「いやー、ゴッデスチャンピオンは強いなー」
キッド「あー!」
AZM「すごいな」
キッド「でも、私たちもアーティストとストロング、ワンダーのチャンピオンなんで。ちょっとこのドローは」
AZM「いや痛いね」
キッド「痛い。でもさ、うちらもさ、やっと初めて同じ日程になったし、アーティスト持ってるけど、私はあのベルトだってAZMと視野に入れたいなとか思っちゃってるけど」
AZM「まだうちらも痛いけど、あっちもゴッデスチャンピオンとしてね、その方がいいよね」
キッド「いきたいと思う」
AZM「まあまあ、十分挑戦資格はあるんじゃないですか?まあね。飯田と久しぶりに戦って、いや、楽しいねやっぱり飯田は。やっぱりね。またゴッデスでもいいし、STRONGかけてシングルマッチやっても楽しそうかなって思ったかな。どうですか?」
キッド「今日全員タイトルホルダー、ゴッデスがもちろん、アーティストだって新生スターズとして来てもいいんじゃないかなと思うし、まあ羽南がこれを多分1度見てるだろうなって今日感じました。今日は!もうなつぽいとサオリのスペシャルデイなんで。楽しく終わりたいけど!またスターダムのリングでやりましょう」
AZM「ありがとうございました」
キッド「おめでとう」

第7試合


 ゴングと同時にさくらが突っ込んでドロップキックからエルボー猛連打。涼しい顔で受けきったSareeeが強烈なエルボーからのドロップキック。逆エビ固め。ロープを掴んださくらの背中にフットスタンプを突き刺す。
 Sareeeはストンピング連打からロープに振り、さくらのドロップキックを受けても倒れずドロップキックで反撃。さらにヘアホイップ連発からボディスラム、リバース・インディアンズ・デスロックから鎌固め。苦戦するさくらだったが、三角飛びミサイルキックで一矢報いる。
 さくらとSareeeは上下を入れ替えながらマウントエルボー連打。Sareeeが強烈なエルボーでぶっ飛ばしてロープに飛ぶが、さくらが飛びつき式の三角絞め。ロープを背にするSareeeに対し、さくらは串刺しローキック連打からダブルリスト・アームサルト。さくらがコーナーに上ってダイビング・クロスボディ。さらにコーナーに上がるが、Sareeeが雪崩式ブレーンバスターからダイビング・フットスタンプを発射。さくらがかわしてミドルキックで倒し、スクールボーイ、スモールパッケージと翻弄してロープに飛ぶ。Sareeeは追走ドロップキックから「座っとけーッ!」と指示してから貫通ドロップキック。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド、ダイビング・フットスタンプ。
 さくらは根性でキックアウトし、ふらふらとエルボー連打。Sareeeは一発食らうごとに一歩前に出たうえで「エルボーはこうだよッ!」と強烈な一撃で吹っ飛ばす。さくらも両手を広げてエルボーを受けに行き、反撃のトラースキック、スピンキック、ハイキック、ジャーマン・スープレックス・ホールドと猛攻。さくらがロープに飛ぶが、Sareeeがカウンターの裏投げで叩きつけて3カウントを奪った。
 試合後、Sareeeが握手を求めるとさくらが荒々しくはたき落とす。Sareeeはビンタで闘魂を注入してから去っていった。

<試合後コメント>

Sareee
「えぇまずは、さくらあやと、セミファイナルでシングルマッチ。なつぽいの直属の後輩ということで。いや、実際試合してみて、正直な感想。まだまだですね。攻めが遅い。せっかくジャーマン出して、何?次行けよって。相手が回復しちゃうじゃん。そこが。そういうとこ。もっともっと本物の戦い、プロレス見て学べよって思いました。で、またね、あの子の心が折れてない限り、私は何度でも壁になって、プロレスの厳しさ、ほんとはこれだぞっていうものをしっかり下に伝えていきたいなって改めて思いましたね。いいもの持ってんのに。何?1番大事なところが欠けてんじゃないのって思います。はい。そして私の親友なつぽいの10周年記念大会ということで、ほんとになつぽいがこの日が来るまで、サオリ選手もそうだと思いますけど、ほんとに必死に日々動いてきたことを私は知っているので、ほんとに今日という日が迎えられて良かったなと思います。これから、なつぽいの試合、そしてエンディング、楽しみに、親友としてしっかり目に焼き付けようと思います。ありがとうございました。

さくらあや
「Sareee、めっちゃ痛い!めっちゃ痛いよ!いや、わかってたけど知ってたけど、プロレスって、痛くて、苦しくて、でもこんなに悔しくて、本気になれるもの、私にはプロレスだけです。今日の、この痛みを忘れずに、この仙女のジュニアチャンピオンのベルトと共に、もっともっと成長していくから。おいSareee、またSareeeが戦いたいって思わせるような選手になるから、待っとけよ」

第8試合


 安納と岩田の対面でゴング。互いに静かに歩み寄って髪を掴み合っての視殺戦。安納が手4つを要求すると岩田も応じてにらみ合いながらの腕力勝負。制した岩田が首投げからサッカーボールキック連打。安納が続く攻撃をひらりひらりとかわして髪を掴み、再びの視殺戦から両者タッチ。
 なつぽいが目まぐるいロープワークからクロスボディを放つが、橋本は微動だにせず撃ち落とし、側転ムーブでお株を奪ってサマーソルト・ドロップ。場外に転がり出たなつぽいを岩田がエプロンからのサッカーボールキックで追撃。橋本が串刺しラリアットを見舞ってから岩田にタッチ。
 岩田はなつぽいをロープに振ってミドルキック。橋本にタッチ。
 橋本はなつぽいにエルボー連打からドラゴン・スリーパー。なつぽいもふらふらとエルボー連打からロープに飛ぶが、橋本がスピアーで迎撃。岩田にタッチ。
 岩田はミドルキック、スピンキック、ソバット、サッカーボールキックと蹴撃連打。なつぽいも側転で追撃を回避しながらアームドラッグからの低空ドロップキックで一矢報いて安納にタッチ。
 安納は岩田にビッグブーツからコーナーで顔面踏みつけ。横から橋本が突っ込んできてショルダータックルで安納をふっ飛ばし、2人で安納にトレイン攻撃を狙う。安納はこれをひらりとかわし2人まとめてミサイルキック。岩田も浴びせ蹴りで反撃して橋本にタッチ。

 橋本は安納に串刺しバックエルボーラリアットからブレーンバスター。さらにコブラツイストで絞り上げてから俵返し。さらにコーナーに上るが、安納が追いすがってビンタから雪崩式フランケンシュタイナーを狙う。橋本はこれを強引に持ち上げて雪崩式パワーボムで切り返そうとするが、なつぽいがカット。安納の雪崩式フランケンシュタイナーが成功する。
 安納は橋本にウラカン・ラナも、橋本がぶっこ抜いてラストライドを狙う。安納は回転エビ固めで切り返してバイオレット・シューティング。なつぽいにタッチ。
 なつぽいは橋本の顔面に貫通ドロップキック。さらにロープに飛ぶが、橋本が追走してラリアットを見舞い、アルゼンチン・バックブリーカー。なつぽいはこれを腕十字で切り返し、三角絞めへ。橋本が右腕一本でぶっこ抜いてパワーボムで叩きつけるという脅威のパワーを見せる。橋本は全力で抵抗するなつぽいを無理やりぶっこ抜いてジャーマン・スープレックス。岩田にタッチ。
 岩田はなつぽいにサッカーボールキック連打。なつぽいはふらふらとエルボーを放っていくが、岩田うすら笑い。橋本が突っ込んできてラリアット、岩田もさらにミドルキックを見舞い、なつぽいが虫の息に。岩田が串刺しニーを狙うが、ここで安納が飛び込んできてなつぽいとともにダブルのドロップキック。それでも橋本が即座に突っ込んできてスピアーでまとめてなぎ倒す。岩田はなつぽいに山折りから雷音を狙うが、着地したなつぽいがエルボー連打。岩田もエルボー連打で応戦し、膝をついたなつぽいにミドルキック。
 なつぽいの表情が一変し、氷のなつぽいに。激しいビンタ連打からトラースキックを顔面に見勝っていくが、岩田も受けきってバズソーキック、スピンキック。さらに三角蹴りを狙うが、なつぽいが回避したところに安納がミサイルキック。なつぽい&安納が橋本にダブルのタンタンドルを見舞い、岩田にはダブルのトラースキック。
 安納が岩田をフィッシャーマンズ・スープレックスでセットし、なつぽいがフェアリアル・ギフト。2発目を狙うが、橋本が追っていって雪崩式ブレーンバスターを狙う。これを安納が雪崩式ジャーマンでカットし、なつぽいがダイビング・クロスボディを発射。橋本がキャッチしてブロックバスターも、安納が橋本にジャーマン。岩田が安納の顔面にスライディングキックをめり込ませる。4人全員リングで大の字に。

 安納は橋本と、なつぽいは岩田とエルボー合戦を展開。2人でロープに飛ぶが、橋本がカウンターのダブルラリアット。岩田がなつぽいにバズソーキックから顔面にスライディングニーを叩き込み、三角蹴りから雷音を狙う。これをなつぽいが着地してフェアリー・マジック(※ロコモーション式ラ・マヒストラル)で3カウントを奪った。

なつぽい「ちっちぽい、巻き舌ライオン、さおりー。今日この4人で闘って思った。この2015年組、誰1人とも私は負けたくない!ウチら全員10周年、確実に今の女子プロレス引っ張っていくのはこの4人でしょ!」
安納「おい岩田ァ。お前とはな、これからも闘っていくぞ。橋本、お前はこれから闘っていく」
橋本「3人ともさ、もっとさ、私のレベルに追いついてよ。あと、プロレスのリングにいい試合しに来てるんじゃない。私たちはいつでも勝ちを求めて闘ってる。だから……次、またあるってこと。闘うよ!またね!センダイガールズ、スターダムに絶ッ対負けないから!」
岩田「オゥ、橋本と同意見だ。だがしかし!センダイガールズでもスターダムでもお前らはどっちも私にしたら敵なんだよオラァ!2015年、仲良しこよしする気はねーよ。お前らこれからどんどん闘ってくぞコラ!」

 橋本&岩田が大歓声を背に退場していくと、安納&なつぽいのセレモニーへ。


 まずは、アクトレスガールズ代表の坂口敬二から花束が贈呈。
 続いて、東京女子プロレス代表の甲田哲也&スターダム代表の岡田太郎から花束が贈呈。
 続いて、大会特別サポーターである有田哲平&福田充徳から花束が贈呈。

 その後、有田&福田から一言挨拶が行われることに。
 その中で有田が「次は2人の一騎打ちを見たいと、そう思ってます!ちょっとだけでも今見たくないですか?!もちろんあんなハードな試合をしたあとなんで体力残ってないと思いますけど……見たいですねえ?時間無制限とは言わないですよねえ?……あっ、無理なら……」などと2人のシングルマッチを要求。
 この無茶振りに安納&なつぽいが応え、5分1本勝負のエクストラマッチが緊急決定。

エクストラマッチ


 ゴングとともに安納が突っ込んでビッグブーツからジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにミサイルキック2連撃から3発目を狙うが、なつぽいがエプロンへのデッドリードライブ。場外に転落した安納へなつぽいがプランチャで追撃。
 なつぽいが安納をリングに上げてフェアリアル・ギフトを発射も、安納がかわしてスライディング・キック。
 両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、立ち上がってからも互いの名を叫びながら真っ向からの打ち合い。互角とみるや互いにジャーマン・スープレックスで投げ合う意地の張り合いを見せ、両者リング上で大の字に。
 残り試合時間30秒となると、なつぽいがクロスボディからカバー。安納がブリッジで抜けてジャーマン・スープレックス・ホールド。返したなつぽいがジャーマン・スープレックス・ホールド。返した安納がポテリングを決めようとした瞬間に5分時間切れ引き分けを告げるゴングが鳴った。

なつぽい「有田さん、なんてことしてくれてるんですか……。でもサオリ!やっぱりサオリは最強のライバルだよ!」
安納「ウチらさ、やっぱアホよな!どんだけお互いに負けたくないねん!さすが、最高の相方!次はさ……」
安納&なつぽい「「東京ドームのメインイベントで会おうッ!!」」

 会場スクリーンにエンディングムービーが流れ大会は大団円……かと思いきや、突然ステージ上に相羽あいなが現れてライブを実施。『Beauty or Beast』『S.T.D.M.』を熱唱。


相羽「それでは主役のお2人をお呼びしましょう。なつぽい!サオリ!」
(※まず安納だけ現れる)
安納「ゴメン、私だけでいい?」
相羽「とりあえずそっち行くね(笑)いやいやいや、すごかったな。試合して、試合してた」
安納「貴女も試合して歌って。ホンマにな、メッチャ練習してたもんな」
相羽「見に来てくれたもんな」
安納「どう?久々のプロレス」
相羽「せやなぁ、一発入れたったわ!一発どころじゃない、二発くらい入ったかな?!」
安納「あぁ」
相羽「……見てへんの?」
(※なつぽいが合流)
なつぽい「おまたせ~♪なんのはなしぃ?」
相羽「サオリがXで『勝てよ』みたいなのちょっと言われたん。サオリに言われたらムカつくやんな?」
なつぽい「わかる(笑)」
安納「で、どやったん?」
相羽「見てへんねんな?」
安納「また復帰してよ」
相羽「ちょ、やめてやめてホンマ(笑)スゴイことしてるから、2人」
安納「でもホンマにありがとう。すごい練習してくれて、この日のためにトレーニングしてるあいな知ってるから。皆さん、すごかったですよね?!」
相羽「2人のおかげでこんな素敵なリングに立つことが出来た。ホンマに最高。2人に、なつぽいとサオリに会えてホンマに良かったわ。ありがとう。じゃああとは2人で。ホンマにありがとう。試合見てな?ありがとうございました!」
(※相羽が退場)

なつぽい「……来たね」
安納「来たな」
なつぽい「もう終わっちゃうのか。1つ言いたいことあってさ、私のさ、0歳からの幼馴染がいるの。……泣いてない。プロレス始めて10年間1度も見に来てくれなかったの。『なつがやられてるの怖くて見れない』って。なんでやられてる前提なんだろって思いつつ。今日は始めてこの場に足を踏み入れてくれました!すごくすごく嬉しくて。でも今日『プロレス見たこと無い。プロレスってどんなの?』って思う中、勇気を出して一歩踏み出してくれた人が、多分ね、たくさんいると思う。本当に、本当にありがとうございます!」
安納「なんかさ、この日に向けて準備しててさ。『はよ終わってくれ』って何度も思ったんよ」
なつぽい「わかる」
安納「でもさ、今日が近くなるにつれてどんどん『終わってほしくないな』『この日が来てほしくないな』って思うようになってきちゃって。皆さんが楽しんでもらうためにウチら準備してたけど、一番楽しみにしてたの、ウチらかもな」
なつぽい「せやな♪」
安納「この10年、1人でなんて闘ってません。家族、友だちがいるから私がいます。応援してくれる皆さんがいるから私がいます。相方がいるから私がいます。これからも届けよう」
なつぽい「届けよう。最後はこれで締めよっか。せーの!みんなに!てんきゅー♪」

 安納&なつぽいがやぐらに乗って『てんきゅー』を歌いながら会場を一周。

なつぽい「本日は本当にありがとうございました!」
安納「ありがとうございました!」
安納&なつぽい「「みんな!てんきゅー♪」」

<試合後コメント>

橋本千紘&岩田美香
岩田「10周年の足跡?なんか知らねぇけど。あー、うん、負けは負けだ。ああ、いい。でも、私は未来を見に今日ここに来ました。未来を見る戦いをしに来ました。ああ、こんな負け?ああ、飲み込みはするけど、またどんどん戦いますよ。2015年組?ああ、同期かなんか知らねえし、ああ、仙台ガールズ。仙女のトップのベルトを持つ橋本千紘。同期だし、仲間だけど、仲間だけど、お前にもやっぱり勝ちたい。スターダム?仙女?そんな団体、私には関係ない。私は、私の戦いをしっかりこれからもしていきたいし、私が仙女引っ張っていきたい。だから、橋本千紘ともしっかりシングルやりたい」
橋本「こうやって戦いたいって言ってるやつがたくさんいて、嬉しい。けど、今日実際戦って、やっぱりレベルの差を感じる。もっと私に追いついてもらわないと。ただ、2015年、こうやってデビュー10周年で10年続けて、リングで戦うってことは、やっぱり出会うべくして出会ったので、今までの10年間じゃなくて、これからのこの先の10年、もっと濃いものにして、女子プロレス、1番熱い、1番最高の歴史作っていきます。ただ、ほんとにスターダムには負けない。仙女も8月ビッグマッチあるので、超満員にして、ここよりも超満員にして、女子プロレス最大のビッグマッチにします。以上です」

なつぽい&安納サオリ
安納「(号泣するなつぽいを肩にのせて)なんかさ、ほんまにさ、うちらがさ、したかったこと、全部詰めたよな。もうさ、0から作り上げたやん。めっちゃ、めっちゃ話し合ったよな。でも、これってほんまにさ、皆さんが楽しんでもらうために、考えたよな。楽しんでいただけたかな?でも、皆さんめっちゃ笑顔やってんな。なんかその姿見れたことがほんまに嬉しかったし、この5月31日に向けて毎日毎日動き続けてよかったって、でもそれは、なつみとじゃなかったらできひんかった。1人じゃ無理でした。だから、なつみに最大級のてんきゅーを、言います。(ボソッと)てんきゅー」
なつぽい「え」
安納「ちっちゃ(苦笑)もう元気が、てんきゅ」
なつぽい「(泣き笑)10年やるなんて、思ってなかった。でも、サオリが続けてるから、私もやめられないよ」
安納「そやで、先やめた方が、いやそれはごめん。それは嘘やな。それは、嘘やけど。でも、そうやな」
なつぽい「うん。なんか、サオリが頑張り続けるから」
安納「うん」
なつぽい「私も負けたくないって本気で思うし」
安納「うん」
なつぽい「こんなに、最高のライバルであって、最高の仲間は他にいない。ずっと言い続けてるけど、最大級の!てんきゅーを送りたいと思います。(早口で小さく)てんきゅ」
安納「ちっさ(苦笑)こっからやな。これで終わりじゃないから。今日この日のためにずっっとずっと動いてきたけど、こっからやから。11年目、残さないとね」
なつぽい「始まるね」
安納「始まるよ」
なつぽい「こっからまた。新たなステージに登ります。11年目、私はこのスターダムのど真ん中を走るよ」
安納「私は、掴むで(上を指差すが、その指をなつぽいが掴もうとしてじゃれ合う)」
なつぽい「やったろ!ばいぽい!ありがとうみんな」
安納「ほんまにありがとう。せーの、みんなに~」
安納&なつぽい「てんきゅー」
なつぽい「チュチュチュチュチュチュチュ。ばいぽい!」
安納「次動くのは・・・」

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