【全文掲載】小橋建太vs天龍源一郎vs藤波辰爾のトークバトルが滑舌の問題でハードな試合に!小橋「滑舌界ではまだ僕は若手。両横綱がいてまだだめ」

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 4月17日、後楽園ホールにて『Fortune Dream 10 後楽園ホール創業記念大会』が開催。第4試合では小橋建太vs天龍源一郎vs藤波辰爾トークバトルが行われた。
 主催である小橋さんが「途中聞き取れなかった。けども、最後の天龍さんの言葉だけはしっかり聞こえた。色々やっていかないとダメだなと思いました」と試合後に語ったトークバトルの模様は以下に全文掲載。

――天龍さんお2人と同じところに入って今どんな感想ですか
天龍「なんか久しぶりだね」

――藤波選手は初めての参戦で
藤波「初めてかな?俺初めて?」
小橋「はい」

――ダブルドラゴンとの3WAYですが今回なぜこの2人を
小橋「やはり藤波さんは、僕が中学生の頃、初めてプロレスラーの方にサインをしてもらったんですけど、一番最初は藤波さんだったんです」
藤波「ほんとに?」

――小橋さんが初めてもらったプロレスラーのサインがこちら
小橋「これもう藤波さんの前にダイナマイト・キッドに行ったんですよ。ダイナマイト・キッドはペンを持って書くふりをして、僕のパンフレットとペンを叩きつけたんです。僕もうショックで。そしたらあとに藤波さんがいたんですね。試合を見てて、藤波さんにサインをもらいに行ったら快くサインをしてくれたんです」

――優しくしといてよかったですね。天龍さんは小橋さんの大先輩に当たりますけど
天龍「無理しなくていいよ(笑)」
小橋「無理じゃないですよ。天龍さん、言っていいですか?いやあの初めて僕が新弟子で入った時に、天龍さんが昔世田谷の砧ってところに道場があったんです全日本プロレス。まあ住宅街で狭いんですよ道が。すごい狭いんですよ。天龍さんがボルボで道場にやって来た時に、僕にガソリンスタンドに洗車に行ってくれと。ガソリンスタンドまで200mもない距離なんですけど、なにせ天龍さんの車ですから、傷つけるわけいかないんで、ドキドキしてガソリンスタンド持っていったんです。そして天龍さんその間練習してるんですけど、僕はそのキーを道場で練習してる天龍さんに渡しに行ったんです。そしたら天龍さんが、おうありがとうって、僕に、小遣いくれたんです。(※大歓声を制すように)いやいやまだまだ。小遣いくれたんです。でも、もう、40年近く前ですよ。40年近く前。5万円ですよ?5万円」

――覚えてますか?
天龍「小橋、返して」
小橋「(※「小橋返せ!(笑)」という野次が飛び交う)ちょっと今、返せって言った人、俺の思い出を汚さないで(笑)」
天龍「覚えてない」
小橋「僕ね、このプロレス界でびっくりしたんです。だって僕その時働いて、10万ちょっとです。会社で働いても。天龍さんがいきなり5万くれたんで。感動しましたね」
天龍「(5分経過のアナウンスがあり)なんか打ち合わせしたみたいだね」
小橋「いやいや、打ち合わせはしてない」

――5分経過ってコールが入りましたが、後楽園ホールが創業記念日。せっかくなんで、後楽園ホールにまつわるクイズをやっていただきたい。皆さんはクイズ得意ですか?
天龍「だめだね」
藤波「クイズは一番苦手なんだよね」
小橋「得意なわけないじゃない」

――成り立たない空気があるんですけど、このあと数字が出ます。その時に後楽園ホールで起こった出来事を当てていただきたい。絶対正解します。なぜなら皆様にまつわる数字が出るからです
藤波「覚えてないよ」

――さっそく、まず第一問はこちらになります。1981年7月30日の後楽園ホールで起こったこと。天龍さんわかりますか?
天龍「わかるわけないじゃない」
小橋「81年でしょ?僕は中学2年生」
藤波「当然デビューもしてるし試合もしてるし、わかんないね」

――答えはジャイアント馬場&ジャンボ鶴田vsビル・ロビンソン&天龍源一郎。いわゆる天龍さんの出世試合と言われている急遽天龍さんが出場したタイトルマッチ
天龍「試合は覚えてるけど、日にちはわからん」

――ビル・ロビンソンとのタッグどんな気持ちでした?
天龍「めちゃくちゃでしたけど、はじめてやってね」

――当時延髄斬りを出していて、当時は猪木さんの技は全日本ではタブーだった
天龍「そうだね」

――今映像流れてますが見たことは
藤波「初めてだね」

――この試合で手応えを掴めたかなというのは
天龍「いや僕はリングに上ってお客さんから拍手とか声援もらったの第1日目だね。それまではやっぱり相撲から来た天龍ってのが固定観念にあって、のろくてニブい天龍って感じが、この試合で弾けたって感じで、観客の支持を得たっていう、俺自身の中でも手応えを感じた試合でした」

――若き日の天龍さんどう感じました?
藤波「今とは違う、何キロぐらいでした?」
天龍「華奢な身体してるよねえ」
藤波「いいコンディションだねえ。いい試合をしてたよね、あのころね」

――まだ100kgくらい?
天龍「100kgあるかないかだったね」
藤波「いや、ヤング天龍さん、いいですね」
天龍「あのね、この滑舌が悪い3人で、トークするのきびしいよ。字幕が出てないから(笑)」

――放送では字幕が入る。ここ字幕が入らないんで、大丈夫です。ちょっと2本目いきたいです。次の数字はこちら、1987年1月14日。藤波さんわかりますね?
藤波「わかんないよ」
小橋「1987年、全日本プロレスに僕が入門する年、僕が6月に入門したので僕ではない」
天龍「わかるわけないじゃない」

――答えは藤波辰爾vs木村健悟ワンマッチ興行。ワンマッチ興行の当事者は藤波さんですけど天龍さんは覚えていらっしゃいますか?
天龍「俺は今朝なに食ったかしか覚えてない」
藤波「あの、記憶はありますけどね。木村とのワンマッチで突然決まったんでね。会場がたまたま空いてる日にち見て、チケットも用意する時間なかったんじゃないかな」

――超満員でワンマッチですごい試合
小橋「ワンマッチで超満員ってすごいですよね」
天龍「すごいじゃないですか今日も」
小橋「・・・はい?」
天龍「すごいじゃないですか今日も」
小橋「・・・なんです?」

――小橋さん、横にいたらちゃんと聞き取ってください
藤波「頼むよ(笑)大事な役目なんだからね(笑)」
(※天龍が不機嫌そうに小橋を睨む)
小橋「いややっぱりね、滑舌界では、まだ僕は若手なんです。若手。やっぱり滑舌界には両横綱がやっぱり、まだだめですね」

――藤波さんは思い出に残ってることは
藤波「これ、レフェリーが上田(上田馬之助)で、リングのスプリングも全部取り外して、硬いマットに敢えてしてね。口きいてませんから覚えてません、まったく」
小橋「ワンマッチと言えばこないだウナギ選手と里村選手がワンマッチ。38年ぶり」

――クイズがまだあるんですよ。そろそろ正解してほしいので、正解者ゼロなので当ててほしいので
小橋「あんまそういうこと求めちゃだめだよ」


――近い年代の話をします。三本目は2002年7月5日の後楽園ホール。これは流石に天龍さんわかりますか
天龍「ということは俺関係あるの?」

――違います
天龍「WAR旗揚げ?14.15ですね」

――プレ旗揚げは7月14日~15日なんですけど、1993年ですね
小橋「年が違うじゃないですか」

――答えはわかりますか?
小橋「もちろん。もちろん。僕が後楽園ホールで第1試合で復帰した日」

――そのとおり。小橋建太&鈴木鼓太郎vs井上雅央&金丸義信。欠場しての復帰戦。若手時代以来の第1試合
小橋「そうですね。ジャンピングニーしたの覚えてます」

――膝は怖くなかったですか?
小橋「いや、もう怖くはなかったですねあの時」

――長期欠場からの復帰は藤波さんも腰の怪我もありましたけど、そういうときの怖さは
藤波「当然ありましたよ。でも試合、ゴング鳴ったらほとんどわからないですよね」
天龍「いやリングに上がる時は死んでもいいと思って、覚悟はしてるから」

――思いを持ってリングに上がっていたと。この試合の思い出は
小橋「もうあの。ほんとにね、1年かけてやっと復帰できた武道館で、また怪我したときのショックっていうの、ほんとにもう言葉で言い表せないようなすごい落ち込みましたね。それから復帰なんで、ほんとに嬉しかったこと覚えてますね。第1試合からやっていこうと、毎日第1試合でやってきたんですけど、三沢さんからもう第1試合に出るのやめてくれと」

――他の選手の迷惑だと
小橋「いやいや。ファンから第1試合じゃ間に合わないから、ちょっとあの、もうちょっと後にしてくれと。休憩後ぐらいにしてくれと言われまして」

――メインイベンターですからね。天龍さんも試合順は気になりますか
天龍「え?なに?」

――試合順
天龍「そりゃあ心の中身は違いますよ」

――藤波さんは第1試合は準備大変て聞きますけど
藤波「試合順はあんま気にはしないんですけどね、当然あの僕は猪木さんとかメインイベンターとのタッグも多かったし、そういう意味じゃ準備するのはあまりにもありすぎると気持ちも集中力も切れちゃう。ちょうどいいのは休憩明けぐらいでね」

――選手によっても違うわけですね。続いて4問目、1989年7月15日。これは天龍さんは
天龍「俺に答えろって言ってんの?」
小橋「1989年7月15日、天龍さんが、誰かと試合やってるんですよね」

――こちらが天龍さん試合してます。ジャンボ鶴田&小橋建太vs天龍源一郎&スタン・ハンセン
小橋「あぁ、後楽園でって言ってくれればいいのに」

――最初に言いました。これがTVマッチ初メイン
小橋「そう。覚えてますよ。三冠王者クラスが3人と、ほんとにあの、社会で言えば社長3人と、平社員1人みたいなもんですよ。新人の。あれはきつかったですね」

――天龍さんのものすごいチョップを受けてます
天龍「やっぱり身体で覚えたほうがいい」
小橋「ほんとにこれは冗談じゃなく、殺されてもいいってくらいの思いで向かっていきました」

――小橋さんのパートナーを務めたのがジャンボさんということで、藤波さんはジャンボさんとの対戦を熱望されていましたが
藤波「ねー色んなところで言われましたけど一度闘ってみたかったですね」

――ジャンボさんとはどのような選手でしたか?
藤波「やっぱりそのなんていうんだろうな?独特な間合いであったりとかね、彼自身は基礎はしっかりしてるし身体もでかいし、自分がやったらどうなるんだろうなと色々シミレーションしたこともあるし。うまく天龍さんも長州力も皆ジャンボと試合したんだけど、僕だけは出来てない。ちょっとはね、彼を慌てさせたいなとかね、そういうことしたかったなというのは気持ちの中ではありますよね」

――天龍さんの中でジャンボさんはどういう選手だったか
天龍「器用な人でしたよ。なんでもこなせる。それと、なんていうのかな?プロレスラーでありながら、自分の職業をさらっと相手に与える、ことさら強く、サラッと印象付けるような人でした」

――小橋さん組んでましたが、タッチしようとしたらジャンボさんに拒否されました
小橋「コーナーにやっとの思いで、鶴田さん!と思ったら、オーってやるんですよ。それはないでしょと先輩だから言えないですけど、うわーって思いましたよ。そっから立て直していきましたね」

――テレビマッチのメインは緊張感は
小橋「緊張感もありますし、相手に天龍さん、ハンセン。なんでお前がこのリングに上がって来るんだよ、メインのリングに来るんだっていうような顔つきなんですよ天龍さんが。なんでお前がメインに来るんだって、そういう顔つきで、最初から相手にしてくれてなかったですけど、やっぱり、3人が、他の3人もやっぱり三冠チャンピオンクラスなんで、だから僕はあんときのことを思って、強くならないとだめだと。天龍さんがNOAHに来た時に、僕はチャンピオンを経験して、天龍さんと対峙したんですけど、その時は絶対に天龍さんにやり返してやるぞって思いで」

――あのときは胸から血が出ていた
小橋「キレイでしたよね」
天龍「いい話だよ」

――藤波さんはシングルでも天龍さんと3度試合経験ありますが
藤波「あの、打たれ強いというかね、僕も同じようにね、胸板が真っ赤になるぐらいミミズ腫れっていうか、天龍さんの試合では必ずそれが印象にありますよね。1週間ぐらい消えなくてね」

――チョップがすごかったと。まだありまして、この問題は藤波さんに答えていただきたい。1982年10月8日
藤波「えぇ~。後楽園でしょ?木村とのワンマッチは出たし」
小橋「後楽園です」
藤波「あとは、出やすいのが、多分6人タッグ猪木さんと。長州との一戦かな」

――正解です。猪木&藤波&長州vsブッチャー&バッドニュース・アレン&S・D・ジョーンズ。実際には言ってないとのことですが長州さんが「俺はお前の噛ませ犬じゃない」というようなことを言って宣戦布告したと
藤波「もう試合はね、猪木さんそっちのけで殴り合ってましたね。そのあとが大変だった。控室に帰って猪木さんにしばき倒されましたね。そのときに長州はすでにいなかったんですけどね。結果的にね、猪木さんそっちのけでね、試合にならなかったっていうね。あれね、何度か僕もビデオ見たんだけど、僕のが先に手を出してるんだよね、アレね(笑)」
小橋「原因が藤波さんだったんですねえ」

――長州さんがタッチを拒否して、藤波さんが張り手をする
藤波「あの日は雰囲気がおかしかった。試合の前からね。それで結果的に先に僕が手出したのかな」

――長州さんといえば藤波さんとの名勝負があるが、天龍さんともベストバウトを取っている。長州選手の印象は
天龍「長州?やりやすいかやりにくかと言ったらすごくやりにくい人でした。やっぱり彼はアマレスの基礎があったしね、攻めるところと逃げるところのタイミングを心得てるというのかな。そこはやっぱりレスリングやってた者と相撲から行った者の、なんていうのかな、埋めきれない距離感はありました」

――小橋さんもフォチュンドリーム1で長州さん出て名勝負を繰り広げた
小橋「トークバトルでね(笑)」

――見てたときの印象は
小橋「いやいやいや、やっぱり、無骨なイメージがありますよね。攻めるというイメージがありますね。逆に、天龍さん藤波さんにも、相手の技を身体で受け止めて、しっかり受け止めて返していくというイメージありますけど、長州さんの場合は攻めて攻めて攻めまくってというイメージがあります」

――せっかちだと聞きますが、入場もスタスタと入ってくる
藤波「せっかちだねえ(笑)」
小橋「藤波さん、せっかちなのは長州さんと永源さん、どっちですか」
藤波「俺も永源さんはわかんないんだけど、長州のせっかちは、トークショーやったからわかるんだけど。僕が初めて東京来たときに居候でね、永源さんの家にお世話になって。すごく面倒見がいい人でね」
小橋「すごくいい人ですよね」

――残り時間1分。天龍さん、トークを振り返って一言
天龍「ずっとファンとコミュニケーションとって、定期的に開催してる。やっぱり小橋選手はプロレス界のことを思っていろんな選手をピックアップして人と大会作ってくれるという点では、後輩のためにいいことをやってると思います。これをずーっと継続して行ってほしいと思いますから、みなさんも是非応援してやってください。よろしくお願いします」
小橋「・・・すごく今、聞き取れました。いいことを言ってくれました。ありがとうございます」

――クイズは藤波さんと小橋さんが1問ずつ正解で、3問不正解だったので勝者はなしということで

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