ガンプロ新体制初の後楽園大会にメジャー団体も参戦し熱闘を展開!メインで今成夢人が冨永真一郎を破り、SOG世界無差別級王座V4!

昨年4月にCyberFightから独立し、新体制となって1周年を迎えたガンバレ☆プロレスが4月11日、東京・後楽園ホールに初進出し、『ガンバレ☆プロレス旗揚げ12周年記念大会~マッド・マックス2025』を開催。新日本プロレス、スターダム、ドラゴンゲートなど主要団体からも選手が出場し、熱闘を展開。メインイベントではスピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者の今成夢人が冨永真一郎を破り、4度目の防衛に成功した。
今成と冨永は学生プロレス時代からの旧知の間柄。今成が2009年、卒業制作で冨永を主人公として、ドキュメンタリー映画「ガクセイプロレスラー」を撮影。卒業後、テレビ局に就職するも退社し、DDTプロレス映像班に身を置いた。冨永はこの映画が髙木三四郎の目に留まり、2011年にユニオンプロレスで破格のデビューを果たすが、ケガもあり退団。その後、社会人プロレス団体COWPER(現CWP)を設立しファイトを続けた。
そんな2人が再び交わったのが、2013年4月のガンプロ旗揚げ戦。今成はガンプロでプロレスラーとして本格的に活動を始め、冨永はガンプロでプロとして復帰してレギュラー参戦を続けた。それから実に12年の月日を経て、後楽園のメインでタイトルをかけて対峙することになった。
序盤は互いの力を確かめ合うかのようにレスリングの攻防。今成はジャーマン、リバース・スプラッシュ、タイガードライバー、雪崩式ブレーンバスター、ラリアットとたたみかける。冨永はJK連打で流れを変えるも、ムーンサルト・プレスは自爆。それでもバックドロップ3連発、変型バスターで追い込む。今成はラリアット連打から、走り込んでの渾身のラリアットを叩き込み3カウントを奪った。
今成は「冨永、どういう言い方がいいか分からないけど愛してる。映画監督になりたかったけど、先生がドラマ作るのあきらめろって。ドキュメンタリーなら勝ち目があると言われて、おまえに電話したんだ。何もなかった俺が、おまえが代弁してくれたんだ。15年経って、俺の代弁者はいなくなった。でも、おまえは世の中の代弁者だと思う。俺はチャンピオンとして立ち続ける。ガンバレ☆プロレス、小さな団体になりました。でも、いろんな流派の選手が集まってくれます」と涙のマイク。
そして、永田裕志(新日本プロレス)、葉月、コグマ(ともにスターダム)、望月成晃(ドラゴンゲート)らのゲスト選手たちも全員リングに集結し、大団円で新生ガンプロ初の後楽園大会が幕を閉じた。
4度目の防衛に成功した今成は「ドキュメンタリーは監督と被写体の関係性が悪化するケースがあるんですけど、15年経って、後楽園のメインでシングルできる関係性で居続けられるのは奇跡に近いと思うので。今日この一瞬をつかみとれてよかった。(次期防衛戦は?)今日の余韻を噛み締めて次を考えたい」としみじみと語った。
王座奪取ならなかった冨永は「1月に復帰して、今日が3戦目。アキレス腱切ったとき、もう辞めないといけないんだろうなって。でもお客さん、みんなのガンバレが背中を押してくれて。復帰した後、今成さんも凄い頑張ってたから、それも僕の背中を押してくれて。今日120%で挑戦したんですけど、強かった。4回目の挑戦、失敗しちゃったけど、あのタイトルを獲るために戻って来たんであきらめません」と前を向いた。
なお、次回の後楽園大会は8月26日で、「渡瀬瑞基10周年記念大会」となり、渡瀬が葛西純と蛍光灯デスマッチで対戦。元ガンプロで7月に引退する長谷川美子(東京女子)が、6・22新木場に最後の参戦をすることも決定した。