「KENTAが一番輝けるのはNOAHのリング」拳王が熱烈カムバック要求もKENTAは時代の変化を感じて寂しく去る

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 1日、東京都・日本武道館にてABEMA PPVにて生中継された『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2025』が開催。拳王が“想い人”KENTAとシングルマッチを行った。

 この日は拳王の40歳の誕生日。不惑の拳王はこの日の武道館大会で“想い人”との対戦を熱望していた。
 やる気と元気に満ちたドント・ストップな“あの人”を予想する声も多くあったが、なんとその正体は現在新日本プロレスで活躍するKENTA。KENTAは拳王のNOAHキャリア初期にバチバチやり合った間柄であり、拳王にとっての“NOAH”そのもの。
 拳王は12月6日の新日本プロレス鹿児島大会に乗り込んでKENTAに告白。KENTAがこの対戦要求を受けたことで、拳王はさらに推し活を進めて対戦の日を楽しみに待っていた。

 KENTAが入場後にコーナーに上ってペンを手に取ると、場内照明が暗くなりつつ拳王の曲に切り替わる。Tシャツにサインを入れて観客席へ投げるというNOAH時代のパフォーマンスは不発に。
 もうKENTAがいた時代のNOAHではないことを予感させるが、 拳王は10年前のように黒髪で現れ「NOAHのリングで握手しようぜ!おかえり、KENTA!」と暑苦しく握手を要求。KENTAもその手を握り返して試合が始まる。

 のらりくらりとした様子のKENTAに対し、拳王は容赦なく張り手を連打。今のスタイルのKENTAではなく、あの頃の抜き身の刀のようなKENTAを引きずり出そうとする。
 1つギアを上げたKENTAは場外戦でいたぶり、強烈なミドルキック連打で反撃開始、互いに真っ向から顔面を蹴り合って意地をぶつけていき、競り勝ったKENTAがgo 2 sleepを狙う。拳王はこれをアンクルホールドで切り返すが、KENTAもGAME OVERとサブミッションでやり返す。
 終盤には、互いに足を止めて顔面への張り手を打ち合うバチバチの打撃戦を展開。KENTAがオーバーハンドの張り手を連打してブサイクへの膝蹴り。さらに左右のバズソーキック3連打からgo 2 sleepを叩き込んで3カウントを奪った。
 
 試合後、ふらふらと起き上がった拳王はリングマットのNOAHロゴを撫でつつ、「NOAHにはKENTAが必要だ!」と握手を要求。KENTAはこれをじっと見つめるも、握手には応じること無くTシャツを観客席へ投げ込んでからリングを後にした。

 バックステージに戻った拳王は「やはりKENTAが一番輝けるのはNOAHのリング。そう俺は確信したぞ。負けたヤツが言うのもなんだけど、KENTAの人生、お前が勝手に選べばいい。まだまだ新日本プロレスでIWGP世界ヘビーも巻いてない、その目標もあるだろう。だが、お前を求めてるヤツが一番多いのはどこなのかな?」とNOAHへカムバック要求。

 しかし、KENTAは「俺が入場してサイン書こうと思ったら曲終わっちゃうし。そりゃNOAHの関係者からしたら、そんな昔やってたことなんて知らないだろうしさ、俺がやろうとしたことなんてどうでもいいのかもしれないけど、どうなってんの?ビックリした。しっかりしてくれよNOAH。俺がいけないの?言わないからいけないのか。そうだよな。わかんねえもんな、昔の人はな。勝とうが負けようが拳王、いつだって準備できてるよ。それだけだ、俺が言いたいのは。結局、俺が最後何が言いたいかっていうと、拳王、誕生日おめでとう」と、時代の変化を感じながら会場を後にした。

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