【試合詳細】12・31 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 【フェザー級】鈴木千裕vsクレベル・コイケ 【フライ級】堀口恭司vsエンカジムーロ・ズールー 【ライト級】ホベルト・サトシ・ソウザvsヴガール・ケラモフ 矢地祐介vs桜庭大世
RIZIN DECADE『Yogibo presents RIZIN.49』
日程:2024年12月31日(火)
開始:17:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
観衆:23,010人
▼RIZIN甲子園 決勝戦 RIZIN甲子園MMAルール 5分2R 61.0kg
○横内三旺(Four Rhombus)
1R 3分3秒 リアネイキッドチョーク
○斉藤健心(カルペディエム横浜)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg
●大雅(TRY HARD GYM/リバーサル横浜グランドスラム)
判定0-3
○梅野源治(PHOENIX)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 120.0kg
●貴賢神(フリー)
1R 3分22秒 KO(スタンドパンチ)
○エドポロキング(ROOTS GYM)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
○武田光司(フリー)
3R 4分9秒 テクニカル判定3-0(ローブローによる試合続行不可)
●新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg
●矢地祐介(フリー)
1R 26秒 TKO(グラウンドパンチ)
○桜庭大世(サクラバファミリア)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 59.0kg
●神龍誠(神龍ワールドジム)
判定1-2
○ホセ・トーレス(フリー)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 120.0kg
○上田幹雄(BRAVE)
2分31秒 KO(スタンドでの膝)
●キム・テイン(ROAD FC)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg
○福田龍彌(MIBURO)
1R 54秒 TKO(グラウンドパンチ)
●芦澤竜誠(フリー)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
●YA-MAN(TARGET SHIBUYA)
判定0-3
○カルシャガ・ダウトベック(Turan Orda/Tiger Muay Thai)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
●久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)
2R 2分30秒 TKO(グラウンドパンチ)
○ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(Ihlas)
▼バンタム級王座次期挑戦者決定戦 RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg
○元谷友貴(アメリカン・トップチーム)
判定3-0
●秋元強真(JAPAN TOP TEAM)
▼RIZIN MMAルール 5分3R 49.0kg
○伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)
1R 2分21秒 アームバー
●ルシア・アプデルガリム(Picante Fight Club)
▼ライト級タイトルマッチ RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg
【王者】○ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)
1R 4分45秒 三角絞め
【挑戦者】●ヴガール・ケラモフ(ORION FIGHT CLUB)
※初代王者が4度目の防衛に成功
▼フライ級タイトルマッチ RIZIN MMAルール 5分3R 57.0kg
【王者】○堀口恭司(アメリカン・トップチーム)
判定3-0
【挑戦者】●エンカジムーロ・ズールー(CIT Performance Institute)
※初代王者が初防衛に成功
▼フェザー級タイトルマッチ RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg
【王者】●鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
判定0-3
【挑戦者】○クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)
※第5代王者が2度目の防衛に失敗。クレベルが第6代王者へ
大晦日RIZINでクレベルがフェザー級王者に返り咲き!堀口恭司&ホベルト・サトシ・ソウザは王座防衛!バンタム級次期挑戦者は元谷友貴へ
RIZIN甲子園
斉藤が前蹴りで牽制し、バックブローをフェイントに前に出ようとするが、構内が前に出て組み付くと巻き投げてテイクダウンを奪う。そのままサイドポジションをとり、コツコツ顔を殴ってから袈裟固めのようになる。亀になろうとした斉藤に胴締めスリーパーをしかけるが、逃れようとした斉藤に再度コツコツ殴ってからスリーパー。逃れた斉藤をジャーマンで叩きつけ、コツコツ顔を殴ってから胴締めスリーパー。これで斉藤がギブアップした。
<試合後コメント>
――試合を終えた感想は
斉藤「悔しいっすね、素直に」
横内「メッチャ言いづらいっすね……でも嬉しいです」
――対戦相手の印象は
斉藤「変わらずいい人って分かってるんで大丈夫です」
横内「斉藤選手、絶対いい子だと思ってて。近所にいたら絶対に試合なんてしたくないですよね、こんないい子。これからも仲良くして切磋琢磨したいです」
――初めてのRIZINの感想は
斉藤「すごくいい景色でした。メチャクチャ楽しめました」
横内「僕は緊張はしてなくて。で、やっとこの舞台に立てたなと思ってワクワクしてて。斉藤選手と正面に立ったときに、早くやらせろよ!って思ってました」
――今後の展望は
斉藤「絶対這い上がってプロでやれるくらい強くなって帰ってきます」
横内「僕はやるからにはチャンピオンになろうと思ってやってるんで、今回RIZIN甲子園のチャンピオンになって、RIZIN、DEEP、UFC、欲しいベルト全部巻くのが僕だと思うんで、それに向けてやっていきます。強くなります」
――横内選手、フィニッシュは狙っていたか
横内「ワンハンドとかチョークとかあったんですけど打撃めっちゃうまいって分かってたんで、打撃徹底して、打撃の練習を1ヶ月ひたすらやって。極めれると思ってなかったんで、打撃でバンバン打ち合うイメージしてたんで、ワンハンドはコーチがそのワンハンド入ってるよって言われてなかったら自分の頭になかったです」
――横内選手、今大会の本戦には年齢が同じの秋元強真選手がいるが、意識するか
横内「秋元くんはメチャクチャ強いじゃないですか。僕もメチャクチャ強くなるんで。避けられないですからね、秋元くんは。2年以内に必ず倒して、僕が1番注目される選手になります」
――斉藤選手、高校1年生だが、来年以降もこの企画が続いたらまた出たいか
斉藤「まだ今は決めてないです」
――MMAをやっていくか、空手を極めていくか
斉藤「まだ高校生で部活入ってるんで、そっち集中していきます」
横内「MMAやりなよ!メッチャ強いのに!」
斉藤「またやりましょう」
第1試合
梅野が前に出て左フックを顔面に当て、さらに右ストレートを当てると下がった大雅相手に梅野は前に出て追撃していく。ロープを背負った大雅は組み付いてふせぐが、梅野が振り回して顔面に膝。大雅はロープ際の攻防から一度離れるが、梅野はストレートで前に出ていくが大雅はリングを回る。
梅野のワンツーに大雅は下がり、ジャブで牽制するが下がりながらワンツーを打っていくが浅い。
梅野はワンツーローから右ストレートで顔面を捕らえていくが、大雅はリングを周ってからタックル。梅野はこれを切ってボディに膝。大雅は一度離れ、梅野がジャブから打ち下ろしのパンチを打ち込んでいく。大雅は下がりながらタックルでテイクダウンを奪い、梅野はギロチンチョークで捕らえるも大雅は頭を抜くとガードポジションでパウンドを落とす。大雅は一度離れてスタンドを要求し、梅野は猪木アリになると大雅は踏みつけからサッカーボールキック。梅野は猪木アリ状態を崩さずに大雅は再度踏みつけからパウンドもここで1R終了。
2R、大雅の左ストレートが顔面を捕らえるが梅野は倒れず、逆に左フックを打ち込むが大雅は下がりながらフックを打ち込みカーフキック。梅野は動じずにワンツーで前に出るが、大雅が避けて組み付くとフロントチョークで捕らえコーナーに下がる。これはブレイク。
大雅の左ハイをガードした梅野。大雅はスーパーマンパンチも、避けられるとタックルを仕掛けるが梅野は切って大雅は離れ際にバックブローも空を切る。
大雅がフックも打ち終わりに梅野がタックルでテイクダウンを奪いサイドポジション。大雅が膝を打ち込んで逃れようとするが、梅野はハーフガードから打ち下ろしのパウンドを落とし再度サイドポジション。逃れようとする大雅にノースサウスから頭頂部に膝を打ち込んでいき、立ち上がった大雅にすかさず膝を打ち込むと大雅が吹っ飛んで倒れて梅野がすぐに飛び込んでマウント。ヒジの鉄槌も打ち終わりに大雅が抜けてスタンドへ戻る。
大雅が飛びヒザも打ち終わりに梅野がフック。大雅がスーパーマンパンチも梅野は下がって避け、大雅が攻めようとするも2R終了。
3R、大雅がミドルから右フック。梅野は動じず右ストレートも大雅は避けてリングを回る。バックブローを放つが梅野はガードし、大雅の右ストレートが顔面を捕らえるが浅い。梅野はタックルも大雅は下がって逃れ、左ストレートが顔面を捕らえるも梅野には効いておらず。梅野はミドルも大雅もミドルで返し、大雅がジャブからカーフキック。さらに前蹴りも梅野がワンツーで前に出るとヒジを狙うが大雅はガード。大雅は左ストレートからローを打ち込み、ボディブローから飛び蹴り。梅野はヒジとボディへのミドルを狙うが、大雅はガードしてジャブからストレートを放つが浅い。
大雅のミドルをキャッチした梅野が距離を詰めていくが大雅が下がり、大雅が逆にヒジを見せて前に出るとクリンチ。だが梅野がコーナーに押し込み膝を打ち込み、足をかけて倒すとボディに膝。マウントをとって鉄槌を落とすが亀になろうとした大雅に胴絞めスリーパー。これを離すと頭頂部にヒジを連打するがここで時間切れ。
判定3-0で梅野の勝利となった。
<試合後コメント>
大雅
――試合後の率直な感想は
「初めてやってみて、すごい戸惑っちゃったというか。試合始めてみて色々やろうと考えすぎちゃって。結局なにしよって感じになっちゃったっすね」
――やりたいことは出来たか
「全然出来なかったっすね」
――対戦相手の印象は
「特に変わんないかなって感じです。相手が変わらないけどルールが変わったんで、そこくらいかなと思います」
――MMAの手応えは
「正直今日やってみて、『俺、弱ッ!』って思っちゃって。でもやるって決めたんで。打撃と総合の動きをアジャストさせて自分のスタイル作っていけば間違いなく強くなると思ってるんで。試合する前から何も変わらないんで。ただ数年ぶりに負けたんで、久しぶりに負けたなって感じですね」
――今後の目標は
「とにかく総合格闘技で絶対強くなります」
――今日の作戦は
「打撃でも圧倒して、タックルも見せてって感じで。思ってたんですけど、中々練習通りには動けなかったなって感じです」
――1番想定外だったのは
「自分の動きです。もっと余裕持って闘えなかったと言うか、1つ1つミスしちゃいけないとか、色々考えすぎて、結局なにがしたいのかわからないみたいな感じにっちゃったんで、これから作っていきます」
――アジャストにどれくらいかかるか
「どうなんすかね。ホント早く強くならなきゃいけないんで。年齢的にも何年もかかってたら若い選手も出てくるし、上に行くやつには早く強くなる必要があるんで。アジャストして、毎日どうやったら強くなれるか考えたいと思います」
――2025年の試合は立ち技・MMAの比重をどうするか
「正直なこと言うと、もうMMAのことしか考えられないです、頭が。RIZINで絶対にチャンピオンになるって決めたんで、そこに向かってどうするかチームと話して。どうやったら一番早くそこに行けるのかを考えたいです」
梅野源治
――試合後の率直な感想は
「MMA初戦、まずは勝利することが出来て素直に嬉しいです。試合まで、試合出来ねーんじゃねーかって色んな出来事があったんですけど、2024年の大晦日を勝って締めくくることが出来たんで最高の年越しができるんじゃないかなと。いや、良かった!」
――対戦相手の印象は
「彼、ステップ速くて、そっからパンチで飛び込んでくるっていう。キックボクシング時代から長けてるところで、多分パンチをステップ使ってくるところから飛び込んできてタックルとか来るんだろうなと。戦前の予想通りかなと、パンチはパワーありましたけど、僕ムエタイでずっと首相撲とかやってたんで組む力は僕のほうが上だったんじゃないかなと思います」
――今回はキックで見られなかったヒジがMMAで見られた
「出しました?僕?試合中に(笑)あんまり出せなかったなと。出そうとはしてたんですけど、対戦相手のセコンドがヒジ狙ってるぞヒジってずっと言ってたんで。あと、組んだときにずーっと顔をゼロ距離にしてヒジを打てないように打てないように、そこだけすごいフォーカスして組まれてたんで、中々距離を作ってヒジ打つってのが今回は難しかったなと」
――みんながヒジを警戒しているから見られないと
「多分、僕とやる選手はみんなヒジメッチャクチャ警戒してるはずなんで。首相撲。多分蹴り技とヒジを警戒してる人が9割10割だと思うんで。それをどうヒジを見せられるかっていうのがずっと課題なんですけど、中々RIZINに来てから、ヒジ見せてないだろって。榊原さんにも言われたんで。だから今回ヒジで倒したいっていうのがあったんですけど、中々決められなかったっすね」
――今後の展望は
「僕がMMAに挑戦していくのは、自分の競技、ムエタイってものの強さを少しでも見せたい。そしてムエタイの認知度を少しでも上げたい。僕がムエタイの試合をいくらしたところで、どんな強敵とやったところで、今のムエタイの認知度って上がらないと思うんで。さんざん今まで世界のトップ選手とやってきてるので。ってなると、今度は僕がムエタイとは違う動きを、ムエタイの技術を使って活躍することで、少しでも自分のやってきた競技に還元できるんじゃないかと思うんで。色んなものに挑戦していきたいですよね、MMAもそうですし。ただ、2025年は、榊原さんにも言いますけど2度と世界の果てまで行かないぞと。それだけはホントに、それだけは挑戦しない。2度と行かない。もうホントに、あれからまだ僕榊原さんともちゃんと話してないんですけど、そこだけは強く言いたいなと。今回一番良かったのは、ホントに佐藤大輔ありがとう。お前出てこなかったからだぞ。それは感謝を伝えたいです」
――MMAファイターとして上回った部分は
「やっぱり組みの展開じゃないですか。タックルフェイントから首相撲に行ったりとか、組んだ状態から、ムエタイのテクニックですけど首相撲から相手をコカしたりとかですかね。ホントはもっとマウントキープとか、最後バックチョーク行きましたけど、あれもホントはもっと練習してきた動きがあったんですけど、100の力で暴れる相手に対して中々決めきれないし。そこは課題だったなと思うんです」
――実際に闘ってみて、キックやムエタイに比べたMMAの難しさは
「始めたときからメチャクチャ感じてますよ。一番最初にFIGHTER'S FLOWで久保優太くんと一緒に、今回セコンドについていただいた方たちと一緒に練習したんですけど、練習後に1時間位動けなくなったんで。なにも出来ないし、こうやって人って殺されていくんだなってくらいボッコボコにされたんで。そこから少しずつ練習を積み重ねて、でもやっぱり絞め技からも逃げられないし、タックルされたら簡単に上獲られちゃうし、毎回毎回練習後に気持ち悪くなって、もう練習行きたくないなって思う日が毎日だったんで。ホントにずっと言ってますけど、練習行きたくないで行かなくなったら叶えたい夢とかなにも叶えられなくなっちゃうと思ったんで、そこは、ここが努力するところだなと思って、毎日、今日まで来ました」
――闘いたい相手は
「FIGHTER'S FLOWの上田さんからは、『全然トップ選手行きましょうよ』って言われてて。誰でもいいっすよと。僕は言っていただいたファイターと、誰でもいいんで。それに勝つためのトレーニングを毎日積み重ねていくし、RIZINファンが見たいカードを見せられたらいいんじゃないかなと。僕がイヤだって言うことは無いんで」
――今後のムエタイについて。RIZINの中でムエタイの試合をやりたいのか、他のムエタイイベントを作っていきたいのか
「ムエタイ選手って僕以外にもたくさん頑張ってる選手がいて、ちゃんと強い選手もいっぱいいるし、結果出してる選手いっぱいいるんで、僕がムエタイの試合をバンバンやっていきたいってより、ムエタイで頑張ってる選手たちに少しでも光が当たるような環境を作れたらいいのかなという。ファイトマネー、世界チャンピオンだったときに6000円とかで試合してましたからね?そういうことを自分はずっと知ってるし、分かってるんで。だから、中々恵まれた環境にないファイターたちに少しでもチャンス、光を与えられるような土台を僕らが作っていけるような位置に来たと思うんで。だけど僕がムエタイムエタイ言って、RIZINでムエタイの試合だけを組むってより、今日もそうですけど、ほとんどMMAじゃないですか。ムエタイだけじゃなくて立ち技の試合をRIZINの中で増やしていけるように、それで立ち技の中にムエタイがあったりとか。キックボクシング、ムエタイ、MMA、ボクシング、空手とか、いろんな競技がありますけど、みんなが協力して、ムラ社会じゃなくて格闘技っていう大国に出来たらいいんじゃないかなと思ってます」
――自身のMMA戦の次戦について。皇治選手は興味はあるか
「勝てるだろって。全然。全然大丈夫ですよ。いつでも組まれれば。彼がやりたいんだったらやってやろうかなと。因縁があるのも皇治選手だろうし。結構、龍聖とか同じバンタム級で結構名前も上がってきてるだろうし、色んな面白いマッチメイクが増えてくると思うんで、そういうところにしっかり絡んでいけるように毎日しっかり積み上げていきたいと思います」
――適性はバンタム級?
「バンタム級なのか、フライ級まで落ちるのか。それはFIGHTER'S FLOWの上田さんとか選手の方たちみんなと話ししていて。僕の身長でフライまで落とせればかなり有利だと言われてるんで。そういうのも試しながら、テストしながら、どこが適正階級なのかを探していきたいですよね」
――今日の試合後には妻梅さんとの逢瀬はあるのか
「今回、いろんなことがありすぎたんで。『試合やるのをやめよう』ってずっと言ってて。だけど奥さんから『こんなキツいことがあって、そこで逃げるなら私はあなたを嫌いになる』って言われて。試合前に。『イヤなことあったらすぐ逃げるんだね』『今回キツいかもしれないけど、どん底になったところからでも挑戦するって姿勢がカッコいいんだよ』って言われて。『そしたら私はあなたに付いていきたい』って。『試合蹴っちゃうくらいだったら、なんでもイヤなことから逃げるあなたなんて嫌い』って言われて。そこまで言われたら、嫌いになられたくないだろって思って試合やるって決めたんで。だから今回はSNSとかほとんどやってなかったと思うんですけど。いろんなことがありすぎて。だけど、そういう状況も妻梅さんは知ってるんで。今回試合前も試合後もどっか連れてってとか無かったっすね。ずっと協力してくれました。試合後泣いて僕のとこ来たんで。リングから降りるとき。『ホントよかった』っつって。妻梅からなにも言われてないけど、連れてってあげたいなって。ありがとうって。支えてもらってるおかげでしっかり勝てたんで。感謝を伝えたいしね」
――大野智さんから一緒に年を越そうと誘われていたことについて
「このあとちょっと電話しようかなって。ちゃんと。ホントずっと応援してくれてたんで。結構前から。僕のTシャツ着て見てますって言ってくれて。ホントありがたいですよね。僕なんかにすごい丁寧に対応してくれるんで。ご飯も誘ってくれて、年越し。フツーにヤバいだろ。嵐はヤバいだろ。リーダーですからね。今回色んな方たちがサポートしてくれたんで。入場にJ1のトップ選手が来るとか意味わかんないじゃないですか。最近あんま絡んでないですけど、かまいたちとかもアイツらも応援してるってことを聞いたんで。2025年はかまいたちもまた構ってあげようかなと思ってます」
第2試合
エドポロが左ハイからミドルで牽制し、貴賢神もミドルで返す。エドポロはジャブとローで距離を見て、貴賢神はカーフキックを狙うがエドポロは左ハイから組み付いて膝を連打。だがバランスを崩したエドポロに貴賢神が組み付いて投げようとするも、エドポロは顔面をコツコツ殴っていきボディに膝連打。貴賢神は離れそうになるが再度組み付いてロープに押し込み、展開なくブレイク。
貴賢神がワンツーも、エドポロが顔面に膝。ふらついた貴賢神にラッシュを仕掛け、これでレフェリーが試合を止めた。
エドポロ「調子どうっすか?これがエドポロ・キング。わかれ!わかるか?まあこっから、飛び級せず、こつこつ世界に向けて頑張るんで皆さん応援よろしくお願いします。この試合が決まってから一番練習した。それにあたって練習してくれた人、サポートしてくれた人、ほんとにありがと。ホンマに感謝してます。まあこの恩返し、この勝ちでどうっすか?最高でしょ?また俺のことみたいと思う人、拍手してもらっていいですか?ありがとうございました。エドポロキングでした~フォー!」
<試合後コメント>
エドポロキング
――試合後の率直な
「気持ちいいです。言葉にならないです。押忍」
――パンチが当たったときの感触は
「1発ジャブ入って、そのとき自分の距離で行けると思ったんで行きました」
――フィニッシュの瞬間は
「言葉にならないです。人生で1番気持ちいいです」
――大晦日RIZINの感想は
「全部自分のものにできたかなって感じですね」
――今後の展望は
「ここで満足せず地に足つけて頑張ります。押忍」
――RIZINヘビー級でやっていきたいか
「今はそんな世界とか言うレベルじゃないんで。コツコツ世界で闘えると思ったら世界に行くし。まだ時期尚早ですね」
――どういう相手と闘いたいか
「わかんないです」
――用意された相手と戦うと
「そうですね。自分に合った相手というか、高望みせず頑張ります」
――ヘビー級のベルトが出来たら目指すか
「今って言っても現実味ないんで。コツコツ勝ちを積み上げて。時期が来たら自分のものになると思うんで、焦らずコツコツです」
――THE MATCH 2には出たいか
「怪我の状況とかも踏まえて、そこに絶対出たいとかはないんで。コツコツ練習頑張ります」
――お正月はゆっくりするか
「ゆっくりして練習に励みます」
――コツコツ、時期尚早という言葉が目立つ。足りない部分はどこだと思うか
「自分が一番分かってるというか、足りないものが見えたんでそこを修正していく感じですね。焦らず潰されずって感じで」
――現在23歳だが、将来どういう選手になっていきたいか
「3年、4年でUFC行きたいです。そこが目標です」
――練習環境に関してどういうものにしたいか
「組みであったりとかは2人来てるんで、そこを特訓してて。そのおかげで倒されなかったんで。頑張ります」
貴賢神
――試合後の率直な感想は
「やるべきことはまだまだ山ほどあるんで。山ほどっていうか、山が3つ4つある感覚なんで、道程が長い感覚はあるんですけど、まずは肉体改造から始まって、もっとベーシックなところを詰めてやらないとなと思います」
――対戦相手の印象は
「思ったほどそういうのはなかったんですけど、もっとエドポロ選手ってよりは、自分の試合の組み立て方をもうちょっと細かく丁寧に組み立てていけたらなと思いました」
――計画・作戦が遂行できなかった?
「計画は話してた内容はよかったんですけど、距離を詰める打ち合いのタイミングが早すぎてしまった。もっと時間を使ってやれたら良かったってところですね」
――今後の展望は
「もっともっと、基礎を叩き込んで、肉体改造からすべてやっていくしかないなと思ってます」
第3試合
新居が前に出るが武田がフックで牽制。新居が膝蹴りからフックを打ち込んでいくが武田がスカしてフック。新居はミドルを打ちながら下がり、前に出るが武田がフック。新居が飛びヒザも、キャッチした武田がタックルで倒そうとするが新居がスタンディングでアームロック。そのまま振り回してグラウンドになると、ヘッドシザースで捕らえながら伸ばそうとする。一度足を離すと首に足をかけて仰向けにしようとするが武田は逃れ、新居は前転して腕を捻ろうとするが武田も対応してパウンドを落とすが、新居が腕を離さずロープ際に。武田は逆の腕でコツコツ顔面を殴り、新居が離すとロープから上半身が出てしまったためスタンドで再開。
新居はリングを周って下がり体力回復に務め、武田が前蹴りで牽制しながらローを打ち込んでいくが1R終了。
2R、武田が前蹴りでプレッシャーをかけてワンツーからタックルで組み付く。新居はコーナーを背に耐えるも、武田は振り回していくが倒れない。2分経過しこれはブレイクに。
武田がローから前蹴りで前に出ていき、新居は右フックを打ち込むが武田はガード。武田のローに新居が合わせて右フックを打ち込むと、そのまま勢い余ってお互いつんのめって倒れる。ここで2R終了。
3R、抱き合ってから試合開始。武田がタックルも新居がロープを背負って耐える。武田が振り回すが新居は倒れず。コーナーでの競り合いから新居の膝がローブローに。
再開し、コーナーでの組み合いから新居の膝が再度ローブローに。
武田の回復を待つが、回復が見込めないため試合が終了し判定へ。
判定3-0で武田の勝利となった。
<試合後コメント>
新居すぐる
――試合後の率直な感想は
「武田との試合だったんで、なおさら勝っても負けても、カッコいい先輩でありたいと思って闘い切りたかったんですけど、武田にもそうですけど、見てる方、ファンの方もそうですけど、会場に来た人たちにも申し訳ないです。あんな試合してしまって……」
――対戦相手の印象は
「イメージはそのままでしたけど、武田の気持ちがすごい伝わったのに、僕がそれを返してあげられなくて、情けないですね」
――今後の展望は
「あんな試合してしまって、頑張りたいとかそういうこと言えないんで。またなんか闘わせてもらえるチャンスをもらえるように、やっていきたいです」
――1R目はかなり攻めていた。今までだったらあそこで決まっていたが、想像以上に武田選手のディフェンスがうまかった?
「アレは想定外のディフェンスというか、僕自身のオフェンスに問題があったと思ってます。普段はもっと強引に取りに行ったり、考えながら取りに行くんですけど、腕掴んでも休んでしまった部分があって。その間に決めれるチャンスをどんどんなくしてしまって」
――2Rでメンタル的に追い込まれた?
「1Rで決めに行きますけど、2R目、3R目、行ってしまっても取れるように練習しなきゃなって思います」
――試合後に武田選手となにか話したか
「僕は謝らせてもらったんですけど、武田は『一緒に帰りましょ』って言ってくれて。会話はいつもどおりだったんですけど、僕は武田に返す言葉がなかったです」
武田光司
――試合後の率直な感想は
「率直な感想……汚い話になるんですけど、チンコで始まった1年で、チンコで終わった1年でした。下品ですみません。3月は玉で、年末は竿でって感じです。女性陣、申し訳ない」
――対戦相手の印象は
「すぐるさんではなく、新居すぐる選手としての印象を言わせてもらうと、予想通りだったなと。自分自身を自己分析すると、フェザー級に転向してきて、全然情けない結果しか残せて無くて、申し訳ないなと。ライト級のときのような動きが出来てなくて。でも仲間たちと、今回セコンド陣営、BRAVEの人がいなくて。だけど仲間たちと色んな動き、ムーブメントをやって。打撃の立ち位置が分かってきて。新居すぐる選手のアームロックのディフェンスに関しては、佐藤将光選手がいらっしゃるんですけど、そこのジムの方で、ディフェンスの仕方を徹底して教わってたんで。アームロック仮に獲られたとしても『あっ、来た来た。これか。全然問題ないな』と。あれも僕は力入れて無くて重心置いてただけだったんで。だから疲れるだけだなと。だから僕は試合終わって、不完全燃焼だから言うのもアレですけど、疲れとかも別にないし、って感じですね」
――今後の展望は
「RIZIN側が外国人と当ててくれるのか、日本人選手と当ててくれるのかは分からないですけど、僕のパズルのピースが、武田光司っていうパズルのピースが大分ハマってきたってところがあるんで。打撃も立ち位置とかも分かってきたんで。あとは、自分のオフェンスのピースをハメる作業をしにいかないとな、来年は。自己評価をすると、トフィック・ムサエフ選手と試合をして、11月か。すぐの期間でフェザー級の身体を作って、減量してってなってたのでバタバタの1年間だったなっていう前半戦はあったので。来年も試合はしますけど、緊急のオファーとかは断ろうかなと思ってます。来年はじっくりしっかり自分自身と向き合って、自分の周りにいる僕の仲間たちとしっかり練習して相乗効果をすることができたらなと。本当に心からそう思ってます」
――新居選手の攻め手はある程度決まっているが、作戦は
「作戦としては、アームロック来るのは分かってるんで。組みの展開に絶対なるし。1Rのときフィニッシュだったなと思うところが1つ。あとは3R目のときに最後ダブルレッグ狙いに行って、一番最後テイクダウン、タックル持ち上げるか、そのままテイクダウンして、いつもだったらクラッチしたままだったんですけど、アームロック来てって展開が予想されたんで。最後サッカーボールキック狙ってたんですよ。たらればですけど。そこが戦略の1つだったかなと思います。最初は必ずアームロックからこだわって持ってくるっていうのは分かってるんで。一緒に練習してるどうこう関係なく、映像も腐る程見てきたし。セコンド陣営の仲間たちと話もして、こう来たらこうする、こう来たらこう対処するってやってたので。一緒にやってた練習仲間とか関係なく、今回に対しては対策をしっかりばっちりすることができたなと。試合内容どうこうに関しては関係ないですけど、試合前の対策練習をしっかりすることが出来たのかなと。打撃に関しては中村京一郎だったり色んな選手たちとやってて。マジで強いっすよ、京ちゃんの打撃(笑)京ちゃんとは相乗効果出来てて、プーケットにも一緒に来たし、組技は僕なりの指摘をさせてもらって、打撃は京ちゃんから指摘してもらって。だから打撃は怖くなかったです。ピースがハマってきたなと感じています」
――完成するのは来年?
「すぐに見とけよとは言えないですけど、言うのは難しいけど、すぐに作れますと断言はできないですけど、みんなには信じて待っていてほしいなと心から思いますね」
――この試合は2人の関係性に注目が集まっていた。今後の関係は
「終わった話になっちゃってますけど、僕は別に関係ないです。もちろん好きだし。夜の世界って誘惑がすごいんですよ。クラブで働いてた話ですけど。そこで、僕はブレずにやってきたし、すぐるさんはブレてる時期あったんですけど、今は真っ直ぐ格闘技やられてて。僕も好きなアニキの1人なんで。関係性は全然変わらず僕は行きたいなと思ってます。すぐるさんがどうかは分からないですけど……電話来るんじゃないですか?(笑)僕はこの後一時的に実家に帰るんですけど、シマダのアニキから伝言で言われたんですけど、勝っても負けても武田とは渋谷のTKナイトクラブで絶対会うって言われたんで。京ちゃんも連れてこうと思います。まあ、竿が腫れてるんで(笑)試合中吐いたの初めてだったんで。竿の根本の部分が腫れてるんで。今吐き止め飲んでるんですけど、まだちょっとウッってくるとこあるんで。そこは体調次第。体調悪かったら行けないんですけど、竿が元気だったら大丈夫ですね」
――今のRIZINではストライカーの選手が台頭しているが、それについての思いは
「ストライキング、僕も覚えてきたし、思うこと……う~ん……やりたい相手ってことですか?まだ選べる立場ではないんで。もちろんチャンピオンシップやりたいとかはもちろんありますけど、1段2段3段飛ばした発言は僕は出来ない立場だと思ってるし、ファンのみんなも認めてくれないし、何よりRIZINのマッチメイカーの方々が認めてくれない。盛り上がらない。『なんでお前なんだ』ってなると思うし。僕はしっかり下地を作って、下積みを積んでやってきたし、やってきてるんで。言われた相手とやるしかないなって思ってます」
第4試合
大世のセコンドには桜庭和志がつく。
矢地がハイキック連打。大世もハイからフックを打ち込み、矢地がハイも大世はジャブからミドル。キャッチした矢地に大世が左フックを叩き込み、これで倒れた矢地に大世が飛び込んでマウントパンチ連打。これでレフェリーが試合を止めた。
わずか26秒で勝利した大世は「はじめまして桜庭大世です。あの、七光りでも強いんだぞっていうのを少しは見せれたかと思います。もっと練習頑張っていくので、応援お願いします。ありがとうございました」と挨拶した。
<試合後コメント>
桜庭大世
――試合後の率直な感想は
「気持ちかったです!すごい。でももうちょっと長くやったほうがみんなの目に留まる時間は長かったんで、もうちょっと長くやりたいなとも思いました」
――あの一発が決まった感触は
「大人になって、パーン!って初めて人を殴れて。ふわ~って落ちていくところがスローに見えて……って感じでした!(笑)」
――狙い通りのパンチだったか、反射的に出たパンチだったか
「蹴りが得意なんですけど、練習はしてました。蹴り持たれてパンチ出すっていうのは」
――対戦相手の印象は。ベテランの殺気・風格などは感じたか
「多分、あったと思います。そもそもリングで闘うのがほぼ初めてだったんで。不思議な感じはしました。ここで寝技もあんのか~と思ったら……不思議な感じでした(笑)」
――大晦日RIZINの感想は
「今日って何人くらいですか?」
――まだ正確な数は出ていないが、2万人行くか行かないか程度かと
「ちっちゃかったです。思ったより。もっと、バ~って……。アーティストの人とかってすごいじゃないですか。僕たちなんて何十人集まってやっとこれだけの人数ですけど、ロックスターとか歌うスターの人たちは1組とかで何万人も集めるっていうのを考えたら、まだちっちゃいかなって思いました」
――今後の展望は
「もっと練習してもっと強くなっていきます」
――父・桜庭和志選手からはなんと言われたか
「80点って言われました(笑)」
――足りない20点は
「もっと色々見せてやれって意味だと思います。秒殺はあまり良くないって言われてたんですけど、『盛り上がってたからしょうがないから80点』みたいな感じで言われました」
――「自分がスーパースターになるならこの試合は勝つ」と言っていたが、実際に勝ってスーパースターになれそうか
「第1歩目を踏めたかなと思います。まだなってないです(笑)闘う期間とかにもよると思いますけど、そのためにも練習しときます」
――THE MATCH 2には出たいか
「出れたら出たいです。ホントに経験値が少ないので、5月に限らずいっぱい出たいって気持ちもあるし、まだ歴は浅いんで、修行期間も欲しいっていうのもあるし、とにかくそれこそ矢地さんもそうだと思いますけど、修羅場をくぐり抜けてきていると思うので、僕はそういう経験が少ないので、修羅場となる体験をして経験値を積んでいきたいので、5月に限らずいっぱい出ていきたいと思います」
――入場時は曲もマスクもお父さんを継承していくのか
「おじさんファンって言ったらアレですけど、いい具合に喜んでくれればってところと、桜庭大世を出さなきゃいけないところはあると思うので、考えてます。お父さんのファンを僕のファンにしたいので。おじさんたちが喜ぶことであればなんでもします(笑)」
――お父さんを応援していた会場で自分が試合することについての思いは
「特にそのつながりは感じなかったです(笑)」
――会場のサイズに関しても何も感じなかったと
「シンプルなサイズ感もあると思うんですけど、ちっちゃい頃に来てたんで。ちっちゃい頃って、映画館とか行くと音とか大きく聞こえるじゃないですか。そんな感じですっごい広いと思ってたんで、頭の中のイメージで。僕が成長したのもあるかもしれないですけど、もっと大きいのをイメージしてたんで。そんくらい僕も人を呼べるスターになろうと思いました」
――「お父さんのファンも自分のファンにしたい」と言っていたが、お父さんと違うところの魅力は
「お父さんは話聞いた感じ、本当に寝技ばっかり練習してたらしいんですけど、K-1ジム、蒲田の先生に見てもらって、打撃もやってるので。打撃ももっとちゃんとやろうとも思ってます」
――フィニッシュは蹴り足を取られたときのパンチだったが、それを練習していた?
「蹴りが得意なので、持たれてパンチ出すっていうのはキックの先生としてました」
――(※某選手に非常に似ている記者が質問)週刊格闘ソルトのオガワと申します。ベイノア選手ってご存知ですか?
「知ってます(笑)」
――“ブラックパンサー”ベイノア選手っていう今年2戦2勝の選手がいるんですけど、彼と……
「えっ、ベイノア選手ですか?(笑)」
――週刊格闘ソルトのオガワと申します
「アッ、ハイ(笑)」
――持ってる者同士で次戦闘うというのは最高のプランじゃないかなと
「あっ、言われれば、それでも大丈夫です。是非よろしくお願いします」
――是非よろしくお願いします。これ、試合決定でよろしいですか?
「決定にはしないでください(笑)大人の事情があると思うので(笑)」
(※謎の記者がサングラスを取る)
ベイノア「ベイノアです」
大世「分かってました(笑)」
(※ベイノアがコメントスペースに入ってくる)
ベイノア「はじめまして。リングに上がろうとしたんですけど、スタッフに止められまして。記者に紛れさせてもらいました。是非、次戦最高の試合をしましょう(※握手を求める)」
大世「えっ、これしないほうがいいですよね?じゃあ半分くらいで……(※手を半分くらい握る)」
ベイノア「よろしくお願いします!押忍!」
――ベイノア選手と戦って面白い試合にする自信はあるか
「頑張り……ます!押忍!(笑)」
矢地祐介
――試合後の率直な感想は
「まあ、こんな日もあるかと。それだけですね」
――フィニッシュの瞬間は覚えているか
「被弾したのは詳しく覚えてないですけど、試合全部覚えてますし、止められたのも覚えてるんで、そこまで深刻ではないかなと思います」
――対戦相手の印象は
「距離感とかリズムが合わないのに一発食っちゃったなと。腕が太いのか強いのか分からないですけど、パンチは強かったなあと思います」
――今後の展望は
「色々1回ゆっくり考えて進んでいけたらいいなと思います」
――さっぱりしている印象があるが、悔しさは現時点ではないか
「もちろん悔しいですけど、しょうがないことなんで。格闘技も長くやってますし。こんな日もあるよなって感じですね。ホント、彼の日だったって、それだけですね」
――キャリアが浅い選手だから油断があった?
「それはまったく無くて。得体のしれない選手だったんで、そういう意味でいつも以上にしっかり準備してきましたし、気を引き締めてすべてを想定して作ってきました。だから油断とかはまったくなかったです」
――再戦してやり返したいか
「まあ、そらもちろんやり返したいですけど、負けた僕がなんも言えることは無いので。敗者に口なしなんで。今日はやられたなという感想でしか無いです」
第5試合
神龍が左ハイで牽制し、タックルを仕掛けるがホセが切ってボディをコツコツと殴って行く。神龍は膝を打ちながら足をかけてテイクダウンを奪い、ハーフガードからサイドポジションへ。コツコツ顔面を殴っていき、亀になったホセに胴絞めスリーパー。ホセは平然と立ち上がるも、神龍は後ろからコツコツ殴ってスリーパーを狙うがホセは回転して振り回して落とし、ロープに押し込んで膝。神龍が脚をかけて組み付きグラウンドになるが、ホセは四つん這いで逃れようとするも神龍はコブラツイストのように絡みつき背後からコツコツ顔面を殴っていく。
ホセが足を抜くと神龍がサイドバスターからバックを離して顔面蹴り。避けたホセにハイキックを打ち込むが1R終了。
2R、神龍が飛びヒザもガードしたホセがアッパー。お互いジャブが空を切り、ローの打ち合いから神龍がバックブロー式のヒジ。お互いジャブが顔面を捕らえていき、神龍が大ぶりフックも避けたホセがジャブを当てていく。ホセがローから打ち合いになると神龍がスリップするがホセは追撃できず、お互いストレートから神龍がバックブロー。ガードしたホセにタックルを仕掛けるが、ホセはこれを切って一度離れ、神龍はスーパーマンパンチもガードしたホセがロー。神龍はボディブローから下がりながらジャブ。ワンツーもホセはガードしてワンツー。神龍がボディを捕らえていくが、近距離でパンチの打ち合いになり神龍が顔面を捕らえていく。一度離れてホセがフックを打つが当たらず、神龍のフックから左右のフックが顔面を捕らえていくが浅く、ホセは左右の膝から前に出るとお互いパンチは出し続ける。
ホセのミドルの打ち終わりに神龍がタックルも、これを切ったホセが顔面にヒジを打ち込みスリーパー。これを回転して逃れた神龍が押し倒してガードポジションになると、お互いがむしゃらに殴っていくがホセがフロントチョーク。そのまま2R終了。
3R、ホセがミドルも神龍がジャブ。さらに飛びヒザもホセはガード。神龍がタックルでテイクダウンを奪うが、すぐにホセが立ち上がる。
ホセはジャブも神龍はヒジ。神龍は飛びヒザからフックもホセはフック。お互いパンチが空を切ると神龍がタックルから叩きつけてバックをとるが、ホセはすぐに立ち上がる。神龍はそのままコーナーに下がり飛びつこうとするも、ホセは回転して正面を向くが神龍が足を絡ませて倒しテイクダウンを奪う。しかしホセは上からコツコツ殴ってからマウントを取り、亀になった神龍にホセは胴絞めスリーパー。神龍は耐えながらホセの顔面を殴って逃れようとするも、ホセも後ろから殴っていき、再度スリーパーも神龍は回転して逃れてスタンドへ。
神龍は足を取っていくがホセはすぐにマウントをとり、亀になった神龍にホセが腕をとるも、神龍は耐えて3R終了。
判定2-1でホセの勝利となった。
<試合後コメント>
神龍誠
――試合後の率直な感想は
「ちょっと競り負けちゃったなと。後1個が足りなかったっすね」
――その1個はこれから探すか、もう見えているか
「まだ試合を自分で見てないんでアレですけど、世界の壁、ここで1個殻を破らないと勝てないなって思うんで、振り返って修正するところを見つけます」
――判定を聞いている時の心境は
「ギリギリの試合になっちゃってて、勝ったと思ってたんですけど、ギリギリだからどっちに転ぶ可能性もあるのかなと思ってて。1票、1票と入って、どうなんだろと」
――対戦相手の印象は
「プレッシャーがすごい強かったです。想定より、というか、ああいうプレッシャーをかけてくる人と闘ったことがなかったんで、そういうとこで面食らっちゃったっていうのはあります」
――今後の展望は
「う~ん。勝ちたいですね。う~ん。まだまだ最強でもないし、アレですけど、自分を信じて、僕にはこれしか無いんで。絶対1番になりたいと思ってるんで。絶対練習して強くなります」
――プレッシャーの強い選手に仕掛けていく展開だったが、引き込んで足関節を取っていた。あれは狙っていたか
「色んな技を持ってるんで。最後のヒザ十字も入ると思ったんですけど、ちょっとズレちゃって。ああいう選択肢も持ってアグレッシブに攻めていこうかなと。スクランブルは負けないと思ってたんで。ポジション獲られてることで判定逆についちゃったんで、そこを選択するのも考えてやらないといけないなと思いました」
ホセ・トーレス
――まず、年越しそばの味はどうか(※年越しそばを食べながら登場していたため)
「味はとても良い!日本では年越しそばという風習、関係を長く保つという意味を聞いた。この関係が長く続くなら素晴らしいと思う。いい試合をして皆さんが楽しんでくれたなら本望だ。……ああ、試合後には汗をかいているから、年越しそばの出汁はとても染みわたる!」
――大晦日RIZINの感想は
「素晴らしい体験だった。全てにおいてRIZINのオペレーションはスムースでストレスを感じなかった。UFCなど他団体比べてもスムースだ。1つ言うならもう少し早く日本に来たかった。時差ボケや体重を落とすことに関して影響があった。このレベルの大会に出るためにはある程度の犠牲を払う必要もあると感じている。ビジネスクラスで来られて、その待遇にも感謝している。エコノミーで来ているセコンドのみんなには申し訳ないが、1度ビジネスクラスを体験すると戻れないね!」
――対戦相手の印象は
「正直、試合前はもっと簡単な試合になると思った。日本人選手は1Rは勢いがあって派手な攻撃をするが、2R、3Rで体力が切れて遅くなる。そう思っていたが神龍選手は違った。3Rで守りに入ったとは考えたが、私が2Rまでに大きなダメージを与えたなのに倒れないのは驚いた。3Rに足関節を狙って来たのが彼の敗因だった。なによりも驚いたのは、彼が試合後に自分のところに来て『自分はどうすればもっと強くなれるか』『自分はUFCの選手と比べたらどれくらいの立ち位置にいるのか』『チームメイトであるレイジーボーイと比べたらどれくらいの立ち位置にいるのか』と聞いてきた。これには感激した。彼には向上心と、これからも強くなりたいという気持ちを感じた。彼に言われたのは、『ホセには是非戻ってきてもらいたい。来年のGPがあるなら出場してもらいたい。そしてあなたにリマッチを挑んで勝ちたい』ということ。自分は戻って来たいし、リマッチも受けたい。そんな向上心を持っている彼なので、これからはただ強くなる一方だと思うし、今回もすごく強かった。ただ、今回は経験値で上回った私が勝った」
――今後の展望は
「今年は非常にタフな年だったので、それをいい形で締めくくれてよかった。最後に勝ちを拾えてよかった。前回の試合は判定で負けてしまった。今回も判定に行ったときに嫌な予感はしたが、今回はこの判定は自分に傾いてくれた。これからに関してはわからないが、まずはフライ級に戻したいと思う。今回は59kgで自分がフライ級に戻れるかというテストだった。比較的楽に落とせたし、次はフライ級でやりたい。リカバリも上手く行ったし、いろいろな部分で成功だった。現状としてはBRAVEの契約下にあるので、1度しっかりとした話し合いが必要だが、もし本当にRIZINでGPが開かれるなら是非出たいと思う。キョウジ・ホリグチのような偉大な選手とも是非やってみたい。昔ATTで一緒に練習をしたが、いいときもあるし、悪いときもあった。こうしたトレーニングパートナーで終わらせずに、ここで対戦するという素晴らしいストーリーにモチベーションを持っている」
――試合後のマイクがなかったが、あったとしたら言いたかったことはあるか
「基本的には感謝の気持ちを言いたかった。元々、自分が子供の頃はPRIDEの海賊版DVDを兄が露天商から買ってきたのを見たのが自分にとって初めてのMMAだった。子供の頃に見た同じアリーナ、同じ雰囲気、同じ会場、同じ空気で闘えたというのは自分の子供時代からは想像できないことだ。自分の子供の頃の記憶は、日本の文化とともにあった。ゴレンジャー、ドラゴンボール、それに見た映画もカラテやブドーのものが多かった。こういうところで試合が出来たことに本当に感謝をしたい。ここでこういう機会を作ってくれたBRAVEにも感謝したい。寵愛を受けているハリド王子にも感謝をしたい。素晴らしい経験をしていると言いたかった。元々はシカゴの南側で生まれ育った貧しい自分だが、その頃は街から出ることは無いだろうと思っていた。そして自分の国から出ることも無いだろうと思っていた。ましてや日本に来ることなんて想像もしていなかった。こうして日本に来れてこうした経験を出来ていることに対して“ありがとう”と言いたかった。試合後のインタビューとしては長すぎることは分かっているが、それをすべてまとめて“ありがとう”の一言に込めたかった」
第6試合
お互い前に出て打ち合いとなり、ローの打ち合いになるとキムが少しうふらつく。上田のミドルにキムが右フックをあわせていき、上田が前蹴りで距離をとると木村がプレッシャーを掛けて前に出て左右のフック。そのまま組み付いてロープに押し込み、足をかけて倒そうとするが上田は耐える。お互い膝を打ちながらキムが離れ際に大ぶりフックから巻き投げてグラウンドになると、上田はすぐに立ち上がり、バックを取ったキムが足をとって抜こうとするが上田が一度離れる。
キムが左右のフックも上田は膝。ここでタイムストップとなりお互いに口頭注意。
再開し、上田がミドル連打からキムがジャブ。お互い足を止めての打ち合いから首相撲になりキムが膝。そのままコーナーに押し込むがブレイク。
上田が前に出るがキムがワンツー。お互いストレートが顔面を捕らえるとふらつくが、キムが組み付いて振り回すとテイクダウンを奪う。四つん這いになった上田にキムがバックを取ってスリーパーを狙うが1R終了。
2R、上田がミドルからお互い殴り合いとなり、上田が一瞬ヒザをつくがクリンチして耐え、キムがコーナーに押し込むがブレイク。
キムが大ぶりパンチも避けた上田が膝。キムがくみついて押し倒すようにテイクダウンを奪うと、大ぶりのパウンドを落としていくが一度立ち上がって離れる。上田も立ち上がり、殴り合いになるとお互いふらつきながらパンチを出し続け、上田がクリンチしてコーナーに押し込むもブレイク。
上田がミドルもキムが組み付くが、上田がコーナーに押し込み顎へアッパーのような膝。キムはそのまま前に崩れ落ちてKOとなった。
上田「いや、今までで一番厳しい戦いでした。キム選手ありがとうございます!去年の大晦日、ヘビー級日本最強を決めて挑んだ6月の大会、皆さんの期待を裏切る結果になってしまいました。そこからなんとしても皆さんの期待を持って、来年は必ずヘビー級のトーナメントできたらと思います。皆さんどうですか!?さっきエドポロ・キング選手とかね、居ましたけど、彼とやるのはもうちょっと後かもしれないけど、日本選手すごい盛り上がってるんで、是非ヘビー級のベルト作ってください!僕はその時しか日本人選手とやらないつもりで。こういうワンマッチでは海外の強豪全員ぶっ倒したいと思います。記者会見でも言ったけど、RIZINナメんなよって気持ちで頑張っていきます!ありがとうございました!」
<試合後コメント>
キム・テイン
――試合後の率直な感想は
「相手の上田選手が非常に強かった。多少ナメていたことを反省している。諦めてしまった私の完敗だ」
――対戦相手の印象は
「とても良いイメージを持っていた。正攻法のいい選手だと思っていて、試合をしてみたらその通りの選手だった。上田選手がかなり準備してきたと感じるし、スタミナも上回っていた。危機管理能力、対処が優れていた。クリンチでも最後まで諦めない粘り強さを持っていた」
――大晦日RIZINの感想は
「私はRIZINが大好きです。世界のどこに出しても引けを取らない素晴らしい団体だ。今まで見てきた中で最高の大会だ。選手たちが憧れ、出場したいと熱望する夢の舞台だと理解している。選手に対する待遇、ファンの暖かさなど、選手にとっての夢が叶う場だと思う。出場できて本当に光栄に思う」
――今後の展望は
「本来の目的は、このRIZINに参戦してヘビー級ブームを起こそうと考えていた。さっきも言ったが、私はナメていた。反省している。自分の自信に溺れていた部分がある。気持ちを入れ替えて、本当に一生懸命練習を重ねて、また今度来たときに勝てるように頑張りたい。またこのRIZINに戻ってきてヘビー級ブームを起こしたい」
上田幹雄
――試合後の率直な感想は
「ホッとしてるっていうか、プロになって2連敗っていうのは絶対にありえないことなんで、それを回避できて良かったっていうのと、他団体のチャンピオンに勝てたこと。これがすごい自信になりました」
――フィニッシュシーンは衝撃のKOだった。あの膝蹴りは得意技?
「空手から接近戦でも遠い間合いでも蹴れたりパンチが出せたりするんで。それを高阪さんと稽古している中で、上手くMMAに取り入れられたのかなと。とっさに出たのと、僕としては、話変わりますけど、膝蹴りで勝てたことよりも、寝かされてから立つことが何回か出来たことが自信になりましたね」
――対戦相手の印象は
「対戦する前はオーバーな感じで、一発当たったらヤバいけど、雑だなってイメージあったんで、手上げとけは大丈夫かなってイメージがあったんですけど、やってみて、オーバーの中にも的確さがあって、テイクも狙ってくるし。ROAD FCのチャンピオンなんだなって印象です。本当に強くて。今までで1番厳しい戦いで、疲れたっていうか。結構僕は良くも悪くも1Rか2Rの頭くらいで終わるんで。すごい脱力っていうか、あぁ良かったって感じで終わりました」
――今後の展望は
「2024年勝って締められたんで、2025年は、ことあるごとに言ってますけど、ヘビー級のベルトを作って欲しいんで。僕は日本人対決ってより、トーナメントで日本人同士の決勝をやって僕が勝つっていうのが理想なんで。今日はエドポロキング選手とか強い選手いましたけど、そういう選手よりはどっちかっていうともっと上の6月に負けたコバルチェク選手とか、ヨーロッパの強い選手とかそういう選手とやっていって、ヘビー級のベルトを作るトーナメントをやってもらって。その中で日本人の強い選手と闘えるのが理想かなと思ってます。そのための2025年はスタートになってくるんで。こっからもっともっと負けられない闘いが続くんでないかと思います」
――ダウンを奪われて下になってから上になるシーンがあった。あれは冷静な気持ちで対処していたか
「ヤバいとは思いましたけど、冷静に対処できたかなと。高阪さんとの練習で寝かされた状態から立つというのを5分間ひたすら続けたりとか、疲れたところから動くっていう練習をしてきたんで。いつも僕は疲れてないときはいいんですけど、疲れてると6月みたいな試合になってたんで。そこを改善していったんで。意外と今回は冷静でした。6月はアタフタしてたんですけど、今回は倒されても、フラッシュでヤバいと思っただけで寝かされたことにヤバいとは思わなかったです。今回はセコンドの声も聞けて対処できたんで。あとは相手が効いてるのと疲れてるのが顔で分かったっていうか。立ったときの相手の顔がつかれてたのと、蹴ったときに相手の息が漏れるみたいな状態によくなってたんで、立てたら大丈夫かなと思ったんで、冷静に冷静に行ってました」
――ヘビー級でエドポロキング選手がインパクトのある試合をしていた。どう評価するか
「前の記者会見で『デカいだけ』つったんですけど、デカい中に躍動感があって強かったなと。いずれやるんではないかと思いますけど、今ではないなと。僕は正直、世界の強豪と闘って、RIZINが世界に向けてヘビー級はすごいんだぞって見せる立場であると思うんで。ホントにデカいだけじゃなくてスゴかったなと。いずれ、トーナメントとかになればいいとこでやるんだろうなと楽しみです。ホントに。ヘビー級盛り上がって、2試合ヘビー級の試合盛り込めたりして、だんだん盛り上がってきてるんで、ここしっかり頑張っていきたいと思います。ベルトが今無いじゃないですか。かと言って日本人同士で潰し合っててもベルトって生まれないんで。今は多分世界の強豪、今回僕は他団体のチャンピオンに勝って。もっと他団体のチャンピオンとか強いファイターとやっていって、どんどんベルトを創るに値する成績を残していかなきゃいけない。僕はそういう意識です」
第7試合
距離を見合い、芦澤がローで牽制。福田が突っ込んで左ストレートを叩き込むと、これで芦澤が倒れる。福田が追撃のパウンドもレフェリーが割って入り試合を止めた。
福田「こんばんはー!いえーい!芦澤くん、ご指名ありがとうございました。辰年ラスト、これがDEEPのチャンピオンです。強いっしょ?強いっしょ!?まあほんまに、13年やっていて、みんなに喜んでもらえる戦いっていうのは得意なんで、まだ注目してください。良いお年を。オブリガード!」
<試合後コメント>
芦澤竜誠
――試合後の率直な感想は
「悔しいですね」
――フィニッシュの瞬間は覚えているか
「見えなかったっすね、パンチが。飛ばされましたね」
――対戦相手の印象は
「一緒だったけど、上手かったっすね」
――今後の展望は
「また頑張ります。応援お願いします」
(※代表質問が終わるとすぐに席を立ってプレスルームを去る)
福田龍彌
――試合後の率直な感想は
「もっと闘いたかったなって」
――対戦相手の印象は
「んふふ(笑)会見のときにも言ったけど、ちょっとでも隙見せたら、すぐ狩りに行くからって。その通りになりましたね」
――大晦日RIZINの感想は
「人いっぱいいんなあと思って。所属ジムのMIBUROって、館長が僕のために作ってくれたような道場なんですけど、それが13年かかって大晦日格闘技に館長を連れてこれたのが感慨深いなってしみじみ思いながら闘いましたね」
――今後の展望は
「なんかねえ。赤コーナー側の試合がすごい多いから、なんかこう、チャレンジしたいですけどね。青コーナー側で組まれる展開というか。あまり他の人がやってへんことを成し遂げたいと思います」
――フィニッシュは相手に隙があったから決まった?
「まあ、そうですねえ。結構。ちょっと距離の詰合とか、どう動くイキモンかってのは分かったから。動く矢先にぶち込むって感じです。あの踏み込みがあればというか、たまたまというか、アレがすべてでもないし、たまたまじゃないけど、アレを選んだっていうか。アレを狙って練習したきたってわけでもないし。こんなもんじゃないよ、まだまだ。っていうのはずっと思ってることです」
――フライ級GPもあるが、バンタムで行く?
「フライになったら自分のクオリティ落ちちゃうんで。肩書とかにこだわることもないし、グランプリがあるから行くってわけじゃなくて。自分のベストでいいものをお客さんに提供したいので。フライまで落として本調子じゃない動きを見せるより、元気いっぱいに暴れまわるほうが見てる人も楽しいんじゃないかなって思うし」
――「誰も成し遂げてないことをやりたい」というのはベルトを目指すとは違うこと?
「そうですね。ベルトを目指していくというか、ベルトというか、縁というか。どういう話が来るのかなってのも楽しみにしてるんで。別に、あそこに行って成し遂げたい!とかじゃないんですよ。自分がワクワクするような、そういうお話が欲しいだけです」
――DEEPのチャンピオンでもあるが……
「いや、そうですよぉ?(笑)チャンピオンだから負けたら団体が否定されると言うか、2階級持っちゃってるからねえ~。万が一負けたらヤバいなと思ってましたけど、そういう意味ではホッとしてるっていうのはもちろんあります」
――RIZINのバンタム級王座に興味はあるか
「タイトルマッチに絡めてくれとかじゃないです。それよりコンスタントにたくさん仕事がほしいって感じです。チャンピオンになって年間2試合しか出来ないって言われるなら、ノンタイトルでいいから年間5~6試合、って感じでやらせてもらってます」
――THE MATCH 2には出たいか。東京ドームに館長を連れていきたいか
「それも、冒険みたいで楽しいですよね。カザフスタンでは負けちゃったんですけど、カザフスタンに館長を連れてったとか、そういうのも結構楽しめてて。もしかしたらまたわけらからん中東とかで試合するかもしれへんし、アメリカとかから声かかるかもしれないし、またRIZINさんが声かけてくれるかもしれへんし、僕が選べないんで。願望とか言っても、そうとは関係ないところで決まってくるし。それはわかんないです。僕からはあまり言えない」
――今年3試合3KO、ほぼ1Rで終わっている
「さみしいっすね。さみしい。もっと闘いたいし。1回、元谷さんとの試合、DEEP、後楽園で5月、元谷さんとの試合トバしちゃって。肩鎖関節やって。そういう意味ではあの怪我がもったいなかった。悔いというか反省点は残る年なんですけどね。日常を捧げて取り組んでることはきっと間違ってないんだろうなっていうのは結果で分かってもらえたと思うんで。そういう意味では合格点と言うか、充実した1年になったのかなと思います」
――バンタム級で闘いたい選手、ヒリヒリする選手はいるか
「そりゃあ、いっぱいいるし。さっき、会場来たときショーン・オマリーさんとすれ違って。バンタムやったら1番、こんなにメッチャ背ぇ高かった。ヒリヒリしましたね(笑)」
――デビューまもない選手に指名されることはイヤじゃなかった?
「ナメんなよって気持ちももちろんあるけど、それよりも今回試合決まったとき、僕よりも僕の周りが『マジで?!』みたいな感じやって。俺らを応援してくれてる人の分とか、そういう思いも背負ってやってきた年数がちゃうんやでってことを試合で分からそうと思ってたんで。それが出来て良かったなあとは思ってます」
――今日行われる秋元選手と元谷選手の試合について。勝者はタイトルマッチに行くが……
「お話いただけるなら、どういうお話をいただけるのか、待ってます。バンタムでお話もらえるんやったらオファー断ることはないから。早めに押さえていただければ。いそがしなればいいと思いますけどね。2025年」
第8試合
YA-MANが開幕ストレートを打ち込み、ダウトベックが下がる。YA-MANは右フックで牽制し、前に出るとダウトベックがボディにパンチ当てるが、YA-MANはかまわず前に出てパンチを振り回すが空を切る。
YA-MANは前に出ていくがダウトベックがワンツーを叩き込み動きを止め、YA-MANはプレッシャーをかけながら前に前に出てローから右フックも空を切る。
ダウトベックのワンツーも受けきったYA-MANがカウンターのフックを当てていくがダウトベックもフックを打ち込みお互い一瞬ふらつく場面も見せるが、YA-MANのフックにダウトベックがタックルでテイクダウンを奪う。これはブレイク。
YA-MANが前に出てロー。ダウトベックのワンツーにYA-MANが両手を広げて挑発し、左フックからラッシュを仕掛けるがダウトベックは下がっていき、前に出てきたYA-MANの顔面にフックがあたり一瞬ふらつく。だがYA-MANは前に出続けパンチを振り回すがダウトベックはタックルでテイクダウンを奪い、サイドポジションからヒザ。そのまま1R終了。
2R、YA-MANがローからプレッシャーをかけてコーナーに押し込みストレートも、ダウトベックはリングを周って逃れていく。
ダウトベックはボディと顔面にパンチを散らしていくが、YA-MANは前に出てお互いのジャブが顔面を捕らえるも、YA-MANは構わず前に出て足を取るがダウトベックは一度離れる。
お互いパンチが空を切り、ダウトベックがタックルでテイクダウンを奪うもブレイク。
お互いパンチが空を切るとダウトベックがタックルも、YA-MANはロープを背に耐えるとがダウトベックが振り回してバックを取る。YA-MANはコーナーで体勢を正面に戻すと一度離れる。
YA-MANはボディブローから右ストレートも浅く、ダウトベックが左ストレートも浅い。YA-MANは前に出るがダウトベックのフックで一瞬ヒザをつくがスリップとなりすぐにYA-MANが前に出てフックを打ち込むとダウトベックも一瞬ふらつくが、ダウトベックもリングを周り距離を見る。YA-MANがハイキックを打ち込むがここで2R終了。
3R、ダウトベックのドクターチェックから試合開始。YA-MANのローにダウトベックがジャブ。YA-MANのパンチが空を切るがダウトベックのジャブが顔面を連続で捕らえていき、YA-MANのカウンターの右ストレートが顔面を捕らえるとダウトベックはリングを周り打ち合いには応じず。
ダウトベックがタックルからテイクダウンを奪い、一度離れるとダウトベックは足を蹴りつけていき、ボディを蹴り上げるがYA-MANは立ち上がる。
ダウトベックがボディと顔面にストレートを散らすが、YA-MANは構わず前に出るがダウトベックがタックル。YA-MANは倒れずにコーナーを背にするが、ダウトベックはそのままテイクダウンを奪い、足を持ってダウトベックはリング中央に引きずるもYA-MANは這いずってコーナーへ。これはブレイク。
YA-MANは前に出るもダウトベックはタックルを仕掛けるが
YA-MANはこれを切ってロープを背にする。離れたYA-MANが前に出て左右のストレートを打ち込んでいく。ダウトベックはタックルで組み付きロープに押し込む。YA-MANが耐えるとここで試合終了。
判定3-0でダウトベックの勝利となった。
<試合後コメント>
カルシャガ・ダウトベック
――試合後の率直な感想は
「最初に、皆さんこんにちは。本当に今日は勝ててホッとしている。嬉しく思う。勝てたので満足はしている。どのような形でも勝ちたかったので勝てたことは嬉しい。KO、TKO、判定。どの形でも勝ちたかった。大事なことは2024年の4回目の試合で勝つことだった。そういった意味で今日の勝利には満足している。第3に言えることは、ミステイクがあった。試合に向けての準備で過ちを犯した。今までの3回の試合はカザフスタンで練習をしてきた。今回は対戦相手がYA-MANということでタイでトレーニングをした。今日の試合前20日間タイで練習したが、気候が合わなかった。今日の試合の内容にも影響していると思う」
――対戦相手の印象は
「YA-MAN選手は日本の格闘技選手としてベストの1人だと思う。いつでも私は対戦相手を尊敬している。1Rではもっと前に出られると思っていたが、YA-MAN選手の戦術は巧みに動いて、私に向かってきた。まだ1Rでは自分に余力もあったのでパンチを打ち合うことも出来た。ただ、2R、3Rに入ると疲れてしまった。タイの気候の中で練習してきたこともあって疲れてしまった。2R、3Rでは自分の戦術を変えなければならなかったので、グラウンドでの闘いを選択した。本当にそういった意味で、数千人の日本のファンの皆さんに今日の試合の内容は申し訳なかったと思う。私にとって今日の試合内容は見ごたえが無い、華々しい試合ではなかった。ガッカリさせて申し訳なく思う」
――今後の展望は
「私は今のところ、計画はない。この1年で4回、3ヶ月毎に試合をしてきた。今回ので怪我もしてしまったので、体を休めてこれからの準備をしたい」
――「YA-MAN選手は日本のトップファイターの1人」と言っていた。彼のパンチ力はどうだったか
「今回YA-MAN選手と試合をする前に映像をいくつか見てきている。彼はとても良いファイターだと知っていたし、最後まで諦めない選手だということも知っていた。彼のパンチはとても効いた。ただ、パンチの正確さはちょっと改良の余地があると感じた」
――これまでRIZINでKO勝利を重ねてきた。判定まで行ったということはそれだけYA-MAN選手が強かったということか
「とても強い選手だと思う。それからパンチをキープするのにものすごい力を持っている。あとは頭が硬い。いくら殴っても効かない。頭に大分パンチを入れたが、彼は倒れなかった」
――久保選手、シェイドラエフ選手の試合は見たか
「見ていない」
――シェイドラエフ選手が勝った。ファンの中ではダウトベック選手とシェイドラエフ選手に外国人最強決定戦をしてほしいという声があるが、どう思うか
「いい提案だ。シェイドラエフはとても良い選手だ。カザフスタンとキルギスタンは隣国同士。彼は私にとって弟のようなもの。ただ、私は彼が私と闘うのを合意するとは思えない」
――YA-MAN選手の攻撃で効いた攻撃は記憶にあるか
「やはり今回何発かパンチを受けているが、彼のパンチで目に当たったものがある。これが一番効いて、目が切れてしまった」
――YA-MAN選手は打ち合いに持ち込もうとしたが、応じようとは思わなかった?
「最初はストライカー同士で打撃戦で戦おうと思った。私は自分のパンチで彼を仕留めることが出来ると考えていた。そのようにフィニッシュすることを目的としてタイで20日も練習してきた。タイでの準備期間が徒労だったと感じている。逆に体力を落としてしまったし、グラウンドで闘わざるを得なかった」
――次回はカザフスタンで調整する?
「1つの場所、慣れている自分の国で練習をする。これは私自身のミステイクだった」
YA-MAN
――試合後の率直な感想は
「いやあ……これが総合格闘技っすね。難しいですね、総合格闘技。もっと練習します」
――対戦相手の印象は
「打撃面では最初から負けないと思ってたんで。そこで負けてるつもりは試合中もまったくなかったです。でも、総合力で負けたっすね。もっとテイク切れると思ったんですけど。やっぱ相手のほうが上手でしたね」
――激しい撃ち合いがあったが、相手に効かせた感覚はあったか
「やってるときは効いてる感じは無かったですね。流れて、ちょっとふらついたりとかはあったっすけど、効いたパンチは無かったですね。思ったよりガツンと来なかったというか、もっとガツンと来ると思ってたんですけど、多分自分が前に出てたんでガツンってパンチは無かったですね」
――今後の展望は
「次の試合を勝つことを目標に頑張ります」
――ダウトベック選手が途中でグラウンドに切り替えてきたのは感じたか
「感じたんですけど、テイク、タックルに来るタイミングとかも上手くて、自分が打撃で入ろうとしたところにタックルが来たりしてたんで、そこは上手いですよね。テイクダウンディフェンスのことは考えてなかったんで、打撃で押し切ろうと思ってて。そこをテイクを意識したらああいう試合はできなかったなと思います」
――脇腹を痛めた?
「脇腹は、試合の2週間前くらいに練習で折れちゃって。それで、メチャクチャ痛いです」
――それを押して出場した?
「そうですねえ。だけど別に、うん。ベストコンディションでやりたかったっすけど、多分それが無くても今回の試合の結果は変わらなかったなと」
――欠場は考えなかった?
「考えましたね。結構痛くて。軟骨と肋骨がズレちゃって、メチャクチャ痛くて。長南さんからは欠場したほうがいいって。俺がUFCで唯一欠場したのが肋軟骨の怪我だったって。順天堂大の原先生に診てもらっててPRP注射とか手を尽くしてくれて、すごくいい状態で2週間で仕上げてくれたので、全然出来るなと。1年に2回も怪我で欠場できないなと思って」
――「総合格闘技は難しい」というが、攻略していく楽しさは感じるか
「メッチャ楽しいですよ、総合格闘技。寝技って練習すればするほど強くなるのが実感できて。1日1日上手くなってるのが分かるんで、すごく楽しいです」
――リングサイドにはにじほさんが来ていた
「連絡きました。なんか控室があって、『そこでいるから年越しそばを一緒に食べようよ』って。蕎麦もらったから一緒に食べようって。自分が気づいたのが30分後くらいで、30分後くらいに聞いたら、もう帰っちゃったって。マジか……って。チャンスを逃しました。もう実家に帰っちゃった。勝ちたかったマジで。いい試合できたと思ってるんで」
――試合中に痛みはあったか
「そんなに無かったっすね。アドレナリンで大丈夫でした。そこは言い訳にならないんで」
――過去にも骨折を押して試合をしたことがあるか
「THE MATCHのときにも右手を前の試合で粉砕骨折して。今後の選手生命に関わらない怪我だったら怪我しても出ますからね。靭帯とかは関わるんで迷ったっすけど、骨は折れても2ヶ月で治るんで無理して出たほうがいいなって」
――ダウトベック選手が「YA-MAN選手は日本のベスト選手の1人だが、パンチの正確性に難がある」と言っていた
「大きくなりすぎたのは言う通りで。もっとコンパクトに出来たなと。練習ではダウトベック選手の左フックが多いんで内側を通す作戦だったんですけど、ちょっと大きくなっちゃいましたね」
――FIGHT CLUBの件でお金がかかってしまったことに関して今回の出場の理由になったか
「そこはそんなに。お金とかはあんまり気にしなかったっすね。やれるならやらないと。怪物くんの言葉があったっすね。1回、欠場したときに、『プロだろ?』みたいなこと言ってて。『確かにな』とそこで思ったんで。プロならやらないとと思ったっすね」
――試合後ににじほさんに言葉をかけられていたが
「普段歓声聞こえないですけど、にじほの声だけは聞こえてましたね。最高ですね。勝てたらもっと最高でしたけど」
――1年前の大晦日に対戦した平本選手がSNSでYA-MAN選手を絶賛していた
「なにか……アイツはよくわかんないです。メンヘラなんで。これ(気分の波)がすごいんで。オモテウラは、安保も平本も格闘技には純粋なやつだと思ってるんで、オモテウラは無いのかなと思います。格闘技には純粋なやつだなと思ってます」
第9試合
久保がハイで牽制。シェイドゥラエフもハイからバックブローも久保はガードし、シェイドゥラエフのストレートも久保が額で受けていく。シェイドゥラエフがローから右ストレートも久保は耐え、ミドルの打ち合いから久保がミドル。久保は左ハイが軽く顔面を捕らえるが、シェイドゥラエフがジャブからタックルでテイクダウンを奪い、ハーフガードからコツコツ殴っていく。足を取りながらサイドポジションとなり、マウントをとるかに見せて腕ひしぎを狙うが、暴れた久保のマウントを取りパウンド連打。さらにヒジを落としていき、久保はガードポジションに戻すと下からヒジを打ち込んでいくが、シェイドゥラエフはめちゃくちゃに鉄槌連打。久保は蹴りつけて逃れると、シェイドゥラエフは横から鉄槌を打ち込み、バックを取ると側頭部を殴り続ける。久保は回転して逃れようとするが、シェイドゥラエフは腕を取り上から鉄槌。亀になろうとする久保を仰向きに戻し続けたシェイドゥラエフが鉄槌を落とし続け、亀になった久保を殴り続けるが1R終了。
2R、シェイドゥラエフがハイも、久保がミドル。シェイドゥラエフが右ストレートを連打するが、下がった久保がミドルで牽制。シェイドゥラエフの左ジャブから右ストレートも久保は下がり、久保のローにシェイドゥラエフがジャブからハイ。ふらついている久保に右フックを叩きこんだシェイドゥラエフが大ぶりのパンチも久保は避けるが、シェイドゥラエフがタックルから顔面にヒザ。離れ際にワンツーから前に出るが、久保もストレートのカウンターからミドルを連打。さらにハイもシェイドゥラエフが右ストレートからタックルを仕掛けバックを取る。久保が亀になるもシェイドゥラエフは側頭部にヒジを叩き込んでいき、スリーパーで捕らえると久保は亀になるがシェイドゥラエフは絞り上げる。これをシェイドゥラエフが離して鉄槌連打も、レフェリーが試合を止めた。
<試合後コメント>
久保優太&サラ
――試合後の率直な感想は
久保「まず、ミドル打って膝蹴りを打ってしまって距離が近くなってしまったので簡単に懐に入られてしまったので距離を取れなかったってところが。そこで早い時間で自分が引かせる前にテイクダウンされてしまったので。ちょっと、中々プラン通りにいかなかったというか。完膚なきまでにやられてしまいました」
――対戦相手の印象は
久保「ホントに強いってことは、想像はしていたんで。想像通り強かったんですけど……なんだろな。いや、でもMMAに於いてパウンドとかよりサイド取られたりハーフからのヒジが効きましたね。最後まで自分は諦めたくなくて、結構レフェリーの人も動かないとストップって聞いてたんで、1Rが十字来られそうになってた局面も動かなきゃって、最後の最後まで自分の打撃を当てることに逆転のチャンスを見出して、最後まで試合を投げないっていう。なんていうんだろ。もっと早く止めろとか、セコンドタオル投入しろとか言われてるみたいなんですけど、今回弟に、セコンドのストップのバトンを託して、僕が腕折れても失神しても試合最後まで投げないからってことをお願いしてバトンを弟に託したんで。最終的にレフェリーストップって形で負けてしまって、力尽きてしまったというところでしょうか」
――今後の展望は
久保「今は、僕はこのRIZINフェザー級でチャンピオンになる目標のために頑張ってきたし、横にいるサラちゃんにカッコいいところを見せるために毎日頑張って、37歳にもなって夢追い人で最後まで試合を絶対投げないって気持ちで頑張ってきたんですけど、どうしたらいいかな、サラちゃん。僕はどうするべきなのかな」
サラ「えぇ~……いや、でも、分かんないけど、夢を見るって大事だし、夢追い人やってたじゃん?それでみんなも夢を見てるから、今回執念みたいなやつ?をみんな感じたと思うし、すごく良かったと思う。褒めてないよ?負けたから。だけど執念感じたから。感動した。したよ?」
久保「ありがとう。そう言ってもらったら今は、ちょっと、うん。今から病院直行するんですけど」
サラ「とりあえず怪我治して。で、負けられないから♪終われないから♪そう僕は最後まで立つよ♪」
久保「なんの歌詞?」
サラ「私の歌の歌詞」
久保「なんて言ったの?」
サラ「負けられないから♪終われないから♪そう僕は最後まで立つよ♪」
久保「歌詞聞こえないじゃん。歌詞聞こえないから歌とBGMが一緒に聞こえてさ」
サラ「とにかく、終われないってこと!」
久保「そこは聞こえた」
サラ「とりあえず治す!」
久保「今後のことはわからないっていうか、とりあえず今は顔が痛くて、ヒジが……いやぁ、グラウンド状態のヒジは危ないですね。メチャクチャ勉強になりました。中々、立ち技に於いて、思い切りヒジをガンッ!って、アレまた、アレですね。打たれたところから後頭部にマットにアレするから余計効くんですね。なるほどぉと思って。勉強になりました」
――2Rの試合開始早々にニヤっと笑っていた
久保「相手がセコンドの指示で、とにかくよく耐えきったと、1Rをよく凌いだ、ハイキックで逆転狙えって指示だったんで。よっし絶対やってやる、って思ったんですけど、ダメージで、身体が付いてかなかったですね。自分の体力も削られてしまっていて、気持ちしか僕は出すことが出来なくて。そういう点でも相手に上回られてしまったんで、悔しいですね」
――過去にこれだけのダメージを負った試合は無かったように思える
久保「そうですねえ。なまじちょっと頑張りすぎちゃったというか、なんとか耐えよう耐えようって、セコンドのBRAVEの宮田先生とか、そこでバックチョーク2回、最後来られても、なんとか凌いだから、そこでパウンド、やっぱり、決められたりとか、そうですねえ、そういう、頑張って、なんとかディフェンスしようって頑張ったから、余計こういうひどい結果になっちゃったかも知れないですね。僕は人生かけて頑張ってるつもりなので、とにかく最後まで試合を投げたくなかったし、最後の1分1秒でも闘いたかった、諦めたくなかったっていう、応援してくれてるファンのみんなのために試合を投げたくなかった。そういうところを見せたいって思いがあるので。ただ、力及ばなかったっていう結果です」
――今回シェイドラエフという強敵と闘うことを選んだことに後悔はないか
久保「やっぱり、自分の人生、挑戦っていうテーマだし、僕はこれで自分たち、サラちゃんとかで全国無料で参加できる子ども教室とかをやったりとかして。その子たちに夢とか希望を与える大切さとかを日頃から説いてるんですよ。だから自分自身は、自分でそういうふうに子どもたちにそういうことは大事だよって伝えてるから、自分自身もそういう夢を持って挑戦するっていうのが人生のテーマなので、全くそこに対して後悔はないですし、自分の力が及ばなかったってところが残念ではあるんですけど、後悔はないです」
――顔に打撃を受けて、脳へのダメージは大丈夫か
久保「控室入って、吐いて。メッチャ吐いて。最初吐いて。うぉーってなって。ホント、かなり、朦朧としてるんですけど、そうですね、パウンドの、ハーフガードからのヒジ。あれが想像以上に効いたなって。映像で客観的に見て、そういう技術とかあるんですけど、見るよりやられる方が、実際勉強になったんで。今後そういうふうに自分が指導したりするときはこういう経験を基に伝えられるので。非常に勉強になりました」
――顔以外のダメージについて
久保「鼻とか折れてるだろうってことで。顔くらい……?あっ、身体ですか。身体は特に、無いですね。だから(※サラが胸に手を当てる)……えっ?」
サラ「心は折れてないって言ってました。身体は折れてるけど心は折れてないって言ってます。でしょ?」
久保「うまいな~(笑)勝てなかったってことより、今までこうやって5連勝させてもらって、今回挑戦する、ほんとにこれで勝てれば、もしかしたら挑戦できるかも知れないっていう位置づけまで来れて、そうすると自分の目標実現って近付くじゃないですか。それがやっぱり後退してしまったというか、その点に於いてはすごく、自分の37歳という年齢を考えたときに、今、あぁ~……って落ち込みますね。でもこの挑戦を、回り道で受けてたとしたら、今度は自分の年齢的な部分でピークで持ってこれなくて、もしかしたら後悔してたかもしれないですし。タイミングとしてはベストな挑戦だった。そして結果を出すことが出来なかった」
――傷だらけの顔だが、カッコいいと思うか
サラ「カッコいいとか、カッコよくないとか、そういう言葉で表せないんですけど、初めて格闘技っていうものを見て感動したっていうか、涙が出そうになったというか。なんでかって言うと、死に際まで行ってたんですよ。あの世の三途の川が見える一歩手前みたいな」
久保「へへ(笑)確かに何回も意識が途中で途切れてたけど。ヤバいって、クラって、やばいやばい、戻らなきゃって……」
サラ「人間って。そこまで自分の人生の中でなにかの夢に向かって、死ぬまで、死ぬ直前まで何かを挑戦するってことって、今みんな出来てないと思うんですよ。私も出来ないし。見ながら勇気をもらったっていうか、こんな軽い言葉で表せないくらい、なんか、みんなにも多分インスピレーション的なものは伝わったと思うから、格闘家の本来の目標は叶えてたと思う。褒めてないけど。負けたから。でもすごい、みんなに夢を与えた試合だったと思う。私も」
――今まで勝ってきた久保選手の試合より魅力的だった?
サラ「全然全然。勝ってきたの、トン、トン、トン、ポーン♪みたいな。『あっ、勝った』『あっ、勝った』『あっ、勝った』『ふ~ん』って。心はそんなに動いてなかったですけど、今回は感動した」
久保「それ聞くと頑張ったかいがあったかなって、心が救われます。ありがとうございます」
サラ「みんなも感動したんだなって思って」
――サラさんも久保選手をねぎらってあげてほしい
サラ「私は明日から旅行行ってくるからね」
久保「……まじ?」
サラ「頑張って治してね」
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
――試合後の率直な感想は
「私は勝利できて上手く行ったので大変嬉しく思っている」
――対戦相手の印象は
「私はこの試合に向けて大変入念に準備をした。久保選手は体力的にとても強かったと思う」
――今後の展望は
「私としては今は疲れているので1週間ほど休んで2025年の計画を立てたい」
――先程のフェザー級王座戦を見ていたか
「見ていた。しかし特別にすごいとは思わなかった。フェザー級で王者になった選手と今年いつでも対戦する用意がある」
――最後のレフェリーストップは遅すぎたと思わなかったか
「仰る通り。レフェリーがもっと早く止めると思っていた。パンチを入れていってもレフェリーが止めないからさらに強くパンチを打たなければならなかった」
――これだけパウンドを打ったのは過去の試合で経験があったか
「初めてだ。あんなにパウンドを打ったのは」
――キルギスはレスリングの強豪選手が多数いるが、格闘技の強者を称えるお国柄はあるのか
「レスリングが非常に活発な国だとは思う」
――次に闘いたい選手はいるか
「フェザー級でチャンピオンになったブラジル人の……ええと、クレベル・コイケだ。クレベル・コイケと闘いたい」
――シェイドラエフ選手はいつも「1日2試合闘いたい」と言っている。今回久保選手とは2R闘ったが、それでももう1試合出来そうか
「余裕だ。問題ない。次の試合が直ぐでも闘える。2R闘ったが、どこも怪我をしていない」
――YA-MAN選手とダウトベック選手の試合は見たか
「試合が競っていたので、ダウトベック選手の試合は見ていない。見る時間がなかった。でもフェザー級のタイトルマッチは見た」
――ダウトベック選手とタイトル挑戦をかけて闘うというプランはどうか
「なかなか難しい。おそらくその選択は無いんじゃないかとは思う。しかしスポーツはスポーツだから、RIZINから対戦して欲しいと言われればやるかもしれない」
――東京ドームのTHE MATCH 2には出たいか
「もちろん出たい」
――そこでクレベル選手とのタイトルマッチが理想か
「ベルトをかけた試合を行いたい」
――久保戦の中で、スタンドの打撃で打ち合っていた。打撃の手応えはあったか
「私としては今回の試合に向けて打撃もグラウンドもトレーナーと相談しながら進化させてきた。その成果が出たんじゃないか」
――クレベル選手に勝つにはなにが必要だと思うか
「やはり準備だ。対戦相手を研究することだ。グラップリングの能力、柔術に重きをおいた練習になると思う。タイトル戦の機会が得られるなら私は必ずチャンピオンになるだろう」
ショーン・オマリー来場
元UFC王者のショーン・オマリーが来場。3月の香川大会、5月31日の韓国大会、5月4日東京ドーム『THE MATCH 2』が改めて発表された。
<バックステージコメント>
ショーン・オマリー
――昨日のイベントで今日の注目ファイターとして秋元強真選手を挙げていた。試合は見たか
「もちろん見ていた。非常にスキルのある、経験のあるファイターだがまだまだ若くてポテンシャルを感じる。もちろん私はUFC所属で、これからもUFC所属の予定ではある。試合を楽しみにしているという状況だ。」
――今まで見た試合・選手で印象に残ったものはあるか
「とても大きい背の高い、ダンスをしていた選手が目立っていた」
――エドポロキング選手という名前
「ああ、そうなんだ」
――今のRIZINではK-1やRISEなどの立ち技の団体からMMAに転向するケースが増えている。彼らがMMAで強くなるために必要なことは何だと思うか
「MMAではもちろん絶対にレスリング、寝技はスキルとして必要だ。キックボクサーなら寝かせに来るケースが多いから、寝技を身につけることは必要不可欠だ」
――RIZINのルールについて思うことは
「1つ気付いたことは、UFCのオクタゴンよりもRIZINのマットは薄くて硬い。サッカーボールキックについて、自分は寝かされる側にいることが多いので、サッカーボールキックはやってほしくないな」
――RIZINファン、日本の格闘技ファンにメッセージを
「まず、この会場のプロダクションは大したものだ。会場の熱気、リングガールも素晴らしかった。日本の出張も楽しかったのでまた来たいと思う」
第10試合
元谷がローで牽制し、ミドルも秋元がキャッチしてジャブ。元谷が前に出るが秋元がストレートで牽制していき、プレッシャーをかけてコーナーに押し込んでいくが元谷も大ぶりフックで前に出ていく。秋元はワンツーも元谷は下がってかわし、ローからミドルもキャッチした秋元がボディにストレート。
元谷がラッシュからワンツーを打ち込みタックルで組み付き振り回してテイクダウンを奪うとバックをとるが秋元は立ち上がる。
元谷は振り回してグラウンドに戻し、ハーフガードでコツコツ殴っていき、ダースチョークからそのままマウントに。ガッチリしぼりあげていくが秋元はタップせず、元谷は一度離してからフロントチョークで捕らえるが時間切れに。
2R、元谷が左右のパンチで前に出てタックルを仕掛けるが、秋元はコーナーを背に耐えると、バックを取ってスリーパーを狙う。秋元は背負ったまま立ち上がると元谷は投げようとするが、崩れた秋元の顔面をコツコツ殴りながらすきあらばスリーパーを狙う。亀になろうとした秋元を絞っていくが元谷は極めきれず2R終了。
3R、秋元がジャブから膝を打ち込んでいき元谷のタックルを警戒。秋元がコーナーを背負わせてワンツーを打ち込んでいくも、元谷はリングを周る。秋元はジャブからジャンピングニー。元谷は左のジャブから前に出てタックルを狙うが秋元は膝をあわせる。
秋元がタックルでコーナーに押し込み、転がしてバックを取るとチョークを狙う。コツコツ殴っては絞るを繰り返し、ラスト10秒は殴り続けた。
判定3-0で元谷が勝利。
元谷「沢山の応援ありがとうございました。ちょっとしょぼい試合してしまって、でも秋元選手がほんとに強くて、18歳でこんな大きなもん背負って、ここに上がって、ああいう試合して、ほんとにすごいなと思ってます。秋元選手にとってこれが成長するきっかけになってくれればいいなと思ってます。そうっすね、次タイトルマッチですか。井上選手、ちょっと、こんな試合で、ね?皆さん元谷じゃ全然物足りないって思われるかもしれないですけど、お願いします。やりましょう」
(井上直樹がリングへ上がり、榊原代表が3月の香川大会でのタイトルマッチを発表)
井上「もちろん、やりましょう」
<試合後コメント>
秋元強真
――試合後の率直な感想は
「自分を信じたと言うか。自信はあったんですけど、足りなかったですね」
――対戦相手の印象は
「想定よりも組みが強くて、1個逃げても次狙ってきたりして。想像よりも上手かったかなと思います」
――9月、11月、大晦日と連戦だった
「すごい連戦で、ここまで来れたのも連戦が無かったからだと思うんで、連戦したから調子悪いとかじゃなくて過去最高に調子良かったし、怪我とかなんも無かったんで。この短期間に試合できたのは良かったっと思います」
――今後の展望は
「気持ちが折れたとかじゃないんで、ちょっと休んで練習して、必ずベルト獲ります」
――RIZINの試合を見ているファンにとってバックでコントロールされるのは珍しい。どういう心境だったか
「あすこから逃げるのは得意だったんで、けど、逃げようとしたらマウントのプレッシャーだったり極めるプレッシャーが思ったより強くて。だけど気持ちの弱さが出たのかなと思います。ホントに4の字作らせないって作戦だったんですけど、1R目の最初みたいに片足だけ入った状態で逃げてくっていう自分の中のプラン決めてたんですけど、入っちゃうとダメだったっすね」
――朝倉未来選手の復帰について
「まあ、勝ってほしいって感じですね」
――THE MATCH 2に出たいか
「出たいのはもちろんですけど、相手もしっかり見て出させてもらえたらって感じですね」
――来年以降の階級は上げていくか、バンタムのままにするか
「自分の口で言ったからにはまずバンタムのベルト取るのが目標なんで。来年以内には必ず獲りたいなと思います。だからまだバンタムでやります」
元谷友貴
――試合後の率直な感想は
「勝ててほんと嬉しいなっていうのと、試合内容的にしょっぱいなと思いました」
――当初の作戦は
「打撃でもやりながらしっかり全局面で組みも使って勝とうと思ってました」
――対戦相手の印象は
「自分にバックつかれたときに対処がしっかりしてて良い動きだったと思いました」
――井上選手との3月のタイトル戦に向けて
「しっかり3月までに自分の力を高めて。こんな試合して井上選手の相手務まるのかって言われるかも知れないですけど、頑張ります」
――バックキープの時間が長かった
「4の字組めたらだいたいはキープは出来るんで。そっから首を狙ってたんですけど、4の字の解除をしようとしてたんで。それで相手の対処も良くて決めきれなかったです。対処が上手かったです。逃がしてしまうとまた違う対処になるんで、逃さずバックチョークに行くのが一本につながる。自分のMMAの中ではいいポジションだと思ってキープしてました。1R、2Rは僕が取ってたと思って、3R、ヒザ、ストレート、フックでペース上げてきたんで自分が削って食って流れができたんで良かったなと思います」
――向こうは3Rガンガン来た
「でもやっぱりキャリアも浅いというか、あまり劣勢になったこと無いと思うんで。1R、2R、自分が優勢かなと」
――3月までアメリカで練習する?
「できるだけ早くアメリカに行って作っていきたいと思います」
――10年目の大晦日を勝利で飾った
「大晦日勝率悪いって話でしたけど、そういう面では成長できてると思います」
――“しょっぱい試合”と言っていたが、もっと見せたかった?
「ああいう塩っぽい、しっかりいいポジション取って、バック取ったならしっかり取らないとっていうのがあったんで。でも予想以上にしっかり対処してて。それも悔しいですね」
――フィニッシュボーナスも……
「それも悔しいですね(笑)」
――伸び代を感じたか
「18歳であんだけバック取られて対処して、いろんなもの背負って闘えてるのはすごいなと思いました」
――井上戦が決まったが、前戦でのイメージは残っているか
「ちょっと前戦は、僕の中では自分の動きが出来てなかったと言うか。自分の力を発揮できてなかったと思うんで。しっかり自分の力を出して、出すことを目標にしたいと思います。ちゃんと自分の力が出せればいい勝負は出来ると思ってるんで、そこを目指してます」
――年明けは家族と過ごすか
「帰ってちょっとはゆっくりするんですけど、ホント早めに、早めにすぐアメリカ行きたいなと思います。1週間も一緒にいるかわからないですけど、週末だけ地元戻って名古屋行ったりで練習して。国内で上げながら、そのままアメリカ行きたいです。(妻も)今回はいいよって行ってくれてるんで。行けるなら早く行ったほうがいいって言ってるんで」
――必殺技はATTでパントージャのスパーリングパートナーとして精度を高めたのか
「スパーリングパートナーというか、何回かスパーしたくらいですけど。元々4の字取ってバックチョークは得意で。練習でも結構決まるんですけど、決まらなかったですね。ずらしてました。結構バックはサイズ感とかも上に来すぎたりとかもあるんで。ちょっと合わなかったっすね」
第11試合
伊澤がジャブもルシアがローで牽制。伊澤がローからジャブを避けてタックルでテイクダウンを奪おうとするが、ルシアの腕がロープにかかり倒れない。足をかけて倒し直した伊澤は三角絞め。そのままコツコツ伊澤が殴り続け、ヒジも打ち込んでいく。耐えるルシアを見て腕十字に取り直し、タップアウトしないとみるや三角絞めに戻して腕も伸ばす。これでルシアがタップアウト。
伊澤「報告があります。2025年伊澤星花、もう泣きません。次泣いたら引退しようと思います。なんか今日元々やる予定だったRENA選手、会場にも居ないみたいな話聞いてるんですけどまあこの試合見たら多分もっと怖くなってビビってもう出てこないかなと思います。まあもう、格下の相手とやってもしょうがないんで、もっと世界の強い選手と戦わせてください。この後もRIZINの強いカッコいいチャンピオンたちの試合があるんで、ぜひ最後まで大晦日楽しんでいってください。ありがとうございました」
<試合後コメント>
ルシア・アプデルガリム
――試合後の率直な感想は
「残念ながら負けてしまった」
――対戦相手の印象は
「チャンピオンである、彼女の勝利を祝福する。彼女はやるべきことをやった。私もやるべきことをやった。私は彼女を祝福する」
――初めてのRIZINの印象は
「本当にすごかった。皆の人気もすごいと思った。チームともども感謝している。ここに来られたことを心より感謝している」
――今後の展望は
「次の試合のために、今は休養して回復を待ってから練習したい」
――日本ではアルゼンチンの女性ファイターは珍しい。アルゼンチンからファイターが今後日本に来るきっかけになりえるか
「そう思う」
――この前の試合ではぱんちゃん璃奈選手と闘った。また闘いたいか
「また向こうがリベンジマッチを言ってくると思うので、その際には受けるつもりだ」
――計量の際に髪の毛を切ってクリアしたという話があった。髪を切るときの気持ちはどういうものだったか
「もちろんその犠牲を払ったと言えるが、公式計量をクリアするのは私の責任だからやっただけだ」
伊澤星花
――試合後の率直な感想は
「勝ててホッとしてるって感じですね」
――対戦相手の印象は
「ホントイメージ通りで。すごく打撃が強くて、気持ちも強い選手だなって印象でした」
――今年は泣かないと発表していた。決意の由来は
「そろそろチャンピオンとして強い姿を見せたいと思ったんで、泣くのをやめようと思いました」
――今後の展望は
「2025年になって、次の試合とか全然わからないですけど、自分は世界1位になるためにやっているので、自分が世界一を証明できたらと思います」
――計量で対戦相手に拳を出していた。本気でムカついていた?
「そうですね(笑)計量のフェイスオフの前に五明くんがバチバチやってて、COROさんもすぐバチバチになるんで、みんなで『短気だね(笑)』って笑ってたら自分が自分が1番キレてるっていう(笑)意外と怒るんだなって。初めてやられたんで。結構怒ってました」
――その怒りがそのまま試合に出た?
「まあ、そんときは怒ってたんですけど、試合になったら切り替えられるんで、試合は試合で普通に闘いました」
――ストライカーの選手だったが、打撃はどうだったか
「ストライカーで打撃がメッチャ強いと思ってたんですけど、実際向かい合ってみたらキックボクサーだったんで距離感が違うなって思って。打撃でも全然勝てるなって思ったんですけど、気付いたら組んでました(笑)」
――リング上でRENA選手に決別宣言を行っていた
「そうですね。RIZINの運営の方がずっとRENA選手を推してくるんですけど、自分としては全然レベルが違うんだぞって思ってるんで。それを改めて見せたって感じです」
――もっと世界の選手とやっていきたいと
「そうですね。そこで足踏みしてる場合じゃないと思います」
――相手選びが難航する中、ダナ・ホワイトが新しい階級を作るという話がある。海外の強豪を連れてきて欲しい?
「やっぱり、日本だともう正直敵がいないと思ってるので、海外の『我こそは1番強いぞ!』って人とやって。そういうところで見せていけば、UFCだったりもアトム級に注目してくれると思うので。もっともっと強い選手に怖い勝ち方をして、『アトム級でも女子格闘技は面白いぞ!』ってところを見せていきたいと思います」
――1つ上の階級のストロー級では日本人選手が挑戦してランキングに入れないということで落としてくる選手も出てくると思うが、そういう選手との対戦はどうか
「強い人とやりたいので。自分は今身体作ってるんですけど、まだ身体が仕上がりきらないっていうのがあるので。今はアトム級とかスーパーアトム級でやってるんですけど、自分のしなやかさだったり強さを見せられるのはアトム級だと思うんで、できればアトム級で闘って。アトム級だったらどんな海外の強い選手とやっても負けることが想像できないんで、挑戦したいと思ってます」
第12試合
サトシが前蹴りで牽制し、ケラモフはローで牽制。サトシがフックもケラモフはローで動きを止めていき、サトシのローにケラモフがワンツー。
サトシはミドルから前に出ようとするが、ケラモフは前蹴りで距離を見る。サトシは走り込んでバックを取るとそのままテイクダウンを奪い、サイドポジションから腕を取ろうとするがケラモフはこれを抜けてスタンドへ。
サトシがフックもケラモフは左右のフックを連射しサトシが一度下がり、距離を見てからタックルでロープに押し込む。そのまま振り回してテイクダウンを奪ってマウントを取り、暴れたケラモフへ鉄槌を落とすがケラモフは足を取って立ち上がり、力任せに振り回すとサトシの首がロープにかかる。ケラモフは振り回してテイクダウンを奪い、ケラモフは下から三角絞めを狙うが、避けたサトシが腕をとり三角絞め。これでケラモフがタップアウトした。
サトシ「最初が一番大事。イエス様、ほんとにありがとう。今年ほんとに素晴らしい年。ほんとにありがとう。そのあとにもヴガールありがとう。アゼルバイジャンにもすごいリスペクトあるから。みんなすごい強いから。また来年よろしくお願いします。ありがとうございます。ほんとに今日、10年、でも、すごいスペシャルな大事な日だけど、一つ悲しいことがある。この10年いつも、いつも、ごめんなさい、いつも、一緒にいるから、ほんとにありがとうでも、みんなちょっと知らないけど、レニー(・ハート)さんの旦那さんが病気になってるから、インスタグラムに書くから。みんなできる人手伝いから、感謝します。いつもレニーが言うのはウィーアーRIZINだけど、ウィーアーレニーで。来年頑張ります。このベルト持って強くなります。イエス様ほんとにありがとう。また来年よろしくお願いします」
<試合後コメント>
ヴガール・ケラモフ
――試合後の率直な感想は
「始まりは決して悪くなかった。十分な準備もしたし、打ち合いにしても私のほうが打撃は強かったと思う。いろいろな技も使って最初は自分がリードしていた。ただ、急ぎすぎたと思う。小さなミスが今回の結果につながった。1Rで終わってしまったが、もっと闘いたかった」
――対戦相手の印象は
「サトシはとても良いスポーツ選手で、彼のことを尊敬している。しかし、私自身がもっと十分に準備をできていたら……。今年は66kgのベルトを取りに行きたい。実際に取れたとして、もう1度リベンジとして71kg級に挑戦したい」
――フェザー級でどういった選手と闘いたいか
「具体的に、66kg級でやるのであれば当然ながら今回のフェザー級の勝者であるクレベル選手と闘いたい。試合を終えた彼に会って『5月に絶対に君と闘うぞ』と言ったら『OK』という言葉をくれたので、絶対に闘いたいと思っている」
――今回の試合は11月からの連戦だったが、それは良く働いたか、悪く働いたか
「とてもポジティブに捉えている。試合で闘いたい気持ちでいっぱいだったから。反対に試合がないとなると私はさみしくてたまらない」
――クレベル選手と約束を交わしたということだが、フェザー級はタイトル挑戦したい選手がたくさんいる階級。シェイドラエフ選手も挑戦に近い存在だ
「いや、もうクレベルとやる。シェイドラエフともやる。誰とでもやる」
――以前闘った朝倉未来選手の復帰について思うことは
「とても嬉しい。彼はとてもいい選手だし、朝倉未来選手が自分で自分のキャリアを終えると発表したとき、私は彼に連絡して『まだやめることはない。続けるだけの力がある』とメッセージを贈ったくらいだ」
――では、再戦の可能性も?
「私にとってはなんの問題もない」
ホベルト・サトシ・ソウザ
――試合後の率直な感想は
「もちろんうれしーね!今日が2回して、大晦日柔術見せたいから、柔術見せて、とてもよかった。ボンサイの得意技だからね、三角だからね(笑)」
――対戦相手の印象は
「最初が1R、力があるの選手だから、絶対に、私、取ってるから、彼が反応するから、強いの選手ですね、やっぱり」
――今後の展望は
「もちろんまだこのベルトが、日本にそのままと、世界のトップ選手と闘いたいです」
第13試合
ズールーがローで牽制するが、堀口がステップで距離を見て左のジャブで動きを止める。ズールーは左のハイを狙っていき、堀口の進行方向をミドルキックで封じていく。コーナーと一直線になったところで堀口がタックルからリフトアップし、ズールーはフロントネックもそのままバスター。ハーフガードでコツコツ殴っていき、サイドポジションから膝を打ち込んでいき、四つん這いになろうとしたズールーのバックをとった堀口が転がしてパウンド。再度四つん這いになったズールーを潰してパウンドも、ズールーは回転して逃れて蹴りを放ちながらスタンドへ。
堀口が前に出るとズールーがタックルでテイクダウンを奪うも、堀口は跳ねて逃れてギロチンチョークで捕らえながら顔面に膝。そのまま回転して絞り、ズールーはなんとか立ち上がると堀口は足に絡みつく。ロープを背に耐えるズールーだったが、堀口は顔面に膝を打ち込むも、離れ際にズールーがストレートを打ち込むと堀口は一瞬膝をつく。ズールーが大ぶりフックも堀口がフックを合わせるとズールーは膝をつくが、そのままタックルでテイクダウンを奪おうとするも堀口は三角絞めで捕らえヒジを打ち込んでいくがここで1R終了。
2R、堀口がリングを周りながら左フックを打ち込んでいくが、ズールーもカウンターのストレート。堀口はタックルでテイクダウンを奪い、ハーフガードでパウンドをコツコツ落とす。残り1分でブレイク。
ズールーがタックルも堀口はこれを切り、スタンドに戻ると堀口が飛び蹴りも浅い。堀口が前に出るもズールーのアッパーで堀口がふらつくが、前に出てきたズールーに堀口が組み付いてそのままテイクダウンを奪う。コツコツ殴っていくも2R終了。
3R、堀口がローからリングを周り、ズールーが右ストレートから前に出てきた堀口にアッパー。堀口は躊躇しながらもタックルで組み付いて振り回すが、耐えたズールーがコーナーを背にする。足を刈って倒した堀口だったが、ズールーは抜けてスタンドに。
ズールーはミドルも堀口がフックを放つがズール―はカウンターを狙う。
堀口の左フックにズールーがストレートを合わせて軽く堀口がふらつくも、堀口はプレッシャーを掛けて左ストレート。さらに左ストレートからタックルを仕掛けてテイクダウンを奪い、コツコツ殴り続ける。そのまま時間切れに。
判定3-0で堀口の勝利となった。
堀口「大晦日にしょっぱい試合してすいません。ですがこんなに集まっていただきありがとうございます。ほんといつも力もらってます。ほんとうはKOとか一本で勝って上目指していきたかったんですけど、しょっぱかったんでもっと精進してきます。今日はありがとうございました」
<試合後コメント>
エンカジムーロ・ズールー
――試合後の率直な感想は
「予想通りの展開にはなった。堀口選手は予想通りの動きをしたが、予想以上に体の力が強かった。本当に作戦通りだったが、体の力だけが予想外だった。それでも私は力を出し切ったと思う」
――試合での攻撃の手応えは感じていたか
「何度かいいパンチのやり取りが出来た。3回くらいは効かせるパンチを出せたと思うが、そこでミスを犯した。攻め急ぎ過ぎた。もっと観察すべきだったが、先走った。拳の交錯ではいい手応えを感じた。堀口選手に厳しい試合を強要できたと思う。堀口も『君はとてもタフだ』と称えてくれた」
――将来の展望は
「素晴らしい質問だ。また機会があるならまたここで闘いたい。堀口選手を苦戦られる選手は中々いないと思うし、いい試合内容だった。この試合が5Rだったら私がフィニッシュできていた。3R終了時点で彼は肩で息をしていた。5Rあれば私がフィニッシュできていただろう」
堀口恭司
――試合後の率直な感想は
「試合の中で課題ができた試合だなと思いますね。なので気分が落ち込んでます」
――その課題とは
「マイク・ブラウンと映像を見て、『ここダメだったよね』とかの話をしています」
――対戦相手の印象は
「思ったよりいい選手で、寝技も対応できたし、打撃の反応もいい。すごくいい選手でした」
――今後の展望は
「自分はホントに世界一を目指しているので、そこに挑戦したいと思います」
――世界一挑戦ということは、。当然UFC再挑戦?
「したいなと思ってるんですけど、ほんとに行けるかも分かってないし。でも自分の気持は挑戦したいです」
――今回がRIZINで見られる最後の試合だった?
「もしかしたらそうかもしれないですね。ファンの方も自分の挑戦を後押ししてくれるので、UFC挑戦したほうがファンの方のためになると思います」
――背の高さ、手足の長さで難しさを感じたか
「やりづらかったというか、自分の動きがすごく悪かったですね。言い訳になりますけど、滑ったりとか、足が使えなかったりとか。ズールー選手は反応も良くて、流石だなと」
――反省点はすぐ分かったのか
「なんでもらったんだろとか、あのパンチは見えなかったんで。なんでフラフラしてんだろって。意識外からもらうとフラフラしちゃうんで」
第14試合
クレベルがハイを打ち込み、鈴木がローで牽制。クレベルはトラースキックのように蹴りつけて距離をとるが、鈴木はローでコーナー際に追い詰める。クレベルがタックルも鈴木が切りスタンドへ。お互いストレートが顔面を捕らえるが、鈴木がプレッシャーを掛けてコーナーに押し込むとフック。だがクレベルは自分のボディを叩いて打ってこいと挑発し、鈴木が前に出ようとするとクレベルのローから左フック。これが指が目に入ったということでタイムストップに。
再開し、鈴木が左右のストレートからハイ。下がって避けたクレベルが両手を広げて挑発し、鈴木はストレートからロー。クレベルは手を出すが鈴木は下がって距離をとる。
鈴木はワンツーもクレベルが前に出てバッティング気味になるが、構わ鈴木が距離を詰めようとするもクレベルはジャブで様子を見てタックル。鈴木はこれを切って上になるがクレベルは両足を洗濯バサミでロックし、そのまま回転してマウントを取る。鈴木は足をかけてハーフガードに戻すが、クレベルはヒジを顔面に落としながらポジションを変えていくも、鈴木は足を差し込み離れようとする。クレベルは潰して鉄槌を落としていくが、鈴木は組み付いていくも、クレベルが足をとってアキレス腱固めへ。鈴木はかかと落とし連打で極めさせずに1R終了。
2R、お互いジャブからクレベルが前に出るも鈴木がカウンターのヒジ。クレベルは組み付いてテイクダウンを狙うが、鈴木はそのまま立ち上がるとコーナーを背にする。足を絡めてクレベルが倒すが、鈴木は立ち上がるもクレベルは絡みついて潰してコーナーに押し込み、パウンドを落としていくが、鈴木は下から組み付いて耐え。クレベルは三角絞めを狙うが鈴木は抜け、ならばとクレベルはサイドポジションからマウントへ。さらにクレベルがギロチンチョーク。鈴木は耐えるとクレベルは鉄槌を落としていき肩固め。鈴木はガードポジションからギロチンも、これは浅くクレベルがパウンドを落とし続け2R終了。
3R、クレベルがハイで牽制するも鈴木の右フックが捕らえるが、クレベルもストレートを放つと鈴木が下がる。鈴木は左ハイを打ち込み、クレベルは前蹴りで様子を見ながら前に出る。鈴木も前蹴りから左フック。鈴木のフックにクレベルがワンツー。クレベルがタックルも鈴木は切ってガードポジションへ。
そのまま鉄槌を落としていき、ヒジの鉄槌連打も落としたクレベルは腕をとって三角絞めを狙う。鈴木は構わずパウンドを落とし、クレベルがかかと落としから腕ひしぎ。鈴木は構わずヒジの鉄槌を落としていき、クレベルは三角絞めも鈴木は耐えてかかと落としを狙う。そのまま洗濯バサミで捕らえかえし、クレベルは絞り続けるが鈴木は避けていく。
クレベルはマウントを取り返しパウンドを落とすと、鈴木は下から殴っていくがクレベルはパウンド連打。鈴木は下から殴り続けるも、クレベルも鉄槌連打。クレベルは肩固めもここで時間切れに。
クレベル「皆さん!こんばんは!みんな今日はありがとう皆さん。RIZIN。今年子供産まれた。かみさんありがとうございました。自分の奥さん。最初ちょっとポルトガル語(友人とボンサイ柔術メンバーと神様に感謝)千裕、お前、歩留まりじゃないな。あなた強いじゃん。今日試合ありがとうございました。みんな強かったよ、RIZINだよ。みんなお客さん来る、ありがとうございました。チャンピオン」
<試合後コメント>
クレベル・コイケ
――再びベルトを手にした率直な感想は
「(※日本語で)嬉しいなあ。1年半でチャンピオン戻りますよ!うれしーです!」
――対戦相手の印象は
「みんな私今日、通訳、わたし、コミュニケーション出来るね。ゴメンネ。(※以降通訳)彼は2回目の試合なので自信を持って臨んでくることが分かっていた。彼はとても上手に立ち回ってディフェンスした。今日もし自分が負けるとしたら自分自身に負けることだった。難しい試合になることは分かっていたが、彼も自信をつけていた。フェイス・トゥ・フェイスのときにも自信が満ちていた、私は彼を弱虫と呼んだが、そんなことは無かった。今日は自分も完璧なコンディションではなかったが、メンタルでは絶対に負けない自信があった」
――2025年の展望は
「チャンピオンを防衛すること。今まで1度もやったことがないから。チャンスが来たときに失敗してしまったから。去年はこれを獲ることが目標で、今年はそれを維持することが目標だ」
――次の試合について、先程ケラモフ選手が「クレベルと5月にタイトルマッチをする約束をした」と言っていた
「約束というわけではないが、彼とそういう話はした。タイトルを狙ってるということだが、次に誰を試合するかはRIZINが選ぶこと。自分が選ぶものではない。彼はサトシ選手とやった。それは待てなかったからだと思うが、私とやりたいと言い出すのなら結果的にそれは良い選択肢ではなかった。ただ、5月は準備期間もあるので良いタイミングだとは思う」
――朝倉未来選手の復帰について思うことは
「くだらないと思っている。フェイクのチャンピオンベルトだ。蓮のことは好きじゃないし、朝倉のことも好きじゃない。2人ともチャンピオンだとは認めていない。ここにあるベルトが本物だ。格闘技ではなくエンターテイメントならいいが、本物の格闘技はここにある」
――前回と今回、チャンピオンになってどちらが嬉しいか
「とてもいい質問だ。前回勝ったときは誰も私を知らなかった。皆が朝倉が勝つと思っていた。みんな私が“勝ってしまった”と思った。今回は神様が祝福してくれた。去年は自分のジムを開き、息子も生まれて、チャンピオンになって今年を締めくくれた。すごく難しい年でもあったが、神様と約束をした。出来ることをすべてやりきってチャンピオンになるという夢を叶えた。35歳になって自分の中で疑問が湧いてきた。トップで居続けるプレッシャーと戦い続けるのはとてもつらいことだ。去年はたくさん実現することが出来たが、自分が人間として成長できた年。引っ越しをしたりと大変だったが、結果的に良い年になったと思う」
――また千裕選手が挑戦してくると思うか
「そう思う。彼は若いしポテンシャルもある。強い選手と闘って勝ってきたし、彼はもう1度挑戦してくると思う。今1つ言いたい。RIZINでフェザー級が混沌としている。強い選手がたくさんいて、海外からもそうでなくても強い選手がたくさんいる。私は個人的な名前を出して人を褒めないタイプだが、今回YA-MAN選手は素晴らしい試合をした。闘志に溢れていた。この階級が不安定な状況にある。さっきは悪く言ったが、朝倉も蓮もこの階級を盛り上げるうえで重要な存在だ。武田選手もそうだ。たくさん良い選手がいると思う」
――千裕選手がマウントからの三角絞めを何度もエスケープしたことは驚いたか
「前回のインタビューで自分と彼の違いについて聞かれて、今日それを見せることが出来た。彼も自分のポジションをディフェンス出来ていたし、2人ともこの試合のために進化した。自分は三角絞めだけと思われがちだが、自分のグラウンドも進化している。決められなくて悔しい気持ちはあるが、自分が支配していた」
鈴木千裕
――試合後の率直な感想は
「もう、やられたんでしょうがないですね。やりたいことはやったんで。やれることもやってきたんで。結果を受け入れるしか無いですね」
――対戦相手の印象は
「やっぱホントに、強いです。一言。それに限ります。すごい勉強になりました。でもやっぱやめられないんですよね。格闘技。ここで諦めたら全部無駄になっちゃうんで。1年で取り返しましょう。最短で!」
――今後の展望は
「もうなんでも来いですよ。最初からですけど。なんでもやります。とにかく勝って勝って勝ちまくって最短でタイトルマッチ行きましょう」
――一番勝負を分けた部分はどこか
「最後、三角外してマウント取られたところですかね。そこから一気に流れが持っていかれちゃって。僕がヒジでカットしたときに僕の流れがきてて、マウント取られて流れが変わったところですかね。でもガッツリは入ってなかったんで、浅く押さえられたんで、しのげるなっていうのを練習からやってたんで、想定内でしたね」
――キックでも千裕選手のベルトを獲りたいという選手が出ている
「それもありますけど、やっぱ総合の借りは総合で返さないと落ち着かないですよね。キックはどうなるか分からないですけど、おいおい話し合って決めていきます」
――寝技のディフェンスがものすごく進歩していたが、負けてしまったのは何が足りなかったと思うか
「それを見つけるためにこっから作っていくって感じですかね。それが分かってたら勝って他の俺だったんで。さっきクレベルと話して『練習行きます』って言って。『アンタのジム行くから教えてくれよ、勉強したい』って。彼に勝つために彼に技を教えてもらいます。クレベルが引退しないでチャンピオンでい続けてくれたら、教えてもらって、それを当てて俺がチャンピオンになる。彼が引退したりベルトを誰かに取られたら、クレベルの教えを活かして俺がチャンピオンになりますよ」
――いつから行くか
「クレベル選手もオレもカットしてて軽いダメージはあるんで、クレベル次第ですね。OKって言われたらすぐ行きます」
――チャンピオンとして1年以上RIZINを背負ってきた。ベルトを失っての心境は
「でも、1年で取り返せるんで。うん。また振り出しに戻れたんで、もっかい作り直して格闘技を楽しむ時間が増えた。ここから1番面白いところですよ。負けて、どう最短で返り咲くかが。多分僕は格闘技の面白いところだと思うんで。人間、みんな落ちたら悩んで潰されて戻ってこれない人がすごい多いですけど、こういうときだからこそ俺は楽しんで、最短で帰りますよ」
――ベルトを失った2025年の鈴木千裕は去年とはまた違うと
「いや、俺はチャンピオンです。チャンピオンに1回なれる人はもう1回チャンピオンになれるんで。俺はチャンピオンのなり方を知ってるんで。だから俺はずっとチャンピオンですよ」
――ベルトがなくてもその気持ちは変わらないと
「そうですね」
カウントダウン
メインイベント3R開始時に年を越したので、カウントダウンではなく全選手でウィーアーRIZINでお祝いすることに。
レニー・ハートさんの掛け声で会場の全員でウィーアーRIZINを叫び、新年の幕開けとなった。
<大会総括>
榊原信行CEO
「深夜2時に迫ろうとしております。この時間まで取材をしていただいた経験がある方はまぁまぁ少ないと思います。本当に遅い時間までありがとうございます。そしてあの新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。総括としては本当にあの全22試合、まずいろんなことが他の格闘技界に起きている中で、これはもう本当に選手たち関係者にあのもう一度この場を借りてお礼を言いたいのは、まず体重もしっかりクリアして、健康状態も整えて試合に臨めた。22試合という総勢44名の選手がですね、国内海外含めて今日のために気持ちを持って作ってくれたことに、この場を借りてもう一度感謝したいとそう思います。RIZIN10回目にしてですね、あのこれだけの熱のある試合。本当に格闘技の魅力がもうすべて詰まった、良い意味でも悪い意味でも本当にすべての格闘技の魅力が詰まった全22試合だったなと、本当にあの2015年の旗揚げ以来ですね、まる9年、10回目の大晦日をさいたまスーパーアリーナで迎えられる、そこまでは目標にしようと思ってもいなかった。どこまでいけるか分かんないけど本当に命がけで全力でやりますと言って、気づけば10回目を迎えさせて頂けたことを本当にこう嬉しく思います。そして、今日また新たな歴史の一ページが刻まれて、新しい年を迎えて、次のディケイド、10年をですね、まあ僕もあの60過ぎてですね、このRIZINを立ち上げた2015年の時よりは10歳を重ねたわけで。その歳を重ねた分の経験を活かしつつ我々プロモーターとして僕の役割を次の世代にうまくバトンタッチしていくという作業もこの数年の中で成し遂げて、このRIZINという舞台がですね、20年30年40年と、我々がこの世界からいなくなってもその先も続いていけばいいなと、そんなあの礎を今しばらく今日の試合を振り返ってですね、選手たちの活躍をあの見て、そこまでは頑張ろうとそういう心に誓った次第です。まああのたくさん言いたいことがありますけど言い出すとキリがないんで、まあ記者の皆さんのご質問に答える形で進みたいと思いますが、一部のライアン・ガルシア安保の試合が流れて、本来であればこれ3部でやってたら、ちょっとどうなってたのかなと思ってですね。あのそれはさすがに無謀だったかなというふうに思わないでもないですが(苦笑)あの、まあそのライアンの試合が流れたことも含めて、雷神番外地というタイトルをつけて、当初は4試合、あっても5試合ぐらいで一部と三部を繋ぐ、まああのおまけと言ってはアレですけども、少し空気感を変えるものを未来と一緒にそういう試合が組めたらいいなということで彼とも話をしてたんですが、結果あの一部がとんだ事で二部をボリュームアップして、スケールアップして進む形を今回取らせていただいて。思いのほかあの雷神番外地、熱が作れたなと。ブレイキングダウンを主戦場にする選手たちの心意気というかですね、あの活躍も素晴らしいものがありましたし、やっぱりそこに負けないぞという本当にK-1から名乗りを上げてくれた朝久選手筆頭にですね、あのお互いまあ同じ格闘技ですけどジャンルとジャンルというか、それぞれの団体と団体というか、そういう威信をかけた譲れない戦いがまあチームも含めてですね、繰り広げられた、あのまあベラトールとの対抗戦の時もお話しましたけれども、まあこの個の戦いがあの格闘技の魅力ではあるんですが、こういうチーム戦にするとまた違った風景が見えてあのこれはこれで非常に良い結果が出たんじゃないかなとそう思っています。まあRIZIN.49に関してはですね、色々言いたいことも思ったこともありますが、記者の皆さんのご質問にお答えして、足らないところは補足させていただければと思います。私から一旦以上です」
――最初に発表されたTHE MATCH 2がやはりあのSNSの一番話題になってるんですけど、そもそもこの再戦はいつ頃から話を進めていたのでしょうか?
「まあ本当に夏ぐらいですね、そういう意味では。あのまあ再戦ということに関して言えば、本当にその後いろんな事件が世の中に、まああの賛否含めていろいろ渦巻いてしまったんで、一旦そのどうなのかな?というところもありましたけど。まあ僕の中では本当にこの、逆にケチがついてしまったもやもや感も含めて、再戦するしかないんじゃないかなっていうそういうふうにはもう、いろいろ世間で騒がれている中で、ドーピングの結果がまあ出るのを待ってる時から、まあこれは再戦をするしかないんだなっていう風には思ってましたけどね」
――交渉は難航しました?
「交渉は本当にそういう意味では朝倉未来がとにかくあのまあ負けたわけじゃないですか?でドーピングの結果白ということが結果が出て、まあ未来は是非再戦したいという気持ちも持ってましたし、ファンからの声も相当そういう声が届いてて。まあ僕の方からの再戦をするべきじゃないかということに対しては、本当にそういう機運が高まって、そういうことが求められるんだったら僕はやりますよと言う気持ちを彼を伝えてくれて。まあそれは平本蓮にはそのまま伝えたって感じですね。平本選手も望むところと言うことで、まああのいずれにしてもあのドーピング問題でケチが付いた話なんで、5月4日前にきちんとそのドーピング検査の結果を事前にあのお互いもういつでもいいって2人とも言ってますから。それは白黒つけさせていただいたうえで5月4日に再戦ということで公明正大で本当にこうもやもや感のない形で進められるようにしたいなと思っています」
――大会名をTHE MATCH 2というRIZINではない大会名を選んだ理由というのは?
「本当にTHE MATCHって2020年に天心と武尊でつけさせていただいたタイトルなんですけど、まあこれはあのTHE MATCHにふさわしいかなというふうに思ったんですね。この未来と蓮の再戦は。THE MATCHっていうものは、まあこれは僕らの中の勝手なこだわりかもしれませんけど、東京ドームでやるものを、やっぱり一つ際立ったカードがあってTHE MATCHっていうふうにまさに言えるカードがあってあんなカードが並んでくるっていうことで、まあそういう世界観でRIZINとは別線であのさらにメガイベントな、2020年のですね、幻想を引きずりながら格闘技界のお祭りをもう一回作れたらいいなと思うに至った次第です」
――THE MATCH2は前回は立ち技だけのイベントでしたが今回はMMAのみなのでしょうか?
「まああのMMAも立ち技も、まあ何もまだこれからですけど、ルールは今回はキックに限定するってことはもちろん考えてないので、あのまあ当然未来と蓮がやるんですからこれはMMAでやりますんで、かといって全部MMAにするってことでもないかなと思っています。今日の番外地のあの出来高も含めてですね、そういうところからこnえ、うまたTHE MATCHに繋げていくことも考えられると思いますし、あのRIZINというあの世界の中でのタイトルマッチとか、グランプリとか、そういう中の勝った負けたっていうことじゃない、まあ少し垣根を越えてですね、ルールも超えてアンダーカードにもインパクトのあるカードを並べたいなとそう思ってます」
――先ほどクレベル選手がTHE MATCH防衛戦やることに意欲的だったんですけど、タイトル防衛戦はなさそう?
「まああの絶対ではないんですけどね。まあその中には別にRIZINの防衛戦があってもいいのかもしれないし、まあ少しちょっとあのこのTHE MATCH2っていうのはTHE MATCH 2の時もそうですけど天心武尊ってカードを置いた後どういう世界観でやるかっていう、まああれも対抗戦をやろうってことを決めてたわけではなくて、まず武尊vs天心を実現させるまさにTHE MATCHとして世の中の人たちにご提案をした次第で、そのアンダーカードはまあ結果対抗戦になったということで、あの今回もまあいずれにしても未来が再び復帰をして、元気に戻ると言うことと最初の相手が平本で、それを決定して、アンダーカード、どういう世界観で作り出していくかっていうのはもう少し考えていきたいなと思ってます」
――朝倉選手はワンタッチの復帰じゃなくて、継続的な復帰と考えていいですか?
「それもあの本人としてそういうことを結論付けているわけではないんですけども、あの僕はそういうふうにあのう思ってます。もう一度ここで蓮に負けたら引退をするっていうことをあの未来はひょっとしたら言うのかもしれないんですけど、僕はまあこの試合をしっかりやり直して、ここからまだ未来も若いし、やり残したこともたくさんあるし、年に例えば勝てばそこから継続して行くかもしれないし、まあ負けたととてまだまだ彼を求めるファンの声とかそういうものがたくさんあると思うし、また年も明けてこれで、発表もできたので、未来ともゆっくり話していきたいなと思ってますね」
――韓国大会について、日本と韓国の選手は共有されてるかと思うんですけど、キム・ジヨン選手が数日前にバッティングで無効試合になりそうであったりしますがそういう選手が試合をするということもあるのでしょうか?
「あると思いますね。ROAD FCのジョン代表も来てましたし、明らかにバッティングだというふうに僕はあの映像を見る限りは(苦笑)まああの認めてますしね。だからそれはまあでもROADの中でね再戦するべきものだと思いますが、まああのいずれにしても韓国勢、まあ日韓対抗戦みたいなものが軸になるのかなというふうに思っています」
――そうすると不可解な判定があった大原樹理選手とか、伊澤選手が今日本国内で敵がいない中で唯一苦戦したパク・シウとかも
「ありますね。まあ大原選手も今ブラックコンバットで今大活躍してですね、韓国で佐伯さんと共に大人気なので、あのもうそういう韓国でおなじみの日本人選手にも是非出てもらいたいと思いますし、まあ韓国側でROADと組んでやるとかってことではなくて、韓国の格闘技、MMAを中心とした格闘技界の皆さんと全方位外交できちんと向き合って。まあでもショーケース的な大会というふうに位置づけてます。ここからさらに韓国大会をスケールアップしていくようなことになっていけばいいかなというふうにも思ったりしてるんで、まあまだまだ全容はこれから詰めていくところではありますが、いずれにしても日本対韓国っていう日本勢と韓国勢の対抗戦みたいなものがここはメインになるかなと思います」
――朝倉未来と平本蓮をもう一回やるという事になったら、今回のドラッグテストに関しては前回とは違った形になるようなことはありますか?
「まあ今回からあのすでにあの年内にはと言ってお伝えしてたようにドーピングのポリシーを変えましたので、ルールミーティングでも説明をドクター陣からして頂いて、厳しいあの一歩踏み込んだ形でのドーピングポリシーが決まって、まあこれあの未来と蓮の試合のみに関わらず、普段RIZINで行う試合も更に厳しくなるんですけども、それに準じてですね、きちっとドーピングチェックをして、ただあの大会当日ということではなくて今回の未来・蓮に関してはかなり早いタイミングで何回かに分けるのか、その辺はまたドクター陣とも話して事前に明確にしておきたいと。でそれは両選手とも了解をとっています」
――赤田選手の試合に関して平本陣営が抗議文を出すと言っておりますがそちらに関しては届いていますでしょうか?
「レフェリー陣に届いているのかもしれないですね。それはもう本当にあのこれまでもあの通常通りのルールにのっとって、文章でいただいてということで、協議陣の判断に任せたいと思っています」
――安保選手が4月か5月にマイアミでガルシアと戦うみたいなことをコメントされてたんですが、RIZINとして海外でやるという形なのか、RIZINが配信権を持って日本で配信する形なのかそのあたりどういう形なんでしょうか?
「まあそこもちょっとこれからですね、あのマイアミでっていう提案もFanmio側からあるのは事実で。まあ今日もFanmioの代表見に来てましたし。今回あの実況解説席も海外実況をニューサイドにおいて海外でFanmioで配信をしました。いずれにしてもRIZINとしても悲願のアメリカ大会を、まあFanmioと組んでマイアミでやるっていう、それの起爆剤としてライアンと安保がマッチアップされるっていう可能性も充分あるんだなと。あの日程、まあ一つはライアンのあの今日のあのビデオレターにもあったように、彼が年明けというか明けましたので、早々に手術をします。だいたいまあ今のドクターの見立てだと8週から10週は練習ができないだろうと。そうやって考えていくと多分4月末ぐらい、早くてそのぐらいかなという感じになるかなと。その時にまああの日本国内でやるべきなのか、アメリカでやるべきなのか。まあアメリカでやる場合もマイアミってことに限定はしてないですけども、ひょっとしたらロス近郊、一つの提案として出てるのはアナハイムでやったらどうだとかっていう話も出てたりはしますので、まああの、時と場所はこれからちょっとまあライアンの怪我の治り具合と我々の年間のスケジュールとの調整を含めて、アメリカ側としっかり話し合って決めたいなと思います」
――今日の大会でフェザー級のタイトルをクレベル選手がとって、シェイドラエフの活躍もありましたがこの階級を今年はどのように考えてますか?
「クレベルがこれでタイトル奪取して、まあようやくベルトを取り戻したっていう状況だと思います。フェザー級に関して言うとシェイドラエフとかね、あの本当に、本当に強いですね。だからまああの避けて通れないんじゃないですか?この辺を避けて通れないし、ケラモフもライト級に上げてサトシに負けておきながら次俺にやらせろって言ってリングサイドで詰め寄ってきたんで、あのまあまあ本当にケラモフとかシェイドラエフとか、まあダウトベックもそうだと思いますけど、まあこの外国勢が次のあの挑戦者として一番近いところに居るのかなというふうに思っています」
――堀口選手がベルト防衛しましたがフライ級の方は
「そうですね、まあ恭司がさかんにあのしょっぱい試合をしてっていうふうに言ってましたけど、まああの前評判というかRIZINの中ではズールーって1回しか試合してないんで、よくファンの皆さんは見えにくかったっていうか彼の実力というのはわかっていただけにくかった選手だったと思いますけど、非常にレベルの高い強敵であったわけで。それは恭司もあのしっかり認めてこのタイトルマッチは簡単ではないですっていうことでまあフライ級の今回タイトルを、防衛戦を受けたわけで。まあでも恭司の目標としてはまあ今日のあの煽りVにもあったように明確にUFCって事を声高に叫んでますので、まあでも一足飛びにUFCってないと思うんですね。だからRIZINの中で圧倒的にやっぱり、あの今も存在感ありますけれども、まあ勝ちっぷりも含めてUFCのダナ・ホワイト、ハンターあたりが『榊原、海に続いて恭司欲しいよね』っていうところまで、彼は今年2025年にRIZINのフライ級で圧倒的な強さをまた見せつける必要があると思います。だから堀口恭司を中心に、フライも対外国勢も含めて良い選手いますので、まあグランプリということも夏ぐらいから少しあの現実的に考えていきたいなというふうに思っています」
――桜庭大世選手衝撃的な勝ち方でしたが、あの試合を見て桜庭和志選手を見てきた榊原さんはどういうことを感じられましたか?
「あの、まあまあ、なんて言うんだろうな?あの煽りVでも言ってたみたいに、僕がスーパースターになるんだったらここで勝つと思いますって言って勝つんだからスーパースターの素質があるんだろうなと思いましたけど(笑)でもこれ大世が言ったかどうかわかんないですけど、蹴り足を矢地がキャッチしてくることは想定内だったんですよ。その練習を繰り返しやってたって言ってるんで、やっぱりIQレスラーなんですよね。だから本当にチームワークというか、キャッチされてまあそれをその練習で繰り返しやったことをあの本番で出せるっていうこともすごいですけど、ちょっとあの打撃は大したことないんじゃないかなっていうふうに思ってると、まあまあ違ってですね、相当やってるんで、ちょっと今日の試合だけだと底が見えないんですけどまあ間違いなく持ってることは間違いないな。そういう強運の持ち主であることは間違いないし、物怖じすることなく矢地を相手にこの大舞台でデビュー戦であれだけの大仕事を成し遂げるっていうのは期待しかないなという感じですね」
――割と早めにマッチメークしていきたいのかもう少し育てていきたいとか
「いやもうどんどんやったほうがいいと思います」