「親戚殺していいから休み取って見に来い!」“プロレスで不謹慎”を貫くアングラ団体が解散詐欺の末に2度目の後楽園ホール開催決定!

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 26日、東京都・新木場1stRINGにて『666vol.147~六六六組織旗揚二十一執念&終焉の日~』が開催。2025年6月6日に2度目の後楽園ホール大会を開催することを発表した。

 666こと暗黒プロレス組織666は、殺害塩化ビニールの“バカ社長”ことザ・クレイジーSKBと怨霊によって2003年に旗揚げされ、今大会をもって21“執念”を迎えたインディー界ではかなりの古株団体。
 宮本裕向や忍、竹田光珠といった他団体でも多くのタイトルを獲得するスター選手や、小仲=ペールワンや山田太郎といったインディープロレス界屈指のテクニシャンも在籍。さらに、2005年に史上最年少の小学生レスラーとしてデビューし、現在はスターダムや東京女子プロレスに出場したり海外団体で王座戴冠を果たすなどワールドワイドに活躍する“元祖・チビっ子レスラー”ラム会長もアイドル的存在としてインディー界を騒がせている。

 そして、ラム会長が666軍を率いて佐野直率いる奇妙な軍団との奇妙な抗争を展開する試合は観客・マスコミ含めて一切の写真・動画の撮影が禁止されており、試合内容についてもSNS等で発信することが禁止されている。ラム会長の試合は毎回筆舌に尽くしがたい衝撃的な内容であり、これが口コミを通じてカルト的人気を獲得。開催するほぼすべての大会で666人(超満員札止め)の客入りを記録してきた。

 めでたく21執念を迎えた666だが、今大会は“666終焉の日”と題されて開催。構成員たちもこぞってSNS等で別れを惜しむような言葉を綴っており、ついに666が解散してしまうものとしてファンも偲ぶ気持ちを持ってこの日を迎えていた。


 今大会の内容は凄惨の一言。
 第1試合に出場した面々は無事に試合を終えるものの、後に控室で謎の怪獣に襲撃され噛み殺されて全員死亡。
 第2試合では、地方出身の出稼ぎ労働者たちがピンクの虎たちと闘うも激戦の末に全員死亡。試合はノーコンテストに。
 第3試合ではDV男子と依存系女子の痴情のもつれで殺し合いとなり全員死亡。試合はノーコンテストに。
 第4試合では、未成年を手籠めにしたい美熟女、性欲が暴走した19歳男子、横恋慕する通り魔の三角関係ラブストーリーが展開されたうえで刃傷沙汰となり全員死亡。試合はノーコンテストに。
 第5試合では、シリアスなタイトルマッチが行われるも試合後の乱闘で全員死亡。元から死んでいた怨霊だけが元気にリングを去る。
 第6試合では、ラム会長軍と佐野直軍が真面目な試合を展開。勝利したラム会長は選手がほとんど死亡したことに胸を痛めつつも団体を存続させていくことを宣言するが、その直後に闘魂を燃やす謎の怪獣に襲われてラム会長を含む残存選手が全員死亡。

 1人残らず死んでしまったということで666の解散セレモニーがしめやかに行われていくが、突如現れた暗黒シャーマン・モリノスが2025年6月6日に後楽園ホールで怨霊デビュー30執念&ラム会長デビュー20執念大会を行うことを発表。
 モリノスが「死んでいる場合ではない!さっさと起き上がりなさい!」と暗黒祈祷で念を送ると、死亡していた選手たちが全員蘇生。

 ラム会長は「ということで!666は解散しません!6月6日に2度目の後楽園ホール大会が決定しました!友達全員誘ってきてください!2回目の後楽園ホールが埋まらないとかイヤなので、親戚殺してもいいので休み取って絶対見てください!」と笑顔でぶっそうな宣伝マイク。最後は666伝統(?)の「プロレスで不謹慎!666!」の掛け声で大会を締めた。

 今大会開始時点で来年2月までの大会日程が既に発表されていたことを鑑みても、666が解散するわけもなかった。666は2022年12月大会の前にも構成員総出で団体解散を匂わせる言動を取り続け、蓋を開けてみれば666史上初の後楽園ホール進出(2023年8月2日)という嬉しいサプライズ発表が待っていた。
 666がメンタルヘルスに問題が生じたかまってちゃんのごとく“死ぬ死ぬ詐欺”を行ったときには、その後の報せを楽しみに待っていて良いかも知れない。

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