ライアン・ガルシアのRIZIN参戦ギャラはメイウェザー超えの“二桁億円”!「ドーピング検査はいつやられても問題ない」と潔白をアピール
3日、都内某所にて12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN DECADE』についての記者会見が実施。大晦日決戦が決まったライアン・ガルシアと安保瑠輝也に関する記者会見が国内で初めて行われた。
安保は7月28日の『超RIZIN.3』にてマニー・パッキャオとエキシビションで対戦。
3分3Rを闘い抜いて0-0のドロー判定に持ち込むも、3R目では真っ向からの打ち合いでパッキャオをグラつかせてあわやKOという場面を作るなど生ける伝説を相手に大健闘。試合後にはパッキャオが「動きもパンチもいい。彼が真剣に目指すならボクサーにもなれる」と太鼓判を押していた。
現地では、そんな2人の試合をライアン・ガルシアが観戦。試合が終わるとガルシアがリングに乱入し「安保選手とマニー選手、どちらかと闘いたい。3Rで安保選手をKOできると宣言する」と宣戦布告を行っていた。
ガルシアはWBCライト級暫定王者などボクシング界で活躍するが、裁判沙汰やドーピング違反、体重超過や差別発言などを繰り返す問題児。現在はドーピング違反によってサスペンドを喰らい、ボクシングの公式戦に出場できない状況だ。
2人の対戦の期待値が高まっていく中、先立って海外メディアから両者の対戦が発表。RIZIN側も後日これを追認する形で正式発表し、米国のFanmioとパートナーシップを結んで北米マーケットを強く意識する形でプロモーションを行ってきた。
会見には、RIZINの榊原信行CEO、Fanmio社長のサロメン・エンジェルが出席。ライアン・ガルシアはリモートで出席したが、なんと安保瑠輝也は寝坊により欠席。会見開始時点では和歌山から飛行機に乗ろうという段階だった。
これについて榊原CEOは「10年やっててこんなことをやらかしたのはこの男が初めてと言っても過言じゃない」と呆れながら安保に電話をつなぐ。
安保は「おはざす、ざす!寝坊しました!気持ちとしては俺はアメリカまで行ったのに、アイツは日本に来てないし。そもそも失礼なのはアイツの方がよっぽど失礼だと思うんで。昨日の時点でもしかしたらライアン・ガルシアが日本に来ないかもしれないっていうのを聞いて『コイツ、ナメてんな』と思って。その時点で俺だけ頑張って会見に現れて、なんていうかなあ?ナメられてるのがムカついて。起きたときに眠たいから『もう1回寝ようかな』と思って二度寝しちゃいました」と釈明。
ライアンは呆れた様子で「彼がこの試合において“Bサイド(脇役)”であることは非常に気の毒だと思う。ナンバーワンの相手と対戦することはこういうことだ。言われたことをやれ。会見に出るべきだ。お前は俺の名前に乗っかっているだけの存在だ」と自身が“Aサイド(主役)”であるとして上から目線。
しかし、自身が悪い意味でも注目されていることを真摯に受け入れ「今年4月に起きたことはサプリメントが問題だった。自分は今まで闘うときに必ずドーピング検査には参加しているし、いつやられても問題ない。逆に何度やっても問題は無い」とドーピング検査に快く応じる姿勢を見せる。
そして「安保には穴がある。自分の経験があれば彼の穴をリング上でどんどん広げていくことが出来ると思う。パッキャオ戦でも安保が打撃を繰り出す際にたくさんの隙があった。パッキャオ自身もやれることはあったと思うが、自分はそこを見逃さずに確実に仕留めに行きたい。自分の経験と技術が彼を倒す。安保がパッキャオ戦で使った戦法をまた使うのであれば、とんでもない勘違いを思い知ることになる」と安保の試合もしっかり研究したうえで自身の見解を示した。
しかし、ライアンのこの姿勢も気に入らない安保は「僕が思うのは、問題があるのはコイツ自身のスポーツマンシップが無い心なんですよ。計量オーバーしといてビール飲んで。俺やったらそんなフェアじゃない状況でデヴィン・ヘイニー選手に勝ってもあんなに喜べないです。ていうか、さんざん真面目なこと言ってるけどお前そんなキャラじゃないやろ。急に真面目ぶんなって思ってます」と正論パンチ。
流石にイライラが募ってきたライアンは「安保はなにも分かっていない。試合を見ていないと思うし、試合の前後に何が起きたのかも分かっていない。彼は適当なことをほざいているだけだ。実際に試合で会ったら乳首をつまんでひねってやる」と吐き捨てた。
会見後に囲み取材に応じた榊原信行CEOは、Fanmioの協力のもとに北米を中心にさらなるプラットフォームでの配信環境の整備への手応えを語る。40~50万件のPPV販売数を予想しつつ、ライアンのギャラについても言及。
「メイウェザーのときと比べるとPPVのインフラというか環境がしっかりしてるので、最終的にはメイウェザーよりたくさんもらうんじゃないですか?」と語りつつ、記者からの「二桁億円は超えるか」という質問には「超えますね」と即答。
RIZIN史上最大と思われる金額が動く試合でライアンはどのような試合を見せてくれるのか。そして安保のジャイアントキリングは有り得るのか。大晦日に行われる世紀の一戦の行方に期待したい。
『RIZIN DECADE』
日程:2024年12月31日(火)
開始:10:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
▼エキシビションマッチ 3分8R 69.4kg
安保瑠輝也
vs
ライアン・ガルシア