CMパンクとローマン・レインズが握手で大団円!ブラッドラインのお家騒動は次のステージへ?!
1日、WWE『サバイバーシリーズ2024』がABEMA PPVで生中継。
『レッスルマニア』におけるローマン・レインズの敗北により勃発したブラッドラインの内紛の決着戦が伝統の『サバイバー・シリーズ』で行われる事になった。
『レッスルマニア』に次ぐ歴史あるPLE大会だが、今回もまたその伝統にふさわしい名場面を生み出し、ここから来年の『ロイヤルランブル』、『レッスルマニア』へと続くドラマの大きなターニング・ポイントとなった。メイン以外でも中邑真輔の久々のPLE登場とUS王座挑戦。イヨ・スカイのウォーゲームス出場と日本のファンにとっても見どころの多い大会となっている。
このウォーゲームスは5対5で行われるのだが、新生ブラッドライン(以下NBL)とオリジナルのブラッドライン(以下OBL)はそれぞれ5人目のメンバー探しに苦慮したものの、NBLはブロンソン・リードが、そしてOBLにはまさかのCMパンクが出場する事となった。
1対1からスタートし、時間差でひとりずつ登場してそれぞれのチームが5人ずつリングインしたところで正式にスタートする形式のウォーゲームスは、NBLがタマ・トンガ、OBLがジェイ・ウーソの先発から始まった。
NBL入りしてからはフォア・ザ・チームに徹していたタマだが、シングルプレイヤーとしての実力を前インターコンチネンタル王者のジェイ相手にいかんなく発揮し、アドバンテージを取っていたため次に入場してきたブロンソンと共にジェイを追い込んでいく。
OBLは二番手としてジミー・ウーソが登場。長らくWWEタッグ王者として君臨してきたウーソズの久々の復活は、さすがの連携で形勢を逆転していく。その流れを見たソロ・シコアは次に出る予定だったトンガ・ロアを制するとジェイコブ・ファトゥを投入する。
ジェイコブはソロの期待に応えてウーソズをひとりで圧倒していくが、一方のOBLは3人目としてCMパンクが行く意思を見せていたものの、ローマン・レインズがそれを制してあごでサミ・ゼインに「お前が行け」と指示をする。
明らかにNBLの出番の入れ替えとは意味合いが違う指示に、ケージを出たサミも戸惑いは隠せないままリングに向かっていく。しかしリングインするとサミは地元カナダの声援の後押しを受け、それまでの流れを一気に変えていく。
NBLの4人目はロア。軽くソロとハグをかわしてからリングに向かうと、また試合の流れをNBLに戻す活躍を見せる。
ローマンとパンクはケージの中で言葉もかわさず目も合わさずにただ黙って入場の時を待つが、4人目の入場時にはパンクがリングに向かおうとするローマンを押しのけて自らリングに足を進めていく。
金網の入口の前に立つと「まさかボイコットするのでは?」と思えるほどの長い間を取るが、リング下からツールボックスを取り出すと、NBLの面々を次々とそのツールボックスで叩きのめし、続いてコーナーでのニーリフトを連発する。しかしジェイコブは恐るべきタフさで、ニーリフトを食らった直後にパンクをサモアンドロップで叩きつけていく。
NBLの5人目としてソロがリングインすると、リーダーシップを発揮して的確な指示で相手に大きなダメージを与えていく。ジミーとジェイを重ねておいてのジェイコブのマイティ・ムーンサルト。サミへのブロンソンのツナミ・スプラッシュ。パンクには5人がかりでの攻撃でダウンさせると、ソロはローマンが入口から入ってこられないように用意しておいたチェーンを使ってカギまで締めてしまう。
ようやくローマンがリングに向かうも、入口のドアを開ける事はできず、やむなく金網をよじ登ってNBL勢へのダイビング・クロスボディでリングインを果たす。
リングインしたロ-マンは続けてジェイ、ジミーを抱き起こすも、パンクには「自分で起きろ」とばかりにスルーしてサミを抱き起こす。これをきっかけにローマンとパンクがにらみ合うが、ここでポール・ヘイメンが登場し、マイクを通さずに金網の外から必死にふたりを説得する。
それぞれ5人ずつ揃ったところで正式にウォーゲームスがスタート。10人が入り乱れての乱撃戦になったが、サモアン・スパイクをかわしたローマンがソロに狙ったスピアーが、GTSの体勢に入っていたパンクに誤爆してしまうなど、OBLにとっては前途多難なスタートとなる。
続けてのソロのサモアン・スパイクからのフォールはクリアしたものの、パンクにはブロンソンがデスバレー・ドライバー。しかし続けてのジェイコブのマイティ・ムーンサルトは珍しく足を踏み外して自爆。ジェイコブはこれで大きなダメージを負ってしまう。右足を抱えて悶絶していたジェイコブだが、痛む足を引きずりながらも戦線離脱はせずにローマンに向かっていく。
しかしローマンはローブローでジェイコブを撃退すると、ソロにスピアを成功させる。するとここでブロンソンがローマンにスーパーキックからテーブルに寝かせておいてケージの最上段からのツナミ・スプラッシュを狙っていく。
しかしそのローマンをパンクが救出してブロンソンはひとりテーブルに自爆することとなる。助けられたローマンが先に立つと、パンクに手を差し伸べて立たせようとし、パンクもその手を掴んで立とうとするが、ジェイコブがローマンに襲い掛かる。続けてパンクにインプラントDDTを狙うが、これをローマンがスーパーマン・パンチで救出。
ローマンへのサモアン・スパイクをウーソズがダブルのスーパーキックでカットし、ジェイコブをテーブルに寝かせるとジミーが金網最上段からのウーソ・スプラッシュを成功させる。
NBLがソロを残してダウンする中、1対5の局面でウーソズがスーパーキック、サミのヘルーバ・キックからパンクがGTSを決めると、最後はローマンがスピアーからのフォールで完全な3カウントを奪った。
OBLの5人が静かに勝利を喜び、ローマンがパンクに握手を求めて、それにパンクが応えた事で今年の『サバイバー・シリーズ』は大団円となった。