ドーピング問題を抱えるライアン・ガルシアが大晦日RIZINに参戦し安保瑠輝也と対戦!「ジェイク・ポールvsマイク・タイソンのような試合には絶対ならない」
20日、都内某所にて12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN DECADE』についての記者会見が実施。安保瑠輝也とライアン・ガルシアの試合が正式に発表された。
安保は7月28日の『超RIZIN.3』にてマニー・パッキャオとエキシビションで対戦。
3分3Rを闘い抜いて0-0のドロー判定に持ち込むも、3R目では真っ向からの打ち合いでパッキャオをグラつかせてあわやKOという場面を作るなど生ける伝説を相手に大健闘。試合後にはパッキャオが「動きもパンチもいい。彼が真剣に目指すならボクサーにもなれる」と太鼓判を押していた。
現地では、そんな2人の試合をライアン・ガルシアが観戦。試合が終わるとガルシアがリングに乱入し「安保選手とマニー選手、どちらかと闘いたい。3Rで安保選手をKOできると宣言する」と宣戦布告を行っていた。
ガルシアはWBCライト級暫定王者などボクシング界で活躍するが、裁判沙汰やドーピング違反、体重超過や差別発言などを繰り返す問題児。現在はドーピング違反によってサスペンドを喰らい、ボクシングの公式戦に出場できない状況だ。
安保vsガルシア戦についてRIZINから正式な発表は無かったが、海外筋からの情報が拡散。この日の会見では榊原信行CEOが「既にアナウンスされていることは基本、正しい情報です」と追認する形で発表した。
この試合に関しては、北米でのマーケットを強く意識。
米国のFanmioとパートナーシップを結んで北米で独自のプロモーションを展開していき、記者会見なども先行してアメリカで行っていくことを発表。追って日本でも会見を行うなどの情報発信をしていくとのことだ。
ルールは2分8R、契約体重は153パウンド(約69.4kg)。
3分という時間が身体に刻まれているボクサーにとって2分という時間は不利。『2分はホントに息止めて殴り合える』と豪語する安保にとって有利なルールであり、榊原CEOも「よくライアンは受けたなと思ってます。3Rだったらアレですけど、8Rやりますんで。いずれにしてもどっちかが倒れる、究極のノックアウトルールだと思います」と分析。
「ジェイク・ポールvsマイク・タイソンには絶対ならないですよ。安保はそれで終わりの人ではないので。ここが始まりの人だから。マイク・タイソンとジェイク・ポールは殴り合わなかったですけど、この2人は殴り合うしか無いと思いますんで。もぉ~、お腹いっぱいでしょう?(笑)レジェンドファイターの(笑)」と例の試合をくさしながら現役バリバリの2人の試合へ強い期待を寄せた。
今年のRIZINはドーピング問題で大きく揺れた。
昨年から続く木村“フィリップ”ミノルのドーピング問題が一区切り付いたと思ったところで平本蓮のいわれなきドーピング問題が持ち上がって格闘技界は大騒ぎとなり、ファンもドーピングについて敏感になっている。
ガルシアもRIZINの規定に則ったドーピング検査に応じるとのことだが、今年の大晦日RIZINの目玉の1つとして据えられたカードだけに何事もなく終わることを願いたい。