「調子に乗って何が悪いんだよ!」元最弱の女が現最強の女に挑戦名乗り!高橋奈七永の愛弟子がついに覚醒へ

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 7日、神奈川県・横浜市保土ケ谷区公会堂にて『Marigold Fantastic Adventure 2024』が開催。石川奈青が高橋奈七永の代打としてSareeeとのシングルマッチに志願した。

 石川はデビュー前からの病気や怪我に苦しみ、様々な不運に見舞われながらも“プロレスラー”として生きることに強い誇りを持っている選手。泥水をすするどころか泥まみれになりながらもあがき続けるその姿を応援するファンは多く、マリーゴールド唯一の“全敗の女”であるにも関わらず会場人気は団体トップクラス。

 しかし、リング上ではいいところ無しの石川は、試合後の団体公式X(旧Twitter)で「無様に敗れた石川」とあんまりな物言いで評されるなど不憫な扱いを受けている。
 石川はそれでもメゲずに「隅っこの女」「踏み台」「雑草」「期待されてない女」「口だけ」「連敗」「泥水」「ただの当たり屋」「無様」「噛ませ犬」「スペ体質」「不遇」などと今まで受けてきた様々な罵倒をプリントした自虐Tシャツを自作してネタに昇華。リングの外では一番面白い女として高評価を受けてきた。

 そんな中、あがき続ける石川を見た高橋奈七永が石川をタッグパートナーに抜擢して【パッション・シスターズ】を結成。それでも一向に結果を出せない石川に奈七永がブチ切れて異例中の異例である2度目のパッション注入マッチを行い、石川に活を入れ直していた。
 その甲斐あってか、石川は今月4日の名古屋大会でデビュー5戦目の新人にシングルマッチで勝利して“全敗の女”から脱出。あまりにも呆気ない全敗卒業に肩透かしを食らったファンの声も多く見られたが、キャリア4年半の石川にとっては当然の勝利だ。

 この日は、そんな石川の真価が問われる試合が実施。フリーとして女子プロレス界を股にかけて結果を残してきた野崎渚とのシングルマッチだ。


 ゴングとともに石川が突貫してドロップキック。さらにエルボーを連打していくが、野崎は気だるげにコーナーにもたれかかってレフェリーへブレイクをアピール。場外戦に持ち込んだ野崎はパイプ椅子でぶん殴ったり腹を容赦なく腹を蹴り上げたりとラフファイトで石川を圧倒していく。
 それでも石川は折れること無く突撃。ドルミルで絞め上げられて意識を失いかけても、多彩なビッグブーツを何発顔面に喰らおうとも果敢に前へ前へと出ていくパッションを示す。
 石川が雄叫びを上げながら左右のビンタを猛連打していくと、ブチ切れた野崎が顔面へ右ストレートを叩き込み、大量のイスで石川を殴りつけた上でイスの山の上にブレーンバスター。激怒するレフェリーへ野崎がニーリフトを見舞ったため、野崎の反則負けがコールされた。

 確かな結果として野崎との一騎打ちで勝利しシングル2連勝という実績を積み上げた石川は、11月14日の後楽園ホール大会でSareeeとの一騎打ちを志願。
 本来であればこの日はSareeeの持つ真紅のベルト(※ワールド王座)に奈七永が挑戦するはずであったが、奈七永が首の怪我(脊柱起立筋損傷)を負ったことで欠場することが決定。Sareeeのカードが宙に浮いてしまった中、石川が師・奈七永の無念を晴らさんと名乗りを上げた形だ。

 石川は奈七永をリングに呼び出し、「お前の代わりに私がSareeeと対戦してやるよ!」と啖呵。
 奈七永が「お前、調子に乗ってんなあ?!オイ!」と突っ込みを入れると、石川は「あぁ、乗ってるよ!調子に乗って何が悪いんだよ!2連勝してんだよ!」とノータイムで反論。
 石川のパッションを認めた奈七永は「ちゃんとやれよお前!負けんじゃねーぞ! Sareee戦、任せたよ。私の悔しい気持ちも全部Sareeeにぶつけれくれよ。石川の!石川奈青の存在を!見せつけてやれ!」と覚醒した愛弟子の背中を押した。

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