NJKF拳之会主催興行女子キック注目の一戦で長期欠場から復帰のMARIがタイトルマッチを制し偉業達成
27日、岡山県倉敷市・マービーふれあいセンターにて『NJKF拳之会主催興行23rd』が実施。
会場の隣町である矢掛町出身のMARI(ナックルズGYM)が長期欠場からの復帰戦でNJKFミネルヴァライトフライ級タイトルマッチに挑んだ。
2012年4月プロデビューのMARIは48戦15勝28敗5分(うち1KO)の戦績。一見控えめな大和撫子の佇まいがゴングが鳴ると同時にキックの鬼が憑依。すらりと伸びた手足を活かしたアグレッシヴなファイトで対戦相手を圧倒してきた。
ミネルヴァピン級王者、ミネルヴァアトム級王者に君臨も、右の拳を負傷して長期欠場。復帰戦となった今回のタイトルマッチは美斬帝を破ると初3階級制覇達成となることもあり、女子キックボクシング界の注目を集めていた。
一方の美斬帝は元関西ライト級チャンプ。ガルーダ・テツが立ち上げたテツジムに所属。2015年7月プロデビュー32戦14勝13敗5分でNJKFミネルヴァライトフライ級ランキング1位のツワモノで、MARI同様アグレッシヴファイターで知られている。今回4度目のタイトル挑戦。
試合は開始早々から激しい打ち合いに。ベルトへの執念をむき出しに殴りあう二人に観客熱狂。美斬帝はカーフ、ローキックでMARIの足にダメージを蓄積。拳を的確に当てていたのはMARI。MARIがレバー目掛けて拳をヒットさせると美斬帝はMARIに膝。途中経過のジャッジの判定が劣勢で奮起の美斬帝が猛攻も一歩及ばず。壮絶な激闘を判定3-0で制したMARIがNJKFミネルヴァ3階級初制覇の偉業を達成した。
「おめでとう」の大声援のなかマイクを取ったMARIは「今回怪我をして欠場からの復帰のタイトルマッチをみんなの応援のおかげで奪ることがことができました。今回3階級制覇出来ましたが同じベルトですが違う重みを感じます。絶対に負けない勝つという思いでした。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と一語に力のこもったマイクで地元ファンへ感謝の言葉を花束に完全復帰をアピールした。
『NJKF拳之会主催興行23rd』
日程:2024年10月27日(日)
開始:13:00
会場:岡山県倉敷市・マービーふれあいセンター
▼ダブルメインイベント NJKFミネルヴァライトフライ級王座決定戦 3分3R
●美斬帝 (テツジム)
判定 0-3
◯MARI (ナックルズGYM)
※MARIがミネルヴァライトフライ級王者となる。