MAO&勝俣瞬馬の「しゅんまお」が1年4ヵ月ぶりにKO-Dタッグ王座奪還!10・3新宿で大石真翔&男色ディーノと初V戦
DDTプロレスが9月20日、東京・新宿FACEで『Dramatic DENSHI Ticket in SHINJUKU』を開催した。MAO&勝俣瞬馬の「しゅんまお」が王者組のクリス・ブルックス&正田壮史組を破り、1年4ヵ月ぶりにKO-Dタッグ王座を悲願の奪還。10月3日の新宿大会で大石真翔&男色ディーノの「ガンナメ・エクスプレス」を迎撃し、初防衛戦を行うことが決まった。
「しゅんまお」は昨年1月3日、後楽園ホールでCDK(クリス&高梨将弘)を下し王座戴冠。路上プロレスなど独自の路線で防衛ロードを歩みV5に成功するも、同年5月、勝俣が右足を骨折し長期離脱となり無念の王座返上。今年1月に勝俣が復帰し、満を持して王座奪還に臨んだ。
クリス組は奇襲を掛け、ベルトで殴打しようとするも、「しゅんまお」は回避すると、ベルトを奪って殴りにいくがクリス組も阻止しゴング。開始早々、シャーデンフロイデ・インターナショナルの面々がリングに上がると、サウナカミーナのメンバーも入ってくる。場外での大乱闘に発展し大荒れに。MAOのカッターが松井幸則レフェリーに命中してしまい昏倒。その間に再度シャーデンフロイデ、サウナカミーナのセコンドがなだれ込む。「しゅんまお」は俺たちのまっどまっくすを正田に仕掛けるもレフェリー不在。木曽大介サブレフェリーが入ってカウントも、クリスが顔面蹴りで吹っ飛ばしてしまい、またもや無法地帯に。両軍はプラスチックケースで殴り合い、完全にハードコアマッチの様相に。勝俣とクリスはステープラーで打ち合う。15分過ぎ、松井レフェリーがようやく復活。MAOと正田が張り合い、MAOが掌底を連打すれば、正田は蹴りで応戦。正田がMAOをベルトで殴打し、正田のチカラKOBUムキムキ狙いも、回避したMAOはベルトの上にみちのくドライバーⅡを一閃。続けてジャスト・フェースロックで絞め上げると、ディックキラーに移行して正田からギブアップを奪った。
MAOは「瞬馬、やったぜ! まためちゃくちゃやろう。あのときやり溜めてたアイデアがまだまだあるでしょう。全部やろう。そしていっぱい怒られよう。シャーデンフロイデ・インターナショナル、おもに正田。なめてたぜ。もっと簡単にいけると思ったけど、おまえは立派なシャーデンフロイデ・インターナショナルっぽいレスラーになったな。俺たちのライバルはCDKだけと言ったけど、クリス、正田組も立派なライバルだよ。クリス、正田組よ、俺たちが5回でも6回でも、きりのいいときに、ロープ全部外してタッグマッチやろうぜ」とクリス、正田組を認めた。
ここで、今林久弥GMが初防衛戦が10・3新宿になることを伝えると、大石、ディーノが現れる。
大石が「誰かやりたい相手いるのか? 俺たちと戦いたいってことでいいんだな?」と迫ると、MAOは「10月3日は大石さんの引退の日じゃないですか。レスラー最後を捧げてくれるということですか?」と問いただす。「しゅんまお」の師匠にあたる大石は「DDT所属最後の対戦相手はおまえらに務めてほしい。俺たち2人が成し得ていない、そのベルトに挑戦させてほしい」と今度はストレートに挑戦表明。ディーノは「大石さん、最後だと思ってるでしょ? ただ、そのベルト持ったらどうなのかね…」と投げ掛ける。MAOが「そんな延命処置みたいな挑戦やめてください」と言えば、ディーノは「これを持ってる限り、私と大石真翔は終わらない。だからそれが必要なんだ」とキッパリ。するとMAOは「大事なしゅんまおの師匠です。大石さんがいなかったら、俺たちはこのベルト巻いてないかもしれないし、こういうプロレスやってないかもしれない。師匠、10月3日は楽にさせてあげます。ぜひ挑戦お願いします」と受諾し、10・3新宿での王座戦が決定した。
バックステージでMAOは「俺たちしかこの世界を救えない。だから、この世界にまたやってきた。KO-Dタッグ獲って、DDTを助けるのは俺たちしかいないんだよ。次はお師匠。トドメを刺して、介錯するのも弟子の仕事。バッチリ、負けないで防衛します」と必勝を期した。
王座挑戦が決まった大石は「10月3日、新宿。舞台は整った。俺のDDT最後の舞台をアイツらに預けてやるよ」、ディーノは「なんでこのタッグチームがベルト獲れなかったか、そんなに強くないからだよ。だけど心はフレッシュな状態で挑もうと思います。ベルト獲ったら大石さんは出続けるから」と意気込んだ。
一方、王座から陥落した正田は「クリスといろんなタッグと防衛していきたかったんですけど。悔しいんですけど前を向いて。KO-Dタッグあきらめてないんで、また絶対獲り返す」と前を向いた。
また、第1試合(彰人vs平田一喜)では、平田が9・10上野大会に続き、デビュー当時のスタイルで登場し、バチバチファイトに挑む。試合途中で彰人に指摘を受け、ダンスバトルとなり、殴り合いに発展。最後は平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込んで、彰人から殊勲の星。これにより、「いつでもどこでも挑戦権」が彰人から平田に移動。ところが平田は「いらないよ。今ベルトいらないもん。オークションで高いかもしれない。全レスラー、荒れるぞ。覚悟しとけ」と不穏発言。
なお、第5試合(佐々木大輔&河上“ファイヤー”隆一&KANON&MJポーvsHARASHIMA&高尾蒼馬&納谷幸男&須見和馬)は河上がサンダーファイヤーボムで須見を仕留めた。河上は「あるGの付く団体に、これから戦力集中するから、いったんファイヤー・ダムネーションの活動は休止だ。だが俺は必ずDDTに帰って来て、ファイヤー・ダムネーションまたやるぞ」とDDTからの一時撤退を宣言した。