有給使って社会人がプロレスラーに!様々な業種が集いチケット完売の大熱狂へ

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 28日、後楽園ホールにて『ギャル男くん興行presents社会人プロレス後楽園ホール大会~有給取って、プロレスします。~』(以下、有給プロレス)が開催された。

 かつて大学生・短大生・専門学生などがサークル活動・部活動といった形を取って行うプロレス活動の1つ『学生プロレス』で活躍していたUWF関東学生プロレス連盟(早稲田、慶応、駒沢、法政、東海、中央、東洋など)、SWSガクセイプロレス(帝京など東京都多摩地区の大学を中心)、日本大学プロレス研究会(NUWA)、一橋大学世界プロレスリング同盟(一橋大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、東京大学、津田塾など/HWWA)などの選手たちが、学生プロレスを卒業し社会人プロレスを設立。
 働きながら年に数回試合を行っており、今回学生プロレスサミットに出場していたきしだくんとギャル男コレクションAG(大谷譲二)により10年前に始まった『ギャル男くん興行』を前身とする形で有給プロレスが開催されることに。
 前売り完売となった本興行には、学生プロレスからプロレスラーになったレイザーラモンHG(ギブアップ住谷)やオルカ宇頭(七転抜刀斎)、最上九(スパン・キングストン)、笹村あやめ(道端センズリカ)、大谷譲二(ギャル男コレクションAG)などプロで戦っている選手も参戦が決定した。


 第2試合ではレイザーラモンHGが15年ぶりに後楽園ホールのリングに復活し、食品・飲料品質管理者で世界的官能小説朗読家のYMDとともに『プロレス官能小説』を全世界に披露。しかし背後からスーパーマーケット庶務で母親のオリラブが急所を握り潰し、ダメージを負いながらも女子プロレスラーの笹村あやめに69ドライバーを仕掛けるが、笹村が急所に噛みついて逃れると笹団子(変形スクールボーイ)でHGを丸め込み3カウントを奪った。

 第3試合では最上九&オルカ宇藤のプロタッグと、出版社勤務のハス向井理&パーソナルジムを経営するタケダリュウノスケのタッグが対戦。かつては同じリングで戦っていたが、現役FREEDOMSタッグ王者である最上が的確な凶器攻撃で痛めつけ、宇藤がBTボムで理を葬った。

 メインイベントでは不動産営業職で元プロレスリング紫炎のアスカ・ザ・ワールド&有給プロレス発起人でコンサルタントのきしだくん、精肉マネージャーの児ーポ監督&専門商社営業のハミ・TII・ジローが対戦。
 お互い手の内を知っているだけにバチバチとした打撃戦となり、39分46秒の死闘を制してきしだくんがジローをシモキタンラリアットで叩き伏せ勝利。
 きしだくんは「この期末で忙しい中、仕事を終えて我々の趣味の社会人プロレス見に来ていただき本当にありがとうございました。社会人プロレスやってるのは我々だけじゃありません。いろんな団体があります。今日出たCWPという団体、AZW、NKW、WIN、RAW、健康プロレス、社会人プロレスっていっぱいあるんですよ!そんな仲間たちと我々こうやって、土日や、会社の有給とってプロレスやってます。是非また、見に来てください!」と挨拶し、超満員の観客から温かい拍手を受けた。

 近年稀に見るバルコニーまで超満員札止めの後楽園ホールで熱狂を生み出した社会人プロレスラーたちだが、やりきった笑顔の彼らが出社するまでが社会人プロレス。年齢、性別、職業を越えたエンターテイメントにプロレスを昇華させた彼らが様々な意味でこれからの日本を支えていくのは間違いないだろう。

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