【試合詳細】6・12 小橋建太プロデュース興行後楽園ホール大会 小橋建太vs井浦新 タイタス・アレクサンダー&青柳優馬&田村ハヤトvs佐藤嗣崇&エル・リンダマン&安齊勇馬 橋本千紘&優宇vs彩羽匠&里村明衣子 大門寺崇vs潮崎豪 世羅りさ&土井成樹vsウナギ・サヤカ&田中将斗

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『Fortune Dream 9』
日程:2024年6月12日(水)
開始:18:20
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,324人

▼タッグマッチ 15分1本勝負
土井成樹(フリー)/●世羅りさ(プロミネンス)
9分23秒 スライディングD→片エビ固め
[弾丸カブキーズ]○田中将斗(ZERO1)/ウナギ・サヤカ(フリー)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○丸藤正道(NOAH)/関本大介(大日本)/納谷幸男(DDT)
12分31秒 不知火→片エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/火野裕士(フリー)/●KANON(DDT)

▼スペシャルトークバトル 30分1本勝負
△小橋建太
30分0秒 時間切れ引き分け
△井浦新

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●大門寺崇(ランズエンド)
13分38秒 豪腕ラリアット→片エビ固め
○潮崎豪(NOAH)

▼長与千種を継ぐ者達 タッグマッチ 30分1本勝負
[チーム200kg]橋本千紘(仙女)/●優宇(EVE)
16分7秒 フライング・ニールキック→片エビ固め
里村明衣子(仙女)/○彩羽匠(Marvelous)
※立会人&特別解説:長与千種

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
田村ハヤト(GLEAT)/○青柳優馬(全日本)/タイタス・アレクサンダー
14分23秒 ザ・フール→片エビ固め
安齊勇馬(全日本)/エル・リンダマン(GLEAT)/●佐藤嗣崇(ZERO1)

小橋建太のFortune Dreamが10周年!井浦新が小橋とのトークバトルで“オレンジ→黒”への熱い思いを語る!長与千種を継ぐ里村が日本3年ぶりの試合で彩羽とともに激勝!

オープニング



 『がんの子どもを守る会』をサポートしている小橋建太およびエニタイムフィットネスの面々がリングに登場し、強い体を作るために観衆とともに10回スクワット。募金箱を持って観客席を練り歩き、子どもたちのために寄付を呼びかけた。

 その後、改めてリングに登場した小橋が開会宣言を行った。

小橋「皆さんこんばんは!小橋建太です!本日はFortune Dream9後楽園ホール大会にご来場いただきまして誠にありがとうございます。Fortune Dream、こんな素晴らしい試合を6試合マッチメイクすることが出来ました。本当に選手の皆さん、団体の皆さんに感謝します。Fortune Dreamのコンセプト、それは熱い試合。熱い試合です。これからこのリングでFortune Dreamのリングで選手たちが熱い試合をします。皆さん、熱い声援、熱い応援を選手にしてください。(※観衆の1人が「はいっ!」と元気よく返事)いい返事です!(笑)みんなで、みんなで熱い空間を作りましょう!よろしくお願いします!それでは開会宣言をしたいと思います。分かりますね?皆さん握りこぶしを作ってください。いいですか?Fortune Dream9、行くぞーッ!オーッ!どうもありがとうございます!」

第1試合


 先発はウナギと土井でゴング。

 ロックアップでの力比べとなり、押し込んだウナギが離れ際にチョップ。さらに土井のエルボーを避けていき、田中とともにコンビネーション攻撃。田中が土井をキャメルクラッチで固め、ウナギがスライディング・キック。さらに2人でエルボードロップ。さらにウナギがエルボー連打。土井が「来いよ来いよ!そんなもんか!」と挑発していき、強烈なエルボー一発でウナギをひるませる。土井がサミングからの顔面踏みつけを行うと、場内は大ブーイング。世羅にタッチ。

 世羅はウナギの髪をつかみながらロープにくくりつけ、その後に逆エビ固めからのカンパーナ。土井はウナギの眼前で「来いよ来いよ」と挑発する。世羅はウナギにジャイアント・スイング。回されるウナギを土井が縄跳びのように飛び越えていく。
 タッチを受けた土井はウナギをロープにくくりつけて串刺しバックエルボーから串刺しショットガン・ドロップキック。さらにロープに飛ぶが、エプロンから田中が蹴りを入れ、ウナギがだがそれがいい!(※開脚式フェイスクラッシャー)からギロチンドロップ、さらにビッグブートでふっ飛ばして田中にタッチ。土井も世羅にタッチ。

 エルボー合戦となるも、田中が圧勝。さらに世羅へのDDT&土井へのダイヤモンドカッターを同時に決める。さらに土井への串刺しラリアットを放つも、世羅が組み付いてセラリズムバスターからリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ。世羅&土井のトレイン攻撃から世羅が串刺しランニング・ダブルニー。世羅が投げようとするが、ウナギがロープ越しのスタナーでカットし田中がDDT。これを土井がカットし、田中とエルボー合戦。
 田中の弾丸エルボーが炸裂し、バカタレスライディングキックを狙う土井にカウンターのラリアット。土井もDOI555からのバカタレスライディングキックをヒットさせるも、即座に起きた田中がスライディングD。カットに来た世羅をウナギがコードブレイカー&アームブリーカー。世羅は「引っ込んでろ!」とウナギにエアーズロックII、田中に羅紗鋏。さらに世羅がコーナーに上っていくが、田中が雪崩式ブレーンバスター。

 続けて田中のスライディングD&ウナギのスライディングTANAKAのサンドイッチ攻撃が決まり、田中が世羅を垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。世羅は意地のキックアウトを見せるが、ウナギがスライディングTANAKAで追撃。さらに田中が本家のスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

土井成樹&世羅りさ
土井「最後、助けに入れなかった。すみません」
世羅「何が起きたんですか、アレは。スゴい衝撃が何発も来たような」
土井「サポート入れなかったというので。でもこれを機に、ドイセラコンビ、初めてだったけど負けて終わるのは悔しいから2回目も、どこのリングでもいいし、ここのFortune Dream 10でもいいし。リベンジしましょうよ。やり返しましょう」
世羅「今日はね、ウナギにかまけすぎですよ。勘弁してください。今度はウナギ無しで!」
土井「そうっすね。でも、アイツはちょっと数字を持っているんで。色々数字持ってるんで……」
世羅「そういう意味で絡んでたんですか?!」
土井「それはまあ別として。絡んできたから、こっちは絡み返したってだけで。でも田中さんとも初対決で、純粋にまたどこかでやりたいなと思いましたね。とりあえず負けて終わるのはイヤなんで、リベンジしましょう」
世羅「リベンジしましょう。田中将斗、色んな意味でカタいよ」
土井「カタかった?」
世羅「跳ね返されて。次は完璧な形で投げ飛ばして、逆にアイツをトップから投げてやりますよ。楽しみにしとけ、田中!そしてウナギ!」
土井「チームワークね。連係、完成度も上げとくから。次までに」

田中将斗&ウナギ・サヤカ
ウナギ「イエーイ♪カブキーズ♪」
田中「(お揃いのエルボーパッドの向きが)合ってる?これ合ってる?こうか?」
ウナギ「メッチャ嬉しいです!」
田中「組んで負けてないんじゃない?」
ウナギ「そーなんですよ!たこ焼きマンと組んで負けてない!これメッチャいいことじゃないですか?」
田中「いや、ホント、なんかあんまりそんな頻繁には組んでないけど、組んだときには意志の疎通っていうものができてるし。まあいろんなバリエーションのチームプレイというのが、そういうのが出てきているから。これからもっと組んで組んで回数を重ねたらもっといろんないい形につながって行くんじゃない?」
ウナギ「どこのタッグベルトを目指すかっていう感じ」
田中「そやね」
ウナギ「まあでも、たこ焼きマンはウナにとってシングルでやったという意味で、これをやったからってスゴい自信につながっている1人なので。これからもまだ闘いたいし、組んだら負けないし。2024年、もっと弾丸カブキーズで傾いていきましょう!」
田中「行くぞォッ!」
ウナギ「ワァ~ッ♪」

第2試合


 みのるが入場時に放送席の小橋さんに突っかかっていく……かと思いきや笑顔でグータッチ。

 KANONと関本の対面でゴング。
 ロックアップからヘッドロックの応酬。ショルダータックル合戦となるも、関本が圧勝。関本がブレーンバスターを狙うが、KANONがブレーンバスターで投げ返してショルダータックルで倒す。両者タッチ。
 みのると納谷の対面。真っ向からのエルボー合戦は互角も、みのるのテンションが上がってくると納谷が徐々に押され始める。納谷はショルダータックルでふっ飛ばして雄叫びを上げ、投げっぱなしボディスラム。丸藤にタッチ。

 丸藤は「ひさしぶり♪」とみのるに逆水平チョップ。みのるは「来いよ。来いよコラッ!」「効かねえぞッ!」と真っ向から丸藤の逆水平チョップを受けていくも、徐々にダメージが蓄積。「効かねえぞ!でも違う技にしろ!」と懇願。丸藤は非情な逆水平チョップで追撃して関本にタッチ。
 関本もみのるに逆水平チョップ連打。さらにエルボー連打からコーナーで踏みつけていき、納谷にタッチ。
 納谷がみのるの顔面を踏みつけていくと、みのるは鬼の形相。ムクリと起き上がったみのるは納谷のエルボーを受けても笑顔。ボディブローを連打していき、「喰らえッ!」と強烈案エルボーバッド。火野にタッチ。
 火野は納谷に串刺しラリアットからエクスプロイダー。さらにラリアットを狙うが、納谷がカウンターのエルボーで止める。ならばと火野は逆水平チョップを撃ち込んで反撃し、真っ向からのラリアット合戦へ。ぶん殴り式のラリアットで制した火野だったが、納谷も即座に起きてビッグブート。関本にタッチ。

 関本は火野のシャツを剥ぎ取り、素肌むき出しの胸板にマシンガンチョップ。火野もリバースして逆水平チョップを連打。さらに火野が串刺しラリアットを狙うも、関本がカウンターのラリアット。関本がブレーンバスターを狙うが、火野が逆にぶっこ抜きブレーンバスター。関本も即座に起きてラリアットを発射。これを火野がラリアットで迎撃し、真っ向からの逆水平チョップ合戦へ。火野が不敵な笑みを浮かべながら背中で両腕を組み、関本のチョップを受け止めていく。関本がジャーマンで叩きつけるも、火野が即座に起きてラリアット。両者大の字となり、ともにタッチへ。
 みのると丸藤の対面。みのるはエルボー、丸藤は逆水平チョップで打ち合っていき、ロープワーク合戦を制したみのるが一本足図好き。丸藤もフックキックを放つが、あくぁしたみのるがゴッチ式パイルドライバーを狙う。丸藤はこれをショルダースルーで返すが、みのるが足を取ってアキレス腱固め。固めたままKANONにタッチ。

 KANONは丸藤に串刺しラリアットから串刺しキチンシンク、ボディエルボーと腹攻め。さらに不意打ちのバックブリーカーからみのる&火野とともにトレイン攻撃。KANONが変形CTBも、関本&納谷がカットしてKANONにサンドイッチラリアット。納谷のアトミックドロップから関本のラリアット、さらに丸藤がトラースキックから不知火を狙う。KANONがこれをコブラツイストで切り返すも、納谷がバズソーキックでカット。火野が関本をジャーマンで投げ捨て、みのるが納谷をスリーパーホールドで捕獲。丸藤が顔面直撃のフックキック。みのるがカットも、納谷がチョークスラムで撃退。

 KANONはエルボー連打で意地を見せていくが、丸藤がフックキックから虎王のコンビネーション。さらに不知火を決めて3カウントを奪った。

 試合後、この結末に納得行かないみのるが放送席の小橋さんに因縁をつけに行くが、小橋さんが逆水平チョップを撃ち込んで撃退した。

第3試合 小橋建太vs井浦新 スペシャルトークバトル


 井浦さんも小橋の入場曲&ガウンをまとって入場。コール時には握りこぶしを突き上げる。両者握手ののちに記念撮影を行い、トークバトル開戦のゴング。

――新さん、憧れのプロレスのリングにガウンを着て入場した感想は
井浦「ヤバいっすよね。ヤバいです。普段は皆さんと同じところにいるんですけど、今日だけはファン代表で許してください(笑)」
小橋「いやあ、僕がオレンジから黒に変えたとき、新さんに相談したんです。オレンジを13年間使っていて、色を変えたいと。そのときに新さんが『僕に任せて欲しい』と作ってくれたんです」

――小橋さんのガウンやコスチューム、Fortune Dreamのロゴも新さんがデザインでしているとのことですが、そもそもお2人の出会いのキッカケは
井浦「一番最初は2000年のNOAH立ち上げの際に御縁を頂いて。皆さん覚えてますか?NOAH立ち上げのときに選手の皆さんが来ていた赤いTシャツにジャージ、ノースリーブの黒いジャージのセットアップ。あれを皆さん選手1人1人に採寸させていただいて、ジャージ作らせてもらったんです。最初に小橋さんのサイズを測って、小橋さん専用のジャージを作ったんです。そこからの縁なんですけど、いきなり小橋さんとの関係がグっと縮まったのは、小橋さんが声をかけてくれたからでした」
小橋「声をかけたっていうか、デザインを見て『この人だったら』と。オレンジを13年間使っていたんで、オレンジ色っていうのはすごい大事にしてる色だったんですよ。これを変えようと思ったときに、今を乗り越えるには色を変えないといけないと思ったときに、新さんに相談したんです。『僕の新しいタイツを作ってくれないですか』と。新さん覚えてます?
井浦「もちろんですよ!」
小橋「言ったときはNOAHの事務所で」
井浦「あの日、僕はNOAHのディファ有明での大会の試合を見てて、座って見てたら西永レフェリーが“ちょんちょん”って。スゴいびっくりしてたら『ちょっといいですか?小橋さんがお話があるそうで』って。ちょっと嬉しい気持ちと……気持ち悪くなってきて(笑)小橋さんとはそのときちゃんとお話したことなかったんで、『なんで小橋さんが自分にお話があるんだろう?なんかしちゃったのかな』って。それで小橋さんがいらっしゃるところまで言ったら、さっき小橋さんが言ったように、『コスチュームを変えたい』っていうお話が始まりました。もう、記憶が飛んでました。試合で何を見たのとか覚えてないです(笑)」

――小橋さんがオレンジを黒に変えるというのは、デザインを任されるほうにも重圧があった?
井浦「重圧は本当にありました。僕も小橋選手の1ファンとして、ファンの皆さんの気持も分かりますから。オレンジ色をなによりもずっと大事にしてるのは小橋さんなんで、小橋さんがオレンジを変えるっていうのは、ちょっと事件ですよね。ホントどうしようかなと」
小橋「最初、(デザインが)黒にグレーの炎だったんですね。それで、明るい色が入ってなかったので、『オレンジは入らないんですか?』って言ったんです。オレンジがどっかに欲しかったんです。まだ、そういうオレンジへの思いが、未練が……。『オレンジは入らないですか?』って言ったら、『入りません』と。やっぱりね、顔は甘いマスクなんですけど、意見は結構ズバッと言ってきます(笑)その話をしたときに、『あぁ、オレンジと決裂しないとダメなんだな』と」

――オレンジへの未練を断ち切ったのが新さんだったと
小橋「そうそう。『入りません』っていう新さんの言葉で」

――オレンジへの未練をよく断ち切れたと思う
井浦「流れっていうのがあって、小橋さんが一気に気持ちも何もかも変わって展開したいって気持ちがすごく伝わってきたんですよね。オレンジを過去のものにして、これからNOAHが始まっていって、小橋さんが引っ張っていくNOAHをイメージして。もう新しい色をスタートさせて、こっから始まっていくのが絶対いいんじゃないかって。あと、1ファンとして小橋さんが黒いコスチュームで、日焼けをした身体でリングに立ったら……もう怖すぎて……。それから本当に絶対王者になってしまうので、とにかく怖い小橋さん。そういうレスラー像が僕の中に浮かんでて。優しさはリングの上では感じないような、強さ、怖さみたいなものが」
小橋「まさに、そのおかげですよね。自分が変わることが出来たっていうのは、そのおかげです」

――オレンジのタイツには若手のイメージもあった。その頃年齢的にもオレンジは……
小橋「年齢のこと言うんじゃない!50になっても60になってもいいんだよ(笑)オレンジは今も好きだよ?(笑)そして、グレーの炎っていうのが、ちょっと尖った炎だったんですね。絶対王者のときは炎が尖ってるんです。よく見てほしいんですけど、2000年にタイツを変えてデザインしてもらったときにグレーの炎だったんですね。ヒザの手術をして、復帰をするときに、新さんに『グレーのところに色を入れて欲しい』とリクエストしたんです。そしたら新さんがね……カッコいいんですよ(笑)『僕が一番大事にしてる色を使います』と。男前なんですよぉ~。それで、紫を入れてくれたんです」

――紫にはどういうこだわりがあったのか
井浦「好きな色でもあるし、紫っていうのは高貴な特別な色ですし、当時やっていた洋服のブランドでも紫っていうのはイメージカラーにしていて。すごく大事に大事に使っていた紫を小橋さんに捧げたいなと思って」
小橋「嬉しいじゃないですか。『自分が大事にしてる色を使ってください』っていう気持ち。これでこだわりが強いからやっぱりここまで来てるんです」

――紫の炎というのは小橋さんにマッチしていたと思う
井浦「そうなんです。炎の話も小橋さんと結構してて。なぜ炎なのか、なぜ紫なのかとか。炎って赤とかオレンジで絵に描くじゃないですか。一番熱いところって青紫で。一番炎の温度が熱いのが紫色なんです。小橋さんのオレンジの青春、炎、情熱っていうものが、そこからアップデートされていくと紫になって、一番熱くて情熱もさらに研ぎ澄まされた紫の炎にしていきたいという話をして」

――小橋さんが入場時に着てきたガウンが三沢さんと闘ったときのもの、井浦さんが着てきたガウンは小橋さんが引退時に着てきたガウン。三沢さんとの試合のときの映像が今日は用意されているということで…… 
(※2003年3月1日の日本武道館大会 小橋建太vs三沢光晴戦のダイジェスト映像が流れる)

――このコスチュームの紫の炎は……
井浦「……あっ、ちょっと(映像を)見たいですね」

――小橋さん、このガウンを着て入場したときの気持ちは
小橋「新さんがデザインしてくれたガウンっていうのは、最初薄い生地だったんです。薄い生地で」
井浦「そうなんです。ナイロンでスポーティに作ってみたんです、最初は」
小橋「それがこんな分厚い。これはね、裸の上に着るもんですよ(笑)スーツの上に着るもんじゃない。暑かったです(笑)」
井浦「久々に見ると結構毛羽立ってるんですけど、作りたてのときって分厚いベルベット素材だったんです。でも、洗っていって……(※映像の中で小橋が場外で頭からぶっ刺される)ああっ!!……僕はこの試合見てて、作らせてもらったガウンやコスチュームを小橋さんが着てるってよりも、なんか今まで『今回はどんな試合を見せてくれるんだろう』って無責任に一方的に無責任にワクワクしていたんですけど、コスチュームで小橋さんと関わらせてもらってから、どこかで試合を楽しめなくて。『怪我しないでください』って気持ちが勝っちゃうっていうか。この試合で、三沢さんも小橋さんも塗り替えてしまったじゃないですか、プロレスを。(※映像の中で小橋が三沢さんをひどい角度でぶっ刺す)うわぁっ!!」
小橋「これね、三沢さんのヒザが顔面に入って、顔面骨折。三沢さんもアゴを何針か縫って……まあ、そういうこともあるよ(笑)」
(※映像がちょうど小橋さんがバーニングハンマーを決めて試合が終わり、観衆は大喝采)

――ファイナルバーニング(引退時)のガウンにはどういう思い入れがあるか
井浦「小橋さんに何バージョンもガウンを作っていて、その度にブラッシュアップしてるんですよ。例えば、これはリングに上がるまで顔を見せたくなくて。(フードを)被るとストンって落ちるんですけど、小橋さん実際これ歩きづらかったんですよね(笑)これをどうにかしていきたいなと思って。最終形態が、ここにワイヤーを入れて自分で角度を作れたりとか」
小橋「だから、これが1つのポーズになったんだよね」

――小橋太っ太さんが真似するやつ
小橋「太っ太が真似すんの?あの野郎!(笑)」
井浦「当時は装飾メインだったんで、とにかく光があたったときにキラっとするようにとかの工夫をしていたんですけど、最終的には汗の問題とか、暑さとか、身体にまとわりつかないように裏地はメッシュにしていって、それでも表はベルベットだったりとか。洋服的にはファッション的な要素だけじゃなくて機能的なものも、見た目と機能をとことん重視して」
小橋「このトーク、僕も聞いてなかったんですよ、そういうことは」

――小橋さんも汗の問題は気になっていた?
小橋「気になりました(笑)」
井浦「気持ちよく入場出来ないのって良くないじゃないですか。そこをサポートさせていただいているんで、『見た目だけじゃダメなんだな』って、僕自身も勉強になりました」
小橋「カッコいいねえ!(笑)」

――小橋さんの中でお気に入りのコスチュームは
小橋「やっぱりね、一番最初に黒に変えたときに、軽いナイロン素材の。あれはディファ有明で変えたんですけど、入場時に皆に姿を見せたときに、『オォーッ!!』って皆が反応してくれたんで思い出深いですね」

――井浦さんの小橋建太愛をお聞きしたく。好きな技を挙げていただくと映像が流れるかも知れない
井浦「ホントですか?好きな技はいっぱいあるんですよね~」
小橋「昔、ドラマで握りこぶしを作って、ラジアントかなんかで」
井浦「(ドラマに出たときに)小橋選手とKENTA選手へのオマージュでgo 2 sleepと小橋さんのラリアットをどうしてもやりたいって言ってやらせてもらいました」
小橋「前に、僕がドラマに出たんです。僕がドラマに出たときに、新たさんに連絡して、今度ドラマ出るんですよって。何時にどこどこつって。言ったら見てくれて。『いやあ、上手いですよ』って。上手いわけないんですよ(笑)気分は一流俳優ですよ(笑)」

――小橋さんの演技は実際どうだった?
井浦「……とても、ナチュラルでした(笑)」
小橋「…………(笑)」

(※井浦さんが好きな技としてオレンジクラッシュを挙げるも映像の用意は無し)

井浦「オレンジクラッシュは良い技だと思うんですよ。ブレーンバスターから前に落とす。僕が好きな技の系統っていうのは、垂直落下系が好きみたいで。自分でも頭の中でイメージするときは、持ち上げてから垂直に落としてる。その中でもオレンジクラッシュは早かったと思うんです。高く上げてから頭から落としていくのは、『こんな夢みたいな技があるんだな』って思った記憶があります。垂直落下といえば、垂直落下式ブレーンバスターですよね」

(※小橋が本当に垂直に落下させる垂直落下式ブレーンバスターの映像が流れる)

井浦「どんな選手にも出せる技じゃないですよね。受けられる選手もある程度限られるというか、本当に首、イってしまいますね」
小橋「これはイってしまいますね。でも、関係なしにやってましたね」
井浦「昭和のプロレスはブレーンバスターが必殺技になってる時代もありましたけど、近代のプロレスでブレーンバスターを必殺技に出来るのって原点回帰でもありながら、 『やっぱりブレーンバスターってスゴい技なんだな』って。しかも小橋さんの体重が全部乗っての垂直落下じゃないですか」
小橋「これ、ブレーンバスターで持ち上げて止めるっていうのが快感になってたんですね。デカい外人選手はね、持ち上げると嫌がるんですよ。ハンセンとか特に嫌がるんですよ(笑)ぐ~っと持ち上げて止めると嫌がってるのが分かるんでね(笑)でも重いんでバランスが崩れると持てないんで。でも、エプロンからハンセン持ち上げたんです。止めてると、持ち上げた瞬間にハムストリングスからブチッて音がして。でも持ち上げました。ハンセンが嫌がるんで(笑)」

――他にもVTRがあるんですが、他に思い浮かぶ技は
井浦「小橋さんと言えば垂直落下もあるんですけど、僕がずっと好きなのはローリング・クレイドルですね」
小橋「ローリング・クレイドルって言ってくれるの嬉しいですね」

(※小橋のローリング・クレイドルの映像が流れる)

井浦「下手すると自分でもできるって思わせてくれる(笑)ちょっと友達とやってみようかなって思わせてくれるんですけど、実際は難しかったです(笑)」
小橋「ローリング・クレイドルはね、昔テリー・ファンクがやってたんで。テリー・ファンクとのローリング・クレイドルの掛け合いを。僕がグルーっと回るとテリー・ファンクも『クソッ!』って感じでやって来て、ローリング・クレイドルの掛け合いをやったのは今でも覚えてますね。すごく思い出のある技です」

――ローリング・クレイドルにはどんな効果がある?
小橋「効果的に言えば……目が回る!(笑)それで、ローリング・クレイドルっていうのは実はかけながら足を極めることもできる。そういう固め方をすればホントはもっと効果的にいい技になるんです。足を極めることも出来ますし、すごくホントは良い技なんです」
井浦「美しい技ですよね。小橋さんの試合で『まだ回すんだ?!』ってときもありますし、小橋さんが乗っかっちゃってもまだ回す。見栄えも良くて素晴らしい技だと思います」
小橋「回数が少ないと、どこに効いてるか分からないんですよね(笑)10回以上回ると、かけたほうも立てなくなるんですよ(笑)」

(※最後にバーニングハンマー、リストクラッチ式バーニングハンマーの映像が流れる)

井浦「大好きです!もう!マジで理想的なプロレスの技だと思います!」

――田上さんはこういう初めての技(リストクラッチ式)をやられがち……
井浦「やられがちですよね(笑)リストクラッチは田上さんが初めてですよね?」
小橋「リストクラッチは2回やってるんだよね。田上さんとKENTAにやってるんで。やっぱ、バーニングハンマーは危ないですね。落とし方がどうしてもガッと頭の天辺から行くんで」

――バーニングハンマーの誕生秘話は
小橋「タイガー・ドライバー‘91とかを見てて、三沢さんを倒すにはそれ以上の技を作るしかないと。でも、『この試合で超えるんだ!』っていう思いがなかったら、進歩っていうのは無いと思うんですよね(ここで30分経過のゴング)」

――三沢さんを超えるために作られたのがバーニングハンマーだったんですね
小橋「そうですね」

第4試合


 ゴングが鳴ると、両者睨み合いながらゆっくりとリングを回る。
 ロックアップでの力比べは互角。なんとか押し込んだ潮崎が離れ際に軽く胸を叩く。再び組み合い、潮崎がヘッドロックからショルダータックルを放つ。大門寺は倒れず耐えてショルダータックルでぶつかっていき、正面からの激突が続く。潮崎がロープに振っていくが、大門寺がかわしてロープに走り、猛スピードで突っ込むショルダータックルで潮崎をふっ飛ばす。
 大門寺はコーナーでの顔面踏みつけ&ロープを絡めたフェイスロック。さらに場外からの地対空ドロップキックで顔面をぶち抜く。さらに大門寺がエルボーを放っていくと、潮崎はニヤリと笑いながら強烈な逆水平チョップ。大門寺がロープに飛ぶと、潮崎が素早く背後に回ってバックドロップ。
 潮崎は容赦ない逆水平チョップを連打し、ロープに振ってバックエルボー。さらにチンロックで絞り上げていき、背中への逆水平チョップ、ニードロップで追撃。さらに潮崎は逆水平チョップを連打。大門寺が反撃しようとすると、潮崎がコブラツイストで捕縛。そのまま拷問式に移行。
 なんとか抜け出した大門寺はエルボー連打で食い下がるも、潮崎は逆水平チョップで黙らせ、コーナーに詰めてマシンガンチョップ。さらに投げようとするが、大門寺が逆にブレーンバスターで叩きつけて反撃の狼煙。
 大門寺はカウンターのバックフリップ、張り手連打からのフライング・ラリアット。さらに大門寺は串刺しラリアットから投げっぱなしブロックバスター。続けてスーパーマンパンチを発射も、潮崎は逆水平チョップで撃ち落とす。

 両者足を止め、リング中央での逆水平チョップ合戦を展開。潮崎が連打で押し勝つも、大門寺はロープを下げて潮崎をエプロンに落とし、スーパーマンパンチで場外に叩き出してからトペ・スイシーダで突っ込んでいく。
 大門寺は潮崎の起き上がり際にスピアーをぶっ刺し、スイングネックブリーカーのフェイントから後頭部へのエルボー。さらにブラックレインを狙うが、かわした潮崎がフライング・ショルダー。

 潮崎は串刺し逆水平チョップから豪腕ラリアットを発射。大門寺はこれをキャッチしてバックスライドの形で転がし、ブラックレインをクリーンヒット。それでも潮崎を倒すには至らない。
 大門寺はエルボーバッドを外して後頭部へのエルボー猛連打。さらに延髄切りから後頭部へのローリング・エルボー。潮崎はグラついたものの倒れず耐え、左腕でのラリアットからフィッシャーマン・バスター。潮崎は豪腕ラリアットを狙うが、大門寺がビンタで止めてローリングエルボー。ロープに飛ぶが、潮崎がカウンターの豪腕ラリアット。さらに正調式の豪腕ラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

大門寺崇
「悔しいっすね。悔しい……。僕が13年前、NOAHさんのところで練習生をさせてもらってた頃の練習を見てくださっていた先輩ですけど、その先輩と13年ぶりに会って、感無量なんて甘い考えが……。その時点で僕がダメでしたね。甘ちゃんですわ。甘ちゃんでした、ホントに。悔しいです。負けて悔しい。プロレス界のトップの選手、下馬評はどう考えても潮崎さんのほうが上ですよ。でも、久々に会えて嬉しいとかいらなかったっす。本当に強さっていうのを見せつけられました。でも、こうやって自分の中で一歩進んだんで。じゃあ次、勝ちます。次のステップ、勝つってことを次のステップにして目標を掲げていきます。まあ、こんなね、素晴らしい機会を与えてくださった小橋さんに感謝します。いいモチベーションできました。小橋さん、小橋さん最高ッス!Fortune Dream最高です!ここから僕が昇っていくのを皆さんの中でも1つのストーリーとして楽しみにしててください。Fortune Dreamの名の通り、僕が夢見せます」

潮崎豪
「なんかね、闘う前はいろいろ彼もXとかでね、やるからには相手を倒す気持ちじゃなきゃ。そんな思い出作りに付き合うつもりもないし。でも最後の最後まで歯ァ食いしばって立ってきた彼の姿勢には、熱いものを感じたし、このFortune Dreamの名に相応しい選手だなと思いましたよ」

――大門寺選手にアドバイスを送るとしたら
「アドバイスはいらないでしょ。あとはこうやって闘いを重ねて、どんどんどんどん経験していけばいいと思うよ。そんなにアドバイスもなにもいらないと思う」

――また闘ってみたいか
「うん。もっと面白いだろうし、もっともっと引き出しもあるだろうし。今日初めて闘って、『こういうもんだ』と。そんなものじゃ俺は沈まないし、まだまだ彼も、そして俺も上昇中だよね。オシッ」

第5試合


 “長与千種を継ぐ者たち”という副題が付いたこの試合では、長与が立会人として登場。

 彩羽と優宇の対面でゴング。
 彩羽が素早くバックを取るも、優雅即座にヘッドロックで切り返し、じっくりと絞り上げる。彩羽もショルダータックルで反撃していくが、優宇はビクともせずダブルバイセップス。彩羽の蹴り技をかわしてショルダータックルからのセントーンを発射。彩羽もこれをかわしてバズソーキックを発射も、優宇が回避。両者タッチへ。
 里村と橋本の師弟対面。ロックアップでの力比べは里村が押し勝ち、離れ際にローキック連打。橋本が組み付いてグラウンドでバックを取って支配。里村もネックロックで切り返し、じっくりとしたグラウンド戦を経てクリーンブレイク。再び向き合って手4つでの腕力勝負。里村がリストロックに捕らえながらのローキックでグラウンドに倒していき、腕関節の取り合いに。里村が払い腰のような入りからのアームドラッグで橋本を宙に舞わせ、エルボースマッシュ連打。橋本が組み付いてブレーンバスターで叩きつけ、優宇にタッチ。
 優宇は里村に強烈な逆水平チョップを連打。さらにロープに振ってサイドバスターを狙うが、彩羽が飛びついてカットしようとする。優宇は彩羽をキャッチして2人まとめてサイドバスターで叩きつける怪力を発揮。場外に落ちた2人へ転がっていって圧殺する。橋本にタッチ。
 橋本は優宇とともに里村をロープに振ってダブルショルダータックル。さらに優宇のセントーン、橋本のサンセットフリップが連続でヒット。さらに橋本がコブラツイストで絞り上げると、里村はロープに手を伸ばす。橋本はその腕を取って腕十字も、里村はなんとかロープに逃れる。橋本はロープに振るも、里村がフライングフォアアームでやり返して彩羽にタッチ。

 彩羽が出てくるとチーム200kgが2人で向かっていくが、彩羽は2人を相手にミドルキック連打し、水面蹴りで2人まとめて転ばせる。彩羽は橋本にサッカーボールキックからサソリ固め。さらに彩羽がハイキックを放つも、橋本はラリアットで撃ち落とす。さらに橋本がラリアットを狙うも、彩羽がカウンターのジャンピングニー。里村にタッチ。


 里村は橋本にエルボースマッシュ連打。さらに飛びつき式のアームドラッグで投げながら足を取っていつの間に逆片エビ固めの形になり、すぐにSTFに捕らえる妙技を見せる。さらに里村が容赦ないミドルキック連打からオーバーヘッドキック。互いに足を止めての張り手合戦となり、里村が押される展開に。ゴツゴツとしたエルボー合戦に発展していくが、里村がオーバーヘッドキックをクリーンヒットさせ、デスバレーボムを狙う。橋本はぶっこ抜きのサイド・スープレックスで切り返す驚異的なパワーを見せ、スピアーで追撃。優宇にタッチ。
 優宇はコーナーにもたれる里村にキャノンボール。さらに腕を取りながら起き上がり小法師式の逆水平チョップを連打。里村は一瞬の隙を突いてDDTで突き刺し、サトムラ・スペシャル。彩羽にタッチ。
 彩羽は優宇に鋭いサッカーボールキック連打。優宇はこれを振り払ってラリアットを狙うが、彩羽がコンビネーションキックから水面蹴り、スライディングキックと目にも止まらぬ連撃。さらに高速ブレーンバスターを狙うが、優宇が耐えると彩羽がローリングエルボーからの旋風脚、トラースキックと連撃。さらにライガーボムを狙うが、優宇がショルダースルーで切明す。里村がカットに入り、彩羽がジャンピングニー。里村&彩羽のダブルブレーンバスターから彩羽がコーナーに上ってスワントーンボム。
 さらに彩羽&里村が2人で橋本をロープに振ろうとするが、橋本がダブルのスパインバスター。優宇のボディプレス、さらにその上からの橋本のボディプレスが決まる。


 チーム200kgは「いただきます!」と手を合わせてからパワーボムの競演。さらに優宇が彩羽にラストライドを狙うが、彩羽が背面着地。橋本が彩羽を捕縛し、優宇がラリアットを発射も、これが橋本に誤爆。里村が橋本にスコーピオ・ライジングを叩き込んで排除し、最後は彩羽が優宇の顔面にフライング・ニールキックを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

橋本千紘&優宇
(※2人でしばらくうなだれてからコメント開始)
橋本「(※涙声で)……里村さんと4年ぶりに闘って、本当にどんだけ闘ってないとかホントに関係なくて、里村明衣子とリングで向き合う……本当に何一つ自分の中で存在は変わらなくて。やっぱり私の中のずっと超えなきゃいけない存在は里村明衣子だと思っているので。しばらく私は勝ってないですし、Fortune Dreamも去年出させてもらって、本当にたくさんのチャンスをもらっているのに、やっぱり勝つ姿が見せれないというのはもう1つ何か変わらなきゃいけないものがチーム200kgにあるので。でも、闘えて前向きになれたので、悔しいですけど、次にいつ闘うかわかんないんですけど、必ずチーム200kg、Fortune Dreamのリングでも、女子プロレスでも、プロレスのリングでも一番になります」
優宇「一番になろう。勝つ姿を里村明衣子に見せつけたかったっていうのが正直な本音です。ブ厚い壁を用意してくれるFortune Dreamにはすごく感謝していて。でも、それは自分たちに対しての期待だと私はポジティブに捉えているので。Fortune Dreamを見に来たお客さんに自分たちが勝つ姿を次は見せたいです」
橋本「見せます」
優宇「見せます!」
橋本「悔しい……」

――久しぶりに闘って改めて感じた里村選手の強さとは
橋本「やっぱり今の女子プロレスにない強さがあるっていうか、『やっぱりこの強さだよな』って思って。もう向かい合ったときから目力だったり、圧だったり、やっぱり久々にこういうのを感じたので。でも、そういう存在に私がもっとなって、下に伝えていかなきゃいけないと思っているので。今日負けはしましたけど、この負けを必ず女子プロレス界に活かしていきます」

里村明衣子&彩羽匠
里村「ありがとうございました」
彩羽「ありがとうございました!勝ちました!この長与さんの見ている中で、“長与千種を継ぐ者たち”というテーマの中で、里村さんの日本復帰だったりとか、いろんなプレッシャーが混じってたんですけど、最後このメンバーの中で勝つことができてよかったと思います。今回対角には立てなかったんですけど、すごくヒリヒリとしたものをコーナーでずっと見てました。やっぱり、里村明衣子は里村明衣子だった。逆にパワーアップしたような蹴りを見て、自分も本当に気合いが入りましたね。ちょっと自分もタイに行って蹴りを勉強しようかなって思いました(笑)」
里村「ふふふ(笑)」
彩羽「ありがとうございました!」
里村「小橋さんと長与さんがいらっしゃると思うと全然違うよね、気持ちが。本当に今日は小橋さんのFortune Dreamの興行に3年ぶりに出場できて本当に本当に感無量です。この興行を一発目に選んで良かったなと思いますね。小橋さんも長与さんを立会人としてこの試合に迎えてくださって、そこにすごく大きな意味があると思います。相手のチーム200kgも3年前のチーム200kgと比べると、本当に別格になりましたし、センダイガールズも3年前に比べて今が一番。一番いい。チーム200kgも一番いい。彩羽匠も今が一番いい。私も最高潮。この状態で試合ができたことが本当に嬉しいです。ありがとうございました」

――久しぶりの日本での試合ということで特別な思いはあったか
里村「つながりましたね。『こいつらともう1回やりたいな』と思って。もちろん隣にいる彩羽選手ともまた試合がしたいし。今日はすごくその先が見えました」
彩羽「自分、コーナーにいて思ったんですけど、試合前とかも里村選手の動き1つだったり、アップ1つだったり、緊張感1つだったり、本当に今女子プロレスがいっぱいいる中で、『本物がさらに帰ってきたな』という感じを、皆さんが見てない場所でも自分は感じてたんですね。なので、自分ももっとピリッとしたリングでバチバチやっていきたいし、楽しみです、これから。里村選手と試合ができるかわからないですけど、できるチャンスがあるんだったらやりたいし、チーム200kgともまだまだやりたいし、楽しみがいっぱい増えました。この興行に出れて本当に嬉しいです。ありがとうございます」
里村「ありがとうございました!」
彩羽「ありがとうございました!」

第6試合


 安齊とハヤトの対面でゴング。
 リストの取り合い、バックの取り合いから安齊がドロップキックで先制。続くリンダマンとタイタスの攻防ではリンダマンが翻弄して後頭部への低空ドロップキックを見舞ってコーナーへ。ダイビング攻撃をかわしたタイタスが打点の高いドロップキック。青柳&ハヤトがダブルのショルダータックルでリンダマンをふっ飛ばす。
 再び安齊とハヤトの対面。激しいエルボー合戦を制した安齊がフロント・スープレックス。ボディブローも交えたコンビネーションエルボーで反撃したハヤトがロープに飛ぶも、安齊がドロップキックで迎撃。さらにジャーマンを狙うが、ハヤトが振り払ってラリアットからショルダータックル。さらにコーナーに飛び乗ってダイビングショルダー。タイタスにタッチ。
 タイタスは安齊とエルボー合戦を展開し、安齊がロープに飛ぶとタイタスがカウンターのビッグブート。安齊の追撃をかわしてオーバーヘッドキックからパッケージ式バックブリーカー。タイタスは投げようとするが、安齊が着地してカウンターのジャンピングニー。佐藤にタッチ。
 佐藤はタイタスに串刺しラリアット連打からジャンピング・ブレーンバスター。さらに旋回式オクラホマスタンピートからラリアットを狙う。タイタスはこれをかわしてハンドスプリング式RKO。青柳にタッチ。


 青柳&ハヤト&タイタスが3人で佐藤にトレイン攻撃。青柳がダイビングエルボードロップから再びコーナーに上って行くが、リンダマンが足にすがりついて動きを止める。その間に復活した佐藤が雪崩式ブレーンバスターで青柳を叩きつけ、安齊&リンダマンを呼び込む。安齊&リンダマンが2人でダブルのジャンピングニーを叩き込むも、安齊が高さの違いを不思議がる。ならばとリンダマンはコーナートップから「ジャンピングニー!」と叫びながらダイビング・ニーアタック。


 佐藤は青柳にラリアットを叩き込むもカウントは2。ならばとさらに投げようとするが、ハヤトががカット。佐藤とハヤトのラリアットの正面衝突が続き、ハヤトがカウンターのラリアットでぶっ飛ばし、さらにロープに飛んで渾身のラリアット。さらにハヤトが安齊&リンダマンをダブルラリアットで場外に排除し、タイタスがノータッチ・トペ・コンヒーロで飛んでいく。
 青柳が佐藤にロックスターバスターからTHE FOOLと畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合後、小橋さんがリングへ上がって来て熱い試合を見せた6人を称える。

小橋「皆さん、どうでしたか?来年、Fortune Dreamも10回目を迎えます。来年も必ずやります!皆さん必ず集合してください。それから、みんな握りこぶしを作ってください。いいですか?じゃあ握りこぶしで締めたいと思います。行くぞーっ!オーッ!」

 その後は全選手がリングに上がり、記念撮影を行った。

小橋「皆さん今日はありがとうございました!Fortune Dream10でお会いしましょう!」

<試合後コメント>

青柳優馬&田村ハヤト&タイタス・アレクサンダー
青柳「ありがとうございました。タイタス!センキュー・ベリーマッチ!」
田村「センキュー!」
青柳「タイタス、ベリー・ハイね」
田村「いやスゴイ。見た?高さ!」
青柳「スゲーたけー」
田村「スゴい選手がまだまだいっぱいいますね。最後はしっかりと。青柳さん、ありがとうございます」
青柳「悪目立ちして終わってしまいました。小橋さん、大変申し訳ございません!来年のFortune Dreamは10回目ということで、僕は実は3年前からずっとメインイベントで、ようやく3回目のメインイベントにして勝利することができました」
田村「素晴らしい」
青柳「10回目も『行くぞーッ』ということでよろしくお願いします」
田村「僕もね、今回2回連続で出させてもらったんで。来年はメインで僕がきっちりラリアットで締めますよ。ありがとうございました」
タイタス「ありがとうございました!2度目の来日でこのような大会に出させていただいてとても光栄です。アメリカのリングとは違う熱があるこの大会のメインイベントで勝つことが出来てとても嬉しい。コバシサン、ありがとうございます。来年も是非この大会に出たい。センキュー・ソーマッチ!」
青柳「センキュー・ソーマッチ!」
田村「センキュー・ソーマッチ!」

安齊勇馬&エル・リンダマン&佐藤嗣崇
(※立ったままコメントしようとする安齊&佐藤へリンダマンが「座ってよぉ。俺がちっちゃうのバレるから」と促し、3人で座ってコメント開始)
佐藤「僕からでいいですか?ここもちゃんと使ってくれよ?!(笑)リンダマンさんの後輩へのリスペクトで俺から最初に話させてくれるということで!(笑)負けたけど、このFortune Dream、小橋さんの前でしっかりラリアットを見せれた。まだまだ次の10回、11回、もっともっと小橋さんのようなラリアットに進化してまた戻ってきます」
安齊「今日こうして小橋さんに呼んでいただいて、小橋さんの前で三冠チャンピオンとして試合ができて、とても楽しかったです。また次、Fortune Dream、10回、11回って僕も呼んでいただいて、ぜひこのリングでまた闘いたいです。今日はありがとうございました」
リンダマン「ンまあ、安齊クンね、チャンピオンだから素晴らしいと思ったけど、まだまだジャンピングニーの高さが足りないから」
安齊「こんなでしたよね?(※失笑しながら手で高さの違いを表現)」
リンダマン「いっぱい修行してな?もっと高いジャンピングニーを次のFortune Dream10ではお客さんに見せてあげてくださいよ」
安齊「ハイ(笑)」
リンダマン「俺みたいなジャンピングニーを目指してな?」
安齊「(※佐藤へ)次は別の人と組みましょう」
リンダマン「うぉぉーいっ?!クビになっちゃったよ?!(笑)じゃあ次はFortune Dream、エル・リンダマン一人で参戦だオラァッ!!」

<大会総括>

小橋建太
――9回目のFortune Dreamを終えられての率直な感想は
「熱い。みんな本当に熱い試合をしてくれるからね。本当に楽しみになってくる。みんな1試合目から熱い戦いが出来てて、すごくいい雰囲気というか、それが出来てて。選手もやりやすそうだしね。そういういい雰囲気を出してた。Fortune Dreamはそういう空間になっていて嬉しいよ」

――次回10回目の大会に向けての意気込みは
「んまあ、10回目というのは節目でもあるので。最初やり始めたときは何回できるかわからなかったんですけど、もう今年で10年目という節目を迎えて。次は10回目。コロナで開催できない時期もあったし。でも次は10回目を数える年に来年になって。今年が10年目で、来年が10回目。そういう節目にもなって。ファンのみんなもね。今日の9回目でね、新さんのファンで、初めてプロレスを見る人が多かったと思うので、そういう人たちももっともっと巻き込んでいければ。今日見て面白いと、プロレスまた見たいと言ってくれている方が撮影会のときにいらっしゃったので、そういう人たちをもっともっと巻き込んで広げていきたい」

――プロレスファン以外の外のファンも引き込む仕掛けをしていきたいと
「もっとプロレスを好きになってくれるように。そういう意味で、今日は僕にとっても挑戦というか。プロレスラー以外の人と初めてトークバトルしたので。初めての挑戦だったんですけど、それがいい方向に進んでいるんじゃないかなと。本当にプロレス初めて見るって人が多かったんで」

――特に印象に残った試合・選手は
小橋「やはり、セミファイナルはよかったね。メインもよかったんだけど。そうなると全部よかったと思うし。特に今日のベストバウトを挙げるとしたらやっぱりセミかな。(※記者の1人へ)なにが良かったですか?」

――久しぶりに日本で試合をした里村選手のコンディションが素晴らしかったと思います
「ずっと『体調どう?』って聞いてたら『大丈夫です。仕上がってます』と。ずっとそういう連絡を受けてたんで。今日のリング上の姿を見て、いい具合に仕上がってるなと改めて感じました。(※他の記者へ)なにがよかったですか?」

――メインの青柳選手がよかったと思います
「あぁ~。(※他の記者へ)なにがよかったですか?」

――里村選手が良かったです
「(※他の記者へ)なにがよかったですか?」

――小橋さんから見た安齊選手の評価は
「安齋はいいものがあるね。これからまだまだ上積みが、まだまだ。チャンピオンなんだけど、まだまだ伸びていく。彼は多分性格も素直じゃないかな。性格もいいでしょう?だからまだまだ伸びていく余地はあるし、チャンピオンとしていろんな経験をしていけば、もっともっとプロレスラーとしても人間としてもよくなっていくと思うし、楽しみな人材ではあると思う。(※同じ記者へ)ということでどの試合が良かったの?(笑)」

――メインが良かったです
「そう。(※他の記者へ)なにがよかったですか?」

――セミの里村選手と橋本選手の師弟対決が印象に残りました
「うん。セミもメインもよかったよね。(※他の記者へ)なにがよかったですか?」

――やはりセミファイナルです
「1試合目?(笑)」

――……セミファイナルです
「ウフフ(笑)1試合目も面白かったよね?面白かった。お客さんがよかった。みんなノってくれて。本当に皆さんに感謝です」

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