WWEのイヨ・スカイ(紫雷イオ)がマリーゴールド参戦!林下詩美が憧れのイヨと両国国技館でシングルマッチ!

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 11日、東京都・後楽園ホールにて『MARIGOLD Grand Opening Wars2024』が開催。林下詩美がWWEの紫雷イオとシングルマッチを行うことが決定した。

 マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって5月20日に旗揚げされた新団体。
 スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダムの『NEW BLOOD』にて偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属に。
 さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
 後楽園ホールで行われた旗揚げ戦では立見席も売り出される中で1539名(超満員札止め)の観衆が詰めかけ、異様な熱気に包まれる中で大会は大成功。その後の大会でも札止めや超満員を連発しており、快調な滑り出しを見せている。

 この日のメインイベントでは、林下詩美vs高橋奈七永のシングルマッチが実施。

 奈七永は1996年に全日本女子プロレスでデビューし、今年で28周年を迎える大ベテラン。
 “女子プロレス界の人間国宝”と呼ばれる大御所になった今でも若い選手たちに日本の女子プロレスの伝統を試合を通して伝え続けており、“パッション注入マッチ”と呼ばれるこの試合は女子プロ界の新たな伝統となりつつある。
 奈七永はここ数年はフリーランスとして活動していたが、引退を見据えた上でマリーゴールド旗揚げに合流。「高橋奈七永が生きた証を、パッションイズム、奈七永イズムとして残していきたい」とその決意を語っていた。

 マリーゴールドでの奈七永は、CHIAKI、松井珠紗とアクトレス出身の選手たちに“女子プロレス”の洗礼を受けさせてきた。
 そんな中、マリーゴールドのエースとなるべく気合を入れている林下詩美が奈七永にパッション注入を要求。奈七永は「詩美には、まだ顔じゃねぇってことを試合でわからせる必要がある」と語り、詩美は薔薇のように真っ赤に燃える私の心 高橋奈七永の心にぶっ刺してやるよ!!」と真っ向から反目。
 かつてスターダムのトップを獲った2人のパッション注入マッチは後楽園大会の目玉として注目を集めていた。

 試合は相手がビンタで張ってくればビンタで、ラリアットをぶっ放してくればラリアットでやり返していく意地の張り合いが展開。
 互角の攻防が続いていくが、地力で勝る奈七永がじわじわと詩美を追い込んでいき、ヒザを付く詩美へ奈七永が「もっと来いよッ!」と両手を広げて叫ぶというパッション注入マッチでよく見るいつもの風景が広がる。この後最後の猛反撃を受け切った奈七永がラッシュをかけて試合を終わらせるのもまた“いつもの風景”だ。
 しかし、マリーゴールドを背負う覚悟を決めた詩美はそのセオリーを覆す。奈七永のパッション雪崩式ブレーンバスター、インプラント、冷蔵庫爆弾と大技を全て耐えきった詩美は怒涛のラリアット連打。最後は必殺のハイジャック・ボムを決めて3カウント。パッションを注入される側が奈七永に勝利するという稀に見る結末となった。

 死闘を制した詩美が「今日、このパッション注入マッチを受けて、自分は確実に自分の限界を超えることができました。マリーゴールドの未来はこの林下詩美に任せてください」と語ると、奈七永は負けたことを悔しがりながらも「お前に夢見させてくれ!」と未来を詩美に託した。

 この様子を見ていたロッシー小川は「詩美勝利おめでとう。そんな詩美に7月13日の両国国技館、最高の相手を用意しました」と宣言。
 その後、会場スクリーンに現れたのはなんと現WWEのイヨ・スカイ。イヨは「WWEスーパースターのイヨ・スカイ様がマリーゴールドのリングにやってくる。7月13日、両国国技館、対戦相手は林下詩美くん。日本のみなさんのみならず、世界中のみんなが大注目するこの1戦、是非歴史に名を残すような名勝負にしましょうね。楽しみにしてます。See you there」と語りかけた。


 このことを本当に知らされていなかったという詩美は、歓喜の涙を流して狼狽しながら「夢が、両国国技館で私の大きな夢が一つ叶います。でも夢叶えるだけで終わらせたくない。イオさんに、林下詩美の、歴史だけじゃないイオさんにしっかり、心に刻みこませたいと思います。皆さん、私の夢を叶える瞬間見に来てください!」と思いの丈を叫んだ。

 イヨ・スカイはスターダム時代には紫雷イオの名で活躍し、イオが作ったユニット【Queens Quest】は現在もスターダムの中心に君臨している。
 詩美はイオに憧れてプロレスラーを志し、スターダムに入団。イオとの対戦を熱望していたものの、ちょうど入れ替わるようにイオはWWEへと旅立ってしまった。それでも詩美は団体の頂点を極め、Queens Questのリーダーとなるまで上り詰めてイオの意志を継いできた。イヨと大舞台でシングル戦を行うことは、まさに詩美の夢の象徴とも言える。


 他方、ロッシーは「3月くらいから話はしていて、今日の午前中にアメリカ時間月曜日の深夜、RAWの大会が終わってからメッセージを届けてもらって、今日の朝11時に映像が届きました。それで発表に至ったということです。今日映像が来たってことは正式なことだと思います」とイヨ参戦の内情を明かす。
 今後もWWEとの関係は強化されていくのかを問われると、「今は全く考えてないです。イヨ・スカイが来ること。それ以上のものはないと思ってるんで」としつつも「この試合が終わってまた何かが生まれればまたあるかもしれない」と意味深長な語り口で可能性を残した。

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