RIZIN榊原CEOがベイノアに「本音を言っていいですか?不合格です」朝倉未来メインの超RIZINで「BreakingDownに貸したものは返してもらう」
9日、国立代々木競技場第一体育館にて『Yogibo presents RIZIN.47』が開催。榊原信行CEOが全体を総括した。
セミファイナルでフアン・アーチュレッタから完勝したクレベル・コイケが、現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕を呼びだしタイトルマッチを要求。
これに榊原CEOは「鈴木選手は6月23日の五味戦もあれば7月28日のパッキャオ戦もある。そういう闘いを鈴木千裕がどういう結果で進んでいくかにもよると思いますけども、クレベルとのタイトルマッチってことを念頭に置いて実現に向けて調整できればいいなと思います」と、クレベルvs鈴木を前提として動く事を約束する。
朝倉海のUFC挑戦に関しては「ダナ・ホワイトに2月に会った時に伝えて、そこから具体的な話し合いや調整が進んできた。RIZINとして近視眼的に見れば、防衛戦もせずにUFCにチャレンジするってことが僕もそうだしRIZINを支えてきてるスタッフも含めて忸怩たる思いがあるのは正直事実。選手生命ってのは短いですから、今のUFCに乞われて求められて行けるタイミングで気持ちよく送り出してあげたいっていう親心みたいなものもあるし、たくさんのRIZINのファンがそれを支持してくれることも理解している。RIZINにとっては大きな損失かもしれないけど、海が残していく空位になるバンタム級のベルトをかけた闘いが繰り広げられて、その中で新たなドラマ、新たなスター選手が生まれてくれることを期待したい」と温かい目でコメントした。
メインイベントで勝利した堀口恭司もUFC再挑戦を口にしているが、現在堀口はBELLATORの契約下にある選手であり、UFC挑戦が決定した場合は海と同様にRIZINのベルトを返上する形になりそうだ。
前回消極的な戦いをして大ブーイングを浴びた“ブラックパンサー”ベイノアの禊マッチを見た榊原CEOは「厳しいことばっかり言ってもアレなんですけど……本音を言っていいですか?不合格です。もう一歩じゃないですか?“負ける勇気を持って勝ちに行く”んだったら、最後トドメをフィニッシュに向けていってほしかったなと。ジョニー・ケースも体調が悪かった、減量に失敗して久しぶりの試合だったし、フィニッシュできるチャンスはあったんじゃないかなと。まあ、ジョニー・ケースを相手にこの短期間のショートノーティスの中でやったことは一定の評価はもちろんしますけど、ベイノア選手に対して僕らからするともっと求めるものがあるんで。多分ファンもそうだったと思います。今日の試合で満足はしてほしくないですね、もう一歩、3R目とかはフィニッシュにいくアクションを起こしてほしかったなと。欲を言えば。首の皮1枚つながってはいますね」と、序盤のサークリングや最後倒しに行かずタックルで時間を稼いだベイノアに厳しい言葉を投げかけた。
最後に、朝倉未来から超RIZINで“BreakingDown vs 平本蓮軍団”の対抗戦開催提案や、冨澤大智をボコボコにした篠塚辰樹vsBDバンタム級王者・井原良太郎のベア・ナックルファイト戦、YUSHIを倒した【安保瑠輝也の愛弟子】ジョリーの参戦など動きや声があがっている事に関して「無いことはないんじゃないですか?近々未来がジョリーを連れてやってくるみたいなんで話はしっかり聞きたいと思いますし、当然スダリオも安保もBreakingDownに気持ちよく送り出したことによって彼等もまた違う熱も付いてると思いますから。すべて取り込めるものはぜ~んぶ頂いて超RIZIN.3に。貸したものは返してもらおうかなと(笑)ただ、一足飛びになにかBreakingDownのなにかをって考えとは違うことで、さらなるファンの皆さんのワクワクドキドキハラハラを獲得できるようなことは知恵を絞りたいと思ってます」と前向きに検討いている事を明かした。
次回は朝倉未来vs平本蓮がメインイベントの7月28日『超RIZIN.3』さいたまスーパーアリーナ大会。久々に37000席のさいたまスーパーアリーナ・スタジアムモードを使用し、格闘技界に新たな伝説が創られる。