「蝋人形にしてやろうって意識じゃないといけない」大ブーイングから1ヶ月半…“ブラックパンサー”ベイノアが制裁マッチを生き延び勝利!
9日、国立代々木競技場第一体育館にて『Yogibo presents RIZIN.47』が開催。第3試合ではジョニー・ケースvs“ブラックパンサー”ベイノアが行われた。
4月29日に行われた『RIZIN.46』で井上雄策と戦ったベイノアは、AKA(アメリカン・キックボクシング・アカデミー)で1年間修行してきたとは思えない消極的にリングを回って距離を取るヒット・アンド・アウェイな戦いを行い、会場から大ブーイングを受ける。
これにベイノアは「RIZINに新たな風を吹かせたなと思ってます……『聞き間違いかな?』と思いましたけど、一瞬耳を疑ったくらいですぐ正気に戻ってちゃんと集中して15分闘えたかなと思ってます。押忍」と開き直った事で火に油を注ぎ、榊原信行CEOから呼び出されて説教をくらう。
その制裁マッチとも言えるこの日は、元UFCファイターでホベルト・サトシ・ソウザからもKO勝利を奪っているジョニー・ケースがあてがわれた。
試合はケースが1kg体重オーバーとなり、ケースが勝った場合はノーコンテストとなる。
1Rはケースが左のジャブで牽制し、右フックから左ストレート。さらにタックルでテイクダウンを奪い、コーナーを背にするベイノアの顔面をコツコツ殴っていく。何度もテイクダウンを奪うがベイノアは抜けていき、リングを回って逃げるベイノアをケースが追うが距離が詰めきれない。
2Rもベイノアがリングを周り、ケースのリーチの外からコツコツローを狙う。なかなか攻めきれないケースが、終盤テイクダウンを奪うも時間が足りずに3Rへ。
ベイノアが打ち合いを狙うが、ケースがタックルを仕掛けるとロープの間からベイノアが場外に落下してしまう。再開し、ケースがタックルを狙うもベイノアがパンチをラッシュし内側に入らせない。
ケースがタックルでテイクダウンを奪うもベイノアがすぐに抜けて立ち上がり、ラッシュを仕掛けるもケースはテイクダウンを奪う。
だがベイノアはこれを抜けてワンツーで撃ち抜いていき、ベイノアが逆にタックルを仕掛けるとキャッチしたケースをコツコツと殴り続け膝。ケースもタックルから膝を打ち込み、そのまま3R。
判定3-0でベイノアの勝利となった。
勝利したベイノアは「歯が曲がって…前歯が小さい頃矯正したんですけど曲がっちゃいました(笑)RIZINのチャンピオンになるためにやってるのは変わらないのでチャンピオンに向けてやっていきます。行けるなら最短で行きたいですけど、まだまだ成長が必要だと思うんで。RIZINライト級の頂点に行くには。1試合1試合勝っていけば自ずと頂点が見えてくると思うんで、勝っていきたいと思います」と謙虚なコメント。
入場曲が『蝋人形の館』だった理由に関しては「ケースを蝋人形にしてやると。意気込みとしては。僕の禊マッチって見られ方ですし、そういう意識なんですけど、今日はそういう蝋人形にしてやろうって意識じゃないといけないと思ったんで、そこですかね。聖飢魔IIです」と自信満々に答えた。