角田奈穂が7・6新木場でのプロデュース興行で同期の本間多恵と組み、安納サオリ&なつぽいと対戦!「引退が決まって、その前にもう1度リングで会いたい人がいる」
7月25日の東京・新木場1stRINGで東京女子プロレスを卒業し、引退する角田奈穂が5月20日、東京・千代田区の神田明神文化交流館で記者会見を行った。角田は7月6日、新木場でプロデュース興行『CROSS』を開催し、メインイベント(第4試合)でアクトレスガールズ時代の同期生・本間多恵(フリー)と組み、同じく同期の安納サオリ(スターダム)、なつぽい(同)組と対戦することを発表した。
同大会は角田がプロデュースし、所属団体の東京女子が全面協力する形で実施される。角田は2015年5月31日、アクトレスガールズ・新木場大会でプロレスデビューしたが、本間、安納、なつぽいの3人も同日にデビューしている。
自ら会見の進行役を務めた角田は冒頭、「引退が決まって、その前にもう1度リングで会いたい人がいるってことと。引退ロードのなかで思い描いていた、実現させたいカードがあるっていう夢がありまして。こちらの願いを会社にお伝えさせていただいて、実現ができることになりました。引退前、最後にこうして力を貸してくださる会社の皆さん、選手の皆さんにとても感謝をしております。場所が新木場1stRINGということなんですけど。引退の最後の試合も新木場で発表させていただいているのですが、お客さまからは“もっと大きな会場でできないのか?”とか、色々ご意見はいただいたんですけど。新木場って場所が私にとってすごく思い出深い会場でして。デビューと前団体の卒業、そして東京女子に参戦させていただくようになって一番最初の試合。すべてが新木場なので、ものすごく私個人としても思い入れの詰まった場所ですし。その場所でもう1度会いたい人たちと思い出作りができたらなと思って、新木場を選ばせていただきました」と経緯を説明。
そして、本間、安納、なつぽいの3人を招き入れると、角田は「私には欠かせない大事な同期たちなので。それぞれがそれぞれのタイミングでバラバラになって、それぞれの道を今まで歩んで。今月で我々9周年、10年目になるわけですけど、久々に引退っていう機にこうして対戦させていただけるのはすごくうれしくて。多恵もだし、スターダムさんにもご協力いただいて、岡田(太郎)社長のご理解もあって、今回の試合が実現しました。今までやってきた、バラバラで歩んできた道で、またこうやってリングで対戦できるのは楽しみだなって、うれしいなって思うし。1個だけ言いたいのは、今日ここにくるまでに4人で昼にご飯食べてたんです。待ち合わせたんですけど、誰一人、約束の時間に来なかった。全員遅刻。もう慣れてるんですけど、試合当日は入り時間に遅刻しないように来てくれたらいいなと思います」と笑みを浮かべた。
本間は「この日、1日限りの私たちの知る人ぞ知る(チーム名の)『以下省略。』が限定で復活させていただけるということで、ホントに楽しみにしています。奈穂ちゃんが引退するのはめちゃめちゃ寂しいですけど、でも満面の笑みで“やり切った!”っていう感じで報告を受けていますので、引退までしっかりと見送らせていただくためにも、この素敵な興行で一緒に暴れて勝ちにいきましょう!」と勝利宣言。
安納は「この4人の思い出話をすると3日くらいかかると思うので、興味ある方は取材をお願いします。私たち、この4人でご飯行った回数を数えたんですね。さっきランチ行ったので、それを入れたらたったの3回。4人で行くのが3回で。9年間付き合いあるのに3回しか行ってへんで。皆さん自由やし。こんなうちらが、リングで再び遭遇する意味わかりますか? 私はわからへん。意味なんてない。意味なんてなくても揃うのが初期メンなんですよ。最後にリングで会ったのは2018年の12月やった。だから5年ぶりにリングで会いましょう」と話した。
なつぽいは「カードもさっきから聞いてたけど、ホントに奈穂ちゃんのプロレスのすべてが詰まってる興行だなって思ったし。このカードを揃えたのはホントにすごいなと思いました。そんななかでメインで初期メン4人が同じリングに上がる日がまた来るなんて想像もしてなかったところがあったので、めちゃくちゃうれしいなと思います。7月6日はちゃんとみんな時間通り来ようね。ということで、スペシャルマッチ楽しみにしていてください!」と語った。
角田の引退を聞いたときの心境について、本間は「最初は普通に“イヤだ”って言いました。覚悟が決まっているのはわかっていたんですけど、気持ち的には“イヤだ”というのがあふれていたという感じです。今でもイヤなものはイヤなんですけど、奈穂ちゃんが決めたタイミングでリングを卒業するのが一番いいと思いますので、結果的に盛大に見送りたいなという気持ちで今は落ち着いてます。でも本当はイヤです」と述べた。
安納は「みんながいるときに報告してくれたよな? それを聞いた時に驚きもありましたけど、もうすぐ9年、リングでプロレスをしたけれど、この決断したことを聞いたことで、もしかしたらまたリングで出会えるかもしれないという気持ちが芽生えたので。それを今回実現できた。すごいやん。ちょっとうれしさもあります」と、なつぽいは「話してくれたときにすがすがしい顔をしてたし、覚悟を決めている顔をしていたので、私は“とうとう決断したんだな”という感情だったんですけど。自分たちは同期だから同じプロレス人生の時間を過ごしてきて、自分はその決断はできなくて、その決断をするってすごいことだなって思うし。人生一回しかないから、全力で走ってきたこの9年間を一区切りつけようっていう決断は本当にすごいと思うんですよね。だから尊敬しました。本当にカッコいいなって思いました」とコメントした。
なお、この一戦の特別リングアナウンサーを角田らと同期生の相羽あいなが務めることも決まった。