ガチな“大人の事情”を超えて8年越しの試合実現!IWGP王座戦がアイスリボンのリングで実施!?

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 18日、神奈川県・横浜武道館にて『STARDOM Flashing champions 2024』が開催。岩谷麻優がアイスリボンの藤本つかさにIWGP女子王座戦を要求した。

 スターダムとアイスリボンの間には、様々な“大人の事情”が存在する。
 2016年には【サンダーロック】紫雷イオ&岩谷麻優がアイスリボンに乗り込んできて【ベストフレンズ】藤本つかさ&中島安里紗と対戦することが決定的となったものの、“色々”あってこの試合は消滅。
 さらに、2019年にはジュリアがアイスリボンからスターダムへの移籍を強行したり、アイスリボンを退団してからスターダムへ参戦した選手がリング上で古巣を悪しざまに言ったり、「プロレスでハッピー」というアイスリボンのスローガンがスターダムのリングでネタにされることがあったりと亀裂をさらに深めていった。

 両団体間に生まれた溝は修復不可能なものになったかと思われていたが、今年4月の横浜BUNTAI大会にて藤本つかさが岩谷の前に現れて会場は騒然。
 藤本が「スターダムさんとは“色々”ありまして。引き抜き問題とか?ベストフレンズvsサンダーロック消滅問題とか?私のパートナー中島安里紗、引退しちゃうんです。かた~い鎖がかかった禁断の扉、そろそろ開きませんか?スターダムのアイコン、楽しみにしてる。アイスリボンの象徴より♪」と不敵な笑みを称えながら宣戦布告。

 これによって事態は急速に動き、【アイコンタクト】岩谷麻優&羽南vs【ベストフレンズ】藤本つかさ&中島安里紗のタッグマッチが決定。“大人の事情”を乗り越えて実現したこの試合には女子プロレス界全体から熱い視線が注がれていた。


 試合はいきなり岩谷と藤本の対面に始まり、場内は歓声とブーイングに満ちる。
 中島は顔面を蹴る。顔面を蹴る。顔面を蹴る。とにかく本気で顔面を蹴る。髪を掴んでカッチカチのエルボーを容赦なく打ち下ろす。岩谷も普段は相手の胸板に入れるバカタレスライディングキックを顔面に入れるなどしっかり対応して闘っていたが、団体外のハードヒッターとの対戦歴が浅い羽南は心が折れてしまったかのようにうずくまるシーンも見られた。
 岩谷は中島に雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、藤本が地対空ドロップキックで阻止。岩谷をコーナーで宙吊りにし、藤本がダイビングフットスタンプ。中島もダイビング・フットスタンプをガッツリと腹部に突き刺す。
 これで火が点いた岩谷は、藤本と髪を振り乱しながら感情むき出しの激しい殴り合いを展開。羽南が集中砲火を浴びると岩谷が必死の救出を見せるが、藤本がジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド、中島がダイビング・フットスタンプを見舞って岩谷を排除。最後は藤本が羽南をたいようちゃん☆ボムで叩きつけて3カウントを奪った。

 完全にグロッキー状態になった羽南、左目が腫れ上がってお岩さん状態になった岩谷というアイコンタクトの2人。ベストフレンズの2人はこれを余裕の表情で見下ろすという対照的な構図。とっても気持ちよく試合をしたであろうベストフレンズの完全勝利となった。


 ボロボロの状態でマイクを取った岩谷は、「ベストフレンズ、めちゃくちゃ強すぎるって!ちょっと、久しぶりに心が折れました……。まだまだ、まだまだやっぱりスターダムでやり残したこと、たくさんあるんだって実感しました。自分より強い相手、必ず倒す!だから!次、藤本つかさ!IWGPかけて私と闘ってください!」と絶叫。
 これを受けた藤本は、「分かってるよ。岩谷麻優はこんなもんじゃないって。IWGP是非やらせてください。だけど1つ条件があります。次、対戦するときはウチのリングに来い!」とアイスのリングでのIWGP女子王座戦をぶち上げた。

 また、岩谷は咳込みながら「中島安里紗!お前ッ!多分肋骨折れたわッ!お前のフットスタンプのせいでっ!肋骨絶対ヤバいって!お前ッ!引退!先延ばしにしろよお前!」と中島にリベンジ宣言。
 中島は「引退先延ばしにしねーからよォ、後3ヶ月、待ってっから。お前じゃなくてもいーや。スターダム、今日のところはウチらの圧勝っつーことで。リングはスターダム、アイスリボンだけじゃない。SEAdLINNNGもあるんで」と自団体のリングに引っ張り出す姿勢を見せた。

 バックステージに戻った藤本は、「ゾンビと言われてるだけあって、やってもやっても壊れないっていうのは分かったから、どんどんやるのが楽しくなっちゃって。結果、ボコボコにしちゃいました♪IWGP、私は期間限定復帰なんですけど、まさかこうやって指名されるとは思わなかったので。でもいただけるものはいただこうかなと。毎回私たちがスターダムのリングに上がるのもフェアじゃないというか、どーしてもやりたいんだったら、次はウチに来いと。ウチに上がる度胸があるのかと。それを問いたいと思います」と自信たっぷりに語り、息が上がった様子もなく軽やかな足取りで会場を後にした。

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