【試合詳細】1・31 ベストボディ・ジャパンプロレス新宿FACE大会 【BBW無差別】谷口智一 with Aimi vsなべやかん 【BBW女子タッグ】アジャコング&大竹仁美vsチェリー&竹林早苗 大鷲透&アブドーラ小林&伊橋剛太vsバラモンシュウ&バラモンケイ&石川修司

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『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~2024年 開幕戦~』
日程:2024年1月31日(水)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:500人(超満員札止め)

▼樋口靖洋デビュー戦 6人タッグマッチ
[CLUB LUXURY]○ラグジュアリー吉田/大石真翔(DDT)/大和ヒロシ(フリー)
8分36秒 サイドポーズ式リバース・インディアン・デスロック
木庭博光/鈴木達也/●樋口靖洋

▼アクトレスガールズ提供公演 Tag match
山中絵里奈 with マダムK /○アレン
9分52秒 夜刀神→片エビ固め
●なる/才原茉莉乃

▼BBW世界スーパーボディ級王座決定バトルロイヤル
○木村昌嗣
9分8秒 横入り式エビ固め
●水沼太一
※木村が第9代王者となる。
※他の出場選手はアントニオ小猪木(西口)、 石井慧介(ガン☆プロ)、榎本高志、唐澤志陽、鈴木悟(フリー)、高梨将弘(DDT)、男色ディーノ(DDT)

▼タッグマッチ
遠藤哲哉(DDT)/●くいしんぼう仮面(フリー)
10分57秒 がばいトーンボム→体固め
諸橋晴也(フリー)/○がばいじいちゃん(フリー)

▼大鷲透ベストボディ・ジャパンプロレス復帰戦 スペシャル6人タッグマッチ
[ベストぽっちゃりジャパン]大鷲透(フリー)/アブドーラ小林(大日本)/●伊橋剛太(DDT)
11分34秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)/○石川修司(全日本)

▼初代BBW女子タッグ王座決定戦
アジャコング(超花火)/●大竹仁美
14分10秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
チェリー(フリー)/○竹林早苗
※チェリー&竹林組が初代BBW女子タッグ王者となる。

▼BBW無差別級選手権試合
【王者】●谷口智一 with Aimi
15分45秒 アルゼンチン・バスター→片エビ固め
【挑戦者】○なべやかん
※谷口が初防衛に失敗。やかんが第6代王者となる。

やかんが谷口CEOとの初対決を制し無差別級王座防衛!チェリー&竹林が初代女子タッグ王座戴冠!石川修司が全日本所属最終日にバラモン兄弟との凸凹タッグで快勝し満面の笑み!

第1試合


 前回大会でデビューした木庭博光、鈴木達也に続いて樋口靖洋がデビュー。同期三羽烏が同じコーナーに並んだ。
 対するはラグジュアリー吉田率いるCLUB LUXURY。万に一つも勝利はないとしても新人三羽烏がどこまで爪痕を残せるかに期待がもたれる試合。

 樋口は相手3人としっかり握手を交わし、大石と鈴木との対面でゴング。
 ロックアップで組み合い、大石がヘッドロックやリストロックで翻弄。さらにショルダータックルでなぎ倒してロープに飛ぶが、鈴木がリープフロッグでかわしてアームドラッグ。さらにドロップキックで追撃し、木庭&樋口を呼び込んでトレイン攻撃。

 樋口のフライング・クロスチョップ、木庭のボディスラム、鈴木のその場飛びムーンサルト・プレスと新人たちの連撃が決まる。

 代わる木庭は大石をコーナーに押し込んでミドルキックから軽々とヒップトス。さらにロープに飛ぶが、場外から大和が足払いをかけて転ばせる。大石は腹いせにストンピングを連打して大和にタッチ。

 実況席から「千葉県君津市の市議会議員なのにこんな悪いことしていいんですか?」と批判が飛ぶが、大和は「ここは東京だからいいんだよ!」とゲスい笑みで答えながら木庭の後頭部に低空ドロップキック。大石にタッチ。

 大石はレフェリーの目を盗み、剥がした手首のバンテージで木庭の首を締め上げる。レフェリーにバレるとそそくさと吉田にタッチ。

 吉田はフロントポーズ式ボディプレスを見舞い、大和にタッチ。

 大和は木庭に逆水平チョップを連打。さらにカミカゼを宣言して担ぎ上げるが、背面着地した木庭がスリーパーホールド。暴れる大和を強引に担ぎ上げてアバランシュホールドで叩きつけ樋口にタッチ。

 樋口は串刺しジャンピング・エルボーからブレーンバスター。さらにSTFで絞り上げてから再びブレーンバスターを狙うが、背面着地した大和が背中へのエルボーからドロップキック。吉田にタッチ。

 吉田は樋口にフロントポーズ式リバース・インディアン・デスロック。カットに来た樋口を大和が、鈴木を大石がコブラツイストで捕らえてナイスミドルの拷問技三重奏。しかし、大暴れして脱出した樋口が吉田をSTFで捕らえ、あわやのところまで追い込むも大石&大和がカット。

 再び吉田がフロントポーズ式リバース・インディアン・デスロック。救援を断たれた樋口は無念のタップ。 

第2試合


 アクトレスではBE∀STZ REBELLIONと共闘するBBJの女帝・エリナ様と、蛇道衆のアレンが越境ヒールタッグ結成。さらに才原と、才原をアクトレスに誘ったなるがタッグを組む。セコンドには夏葵と水嶋さくらが付いた。

 ゴングと同時になるがエリナ様にドロップキック。さらにエルボーを連打していくが、エリナ様は両手を広げて全てを受けきっていき、カニバサミで倒して赤井沙希から継承したプラチナムロック。さらにエルボードロップで追撃してアレンにタッチ。

 アレンとエリナ様は軽快にタッチを回しながら交互になるへボディスラムを見舞っていく。
 エリナ様がなるに逆水平チョップを連打していくが、なるが低空ドロップキックからボディスラムを見舞って一矢報いる。さらにロープへ飛ぶが、エプロンからアレンがパラソルで一撃。

 マダムKがなるの髪を掴んでコーナーで拘束する中、エリナ様が串刺しジャンピングニー、アレンが串刺しドロップキック。
 アレンが髪を掴みながらのカーブストンプからパラソルを使って両腕を固めながら顔面踏みつけ。さらにロープに飛ぶが、なるが飛びついてカウンターのジャンピングDDT。才原にタッチ。

 才原はアレンにコーナーに振られるもリスのごとき身軽さでエプロンへするりと抜け出し、追撃に来たアレンにロープを使ったアームブリーカー。そのままロープを超えた前転でリングに飛び込み、目まぐるしいロープワークで翻弄してランニングSTOからロコモーション式外道クラッチもカウントは2。

 才原はロープに飛ぶが、アレンがバックを取ってフェイスクラッシャーから低空ドロップキック。エリナ様にタッチ。

 エリナ様はコーナーでブロンコバスターから顔面騎乗腰振り。さらにXファクターからフロントハイキックを連打。さらにボディスラムを狙うが、なるが必死の救出。才原のどんぐりクラッシュからなるが丸め込み、2人でエリナ様にニーロック。

 しかし、エリナ様がこれをひっくり返してブリッジ。2人の足を同時に固める独創的なサブミッションを見せる。なんとか逃れた才原がなるにタッチ。

 なるはエリナ様にドロップキック連打。3発目を狙ってロープに飛んだところでエリナ様のスタンド式シャイニング・ウィザードがカウンターでクリーンヒット。アレンにタッチ。

 アレンはスイング式フロントネックロックからDDT。なるは必死のエルボー猛連打。アレンを怯ませてロープへ飛ぶが、エリナ様がアレンにパラソルを投げ渡し、アレンがパラソルでなるを殴打し迎撃。

 アレンはなるを脇固めで絞り上げ、これを逃れられるとロープに飛ぶ。すると才原が飛び込んできてショルダースルー。アレンの起き上がりになるがスピアーを突き刺し、十字架固め。これを返されると即座にコーナーに駆け上ってミサイルキックを見舞ってから逆打ちで叩きつけるもエリナ様がカット。


 なる&才原がエリナ様を2人でロープに振っていくが、エリナ様は攻撃をかわして2人へ同時のXファクター。アレンがなるに延髄斬りを見舞い、エリナ様がライダーキックで追撃。さらにアレンが新技の夜刀神(※変形ブロックバスター)で3カウントを奪った。

第3試合


 スーパーボディ級王者決定バトルロイヤルは、場外に散らばった選手たちがゴングとともにリングに飛び込んで闘い合い、最初に3カウントフォール等で勝利条件を満たした選手にベルトが与えられるという形式で実施。

 ゴングとともに全選手がリングになだれ込んで殴り合いを展開。各々相手を定めて場外へと散っていき、リングには高梨と木村が残る。
 ロックアップで組み合っていくが、高梨が髪を掴んで動きを支配。しかし、木村は河津落としで高梨に反撃。カットに来た石井にも河津落とし。

 しかし、上司の暴君ぶりに業を煮やした水沼が怒りの生尻露出。水沼は合法的に上司を殴れるプロレスの魅力を噛み締めながらヒップアタックを発射も、木村がアトミックドロップで迎撃して河津落とし。

 水沼はそのプリケツを押さえてのたうちまわるが、これがおねだりと解釈されたかディーノが寝バックでパンパンと腰を打ち付け始め、場外の暗がりへと連れ込んでお楽しみタイムへ突入。

 リング上では木村が小猪木にも河津落としを狙うが、小猪木はショルダーアームブリーカーで切り返す。続けてグラウンドコブラに捕らえるも高梨がすぐにカット。小猪木が高梨、石井、唐澤、榎本に弓引くナックルアローを見舞って無双。さらに鈴木にもナックルアローを発射していくが、パンチでの打撃には一家言ある鈴木は涼しい顔。ならばと小猪木は延髄斬りを発射も、かわした鈴木がニーリフト連打から小猪木の立派なアゴへアッパーカット。

 さらに鈴木が小猪木を軽々と持ち上げてネックハンギングツリー。これを榎本がカットしてドロップキックを放つが鈴木はビクともせず。榎本は小猪木に助力を要求し、2人でダブルドロップキックを見舞うも鈴木は倒れず。ならばと榎本は唐澤の助けも借りてトリプルドロップキックでなんとか巨木をなぎ倒す。木村がごっつぁんフォールを狙うも、3人にカットされ袋叩きにされる。

 一方、ディーノは水沼のプリケツを存分に堪能。監修に向けておっぴろげた水沼の太一を撮影させていくと水沼は「撮るなッ!ァッ……撮るな!」となにかに目覚めかける。

 木村がトレイン攻撃を被弾して虫の息となる中、なんとか逃げ出してリングに飛び込んできた水沼が体固めで覆いかぶさってごっつぁんフォールを狙う。しかし、ディーノが背後からバックでガン掘り。水沼はついに「アァッ!気持ちいいッ!」と自分の心に正直になる。

 ディーノが水沼のベストアナルジャパンを堪能していると、高梨が「おいディーノ!この試合の本来の目的は優勝してBBWのベルトが欲しかったはずじゃねえのか?!なのに目の前のケツに我を忘れて、なにやってんだ!むしろ、お前が今こそケツを出して他の連中の顔面をケツに埋めてから、改めて俺と一緒に勝敗を決したらいいじゃねえか!ディーノ!目を覚ませ!」と必死の説得。高梨のタイマン要求を受けたディーノは「分かったわ。今から私はアナルを出す」とコーナーに上って地獄門を開門。

 高梨&石井が水沼をディーノのお菊様に突っ込もうとするも、水沼がヒップアタックで2人をディーノの餌食に。さらに水沼は榎本、小猪木もディーノの男陰に叩き込む。
 鈴木がチョークスラムで水沼をディーノの桃源郷にぶち込もうとするが、水沼が背面着地して逆に鈴木を餌食に。その背後から木村が水沼をディーノの秘花に叩き込み、続けてスクールボーイで3カウント。

 木村がデビュー1年6ヶ月で初のシングル王座戴冠を果たした。

第4試合


 本来であれば【ゴジャ哲】ゴージャス松野&遠藤哲哉vs諸橋晴也&がばいじいちゃんのBBWタッグ王座戦が行われる予定であったが、松野が急な体調不良により欠場。急遽くいしんぼう仮面が参戦し、通常のタッグマッチで行われることになった。

 試合前から遠藤と諸橋は額を突き合わせてバチバチににらみ合う。しかし、じいちゃんが中々入場してくれないため諸橋は全力で介護。試合前からどっと疲れた様子を見せる。

 遠藤と諸橋の対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べからリストの取り合い、グラウンドでの首の取り合いを経てクリーンブレイク。諸橋がじいちゃんにタッチ。じいちゃんが出てきて杖で威嚇するも、遠藤は「お年寄りは殴れねえ……」とくいしんぼう仮面にタッチ。

 くいしんぼう仮面は前転からカッコいいポーズ。さらに諸橋コールを煽って諸橋にもポーズを要求。諸橋は前転からモストマスキュラーポーズ。さらに遠藤コールを煽っていくと、遠藤はロンダートからカッコいいポーズ。さらにじいちゃんコールを煽っていくと、じいちゃんは前転に失敗して脳天からマットに突き刺さり死んでしまう。

 くいしんぼう仮面は追撃のエルボードロップを放つが、じいちゃんは寸前で蘇生して回避しエビ固め。さらにじいちゃんはひ孫の頭を撫でるかのような優しい手つきでチョップを放っていくが、くいしんぼう仮面は容赦ないゲンコツを頭に打ち下ろして遠藤にタッチ。

 遠藤は「お年寄りは殴れねえって!」と言いながら勢いよくブレーンバスター。さらに逆エビ固めで絞り上げるも、じいちゃんが身体の一部である杖をロープにかけてブレイク。

 じいちゃんは玄孫の頭を撫でるかのような優しい手つきでチョップを放っていくが、遠藤はヘッドバッドで突き放してハンドスプリングエルボーを発射。しかし、じいちゃんは遠藤のバーニングに杖をズブリと突き立てて迎撃。諸橋にタッチ。

 諸橋はコーナーで遠藤の顔面をメチャクチャに踏みつけ、ロープに振ってバックエルボー。さらにパワーボムを狙っていくが、ここでじいちゃんが猛烈にタッチを要求。諸橋は悩みながらも「うああああ……行って来い!」と勝負をじいちゃんに託す。

 じいちゃんは遠藤の腕を取り、杖を突きながらロープ渡り。しかし、くいしんぼう仮面が杖をぶんどって没収。バランスを崩したじいちゃんは明治時代から守り続けてきた珍宝をロープに打ち付けてしまう。

 瀕死のじいちゃんを遠藤&くいしんぼう仮面がロープに振っていくが、痛みのあまり覚醒したじいちゃんがとんでもないスピードでロープワークを始め、ドロップキックで2人まとめて吹き飛ばす。さらに遠藤、くいしんぼう仮面を軽々とボディスラムで叩きつけ、首を掻っ切るポーズからくいしんぼう仮面にパワーボムを狙う。しかし、ここでじいちゃんの腰が限界を迎え、よろよろと倒れ込んでしまう。

 くいしんぼう仮面はじいちゃんをコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナー。カットに来た遠藤と諸橋も入り乱れて4人で正面衝突しエストレージャが完成。諸橋が場外に逃れると、遠藤がサスケスペシャルで飛んでいき、勝負をくいしんぼう仮面に託す。


 くいしんぼう仮面がビッグブートを放つも、じいちゃんがキャッチしてドラゴンスクリュー。さらにプロレスLOVEポーズからシャイニング・ウィザードを叩き込み、最後はがばいトーンボムを決めて3カウント。

 図らずもタッグ王座戦の前哨戦となったこのカードを制した諸橋&じいちゃんは遠藤に向けてベルト奪取をアピール。次回大会で松野が復活できれば両者の決着戦が見られるかもしれない。

第5試合


 大鷲透スーパーアドバイザーの約半年ぶりのBBJ復帰戦も、バラモン兄弟が再び襲来。
 通常のプロレス会場では兄弟の聖水に歓喜の声が上がるが、プロレス慣れしていないBBJファンたちは恐怖のあまりこぞって会場の隅へガチ退避。この日はリングアナや音響ではなくセコンド要員として呼ばれていたという弥武芳郎や、デビューしたての樋口が入場時の水噴射の餌食になっていく。
 そんな混沌とした空間に石川修司が降臨。全身傷だらけの大巨人の登場にBBJファンから驚嘆の声が上がる。


 石川&バラモン兄弟の奇襲で試合が始まり、場外戦に発展し大騒ぎ。

 リング上では大鷲とシュウがチョップ合戦を展開していき、シュウがサミングで隙を作るも大鷲がショルダータックル。大鷲がロープに飛ぶも、ケイが場外から交通標識で一撃。

 石川が大鷲を場外へと連れ出し、観客席のド真ん中で純ヘビー級同士の迫力あるチョップ合戦を展開。一方、伊橋はケイに会場備え付けの清掃モップで顔面をキレイに掃除され、アブ小はアナルに杭を挿入されて悶えていた。

 リングに飛び込んだアブ小はブルロープを振り回しながら「アブドーラ・小林がベストボディ・ジャパンに帰ってきたぞ!開幕戦だぁ~っ!」と雄たけびを上げるも、観衆は反応に困った様子。ケイの「全然盛り上がってねーじゃねーか!」のツッコミでようやく笑いが起き、シュウがアブ小の顔面にスーツケースを投げつけてオチを付ける。

 兄弟はアブ小のブルロープを奪い、股間にロープを通してゴシゴシ。さらに石川が伊橋、大鷲をセットしていき3人の股間をゴシゴシ。結び目が絶妙な快感を呼ぶのか3人はヘナヘナをうずくまってしまい、シュウは「コイツらイったぞ!」と歓喜。


 3人がコーナーに押し込まれ、スーツケースと豚の生首がセット。さらに石川がボウリング攻撃を見舞い、3人で「うぅ~……ストラーイク!」と大喜び。

 ケイが伊橋に「殺人パ~ンチ!」と殺人パンチを発射も、これをかわした伊橋がレッグラリアート。大鷲にタッチ。

 大鷲はケイにビッグブート。さらにシュウにも放つがシュウは水噴射で迎撃。2人でロープに振っていくが、大鷲は2人まとめてショルダータックルでなぎ倒し、さらに2人を同時にヘッドシザースホイップで投げ捨てるルーチャな動きで完全復活をアピール。

 ならばと兄弟はアブ小に狙いを定めてロープに振ろうとするが、アブ小が自慢の怪力で2人の攻撃を誤爆させ、ダブルの地獄突き連打から「この!バカチンがぁ~!」とダブルのバカチンガーエルボーを発射も、回避されて自爆。ケイが石川にタッチ。

 石川はアブ小に串刺しラリアット連打。アブ小も地獄突きからのヘッドバッドで反撃し、2人でゴツゴツとしたヘッドバッド合戦を展開。頭蓋骨と頭蓋骨がぶつかり合う鈍い音に場内から悲鳴が上がる。


 額から流血してギアが上がったアブ小がラリアットからカモイェ。さらに大鷲&伊橋と腕を組んで3人でのバカチンガーエルボーを決めるも、兄弟がバケツで水をぶっかけて豪快なカット。

 ケイが伊橋を押さえつける中でシュウが交通標識を振り落とすも、伊橋が回避したため誤爆。伊橋がシュウをラリアットでなぎ倒し、石川にはランニング・サッカーボールキック。伊橋がムーンサルト・プレスを狙ってロープに上っていくが、シュウが香炉から灰をぶっかけてカット。

 石川は現在140kg近くあるという伊橋を豪快に担ぎ上げ、スプラッシュマウンテンで叩きつけて3カウントを奪った。

シュウ「今日は弟も石川修司も心に病気を抱えて闘っていたんだぞ!」
ケイ「ボロボロじゃねーか!心に闇を抱えていても勝つことが出来るんです!」
シュウ「そもそもなあ!プロレスラーはみんな将来が不安なんだよ!お前らたくさん金落としてけよ!今日はこれくらいで勘弁しといてやる!」
3人「お~っ!おぼえとけ~っ!」

第6試合


 女子戦線が活気づいてきたBBJでは、シングル王座であるBBW女子王座に加えて新たにBBW女子タッグ王座を創設。

 アジャは言わずとしれた女子プロレス界の強さの象徴の1人であり、BBJでは【ベストぽっちゃりジャパン】の一員として大暴れ中。チェリーはBBJ創設初期から女子戦線を支えてきた功労者であり、竹林と大竹は生え抜きの女子選手。初代王者を争うにふさわしい4人が揃った。

 女子タッグのピンクと白のベルトを見たアジャは、「あんたには白あげるからあたしはピンクね」と王座戴冠に向けてノリノリ。
 竹林と大竹の対面でゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い。竹林が軽快な側転で切り返すと、大竹は腰投げでテイクダウン。両者クリーンブレイクして距離を取る。
 ここで大竹の背後からチェリーが急襲。2人でロープに振ってダブルチョップから大竹の腕を両脇から固めて「ベルト、獲るぞ~♪」と笑顔でポーズ。怒りのアジャが「獲らせるわけねーだろ!」と頭をひっぱたいてカットすると、大竹が自軍コーナーに竹林を押し込んでアジャにタッチ。

 アジャが竹林にコーナーチョップを宣言すると、竹林の表情が絶望に染まる。
 アジャは逆水平チョップを連打しサッカーボールキック。竹林は起き上がって懸命にエルボー連打も、一発受けるごとにアジャが前に詰めていき攻めていたはずの竹林がコーナーに追い込まれる。さらにアジャが逆水平チョップからヒザ裏へのローキック、ヒジへのエルボースタンプなどで蹂躙し大竹にタッチ。


 大竹は串刺しジャンピング・エルボーからアジャとともにダブルのバックエルボー。さらに「アジャさん、行きますよ!一緒にお願いします!向こう向いてください!」と指示を出し、2人でフロントポーズ、サイドポーズを決める。さらにアジャがエルボードロップを見舞うもチェリーがカット。大竹がボディスラムを狙うが、竹林が逆にボディスラムで投げ返してチェリーにタッチ。

 チェリーは大竹に足4の字固めもアジャがすぐにカット。大竹&アジャがロープに振るも、チェリーは連携を乱してアジャの攻撃を誤爆させ、2人を重ねてダブルニードロップ。

 大竹は懸命なエルボー連打も、チェリーが強烈なボディブロー一発で黙らせ逆エビ固め。これを逃れた大竹がエルボー連打からロープに飛んでバックエルボーを見舞い、アジャにタッチ。

 アジャはチェリーにラリアット。2発目を狙うが、キャッチしたチェリーが「どっこいしょ!」の大外刈りを狙う。アジャが涼しい顔で耐えていると、チェリーはつま先をメチャクチャに踏みつけ、「どっこいしょ!」と巨木を刈り倒す。
 チェリーが引き起こそうとするも、アジャがオーバーヘッドキックで怯ませてバックドロップ。さらに「オラ!裏拳行くぞ!」と必殺の裏拳を発射も、チェリーが回避してウラカン・ラナ。これを返されるとチェリーが竹林にタッチ。

 竹林はアジャを相手にエルボーの猛連打。アジャはビクともせず強烈なビンタ一発で吹き飛ばし、「はい、終わりにします」とフィニッシュ宣言。しかし、ここで大竹が猛烈にタッチを要求。アジャも「チャンスだからな!決めてこい!」と大竹に試合を託す。

 竹林と大竹が足を止めてのエルボー合戦を展開。打ち勝った大竹がロープに飛ぶも、竹林がカニバサミでロープに倒して619。さらにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、アジャがエプロンから蹴りを入れてカット。アジャが竹林の動きを止め、「DDT行け!DDT!」と指示。

 大竹がDDTを決め、コーナートップからダイビング・フットスタンプ。チェリーがカットに入り、アジャをフランケンシュタイナーで排除。

 竹林は旋回式ボディスラムからY字バランス式ギロチンドロップ。最後はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。

第7試合


 ともにBBJ正規軍として黎明期から団体を支え、パートナーとして6人タッグ王座も戴冠した谷口とやかんが団体の至宝・BBW無差別級王座をかけてシングル初対決。


 前回大会でスーパーボディ級王座を返上し、2022年1月に同王座を手放して以来2年ぶり2度目の王座戴冠を狙うやかん。対する谷口は、世界各地に619人いるという愛人の1人であるAimiさんを肩に乗せて入場してくる。

 ゴングが鳴ると、互いにコールを煽って声援の大きさを競い合うコミカルな立ち上がり。
 しかし、一転してシリアスな空気となり、ロックアップでの力比べからリストの取り合い、バックの取り合いを経てショルダータックル合戦へ。やかんが幾度ぶつかっても谷口は倒れず、逆に谷口がショルダータックル一発でなぎ倒す。

 やかんはドロップキックで反撃も、谷口は倒れずコーナーに振ってラリアット。さらにボディスラムで抱えながら四隅のコーナーにぶつけ、ロープ際にたたきつけて踏みつけ攻撃。さらにロープにくくりつけての逆水平チョップ連打を会場四方に向けて行うなど格の違いを見せつけにかかる。

 屈辱的な攻撃を受けたやかんは顔色を変えて左右の腕でチョップ乱れ打ち。しかし、受けきった谷口が逆水平チョップ一発でなぎ倒し、軽々と担ぎ上げて場外への槍投げを敢行。やかんが放物線を描いて観客席へと叩き込まれる。

 谷口は観客席へとやかんを連れ込み、場外マットでのボディスラム、花道でのボディスラムと連撃。さらにAimiさんが見事な見得を切ってからの正拳突きでハートブレイクショット。

 谷口はやかんをリングに放り込み、スリーパーホールドで弱らせてからブレーンバスター2連撃。さらに3発目を狙うが、やかんがスモールパッケージで切り返し、ラリアットをかわしてヒザへの低空ドロップキック、DDT、顔面への低空ドロップキックと身長差を覆す連撃で反撃の狼煙。


 やかんが得意のアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、谷口が耐えて担ぎ上げアティテュード・アジャストメント。さらにアバランシュホールドからコーナーに上っていくが、やかんが追いすがって張り手を見舞い雪崩式ブレーンバスター。

 さらにロープへ飛んで後頭部へのラリアット、正面からのラリアットを連打し、アルゼンチン・バスターで叩きつけて3カウントを奪った。

やかん「皆さん!2年ぶりにベルトを獲ることが出来ました!ありがとうございます!今日は最初、応援が少なかったんでどうなるかと思ったんですけども、最後の方は心の応援が聞こえました。声に出さない応援、ありがとうございます!このベストボディ・ジャパンプロレスというのは高齢団体です。今日デビューした樋口選手は今年53歳になるという。すごくないですか?僕より1歳年下です(笑)今年僕は波平さんと同い年になります。ですからああいう頭になってしまうのかと恐怖なんですけども、今年は挑戦の年なので、1月の開幕戦で挑戦達成しました!ありがとうございます!せっかくチャンピオンになったので、ここで挑戦者を指名したいと思います!」

(※唐澤が勢いよくリングに飛び込んでくる)

唐澤「はい!はい!はーーーい!!はいっ!ちょーせんするっ!ちょーせん、するっ!ちょーせんするっ!したいっ!」
やかん「したいじゃないよ!」
唐澤「はいっ!」
やかん「はいじゃないよ!」
唐澤「ちょーせんするっ!」
やかん「今な、お前の名前を……」
唐澤「ちょーせん!ちょーせんするっ!ちょーせんするっ!」
やかん「黙れこのやろう!うるせえ!今お前の名前言おうと思ってたんだよ!」
唐澤「ちょーせんす……えぇえええっ?!」
やかん「挑戦者はお前だよ。唐澤くんが!どーですかお客さん!キックボクサーとの勝負ですよ。受けて立つか?」
唐澤「……俺はさ、私がこの新宿FACEで初めて試合したのは15年前です。15年前にここで初めて試合をして。8年前に『もっと自分よりデカくて大きい人間と闘いたい』と思って、プロレスラーになりました。そしてここに来て思ったのが、この積み上げてきたものよりも、肩書きだったり、応援者の数だったり、そんなのに負けてきました。今までは。『アレもプロレス、コレもプロレス』。そんなふうに皆が言ってますが、それは弱い奴の言い訳だ。強い奴がそのベルトを巻けるんだと思います。強くなければリングに上っちゃいけない。強い奴が闘って、強い奴がそのベルトを巻く!俺は強い!強いぞ俺は!」
やかん「……言ってることよくわかんなかったけど、やろう。タイトルマッチやろう!いいですか、お客さん!僕は唐澤くんの挑戦を受けます!」

(※やかんと唐澤が握手を交わし、唐澤がリングを降りる)

やかん「というわけでございまして、本日は色々水かけたり色んなことがありましたけど、最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。新年一発目ですので、皆さん全員揃って『BBJ!』終わりたいと思います。左手を上げてください。ウルトラマンの逆です。それでは行きましょう!B!B!J!ありがとうございました!」

<大会後コメント>

チェリー&竹林早苗
――見事初代王座戴冠を果たしました。今のお気持ちは
チェリー「アジャコング選手と大竹選手は本当に強敵で。でも、『絶対ベルト獲るぞ!』って、ね?2人で心に決めて挑んだので、本当に目標が叶えられてベルト戴冠できて本当に嬉しいです。応援してくださった皆さんのおかげだと思っています。ありがとうございます!」
竹林「私もベルトに挑戦する機会がなかったんですけど、今回チェリーさんと一緒にタッグのベルトが獲れてとても嬉しいです!」

――BBJを最初期から支えてきた2人での王座戴冠にはひとしおの思いがありますか?
チェリー「そうですね、ベストボディ・ジャパンプロレスは人が入れ替わってきたりもあるんですが、早苗さんも初期からずっと一緒に支えてきて、私も初期から出させていただいているので、ここはベルトを獲らないとという意地と根性で頑張りました!」

――防衛戦についてお考えはありますか
チェリー「このベルトがほしいっていうタッグチームがいたら、誰でもいいので挑戦を受けたいと思います」
竹林「受けたいと思います!」

――では、2024年の女子戦線を引っ張るお2人からファンに向けてメッセージをお願いします
チェリー「ベストボディ・ジャパンプロレス、今後もたくさん強豪選手がデビューしてくると思うんですが、私たちがこのベルトを持ってベストボディ・ジャパンプロレスを面白くしていきたいと思います!」
竹林「応援よろしくお願いします!」


なべやかん
――約2年ぶりの王座戴冠おめでとうございます。今のお気持ちは
「とにかく疲れました!やっぱり、この団体の代表ですから、強いですね。強いし重いし痛いし。全部兼ね備えてますね。でも、勝ててよかったぁ~!もうホント、勝てなかったらただただやられてるだけですからね。本当に良かったですよ」

――相当攻め込まれていましたが、勝利の決め手となったのはなんだと思いますか
「最後は、ホントはアルゼンチンでギブアップ取ろうかと思ったんですよ。かなり効いていて、自分がよろけてしまって。そしたら谷口会長が少し体重が増えてましたね。自重で落としたことによって、さらに効いてくれたというのはありましたね。本人が減量しなかった罰ですね」

――身から出た錆だと
「錆ですね」

――ノット・ベストボディになってしまった谷口会長には何を求めていきたいか
「やっぱり、ベストボディになって、絞ってもう1回チャレンジしてきてもらいたいなと。今度は僕がチャンピオンで、向こうがチャレンジャーで受けたいと思います」

――ベストボディになるまで挑戦の資格は無いと
「無いですね。ぽっちゃり軍行きです。今回この試合が決まってから試合に向けて頑張ろうっていうので、1つ年上が前に闘いましたDDTの高木大社長なんですね。『高木大社長がまだプロレスやってるから自分も頑張ろう』と思ってたら、ちょっとプロレスを休業なさるということで。アレでちょっと自分も年齢がほぼ同じで、1歳年下のだけなので、『このまま続けられるかな?大丈夫かな?』とモチベーションが下がったときもあったんですけど、持ち直してちゃんとやってよかったです」

――高木大社長にも「まだまだやれる!」と伝えたいと
「そうですね。やって欲しいですね。道しるべになって欲しいですね。松野さんは置いといて」

――中高年の道しるべになって欲しいと
「そうですね。戻ってきてほしいです」

――一方、リング上ではベストボディを維持している唐澤選手が挑戦を表明してきました
「唐澤くんは、あんまり闘ってないんですよね。ずーっとベストボディでやってるのに中々チャンピオンシップに関わることが少なかったんで、ずっと一緒にやってるメンバーにチャンスが合ったほうがいいかなと思って唐澤くんを指名しました」

――2024年最初の大会でチャンピオンになりました。団体のトップとして今年をどのように引っ張っていきたいですか
「2024年は、世の中嫌なこととか色んなことがあって、世話になっていたり仲が良かった芸人さんが亡くなったりして、1月からちょっと寂しい年なんで、なんとか自分が頑張ることで自分自身を保ちたいですね。『いい年だったね、ありがとう』と皆が言える年にしたいです」

――最後にファンへ向けてメッセージをお願いします
「なべやかん、今53歳です!今年夏で波平さんと同い年になるぜ。応援よろしくッ!」

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