【試合詳細】12・24 X-FIGHT岡山大会 【X-FIGHTヘビー級】小西陵太vs山下豊 上野hippo宣子vsMARI きたりこvs愛来 平野凌我vs湧也

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『X-FIGHT』
日程:2023年12月24日(日)
開始:15:00
会場:岡山県・マービーふれあいセンター
観衆:未発表

▼セミプロルール64kg契約
●加古稟虎(team Bonds)
判定2-0
○大場浩史(Blaze)

▼バンタム級55kg
○偉武KICK(ナックルズGYM)
判定3-0
●前田慈麗(Jay's BOX)

▼フェザー級57.5kg
●大蛇亮(ナックルズGYM)
1R 1分49秒 KO
○亮介(BOSS GYM)

▼フェザー級57.5kg
●やまちゃん(k-1ジム光町)
2R 54秒KO
○石川滉大(M.T.S)

▼スーパーフェザー級60kg
△田中陸登(拳狼会)
1-1 ドロー
△祐輝(OU-BU GYM)

▼スーパーウェルター級
●肉弾子(米子ジム)
判定0-3
○モーリーサワー(ナックルズGYM)

▼EXHIBITION MATCH
平野凌我(M.T.S)
※エキシビジョンマッチにつき勝敗なし
湧也(BOSS GYM)

▼X-FIGHT Queens フライ級王者決定トーナメント
○きたりこ(FFT)
判定3-0
●愛来(一神會館)

▼EXHIBITION MATCH
上野hippo宣子(ナックルズGYM)
※エキシビジョンマッチに変更のため勝敗無し
MARI(ナックルズGYM)

▼メインイベント ヘビー級-100kg タイトルマッチ
●小西陵太(一神會館)
1R 1分24秒KO
○山下豊(BOSS GYM)

山下豊が1R KOの圧巻ファイトでX-FIGHTヘビー級王座戴冠!“土木ネキ”欠場により上野hippo宣子vsMARIのエキシが実現!

オープンファイト


 果敢に前に出た大場だったが加古のリーチを生かした攻撃に距離を詰め切れない。加古に前蹴りからインロー、ロー、ミドルと打ち込まれ連打に苦戦を強いられる格好の大場。しかし、プロデビューを前にした大事な一戦、絶対に落とせないとの前日計量後にマイクで語っていた通りの意気込み映る意地を見せ、引かずアグレッシブに前に出続ける。回り込んで加古の右にカーフを当て、揺らいだ加古にワンツーをヒット。加古の右ハイを肘でブロックし、パンチ散らしてカーフ。距離をつめた大場が右ストレート、右フックと加古を追い込みロープ背負わせパンチラッシュ、レフェリーが割って入ってブレイク。
 いったんリング中央に戻ったふたりだったがここで大場がまたもパンチで加古を追い込みロープ際でパンチ連打。かわそうとする加古を右フックで捉えてダウンを奪う。立ち上がった加古を休ませず大場が右ストレートでまたもロープ際へと追い込む。加古も反撃を試みるが大場の勢いは止まらず。

 2R、加古のミドルを肘で払った大場に距離を詰められまいとロー蹴りからパンチを出しに前に出た加古。これを待ち受けた大場が前に出て右も加古が紙一重でかわしてクロスを狙うが当たらず。このあとしばし互いに距離を取って探り合い。圧を掛けて前に出てきた加古に大場の右ストレートがクリーンヒットし加古が2度目のダウン。立ち上がった加古をなおも大場が追撃。防戦一方の加古、なんとかミドルを返すが大場はガードも固くハイは肘でブロック。ロープを背負わされ追いつめられた加古がゴングに救われる。

 3R、最終ラウンド拳合わせた直後に加古が右ハイも大場ブロック。続く加古のミドルを掴んで払いのけ踏み込んで右ストレート。あとがない加古が積極的に前に出ていきミドル、ハイとヒットさせる。ここまでほとんど蹴り技勝負の加古がパンチも繰り出し大場と打ち合う。互いにエキサイトのあまり組んでレフェリーがブレイクのシーンが多くなる。
 勝敗は判定に持ちこまれ2-1で大場が勝利を掴んだ。

※第1試合開始前に岡山県議会議員鳥井良輔よりリング上から激励の言葉が贈られた。

第1試合


 両者ともにプロデビュー戦。地元真備町出身の偉武KICKの地元応援団の大声援のなか激突。

 1R開始から前田のローにすかさずローを返し退かない偉武。距離を測りつつ偉武が踏み込んでボディ。圧を掛け前に出た前田に偉武の右ストレート。前田も左フック狙うが偉武ガード。パンチもらいながら退かず前に出てきた前田に偉武右フックを正確にテンプルめがけて打ち込む。前田はひるまず偉武の懐に飛び込みボディ狙うが偉武はすかさず離れる。ローで距離を取り合うなか、偉武が飛び込んで膝蹴りのフェイントからの左ストレートは前田がかわす。前田が前に出て偉武のレバーめがけて前蹴り、インローで動きを封じにかかるが偉武は回りながら大振りの右を顎へヒット。距離を掴んだ前田も後半に会心の右ハイを放つが偉武なんとひるむことなく右ストレートを見舞おうと突き進む。

 2R、互いの一撃を警戒し膠着状態から前田が気合で踏み込んで左ハイから左ストレート、左フックで偉武にロープ背負わせパンチ連打。切り抜けた偉武と前田がリング中央で互いに退かず打ち合い。偉武の飛び膝蹴りが前田にクリーンヒット。前田にロープ背負わせ左膝。 疲労を隠せず前田の口が開きがちに。ローを散らして距離を取る前田に偉武が挑みかかる。意地を見せる前田が圧を掛け、偉武にカウンターの左を見舞って飛び膝蹴りをお返し。相対した偉武もカウンター左を返してあいこに。偉武が猛攻を仕掛け、三日月蹴りからロープ際へ詰め左フック、右ストレート。前田もまったく退かない。

 3R、蹴り合う両雄、ここでまたも偉武が跳躍、飛び膝蹴りをヒット。退かない前田の腹へ膝。リング中央でKO狙いの右ストレートが前田に直撃。どれだけパンチを貰っても気持ちは全く折れない前田。スタミナも限界かという最終ラウンド後半に偉武がまさかの跳躍スーパーマンパンチで魅せる。退かない前田にアグレッシヴに的確に当てていた偉武に軍配。

偉武KICK「対戦してくれた前田選手ありがとうございました。真備町で試合と言うことでたくさんの方に応援に来てくれて本当にありがとうございます。もっと上にいきたいと思います。(感極まり言葉詰まらせ)偉武KICKを応援してください。どうもありがとうございます。」

第2試合


 亮介の前蹴りからの左フックをかわした大蛇(ヲロチ)がローを当てるが亮介がじりじりと圧を掛け、コーナーポストに追い込まれパンチ連打、膝。
 組んでブレイク。亮介のミドルにガードをあげて前に出た大蛇が、ガードを下げて挑発の笑みを浮かべ左ストレートを当てにいく。これをかわした亮介の右フックがテンプルを直撃、ぐらつく大蛇に亮介が右ストレート。じりじり下がる大蛇を亮介が追撃、パンチ連打の猛攻。切り抜けた大蛇だったがダウン。立ち上がった大蛇が決死の反撃で、左フック、左ストレートを連続で当て勢いづくが亮介が肘を大蛇のぼんのくぼに打ち下ろし大蛇がよろけてロープにもたれかかったところへパンチ連打でKO。
亮介にはKO賞が贈られた。

第3試合


 背中のタトゥーがいかついふたりがゴングと同時に距離を詰め打ち合い。ロー、ミドルと蹴り技も決めたやまちゃん優勢の1Rだったが、これで石川の闘志に火が点いたか2Rで攻勢へ転じる。圧を掛けロープを背負わせたやまちゃんに右フック一撃でKO。
 石川にはKO賞が贈られた。

第4試合


 コーナーの祐輝を見据えるようにリングインした田中。前日計量後のマイクで祐輝に華がないと挑発された田中の眼に心なしか闘志の焔の揺らめき。
 1R祐輝の左が田中の顔面に直撃。左ハイは辛くも田中がキャッチ。組んでもつれあいブレイク。田中のミドルに合わせた祐輝の右が田中のテンプルをかすめる。田中の圧に祐輝がロープを背負わされる。ブレイク。リング中央で田中の左アッパー、右フックが祐輝にクリーンヒット。祐輝が田中を前蹴りで飛ばしてから右ストレート、追撃の田中にミドル打ち込むが足をキャッチされ、バランス崩し転倒。血気にはやる田中をレフェリーが引き離す。激しい打ち合いからヒートアップして組んでもつれあいレフェリーが離す。田中のガードをすり抜けた祐輝の左ストレート、右ミドルが田中に刺さる。ミドルが連続でヒットした祐輝がフルスロットルで田中に猛攻。コーナーポストに追い込まれた田中が切り抜けたところを祐輝が左フック。さらに強烈な左ストレートが炸裂も、田中ぐらつかず前に出て祐輝に左フックのお返し。祐輝も負けじとミドル応酬。田中の祐輝へのローブローでタイムストップ。
 祐輝の顎を砕くかの鋭い右ストレート。田中もカーフで祐輝の足を狙う。

 2R、前に出て圧を掛ける祐輝。バックハンドブロー炸裂も田中かわしてローを当てる。
 互いのクロスが絡みもつれて倒れ掛かる。両雄合わせ鏡のようにパンチの呼吸を合わせてくるので、組み合ってもつれこむ。じれた田中が急発進で祐輝に突っ込むが祐輝冷静に迎撃。激しく打ち合うが双方これという決まり手が出せないまま最終ラウンドへ。

 3R、両者表情を変えずステップも軽快なのでスタミナの残量はまったく読めない。田中の右に祐輝がカウンター狙う左も当たらず。田中が圧掛け祐輝にロープ背負わせパンチ連打。ロープ背負わされながらも左ストレート、膝を打ち込む祐輝。手数も気合も闘志も互角で勝負は決まらず。判定結果はいたみ分けで勝敗付かず。

 今年4戦3勝うち1試合KO勝利1引き分け好成績の祐輝は来年ブレイクの予感。
 華はさておき田中はいぶし銀のファイトでしっかりと存在感をアピールしていた。

第5試合


 計量後のマイクでも「帰りたい」を連発していた肉弾子だったが、観客席からの応援団の声援を一身に受け堂々リングイン。
 ローで距離を取る肉弾子の腹にミドル打ち込んだモーリーの自らを鼓舞し相手を威嚇するかの掛け声と共に気合漲る右ストレートが炸裂、肉弾子の耳をかすめる。びっくりまなこで距離を取ってガードを固める肉弾子に迫りくるモーリー、前蹴りで肉弾子にロープを背負わせる。モーリーの進撃は止まらず防戦一方の肉弾子だったが応援団の激に奮起。

 2R、腹をくくった肉弾子が圧掛けモーリーの懐へ飛び込んで果敢にボディ狙うが飛んで火にいる肉弾子、モーリーの膝が待ち受けレバーにめり込む。モーリーの猛攻は止まらず気合のフック右ボディ、左肘がガードを破って刺し貫く。肉弾子も意地見せ前に出るがモーリーの膝が火を噴いて腹を直撃。肉弾子もさるもの二度目の膝のタイミングで右フックを炸裂、おもわず顔をゆがませるモーリーだったがそれも一瞬。鬼の形相で肉弾子の腹めがけパンチ、胸板へ右肘を打ち下ろす。のけぞる肉弾子だったが位置を入れ替え右腕を振りかぶると、モーリーが膝。モーリーの切っ先鋭いカーフを堪えて肉弾子がロー蹴るがモーリーの足に届かず。

 3R、KO狙うモーリーが飛び出してきて、プロレスで言うところのビッグブーツならぬ右ハイで肉弾子の顔面踏みつけ。あとがない肉弾子ががむしゃらに前に出て行ってモーリーを圧すが惜しむらくはパンチが当たらない。これに対してモーリーは良く見て肉弾子のテンプルに左フックをヒット。前蹴りの足は肉弾子がキャッチ。腕をぶん回すがモーリーの鉄のガードを崩せず。モーリーの追撃にロープ背負わされレバーえぐる膝。3-0で完敗の肉弾子だったが、クリスマスの大激闘、米子のヒーローの健闘を岡山の観客が拍手で讃えた。

モーリーサワー「メリークリスマス!」

第6試合


 活動休止中の湧也に地元岡山県出身で現在RISEで活躍中の平野凌我が胸を借す。
 開始早々本戦さながらにパンチと蹴撃を繰り出す平野に煽られ湧也が乗せられていく。
 聖夜に湧也のサプライズマッチを見ることが出来た地元ファンは熱狂、試合なかばに平野のセコンドがリングに乱入してきて観客を煽りたてたり、平野もエキシとはいえ地元のリングに上がったことで調子づきトリッキーな大技を披露するなど大サービスで観客がおおいに沸いた。
 本気モードの打ち合いなれどふたりのまなざしに殺気立つものはなく観客の声援を浴びながらリング上で笑顔浮かべ殴り合い蹴り合う男と男。終了と同時に熱い抱擁をかわしマイクを取った。

平野「みなさんこんにちは、初めましてですね。RISEの平野凌我です。きょうは舞台を提供してくれたX-FIGHTの関係者のみなさんありがとうございます。普段RISEという団体で試合しているんですが地元のリングでも試合したいなと思っていて、RISEで来年チャンピオンになって日本で一番強い男としてこのリングに戻って来るんで、そのときはまた応援よろしくお願いします。」
湧也「こんにちは!お久しぶりの湧也です。僕はいま活動を休止しているんですが、きょうは久しぶりにリングに上がらせていただいてX-FIGHTの関係者のみなさんに本当に感謝しています。このあともメインで同門のヘビー級の山下選手がタイトルマッチに挑戦するので応援よろしくお願いします。きょうは本当にありがとうございました。」

第7試合


 空手バックボーンのきたりこはDEEP KICK、RISE参戦経験もあり磨きがかかって華を感じさせる。終始冷静な試合運びでコンビネーションもガンガン決める。
 いっぽうの愛来は厳しい稽古で知られる一神會館で切磋琢磨しているので打たれても退かない気持ちの強さできたりこに圧をかけ食い下がる。
 ときとして女子の闘いの方がなりふりを捨て切って凄まじく思えることがあるが死闘を突き抜けた勝者の姿、敗者の涙は本当に美しく輝いて見える。

 1R、がむしゃらに前に出てきて圧をかける愛来の右に合わせたきたりこのカウンターの左がヒット。きたりこの左フックに愛来が右フック、右ストレートと打ち合いつつじわじわきたりこが圧を掛け愛来がじりじりと下がり始める。ロープ際できたりこが愛来のボディに三日月蹴りを突き刺す。打ち合いからきたりこがカーフを蹴って左フック、ボディ。そのままコーナーに追い込みボディ連打。切り抜けた愛来が態勢を立て直すが追撃のきたりこが再度ボディにパンチ。愛来にロープを背負わせボディにパンチ連打。その後もボディへのエグイ攻撃続く。堪えて立ち続けた愛来天晴。

 2R、パンチを打とうと前に出た愛来にきたりこがカーフ気味のローを浴びせる。臆せず踏み込んで左ストレートを見舞う愛来。きたりこがリズミカルなステップでワンツー繰り出す。退かない愛来にきたりこインロー。カウンターの右からボディへと見せかけ愛来のガードが下がったところでテンプルに強烈な左フックを見舞うが愛来もすかさず左アッパー右ストレートで迎撃。きたりこのパンチは的確にヒットして愛来にダメージを蓄積させていると思われたが、愛来は気力で前に出続ける。

 3R、死力尽くし打ち合うふたり。パンチから蹴り技に繋げられていなかった愛来がここでようやくミドルをヒットさせる。腹のダメージが効いてきたかガードが下がり気味の愛来にきたりこが右のストレートから左フック。きたりこの圧に愛来がロープを背負わされパンチ連打。反撃の機会訪れず試合終了。
 3-0できたりこの判定勝ち。

きたりこ「きょうは倒せなかったけど、勝てて良かったです。タイトルマッチ(6月開催)も頑張ります。」

※セミファイナル終了後リング上より当初予定されていた試合の中止とエキシビジョンマッチ開催の経緯が中本代表より読み上げられた。

第8試合


 開催を目前に控えた計量前夜、第8試合ダブルメインイベントのX-FIGHT Queensフライ級王者決定トーナメントに出場予定であった“土木ネキ”こと坂本瑠華(江口道場)が体調不良によりドクターストップで欠場が決定。
 同トーナメントは中止が決まったが、対戦相手の上野hippo宣子(ナックルズGYM)は「どんな形でも良いので試合をさせて欲しい」と切望。
 主宰者から「対戦相手を見つける」との発表があったものの、3日以内に試合が出来るアスリートが見つかるとは到底思い難く、絶望的な状況で試合未定のまま興行の蓋が開いた。

 中本代表がリング上から、エキシビジョンという形で上野の試合を行うと宣言。

 上野の入場後、花道にご当地岡山出身NJKF元ミネルヴァアトム級王者のMARI(ナックルズGYM)が登場し観客がどよめいた。
 MARIは現在負傷欠場中で、右の拳を使えない状態でありながらエキシということで参戦に名乗りを上げた。

 しかし、試合は終始ハンデがあるはずのMARIが攻勢。しかもこの試合にはKO賞がついたため、客席からは「KO賞獲れ!」との声援が飛び交いエキシながら両者ヒートアップ。

 開催を目前に流れた試合が形を変えて実現したクリスマスの奇跡、時間いっぱい力いっぱい闘い抜いたふたりに満員の観衆が拍手を贈った。

 なお、来年6月のX-FIGHTで開催される女子タイトルマッチは、不戦勝の上野とセミファイナルで判定勝利したきたりこ(FFT)によって争われることが決定した。

第9試合


 ヘビー級の闘いは一撃が勝負を分かつ。試合開始そうそう山下が小西に放ったカウンターの右が勝負を決めたかに思われる。
 ダウンを食らい立ち上がったものの、ダメージを引きずっている様子の小西を見逃さなかった山下が勝機逃さず更にダウン奪い気力で立った小西にパンチ連打でとどめを刺し引導を渡した。

 計量後のマイクからして不敵な大風呂敷を広げていたビッグマウスの山下だったが、試合後のバックステージでは意外にも謙虚に自らの試合を80点とした。
 「宣言通り圧倒して勝つことが出来たんですが、自分の中では80点位かなと思っています。まだ練習で出来たことを出す前に終わってしまったんで。もっとみんなが引く位圧倒して帰ってやろうかと思ったんですが。」
 
 軽く驚いたのは「やるからには日本人最強、日本大陸最強を目標としているので、外国人選手には興味がないんで。井の中の蛙でいいです。」と言い切ったことだ。
 「西日本に住んでいる以上、まずは西日本から制覇したい。関西と九州のベルト獲ったら南原君(南原健太・極真会館)、ぶっ倒したいと思います。もっと練習して、みんなが引く位圧倒して、キングの試合見せてやろうかと。」

 広い世界に思いを馳せ海外で名を挙げるのもひとつだが日本最強を目標に国内の格闘技を盛り上げようとの大望はむしろいま新鮮で頼もしい。
 いずれにしても可能性未知数の山下豊が西日本キックボクシング界の台風の眼になるかどうか実力のほどが明らかになるのは新たなる年を迎えてしばし時を待ってからになるだろう。

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